大雨に打たれる

 大雨の朝、いつもの時間に目覚めてから二度寝未遂。6時半過ぎに起き出した。今日は妻ともども休暇を取っている。早めの連休、ということ。
 出掛けるのは9時過ぎで良いが、その前にちょっとした用事。荷物を受け取りに宅急便の営業所へゆかねばならない。雨の中を歩くのは鬱陶しいが朝、確実に荷物を受け取る為に営業所止めに変更して貰った。8時から始まる営業所に向かって8時ちょっと前に出掛けた。
 南太田宅急便センターという名前なのだが住所としては磯子区になる。そこそこの距離があり、雨は強い。クルマが水を跳ねる。一台、また一台。営業所に着く頃にはずぶ濡れとなり営業所の係員に同情された。帰りも雨とクルマに悩まされつつ。クルマなんて無くなってしまえ! 心の底からそう思った。
 そこまでして取りに行ったものは、これ。

【今日の買い物】PENTAX i10 ¥20,672


 A40を治す時間的余裕はないし、仕方ないので新しいのを注文。
上大岡辺りのヨドバシで買っても良かったのだけどアマゾンの方が5000円ばかり安いというのは妻の入れ知恵である。
 この機種にしたのは、何と言っても外観。
 http://www.geocities.jp/rikkie_seto/Camera/Other/Auto110/CAMPentaxAuto110.htm
 かのオート110そっくり、ロゴも旧タイプというのはオールドファンのジャケット買いでまずは販売台数を確保という意図が見え見えで踊らされてる気もするのだけど、それでも遊び心が嬉しい訳で。

一足早く 連休

 さて、今日はこれから出掛ける。ただし一人。いや、行き先は妻と一緒なのだが、目的地までは別々なもので。妙なことになっているが手元のチケットの関係で仕方がない。いくらか小降りになった雨の中、南太田の駅まで向かう。

 57運用 1417編成

 25SH運用 1725編成

 75H運用 1017編成と乗り継いでたどり着いたのは羽田空港。久しぶりの空の旅。向かうは一タミ、JALで飛ぶ旅。

 ひとまず北ウィング。連休前だが空いている中、国際線乗り継ぎカウンタへ向かう。荷物だけでも最終目的地まで預かって貰うつもりで来たのだけど、経由地で改めて預けてくれと。前に同じルートに乗ったときの案内と違うが、揉めても仕方ないので御説に従う事にする。経由地までのチケットは発券してくれた。とは言え、クラスJのアップグレードはしたいので改めて南ウィングのJGCカウンタへ。南は連休前らしく少々の混雑。キャンセル待ちを入れて貰うと保安検査場経由、ラウンジへ向かう。

 ビールを少々。そしてここまでの恥辱を綴る。まもなく出発20分前。キャンセル待ちの発表だ。

JL319 JA8977 B777-200 HND→FUK


 まずは福岡まで飛ぶ。11:40出発の319便。スポットにはJA8977の姿が見えた。久しぶりのぐるぐるセブン。本来なら当の昔にファーストクラス込みの3クラス機に改装される筈だったのだろうが、昨今の経営不振の影響だろうか。改装が停まったらしく、2010年4月の段階でJASの忘れ形見というべきぐるぐるセブンに再び、まみえる事となる。
 クラスJのキャンセル待ちは20分前の11:20。既に子連れ等の優先搭乗が始まっていてまずは順調な滑り出しになりそうな雰囲気。そしてキャンセル待ちの呼び出しが始まる。窓通路を選ばせてくれるそうだ。窓側なら83A、通路側なら81B。前2列の元スーパーシートの方が当然のことながら、嬉しい。躊躇無く通路側を選択する。
 キャンセル待ちの手続きの間に機内へ向かう行列は無くなる。出発10分前、機内へと吸い込まれる。仁川まで預けるつもりだった小振りな鞄を荷棚へと上げ、大きなシートに収まる。まだ乗り込んでいない乗客がいるのだろうか。12席の元スーパーシート区画にも空席が見える。少しずつお客さんが乗り込んでくる。まもなく11:40、定刻。数名のお客様をお待ちしておりますとのこと。小荷物検査場が混雑しているそうだ。確かに南ウイングの検査場、混んでいたかもしれない。「定刻にお集まり頂いた皆様方にはご迷惑をお掛け致します事、お詫び申し上げます」今までは聞いたこと無い一言が添えられる。
 少しずつお客さんが集まって来て、11:48、Doorcloseとなる。「本日はJAL日本航空をお選び頂きましてまことにありがとうござます」に始まる案内。福岡までの所要時間は1時間35分だそうだ。
 11:52、Pushbuck。11:58、まだ雨降るスポットをレインコートに身を包んだ地上係員に見送られてTaixing。誘導路を南側へと向かう。A滑走路を水飛沫を立てつつやって来る着陸機達を人越しに眺める。ちょうど空いている時間帯なのか、大した渋滞もなく滑走路端まで。居住まいを正す。その直後に背中を押された。12:06、Takeoff RWy34R。
 東京湾を右へ。ダンスを踊りながら上昇する。気流に翻弄されつつも上へ上へ。暗い窓の外に広がるのは雲だろうか。外が明るくなると隣人にシェードを閉められる。まだ揺れるかな。モニタの示す現在地は横浜北部。不意にポンと鳴る。12:13、ベルト着用サイン消灯。

