JL724 JA869J B787-9 KUL→NRT

 帰国便はJL724を予約している。予約の段階ではコードシェアのマレーシア航空担当便、MH88/JL7090の方が価格だけなら安かったのだが、より広いスカイワイダーの方がいいとJL724を予約していた。結果から言うとA380の2階席の方が良かったように思えるが、まぁ仕方ない。それに今回はインボラを貰ってプレミアムエコノミーで帰ることが出来る。
 出発は22:50。搭乗開始は22:20となっていて、それに合わせてラウンジを出てきた。途中水を買おうかと思っていたのだが、果たせないうちに搭乗口。

 最後の最後に保安検査があった。変に液体物なんて持っていたら没収される。そしてその先には売店も自販機もない。残念なパターンだ。

 出発時刻の25分前。まだ搭乗は始まっていない様子。待合室で空席を探す。

 外で待っているのはJA869J。B787-9なのだが、7月に就航したばかりの最新鋭機、SS9?、だそうだ。B787-9自体乗るのが初めてで、SS9も搭乗機会が無かったが、いきなりSS9を飛ばしてSS9?に乗る事になった。前との違いはビジネスクラス。SS9がSS7からつながるJAL SKY SUITE仕様の座席なのに対して、SS9?はSS2、B777-200に導入されたヘリンボーンタイプの座席。その分で座席定員が増えている。SS9が44人に対してSS9?が52人とのこと。プレミアムエコノミーやエコノミークラスに変化はない。

 724便の搭乗。出発準備に時間を要しているとのことで少々遅れている。
 22:40を過ぎて優先搭乗開始。機内へ進む。入って間もなくビジネスクラス。ハチの巣というか壁だらけというか、一人当たりの席が思いがけず狭苦しく思える。これで体がまっすぐになるのかと驚いた。

 こちらが今日の座席。宛がわれたのは一番真ん前であった。思いがけずバルクを貰えておやっと思う。

 深夜便なので座席には毛布と枕。そしてアメニティセットが既に置かれている。ひとまず座る。真ん前なので足元は広い。幅もそれなりにある。

 安全のしおり。機種名はB787-9Bになっている。

 早々にペットボトルの水が配られた。もう一回り大きいのがありがたいけど、勿論、貰えるのはありがたい。

 お隣にはカタール航空B787が出発を待っている。こちらもお客さんが乗り込んでゆく。出発時刻はもう過ぎている。22:58、出発準備に10分を要する旨の案内が流れる。
 23:10、Doorclose。成田までの飛行時間は6時間30分だそうだ。飛行中所々揺れが予想されるとのこと。23:14、Pushubck。23:19、Taixing。

 誘導路を進む間に外は雨になる。雨季だから当たり前かも知れないが、今回の旅行、要所要所で雨に付きまとわれる。滑走路端へ進むと23:32、Takeoff RWY32R。23:39、ベルト着用サイン消灯。
 いい加減眠いので目を瞑る。リクライニングは倒してみたがイマイチ姿勢が決まらないので結局は戻し気味に。
 何かの気配に気が付くと軽食の配布中だった。もそっと動いたのに乗務員も気が付いてサンドイッチを貰える。

 飲み物はウィスキーとチェイサー代わりに水を貰った。インスタントのうどんを頼んでいる人もいたようだが、そこまで食べられる気がしないので見合わせる。サンドイッチを頂き、ウィスキーをちびちび飲む。機内、暗くなったので目を瞑る。
 熟睡ではないが、それなりには寝た。気が付くと機内の灯りが少し戻っている。どうやら朝食の時間らしい。マレーシアの時間で3時半過ぎだから、朝食と言うより夜食だが、成田到着の2時間少々前、という所。この時間、ビジネスクラスの区画はまだ真っ暗で、ビジネスのお客さんの方が少しだけ余計に眠れる、という所。 

 まもなく朝食が運ばれてくる。まだ眠いのだけど、条件反射的に写真を撮り始める。

 オムレツ

 サラダ

 ヨーグルト

 フルーツ

 パン

 バターとケチャップまで撮っている。何なんだ。
 眠くて食べられるものでは無いけど、一応は完食。時刻は4時を過ぎた所。

 現在地は奄美上空。急に日本に帰って来た、そんな気がしてくる。

 最後にコーヒーを貰ったが、ご覧の通りの揺れ具合。それでもサービスは継続。
 成田まで、まだ2時間弱ある。思いっ切り眠いままだし、一番眠れる時間帯ではある。今日はぼんやりとしたまま、時間だけが流れてゆく。

 窓外が明るくなってきた。時刻は4時半。日本時間なら5時半。飛行機は西から東へ、太陽を迎えに行くフライト。倍速の勢いで夜が明けてゆく。

 ほんの数分で鮮やかさが増してゆく。東行きの飛行機で迎える朝の瞬間は素敵だ。眠いけど。

 地図で場所を見ると高知沖の太平洋。いよいよ成田への到着が見えてくる。5:17、機内アナウンス。15分後に降下を開始するそうだ。揺れが予想されるとのこと。ベルト着用サイン点灯は日本時間の6:40、6:55に着陸する見込みとのこと。成田の天候は小雨で気温は23℃とのことだ。

 窓外はすっかり青空。
 時計を1時間進める。日本時間で6:40になった所。ベルトう着用サインが点灯する。外は何時の間にか曇り空になっている。
 揺れながら雲の中を降りてゆく。どこまで行っても雲の中。揺れながら揺れながら。視界がないのでどこまで降りたかさっぱり分からない。
 ようやく地上が見えると、すぐそこ。6:54、Landing、RWy16L。雨が降り続いている。

 スポットにいる飛行機が霞むほどの雨の中、ゆっくり進むと7:04、Spot in SP84。

 眠いが体は楽である。着き心地はまぁまぁ。サテライトからてくてく歩くと乗って来たJA869J。真新しい機体全体がようやく見て取れた。

 この時間は朝の到着ラッシュ。次から次と、JALの787が降りてスポットへとやって来る。導入から5年、-8と-9合わせて29機まで増えており、777の国際線用機材の24機を上回っている。そりゃ乗る機会も増えるわな。

 キャセイはCX524で到着した機体だろうか。妙な模様があって、何かと思う。よく見ると「The Sprit of Hong Kong 香港精神號」の文字。

 一国の空港にその国のフラッグシップキャリアがずらっと並ぶ光景もいいが、各国の飛行機が集うのも、またいい。
 いい加減、時間が過ぎるので入国へ。帰国した日本人で混雑気味。自動化ゲートも少々混んでいるのだが、4台中1台がたぶん故障。パスポートの読み取りが出来なくなっている。閉めりゃいいのに、係員が故障に気付いていないから性質が悪い。
 入国して荷物を受け取ると 

 30分程が経っている。あらっ、マリンドなんて表記がある。チャーター便で11日と15日に来ていたそうだ。
 帰りはリムジンバスで横浜まで行くことにした。7:50というバスに乗る。遅れている恥辱の続きを書かねばならないが、眠い。早々に寝てしまう。途中、お台場の辺りで一度目が覚めたが、次に目覚めたらもう桜木町。首都高から降りる所であった。プレエコよりも狭いリムジンバスの座席でがっつり眠れる。眠りって椅子の質より眠気の方が重要なのかも知れない。

 YCATに9時半。仮にここから会社に行くと11時になる。成田着朝便で朝から出社って、どこの世界の話だ、って時間。勿論、今日も休みなので自宅に戻る。

 京急線、この時間は4両普通車、35運用は1469編成。帰宅すると10時。荷物を解き、午後から洗濯。明日以降に備える。