昨日のつづき

 6時半過ぎ。どちらかの目覚ましで起き出した。日曜日。朝の札幌駅上空。外を見てみると雪が積もっていた。夜の間に降ったらしい。しばらく外の景色と下を行く列車を眺めてみる。手前のホームに発着する列車は音はすれど姿は見えないが、北側のホームに出入りする列車はよく見える。

 711系が出て行くのが見える。スーパーおおぞらだろうか。増結車を連ねて出発して行く。
 今日は朝食が付いているプランなので食事に行く。チェックインの時、案内してくれた係員にお勧めを聞いたら、和洋バイキングの店が一番人気だそうだ。8時半過ぎは込み合うと聞いたからちょっと早めに朝食会場へ向かった。

 南側の景色。テレビ塔が見えたりしてまぁこちらの方が眺めがよい。ただし今朝は吹雪に街が霞んでいる。
 レストランに案内される。早く出てきたつもりだったけど自分達よりも早起きのお客さんも多くて結構込んでいる。窓側の席に通されて、さて、目の前。

 小樽側の函館本線がよく見える。吹雪を突いて列車が入ってくるのが見えているから朝食の間も落ち着かない。

 北海道産のご飯が想像以上に美味しい。20年ほど前に中学校の修学旅行で北海道に来た時、出たご飯は正直ダメダメだったけどよく進化したものだと感心する。揚げいもも北海道らしい。一個食べて美味しくて試しにもう一個食べたらやっぱり美味しかった。たいていの揚げいもは二個目はダメなものだったけど。
 相変わらずお客さんの途切れないレストランから8時過ぎに退散する。外は断続的に吹雪いている。10時前には出掛けることにしてそれまでは恥辱の続きやら身支度やら。
 チェックアウトして外に出る。札幌駅前は風の中、牡丹雪が舞っている。湿り気を帯びたその雪に春の訪れを感じる。ずっと忘れていた感覚を思い出して、駅へと向かった。
 ツアー二日目。今日はこのまま空港にゆく。昨日の丘珠では無く、新千歳空港。15分毎に走る空港ゆきに乗るべく、ホームへあがる。

 ちょうど大阪からやってきたトワイライトエクスプレスが札幌運転所へと引き上げて行く所に遭遇する。そんな様子を10分ほど眺めていると空港行きの電車がやってくる。小樽始発の快速。たくさん降りていってたくさん乗ってきて満席になる。荷物の大きな、明らかに空港利用客も目立つ。日曜日の午前中、引き上げの時間としては早いように思えるけど、どうなんでしょうか。

 空港までは30分少々。札幌の吹雪は晴れ上がって新千歳空港に到着。たくさんの人が大きな荷物を抱えて降りて行く。自分達も小さな荷物で出発カウンターへ。今日、これから乗る分の手続きを済ませておく。

 出発までは少々時間があるからその間にちょっと買い物。本屋さんへ。昨日たまたま見かけた道内ローカルの雑誌を探しにいったのだけどローカル誌で一コーナー出来ちゃうほどの品ぞろえに驚く。情報誌だけでなく風俗誌まであったから本当に驚いた。
 買い物はまだ後の方にチャンスがあるから見合わせて保安検査場を経由してラウンジに入る。この時間の千歳空港。降雪の影響が出ていて出発便に30〜40分ほど遅れが出ているがこれから乗る便は定刻で出発するようだ。

 ラウンジでビール。おつまみが国際線のように大きな容器が必要な分だけ器によそって持ち出すような形に変わっている。そして、

 ハイボールのサーバなんてものがあったりもする。試しに飲んでみたけど最後の方は時間に余裕が無くなってしまった。

HAC2727 JA02HC SAAB340B CTSKUH

 そんな訳でツアー二日目もHACのフライトから始まる。今日は昨日行かなかった釧路へのフライトが最初。大きな千歳の空港では歩いて搭乗機へ、と言うわけには行かずバス連絡。ちょっとだけ余裕をみて早い目に搭乗口へと向かう。すでに搭乗開始となっていてバスには20名少々のお客さん。自分達が最後、では無かったようでさらにお客さんを待つことになる。

 目の前はスポット。スカイマークの機材が防氷剤の散布を受けているのを眺めながら出発を待つ。結局30人近くを乗せてバスはスポットへと向かいだした。遠くにぽつんと待つSAAB340Bが見える。

