JL731 JA704J B777-200 NRT→HKG

 今日はこれから香港へ。毎度おなじみ。JL731に搭乗する。

 前回の8月に乗った時はB747-400だった機材も10月から小型化。まぁ、B777-200を小型とは言わないだろうけど。昨今の状況を考えると仕方ない事とは言え、やはり寂しい。
 そして10月31日からは羽田発着となって731便という名称も消える。路線が消える訳でないけど、何度かお世話になった731便にお別れ搭乗しておこうと、この週末の搭乗となった次第。
 既にあらかたの搭乗は終わっていた様子で、行列は無い。写真を何枚か撮ってから、機内に向かう。今日はエコノミー席。インボラアップグレードは無いから指定通りの席となる。翼の上の座席は2-4-2の8列席。つまりプレミアムエコノミー。香港線の設定としてはプレミアムエコノミーは無いが、機材が改修されてプレミアムエコノミー付の機材が増えている様子。ちなみにビジネスクラスはシェルフラットだから以前よりはサービスが良くなった事になる。
 座席に落ち着く。香港ベースらしいステュワードさんが新聞を持って廻る。国際線でもエコノミークラスは新聞の提供、無くなった筈で不思議だが、差し出されたから受け取る。香港の新聞も前日のものだが積んでいた。

 ※ベルト着用サイン消灯後に撮影
 ビジネスクラスと間違えた、訳じゃないだろうけど不思議なことだ。一応、後ろにある本来のエコノミークラス部分までは行き渡らなかった様子。
 9:51、すべてのお客様にご搭乗いただきましたの案内があって9:52、Doorclose。香港までの所要時間、4時間半と案内された。天候は概ね良好とのことだが、離陸後10分程度、到着前一時間程度は揺れが予想されるとの事。南シナ海で停滞している台風13号の影響だそうだ。
 9:56、Pushbuck。ほぼ定刻の出発。10:00、Taixing。A滑走路へと向かう。噂の第三ターミナルってこの辺かなとオープンスポットを眺めて滑走路端へ。今日はスムーズに動けたからかまもなく滑走路端となった。格納庫が見えている。真っ白なB747-400が一機。もう一機佇んでいる。何か違和感を感じてよくよく見たら尾翼の太陽のアークはあるのに、機首部のJALのロゴが消されている。こちらも退役機なのだった。
 その退役機たちに見送られてこちらは滑走路へと入り込む。一息おいて10:12、Takeoff RWy34L。747の離陸に比べるとやっぱり軽々と上がってゆく。雲があわられて地上がちらちら。軽い揺れも加わる。下総の大地をぐるりと廻ると向こうに富士山の姿が小さく見えている。 
 房総半島の上空。軽く旋回すると翼の向こうに東京湾が見えてくる。小さくながらも羽田空港も分かる。結構高度を上げているらしい。まっすぐに姿勢を戻すと外の様子は分かりにくくなった。

 10:25、ベルト着用サイン消灯。広々とした翼の向こう、深い青空の中をさらに上昇してゆく。
 ビジネスクラスとの間、カーテンが閉じられる。ちょっと機内の様子を見たくて後ろのお手洗いに立ってみる。

後ろのエコノミー席。3-3-3の9列も大半の席は埋まっている。後ろの方の真ん中席に少々空席が見える程度。結構混んでいる。
 座席に戻る。早々と入国書類が配られたので受け取る。パソコンを取り出し、今日の恥辱に手を掛ける。htmlの修正もしたい。幸いプレミアムエコノミーの席にも電源があるからバッテリーの持ちを気にせずにパソコンを使う事が出来る。テーブルも大きいからパソコンとメモ帳、デジカメを載せても十分余裕がある。
 関東圏は地上が見えていたが、西に向かうに連れて雲だらけになる。NHKニュースが始まってしばらく、何度が揺れつつもベルト着用サイン点灯までは至らない。そして、10:50、ワゴンが廻りだす。
 以前はまずはドリンクのサービス。ついて機内食のサービスだったけど、改善と言う名で一回にまとめられた。どんな感じになったのだろうか。幸か不幸か、体制が変わってからエコノミーに乗る機会が無かった。
 トレーを出される。一回り小さくなったかなぁというのが第一印象。選択肢は二択。オムライスかカレーと言うので二人で別々のものにする。自分はカレーライス。

 メインがカレー。それに前菜、サラダ、デザートでおしまい。今日はラウンジで割りと色々食べてきたから、この量でも構わないけど、もし1食がこれだけなら、さすがに物足りないだろうなぁ。ドリンクはビールを貰った。以前なら最初に一杯、食事でもう一杯だけど、この場合だと何にも言わないと一杯で終了、となる。
 カレー自体は美味しい。凄く濃くてちょっと辛目だから万人向けではないと思うけど、自分は美味しく食べられた。