 お手洗いに立つついでに機内の様子を。さすがにクラスJは埋まっている。普通席は半分ぐらいだろうか。ついついクラスJを選びがちではあるけれど、久しぶりにぐるぐるセブンの普通席でも良かったっかなぁとも思う。何時も迷ってしまう所だ。
 飛行機は高度8,100m、対地速度670km/h。さらに高度を上げてゆく。速度はなかなか出ない様子。偏西風が強いのかもしれない。搭乗時に案内された所要時間もちょっと遅めだなぁとは思って聞いていた。

 ちょっと間を置いて12:20過ぎ、富士川を越えて南アルプスの山々が見えるかも知れない頃にドリンクサービスが始まる。クラスJなのでお茶菓子も一緒に。おかきだったからお茶を選択。まだ空腹ではないが頂いてしまう。少し大きいなと思える揺れが続くけどサービスは続行。濃尾平野の辺りに出る頃にはその揺れも収まった。

 ちょっと席を立ってドアの所から写真を撮ってみる。雲がだいぶ無くなってきている。名古屋近辺は一日晴れ、と言っていた昨日の天気予報を思い起こす。東京も午後は回復するだろうか。
 12:50、機長さんから飛行状況の案内。現在、高度11,000mを順調に飛行中でまもなく岡山市上空に差し掛かるそうだ。福岡到着は定刻より若干遅れて13:35を予定しているとのこと。福岡の天候は晴れで気温は16℃と添えられた。
 もうフライトも後半。対地速度700km/hを切る程度の速さで西へ西へと向かう。折角の元スーパーシートだし、リクライニングを倒してちょっとの間まどろむ。最新のファーストクラスには勝てないかも知れないけど、JASが心を込めて世に送り出したスーパーシートの座り心地はさすがにですぐに寝落ちた様子。
 13:10、あと10分でベルト着用サインの案内で一度目覚めてメモした後が13:24のベルト着用サイン点灯であった。もう飛行機は玄界灘の上を飛んでいる。
 高度を落としていったからかまた揺れる。上昇するときよりもむしろ揺れが長く続く。カタカタが何かぐるぐるするような揺れになってそれがしばらく続く。青空の下、青く光る海。浮かぶ島々。そして景色は福岡郊外の市街地に変わる。海の中道を越えたようだ。通路側でも地上の気配をひしひしと感じる。13:38、Landing、RWy16。13:43、Spot in SP 7。

乗り継ぎ3時間


 19℃という福岡は流石に暑苦しい。ターミナルの前。ちらっと温度計をみてからバスに乗る。今日はこの先があって向かうのは国際線ターミナル。乗るのは16:45出発のJL5223。仁川ゆき。又の名をKE790、大韓航空とのコードシェア便である。昨年5月に仁川から福岡経由羽田へと来た帰りの航空券を使っているのである。ずっとソウル発でチケットを買い続けているから、妙なことになっている。ひとまず福岡空港国際線ターミナル

 既視感があるのは、前に利用したことがあるという理由よりもほかの空港に似ているから、に違いない。国際線ターミナルの標準設計、何てものがあるのかと思ってしまう。
 以前、福岡経由で飛んだ際に福岡での搭乗手続きと出国にえらい手間取って余裕を持ってきたはずがギリギリになった事もあって、今日は相当余裕を持って福岡まで来ている。現在、出発2時間半前だが、

 搭乗手続きは2時間15分前の14:30から。ひとまずお昼を食べておこうと4階の飲食店フロアに向かう。

 飲食店街と言ってしまうときっと大げさであろうその中、適当な店でチャンポンを頂く。九州を通った理由なり証拠が欲しかったりする。まぁ普通のチャンポンではあるが、野菜高騰の折、故に貴重品であるかも、しれない。キャベツなんて久しぶりに口にしたような気がする。
 ちょっと時間が潰れて搭乗手続きに向かうともう手続きが始まっている。手荷物検査の行列に並びX線検査。それを抜ければ一応JGC持ちということで上級会員なりの扱いで手続きをしてもらえる。預けた手荷物にもプライオリティタグが付いた。出国はさほど並んでおらず、出発に2時間弱を残して出国することができる。