 近づいてみると待っていたのはJA02HC。昨日の機材だ。今朝は千歳から釧路を1往復しているはずで彼にとっては今日二度目の釧路となる。
 あてがわれた席は3C。昨日今日と乗った中では一番前の座席。プロペラのほぼ横になる。全員乗り込んでもドアが閉まらないのでもう一台、バスが来るのかと待ちかまえていたけど、結局は誰も乗ってこないまま、11:58、Doorcloseとなる。プロペラが始動する。2基とも廻りだすと何時にもまして大きな音と振動に襲われる。釧路までの飛行時間は35分とのこと。12:03、Taixing。昨日の函館から6レグ目にして初めての遅延である。さすがに大きな空港は自由が利かないということかも知れない。2機ほど先行機がいて誘導路を雪煙をたててTaixingしてゆく。こちらも後をついて行く。12:12、ようやく滑走路端。少し待たされてから滑走路へと進む。12:14、Takeoff RWy01L。翼を左右に振りながら上昇して右へと旋回して行く。上空、雲混じりの地上が広がる。一瞬落下感。揺れるかと身構えみたが大したことはなく12:19、ベルト着用サインが消灯した。お馴染みとなった飛行状況の案内がプロペラ横では若干聞き取りづらい。高度4,100m、対地速度580km/hで飛行して釧路到着は12:50を予定しているとのこと。

 飛行機は夕張山地の上空を行く。あるいは日高山脈かも知れない。つまり石勝線沿線。先ほどから雲を散らしたような空の上を飛んでいてそれなりに地上は見えている。どこかにサホロやらトマムやらスキー場があるはずだけど、さすがにそこまでは分からない。人跡稀なる夕張山地にシベリアの平原を重ね合わせてみたくなった。
 シベリアは何時まで経ってもシベリアのままだったけど、夕張山地には果てがある。十勝平野が見えて来る。時刻は12:29。何処までも続く大雪原。雲の掛からない平野の姿はこの旅で初めての眺め。

 帯広の街が眼下に広がった12:31、まもなくベルト着用サインが点灯する旨、案内が入った。十勝平野も東側に来てちょっとした丘陵が見えるようになる。平野が尽きるとなだらかにして人跡稀な丘陵地帯。釧路への最終コースとなり12:35、ベルト着用サイン点灯。あと10分で着陸とのこと。もちろん電子機器は使用できなくなる。
 12:38、不意に案内が流れた。これより先、揺れが予想されるとのこと。まだそんな雰囲気は無いが、案内が終わってまもなく、揺れに襲われた。薄い雲が近づいてきて、まるで雲に跳ね返されるかのように機体が弾む。何とか降りようと機体をねじ込むと待ってましたとばかりに翻弄される。薄雲のくせに生意気だが、自然には逆らえない。雲を抜けきって落ち着くまで大して長い時間ではないだろうが長かった。
 再び穏やかな丘陵地帯。もうさほどの高度では無い。遠くまで見えるから視界不良で着陸不可、なんて事もなさそう。まもなく空港の敷地に差し掛かる。12:46、Landing、RWyXX。12:49、Spot in。

 この行程で初めて飛行機が遅れた。今日はまだ続きがあって、この後もJA02HCのお世話になる。この後の便が定刻出発なら出発まであと15分。手続きは終わっているし、元々そういうツアーなのだから乗れない事はないだろうが、到着ターミナルから出発ターミナルへ行き、保安検査場を経て搭乗待合室なんて一周の行程、慌ただしく廻るのは好みではない。ここはショートカットを志す。何しろ、今いるすぐ前が搭乗待合室なのだから。
 搭乗口にいた係員を捕まえ、乗り継ぎがあるからとお願いする。手元の搭乗券、そして座席番号を確認してもらって搭乗待合室へと案内された。

HAC2784 JA02HC SAAB340B KUH→HKD

 今度もHACで北海道を飛ぶ。道東の釧路から道南の函館へ、広い北海道を股に掛けるコース。待合室にはぱっと見た感じに25〜30人ぐらいのお客さん。陸路で行くには遠過ぎる2都市間がゆえにお客さんもそれなりにいるようだ。

 到着が遅れたから出発も少々遅れる。5分遅れの13:10。ショートカットのおかげで20分の猶予が出来た。何れにせよ最果ての釧路の地は20分の滞在。何か、足跡を残した証拠が欲しくて、売店で空弁を買っておく。お腹は減っていないが夕食ぐらいで食べる事にして鞄に仕舞う。

