e-channel手続き

 今までは延々歩くか、電車に乗るかして入国審査へと向かったのが、25番スポットからは歩くこと少々、まもなく入国審査のエリアとなる。これはひそかなサービス改善。キャセイに口を利いてもらってのかも知れない、何て妄想を無責任にしてみたりする。
 さて、入国なのだけど、今日は電子入国の手続きをしてゆくことにする。e-channelという制度。パスポートと指紋のチェックを機械で行う方式で、成田でやっている電子化出入国と似た感じ。日本では誰でも一度手続きすればパスポートの有効期限内に限り利用可能であるが、香港では多頻度に入国する人でないと本来は利用する事が出来ない。それが各航空会社の上級会員には申請する権利が出来たとかで、それならばと手続きをすることにした。
 入国審査のエリアの一番端。閑散とした所に手続きの窓口がある。パスポートと会員カードを見せE Channelの申請をしたい旨申し出ると、係員はファイルを取り出した。ファイルは各航空会社の対象資格のカードリストのようでJALのページでカードとファイルを照らし合わせてOKとなる。Lady firstとのことで妻が先、自分が後。左右両指の指紋をとり、写真を撮る。メガネを外してと言われたから顔写真では無く、虹彩か何かのチェックだったのかも知れない。
 パスポートにバーコード付きのシールを貼られた。このバーコードと指紋で認証して、使うらしい。5分ぐらいで使えるようになるよと言われて送り出される。
 入国待ちの行列は長いが、電子入国、e-channelのブースは空いている。先ほど教えられたとおりにまずはバーコードを読み取ってもらって認証。次に指紋認証で手続き完了。スタンプ代わりにレシートが出てくるところが日本と違う点。これで入国となった。機内で書いてきた入国書類、結局差し出す機会が無い。 

 既に荷物は出てきていてすぐに入国。外に出る。今日もバスで市内に向かう。外の湿気はさほど出なく、勿論日本から着てきた長袖は脱いでTシャツ一枚になったが、快適なものである。青空も見えている。台風で雨風を覚悟しての訪港だから半分拍子抜けである。

 今日は香港島側にホテルを取っているので、バスはA11系統。上環からトラムに沿って北角へと向かう路線に乗る。運賃40ドル。機場快特よりは遅いが半額以下。1食浮くから、急ぐ旅でないならバスが基本だ。
 ランタオ島から九龍半島へ。そして海底トンネルで香港島へと向かう。ゆっくりとした走りだが30分ほどでトンネルを抜けると上環のちょっと西側。

 まもなくトラムの姿も見えるようになる。渋滞してきて進むのが遅くなったが先は見えている。銅鑼湾の手前で下車。 馬地からやってくるトラムの支線ぞいにちょっと歩くと今日から泊まるホテルがある。チェックインして部屋に荷物を放り込んだのは15時半のこと。目の前の道路を走るトラムの釣り掛けサウンドが微かに耳をくすぐる。
 低層階の部屋。向かいも隣もビルの窓しか見えないそのお隣は

 どうみても民家。洗濯物が干してある。これが香港の日常なのかなぁと考える。あんまりじろじろ見ない方が良いんだろうなぁ。
 さて今日は何をするかあまり決めていない。ただ、ひとまずお腹が減った。普段ならラウンジで食べて機内食を食べてで、飛行機に乗った後にお腹がすくなどあり得ないのだけど、機内食、少なすぎるのだ。時間が中途半端だが軽く何か食べることにして銅鑼湾に出掛ける。
 夕食の時間まで間もないし、でも食べるんだったら香港的なものが食べたいし。結局軽めに麺を頂くことにした。人気店なのか、16時台なのに混んでいて相席になる。英語でHiteaなんて書かれたセットメニューが見える。さすが元英国の植民地だが、

 ちょっと、いやかなり雰囲気違いますよねぇ。ちなみに紅茶ではなくコーヒーで頂きました。冷たいお飲み物の追加代金3HKDを含めて全部で39HKD。魚肉のボールが自慢だそうで、確かに弾力があって美味しく頂ける。味が薄い目だったので試しにラー油を足してみたら、一さじだったのに今度は辛くなりすぎた。「辛そうで辛くない」という生易しいラー油はこちらには存在しないのだった。
 さて。今日はこの後は妻の友達と待ち合わせ。それまでは銅鑼湾の街をぶらぶら。

 初めて中に入った時代廣場。大きな吹き抜けを貫くエスカレータが印象的。何となくJR京都の駅を思い出す。
 妻の買い物に付き合ったり、自分の靴を選んでもらったり。

 普段の休みに出来そうで出来ないことをいろいろするといつの間にか日も暮れた。