 前回は時間ギリギリだった福岡の国際線ターミナル。一応免税品売場があったりするんだなぁと感心してからラウンジに向かう。JALサクララウンジが使える筈だけど、と向かうと「○○さま、お待ちしておりました」と。アドリブかも知れないけど、悪い気はしない。それにしても

 何もないラウンジである。成田と同じである事は期待してはいけないだろうが、もう少し何か置いていてもいいのではないだろうか。JALのお客さんにはとにかくとして、ラウンジを使って貰っている他社のお客さんには失礼かもしれない。

 一人しかいないと言うやれやれな状況がしばらく続いた後でお客さんが増えてラウンジらしい雰囲気になる。今日はチャーター便でJALのテンパサール行き、なんてのがあるらしい。そのお客さんが増える中で仁川行きはそろそろ搭乗開始。案内が流れる。

JL5223/KE790 HL7551 A330-300 FUK→ICN

 仁川ゆき。ちょうど搭乗が始まった所で、まだ長い行列が残っている。ひとまず行列に並んでみたけど、よくよく見るとビジネスクラス客用の搭乗口もある。JGC持ちなら使えるのではないかなと思って聞いてみるとOKとのこと。ならば使わせてもらいましょ。

 KEはL1のドアを使わずL2からが基本のようで、今日もL2のドアから乗り込む。あてがわれた席、29列目ってどこ?と思って探すと、何のことはない、エコノミーの前から二つ目。まぁ良い方の席をあてがってくれたようだ。2ー4ー2で並ぶ座席。前の方に限って言うとほとんど満席である。隣にも人が来た。まもなく出発致しますと言うぎこちない日本語が聞こえた後、16:47、Pushbuuckが始まる。韓国語、英語、日本語の順に案内が流れる。ソウルまでの飛行時間、1時間10分とのことだから羽田ー福岡よりも早い。機長はキムさんだそうだ。いや、いつ乗ってもキムの可能性が高いと思うのだけど。
 16:52、Taixing。ゆっくりと誘導路を進む。離着陸頻度が多い福岡空港。向かいの国内線側には、オリエンタルエアブリッジ天草エアラインが見えている。少し視線をずらすとNHも。誘導路の途中で停まったこの飛行機。案内があって離陸の許可待ちだそうだ。3番目と仰る。ORCは既に飛んでいったから、向こう側の2機を出した後かなぁと眺める。雨粒が窓をかすめた。天気予報通り、西日本の天候は崩れ始めている。
 2機見送り、さらにスカイマークの離陸機を先に出した後でこちらの順番となる。滑走路へと歩み出ると減光、そしてフルスロットル。17:05、Take off RWy16。
 左右に振れながらゆっくりと上昇してゆく。激しくはないが長く続く揺れだ。そして右へと旋回する。まっすぐ南下し続けてはいつまで経ってもソウルには着かない。180°反転する頃、ようやく分厚い雲の中に入り込んだ。機内が暗くなり、かえって揺れが落ち着く。機内が明るくなると雲が薄くなった証拠だ。17:13、雲の上に青空が広がる、高度5,700m、対地速度610km/hの世界。さらに飛行機は高度を上げてゆく。17:15、復灯。それを合図にギャレーがガタガタ言い出す。乗務員が通路を歩くようになる。どうやら事実上、ベルト着用サイン消灯らしい。まだサインは灯いているけど、写真を撮っとく。

 結局はどこまでも続く雲の景色なのだけど。
 17:19、消えないと思っていたベルト着用サインが消える。それと共に機内食のワゴンが廻り始める。1時間少々しかないフライトでのサービスだから慌ただしい。

 ランチボックス的な箱を渡される。
 機内食というのは?なものがあったとしても配られる時は、何度乗ってもわくわくする。今回は、中身はよく分かっていて決して楽しみなものではないのだけど、それでも配られている時は楽しい。