 オムライスは食べてないけど美味しかったとのこと。
 食事の後は恥辱を進めつつ、映画を見る。結局スクリーンで見る機会の無かったRAILWAYSが機内プログラムにあったから見ることになる。

 まさか、JALの機内で元5000系を見ることになると思わなかったと感心していたら、一瞬平山の5723号車まで出てきた。研修シーンも含めて結構元現京王車、でてくるもの。
 11:06、機長さんから案内。台風の影響で着陸1時間前は少々揺れるとの事。香港到着は現地時間の13:40を予定しているそうだ。現地の天候は曇りで気温は25℃とのこと。
 飛行機は香川県をかすめて瀬戸内海の上空を飛んでいる。普段は淡路島の南から高知県を横断するコースなので少々北側を飛行中。ちょっと珍しい。どこまでゆくかと思っていたら北部九州へと差し掛かりそのまま西へ、西へ。どこまで西にゆくのだろう。
 しばらくは映画と恥辱。薄暗くなったので時計を見たら12:20だった。離陸から2時間少々。半分ほどを飛んできた事になる。
 気分転換も兼ねてお手洗いで後方までゆくと、一番後ろ。

 スナックやちょっとしたジュースが置いてある。欧米線だとスカイオアシスなんてコーナーがあるのは知っているけど、香港線でこんなコーナーがあるのは知らなかった。正規のサービスなのか、乗務員が機転を効かせたのか、そこは良くは分からない。せっかくなので頂いて席に戻る。
 ところで、今どこだろう。気になってルートマップを何気なく眺めて驚く。

 ずっと西へと飛んできた飛行機。いつの間にか中国大陸上海上空である。うんと遠回りの筈で恐らくは台風を避けてのルート選択、だろうが、こんな事は初めてだ。香港への飛行機は妻の方が乗った回数は多いはずだが、妻もこんなルートは経験ないとの事。
 中国大陸が見えないかと目を凝らしてみる。相変わらずの雲だらけで、海の上を飛んでいるのと変わらなかった。何時までも西へと飛び続ける訳はさすがになく、ゆっくりと左へ旋回。針路を南へと変える。引き続き映画を見つつ、恥辱の続き。

 食事をして映画の1本も見ればもう到着するはずの香港線も今日は遠回りしている分、時間が掛かる。乗務員がジュースを持って廻っていたので一杯頂く。ちょっとした一杯のジュースでも気分転換にはなる。
 13:35、あと1時間で到着と案内された。時刻は香港時間で12:25とのこと。ここで1時間、時計を戻す事になる。香港の天候は曇りで気温は25℃と改めて告げられる。どうやら台風の影響は避けられるらしい。機内の前方スクリーンで香港入国の案内が始まる。入国書類も改めて配られ、あわてて記入しだす人も見えた。さすがに到着する雰囲気が漂い出す。
 台風が近くにいるはず。揺れの予想されている時間帯でありエリアだ。意外と大人しいままである。時間が過ぎてゆく。そろそろ高度を下げ始めるかもしれない。
 日本時間の13:55、時計を1時間ずらしたから手元の時計は12:55、あと10分でベルト着用サインが点灯するとの事。上海を過ぎてからいつの間にか1時間以上経っている。あと10分、がなかなか長い。そして意外と揺れない。台風はどこへ行ってしまったのか。ようやくベルト着用サインが点灯したのが香港時間の13:20、あと10分で着陸との事。
 翼の上だから下は見えずらいが何となく地上の気配は分かる。さすがに高度を落として時折の揺れ。それでも成田を離陸した後よりはとても大人しく降下してゆく。13:27、Geardown。まもなく着陸、だが地上を意識しないまま突然、どすんと来た。13:31、Landing。RWy07L。
 減速してゆき誘導路へ。空港の向こう、東涌のビル群すら霞んでいる。飛行機は25番スポットに着くそうだ。以前なら41番が定番だったのだけど、本当に25番ならターミナルの本館側近くに変更になった、と言うことになる。10月4日までで香港のサクララウンジ、閉鎖になったらしいから、確かにラウンジの縛りは無い。
 どこに向かうかと眺めていたら、本当に25番スポットに吸い込まれていった。13:36、Spot in SP25。

 普段よりも少々遠い道のりを飛んで香港到着。揺れの少ない快適な飛行になったことに感謝しなくてはならない。さぁ、香港の街にでよう。