搭乗橋に出てやはり思ってしまう。寒いなあと。ターミナルの中に入ってしまえば、凌げるけど楽ではなさそう。
行きは乗り継ぎだったけど、帰りは入国する。仁川の空港、4時ぐらいから到着便がちらほらあって、入国の窓口もいくつか空いている。5分程で通過。荷物も受け取れた。
今日は3連休の最終日であり、もちろん今日のうちに帰国する。滞在半日の心づもりで計画していた。いざ蓋を開けてみると昨日からのガタガタでそれどころでは無い。出来れば予約している14:00の便を8:00に繰り上げたいのだけど、手元のチケット、変更出来るか否か、ちょっと自信が無い。6時のチェックイン開始を待って聞いてみる。
閑散とした出発階に人の姿が増えて来る。この朝早い時間にどこから現れるのか不思議でならないけど、リムジンバスは次々到着しているようだ。自家用車で動く人もいるに違いない。
6時になりカウンタが開く。聞いてみたけど変更は不可と言うので大人しく予約した便に乗る事になるけど、チェックインは11時から。それまではどうやって時間を潰そうか。ちょっと考えてから空港鉄道の駅に向かう。動きまわる自信は無いけど、座っている分には大丈夫だろう。地下鉄の乗り潰しでもやりますか。駅まで行ってやって来た電車に座り込む。
暖房が良く効いて心地良い。がら空きのまま動き出したのは6時半過ぎの事。地上に出ると真っ暗だ。何時しか寝てしまうのも仕方ない。どこかの駅でたくさんの乗車があって目覚めた。そう言えば今日は月曜日。通勤ラッシュだ。
あっさりと座席が埋まった状態で終点の金浦空港。ソウル駅まで延びれば有望な通勤鉄道になる事間違い無しの空港鉄道AREXも今のところはここで地下鉄に乗換えて都心に向かう事になる。人の流れに乗ってゆけばそのまま地下鉄5号線のホームへ。ちょうど電車が停まっている。皆さんと共に乗り込む。この時間、金浦空港からなら座って通勤出来るようだ。
しかし寒い。座席のヒータはうんと効いていて暖かいけど、まだ空気が冷気のまま。まるで冷凍庫だ。出庫してきてすぐなのかも知れないけど、少々辛い。
寒いので眠れず従ってソウル地下鉄の通勤ラッシュウオッチングとなる。隣駅で座席争奪戦があって立客が出る。後はひたすらの乗り一方。でも人と人が触れるような混雑にはならない。金浦空港から40分程で鐘路３街。ソウルの中心地に差し掛かりお客さんが降りて行く。東大門運動場でがばっと減った。あとは逆方向となる。5号線に関して言えば逆ラッシュは無いようだ。勿論都心に向かう西方面の電車はまだまだ混んでいる。
結局5号線の終点、馬川まで乗り通す。時刻は8:40近く。どんな所か一度外に出てみた。
案外と地上が遠い。郊外の新開地みたいな所を想像していたけど、割りと雑多な感じの下町。そして凍てつくような冷気に身を包まれる。
5号線。東側は二股に別れていてもう一つ終点がある。馬川から折り返し分岐点の江東へ。更に上一洞に向かう。時刻は9時過ぎ。ちょうど上一洞ゆき電車が出た所。あ〜あと思う。時刻表を見ると出て行ったのは9:02の上一洞ゆき。その後9:05に馬川ゆき、9:07に上一洞行き。2分30秒毎なのだろう。そして意外なほど時間に正確。
やって来た電車に乗車。
上一洞までも全線地下区間。馬川までと同じようにラッシュのひと仕事を終えた電車が少ない乗客を乗せてゆっくりと走る。上一洞までで5号線は完乗。
ここまで来たついでにもう少し、と思わなくは無いけど、意外と時間が経っている。このまま5号線で金浦空港に戻る。9時半過ぎの地下鉄。都心方面ゆきでも穏やかな雰囲気。ソウルの地下鉄には付き物の物売りも乗って来た。
時間に余裕があれば鐘路あたりで何か食事でもと思わなくは無いけど、見合わせ。ただ空腹感が良い感じに訪れている。どこかで何かは食べよう。
金浦空港での乗り継ぎも順調で11:30頃、仁川空港に戻って来た。チェックインは始まっているけど、その前に何か食べよう。
到着口にあったフードコートに粥があったから入ってみた。
キムチ粥 KRW8000
いきなりキムチはどうかとも思わなくはないけど美味しくは食べれる。ただちょっと量が多いかなあ。少し残し気味。
お腹も落ち着きさて出発階に。搭乗手続きを済ませる。帰りもアップグレード券利用でビジネスクラス。韓国線で使うのは勿体ないけど他に使う機会が無いから仕方無い。使うコツが飲み込めるまでしばらく掛かったけど、使い方が飲み込めるようになって始めて貰えなくなるのは皮肉かも知れない。