 まぁ、サンドイッチ一切れにミネラルウォーター。ビールを一緒に頂いておしまい。何せ距離が短いから仕方ない。もっと距離の短い福岡ー釜山だったら、どうなるのだろうかと考えながら頂くともう朝鮮半島に差し掛かる。眼下は一面の雲だから、景色は変わらないのだけど。
 機長さんから案内が入る。韓国語、英語の次に日本語がきた。現在、飛行高度7,900m、対地速度640km/hにて飛行しており、仁川到着は18:10を予定しているそうだ。
 機内食の残骸と言うには立派な箱が回収されると今度は免税品の販売をしますと案内が流れた、17:48だから20分少々で着陸するはずの時間。熱心なもので、ここまで勤勉に働かないとそれなりの業績が上がらないのかなと思う反面、安全面ではどうだろうと考えずにはいられないのも事実ではある。
 17:52、ベルト着用サインが点灯する。あと20分で着陸だそうだ。引き続いて乗り継ぎの案内。ホノルル行き、なんて言われたような。雲が沸いてきて機内が暗くなる。少々の揺れ。まもなく着陸の案内があってここで電子機器使用禁止の案内が入る。福岡以来初めて地上が見えた。島が見えている。機内減光、雨粒が幾筋か流れた。18:10 Landing、RWy XX。減速の後、ゆっくりとTaixingしてゆく。18:19、Spot in SP 14。
 今日は韓国系の航空会社だから入国の近いほうのターミナル。少々の行列に並んで入国を待つ。中国人だろうか、一人別室送りになった後はスムーズに流れて自分の時も簡単に入国。今のところ、外国での入国で揉めた経験はない。そんな揉めるような所に行っていないのもあるが、日本のパスポートの威力を思い知らされる瞬間である。むしろ日本の入管の方が嫌らしくて、出入国が違う空港だったりすると根掘り葉掘り聞かれる事になる。

待ち合わせ 待ち合わせ

 荷物を受け取り制限エリア外に出たのが18:40であった。この後、妻との待ち合わせは金浦空港の国際線到着ターミナル。妻は羽田から金浦へ直接飛んでくる。時刻は金浦着が18:55だから、その成り行きでと打ち合わせている。
 金浦へ向かう空港鉄道、その遠いホームまで6〜7分を要する。次の電車は18:51。普通列車は33分掛かるから金浦に着いてみると19:24である。19:10ぐらいに着ければなぁと思っていたけどそれよりは後ろにずれ込んだ。空港鉄道のホームから空港の国際線ターミナルもそれなりに距離があり、

落ち合ってみると19:30を過ぎている。
 今日はソウル市内、明洞の近くに泊まる。そして夕食は妻の友人と一緒に食べる約束をしている。この時点で擦り合わせをして に21:30で落ち合う事にした。さて移動する。5号線でゆくよりも9号線の方が早いだろう。ということで先ほどの駅まで戻り9号線のホームへ、つまり空港鉄道の所へと戻る。こちらで待ち合わせが出来れば時間的には早かっただろうが、分かりやすさを優先したから仕方がない。9号線、電車がくる。時刻表を見ると19:50に急行が行った後、19:55の普通列車が目の前にいる。後の急行から逃げきるのか、途中で抜かれるのか分からないままひとまず普通に乗る。向かうは4号線接続の銅雀(Dongjak) 。運転パターンを知らないし、案内もないから分からないが、さて。
 時計と停まる駅の数を見比べながら普通列車に居座る事しばし。仮に抜かれてもさして到着時間に差が出ないだろうと言うところまで来たからそのまま乗ってゆく事にする。そして待避線に普通列車が入ったのは、下車駅である銅雀(Dongjak)。まもなく15分遅く金浦空港を出てきた急行がやってくる。
 長いエスカレータを上がって地上の4号線に乗り換える。漢江を渡る電車の窓を雨粒が叩く。

空いた車内。床に折り畳み傘を置いた人が目立つ。こちらの流儀なのかなぁと思ってみる。あんなところに置いたら忘れてしまいそうなのだけど。

 會賢(Hoehyon)に着いてみると金浦から1時間弱。ホテルに荷物を放り込むだけ放り込むともう待ち合わせ場所に行かねばならない時間である。4号線から3号線に抜けて二度目の漢江。結局待ち合わせには10分少々の遅刻となってしまう。この時間のソウルは氷雨である。昨日から急に冷え込んだのだそうだ。夕食、スンドゥブのお店に連れていって貰う。


韓国語に日本語と英語が少々の会話はなかなか着いて行けないけど、妻に翻訳して貰っている間に、何となく意図が分かったような瞬間があったりも、する。一週間話していれば自力でも多少理解できるようになるかもなぁ、そんなことを思ってみた。
 23時過ぎ。雨のやんだソウルの街をホテルまで戻る。忠武路(Chungmuro)で乗った4号線は郊外の安山(Ansan)ゆき。1時間以上掛かるはずで最終電車かその1本前か。座れる程度の穏やかな車内、わずか2駅で下車する。もうまもなく24時。ビールを飲むつもりで買って帰ったのが全く手を出せず、そのままベットに沈み込む。

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