 13:05、搭乗開始。先ほどの機体。先ほどの乗務員に迎えられる。今度の座席は8C。翼の後ろ側。目的地の函館と言い、指定された座席と言い、振り出しに戻るといった雰囲気を感じる。13:11、Doorclose。函館までの飛行時間は1時間10分だそうだ。いままでで一番長いフライトだ。13:15、Taixing。誘導路を行くとすぐに滑走路端。13:17、Takeoff RWy 17。滑走路の途中でふわりと浮かび上がる。先ほど降りてきたときは思いっ切り揺れたが今度は大丈夫。海岸線が見えてくると右へと旋回し、そのまま西へ機首を向ける。軽い薄雲に外が霞み、そして青空が広がると13:23、ベルト着用サイン消灯。この旅七度目の飛行状況の案内。高度3,700mを対地速度400km/hで順調に飛行中とのこと。函館到着は14:30予定。函館の天候は晴れで気温は2℃だそうだ。

 窓の外には先ほどのなぞり返し。十勝平野が見えてきている。ちょっと何時まで経っても帯広の街が見えてこないから、先ほどと全く同じルートか。あるいはちょっと北側か。脚の遅いプロペラ機が故かもしれないが、何時まで経っても尽きない平野は北海道らしい光景。夏に同じ景色を眺めるのもまた一興だろう。
 13:37。広かった十勝平野が尽きてきて山地へと掛かることから地上は雲に覆われる。朝の札幌は雪だったし、雪のエリアが広がっているのかもしれない。ひとまず窓の外から興味を機内に向ける。お手洗いの洗面所が面白い事になっていると聞いたもので席を立ってみた。普段は短いフライトでしかサーブに乗った事ないもので、サーブの洗面所には行った事がない。

 冬期間は、手洗水がご使用になれません。
 恐れ入りますが、紙おしぼりをご利用下さい。
 凍り付いちゃうんでしょうね。冬の北海道ならではの光景。

 雲の合間から見えたり隠れてたりする夕張山地を西へと向かうフライト。来るときと違って順光なので見た目に美しく眺めも素晴らしく。ついつい写真の枚数が進む。外にばかり気を取られる間に記念はがきの巡回があった様子。
 13:50。再び平野となり、どこかの街が見えた。釧路からまっすぐ函館を目指すなら途中で洋上飛行になるだろうが、これは一度札幌を通るのかなと思う。航空路の関係なのだろうけど遠回りだなというのが正直な感想。再び現れた雪原はどこまでも続き、そして雲に隠される。目隠しされたその空の上で、13:57、大きく左へと旋回。

翼が青空に突き刺さる程で明らかな進路変更。雲の下が札幌でここから昨日以来のお馴染みルートに乗ると想像すれば何となく納得出来そうだ。

 雲が切れてくる。どこかの山の中。ふと見えた温泉街。定山渓かなぁと思う。思った後で根拠が無いなぁと思い直したけど、谷間に見える建物の連なり、どうみても旅館群だし、近くにはダム湖もある。豊平峡と考えれば納得できる。推定定山渓ということにして後の風景を楽しむ。14:02、あと20分で函館到着の案内。10分でベルト着用サインが点灯するそうだ。

 雲は散らす程度になって昨日はてっぺんだけ出していた羊蹄山が今日はしっかり見えている。

洞爺湖もばっちり見える。最後の最後にベストフライトがやって来た。

 室蘭半島も本当にきれいに見える。その室蘭が去って行く14:10、ベルト着用サインが点灯する。あと10分で着陸とのこと。遠くには渡島半島、そして駒ヶ岳が早々と見えていて確かに10分で函館だなあと納得させられる景色になっている。
 14:14、亀田半島の海岸線に差し掛かるあたりから揺れが始まった。大揺れと言って良い。落ちる、弾む、廻る、振れる。みんなやってきた。亀田半島の山地を越えるあたり、気流が悪いのかもしれない。いつもここでは良く揺れる。前方に函館湾が見えている。その手前の平野部まで抜ければ落ち着くだろう。眼下に平地が広がり始める。それとともに落ち着いてきた。
 飛行機。函館市街を抜けると津軽海峡へと足を踏み入れて左旋回下北半島が見えている。もう一度左へ旋回してから空港へ。14:22、Landing、RWy 30。14:24 Spot in SP 6。