さてわずか7時間で出国。ラウンジに入る。出発まで1時間半程あるけど空いている。
さすがに酒を飲むとかそんな気分にはなれないのでソフトドリンク片手に久しぶりに恥辱を書いておく。
1本前の成田行き、JL952が出発するところ。
ラウンジも人が増えて13:30頃、搭乗開始の案内と共に搭乗口に行く。さすがに三連休の最終日。たくさんのお客さんが搭乗開始を待っている。
日本から迎えに来たのはジャンボ機、B747。満席になるのですかねえ。13:40ぐらいから搭乗が始まる。3A何て席だったけど、3クラス機だったからファーストクラスの椅子があてがわれた。スカイスリーパーと言う一番旧式の椅子だがファーストには違い無くリクライニングも思いっきり傾く。これは有難い。わずか12席しか無い区画だから荷棚もがら空き。キャリーバッグ持ち込めたなあと思いつつ座席に沈む。新聞を貰って一通り眺めていると14:00 Door close。成田までの飛行時間は1時間40分と告げられた。成田着陸前に揺れるそうだ。14:03 Push buck。14:08 Taxing。乗るまでが遠い分、動き始めれば早い。14:13 Take off RWy33L。上昇自体は順調で14:20にはベルト着用サインが消灯する。
窓外をちらっと眺め、機内を一枚。後はリクライニングを思いきり倒す。身が横になるとやはり楽だ。ゆったりとした気分になれる。おしぼりが配られ回収され、飲み物の注文。まだ酒を飲む気にはなれないから、水にしておく。すると機内食と一緒に運ばれて来た。行きはまず飲み物の後、改めて機内食だったけど、偏西風の追い風を受けてのフライト。サービスに費やす時間が足りないのだろうなあ。
改めて機内食。やはり食べる気にはなれず適当に煮物と果物を。メインの器には全く手を着けずに結局下げて貰う。食後のコーヒーを勧められたけどそれもパス。
14:44 機長さんから飛行状況の案内。高度11,300mを順調に飛行中。あと30分で京都上空に差し掛かる。成田着陸は今のところ16時を予定。成田は晴れていつ強い西風、50分程で降下を始めるが降下の際には揺れを伴うとの事。
昨日の今日だし疲れている。食べないなりの機内食が落ち着き、旧式ではあってもしっかりと横になれるファーストの椅子に身を委ねると、意識せずとも眠りの淵に落ちたのだろう。不意に窓の外を見た時、そこに見えたのは京都でも富士山でも無く三浦半島であった。
もうすぐ成田だけど、何時も三浦半島が見えていると羽田に降りないかなと妄想してしまう。覚醒と睡眠の狭間見たいな所を彷徨いていると15:46 ベルト着用サインが点灯する。そうかと思ってようやく覚醒、座席を元に戻す。この先、揺れるそうだ。
いかにもと言う雰囲気。リクライニングを元に戻して居住いを正し、揺れに備える。15:49、あと20分で着陸と言う案内、成田の天候は晴れで気温は10℃だそうだ。以降、電子機器使用禁止。ちょっと揺れる、少し揺れる。16:07、Geardown。九十九里浜が見えてきた。このまま着陸かなぁ。
16:13、Landing、RWy34L。誘導路から長々とTaixingするかと思いきやぴょいと横にそれて16:16、Spot in SP203。
またバス連絡です。下手にサテライト着くよりは早いかもしれないけれど。
バスで運ばれて入国へ。ここはすんなり。荷物を受け取った後の税関の方がいつも質問が多い。「お仕事ですか？」「観光です」「お一人ですか」「ばらばらに帰ってきたんで」一人で海外だとやっぱり仕事って見られるんですかねぇ。。。
無事入国。
バスの切符売り場。思ったよりも空いている。すんなり横浜行きの切符が買えた。16:50にも乗れそうだったけど念のためお手洗いに行こうか、と言う事で17:00にして貰う。バスは流石に混んでいる。第一ターミナルへと廻る間に8割方埋まった。横浜までは1時間半の道のり。全く手の着いていないに等しい恥辱を少しでも片付けておく。
横浜には少々早着。18:40ごろ。駅まで荷物引っ張って行くの面倒だなと、初めて横浜駅から路線バスで帰ってみた。伊勢佐木長者町まで15分。歩く時間を考えればバスの方が早いぐらいだ。19時には家に転がり込む。やれやれ。