 昨日今日で合計7度乗ったJA02HC。彼は釧路へと戻るが自分たちはここまで。乗務員さんにお疲れさまでしたと送られて到着ターミナルへ向かう。

函館 半日の半分観光

 後は羽田へ戻るだけだが、予約しているのは最終便。19:35に出発だから5時間ある。ここの時間は観光に宛てがうつもりだ。その前に帰りの便。クラスJへのアップグレードを試みる。キャンセル待ちのつもりで臨んだけど、調べて貰うと空席がある。しかも二席並びだ。無条件でアップして貰った。そして荷物を預けると身軽になって市内へ。自分は函館、中学生の時から何度と無く来ているけど妻は初めてだそうだ。全くの無計画で臨む市内観光だけど、元町のあたりを見てから函館山の夜景を見れるか。あるいは五稜郭あたりに向かうか。漠然とそんな事を思いながら市内行きのリムジンに乗り込む。元町に行くなら十字街まで乗り通すことになるなと考えてみる。
 バスは湯ノ川から海岸線沿いに函館駅前を目指す。松風町のあたり、携帯をいじっていた妻がこの近くに有名なラーメン屋があると言い出した。で、その名前のラーメン屋。松風町と函館駅前の間に確かにあった。ならば先にそこへ行きますか、と予定変更。函館駅前で降りてしまう。 函館駅前から松風町、結構な繁華街だったような気がするがずいぶんと寂れている。その中ほど、大通りをちょっと入ったところにお店がある。
 午後の三時過ぎだからか数人お客さんがいるだけ。東京の人気店ならこの時間でも賑わうだろうが、駐車場の無い旧市街の店は辛いのかもしれない。

 なぜかカレーとのセットを頼んでしまった。¥800。カレーがラーメンの味を判り難くしてしまうからこの選択は失敗。
 さて、観光。でも今いる場所が自由市場にほど近い場所だったから、覗いていこうかと脚を伸ばしてみる。ところが自由市場は日曜お休み。

 観光客よりも地元に目を向けた所だから、それでいいのか。観光客は朝市へどうぞ、と言うスタンスかも知れないが、呼び込みの鬱陶しい朝市は正直近づきたくない。

 それでは、元町に向かう。路面電車が便利だろう。ちょうどどっく前行きが屋って来たので乗り込む。少し思案して一日乗車券を買っておいた。函館山まで登ると飛行機の時間に戻るのが難しそうだし、そうなると元町と五稜郭の組み合わせ。路面電車に3度乗るなら一日乗車券でも元が取れる。
 函館駅前を経て十字街へ。電車の行く道。車通りも少なく閑散としている。こんな寂れた街だったかなぁ、函館駅前で思った事をもう一度思うことになる。道が空いているから路面電車の定時性は保たれるだろうが、これほど流動の少ない街では肝心のお客さんがいない、と言うことになる。
 末広町で降りる。

 降りた目の前、北方民族資料館があって妻の興味を曳いた様子。見学して行く。周辺の資料館との共通入場券もあるのだけど、そんなに沢山の資料館を見学している時間は無い様子。単館だと入場料は300円。館内撮影禁止だそうで、従って写真はない。
 北方民族、早い話がアイヌ民族の資料を展示している場所である。「日本奥地紀行」とか、司馬遼太郎の「街道を行く」や「菜の花の沖」とか、字面で文化に触れる事はあっても文物の物の方は初めて見るからなるほどなぁと思う。旅の幅が広がる。
 続いて坂を上って元町へ。突然、観光客で賑わうようになったからおやおやと思う。風の強い中、

 ポスターやらCMで有名なスポットへ。韓国人観光客の団体が記念写真を撮り合ったりしている。

 ロシア正教会カトリック教会。でも考えてみたらこの手のものはベルギーでさんざん見てきたのだった。
 港に降りて金森倉庫。駆け足で廻った元町界隈も17時半を過ぎて、持ち時間がだいぶ少なくなった。どうやら五稜郭まで足を延ばす事は難しい様子。
 一度、電車で函館駅前に戻る。さきほど自由市場に振られた代わりに棒二森屋の食料品売場を覗いてゆく。案外と美味しかったちくわパンを探したいのだけどパン売場では見かけずにギブアップ。だいぶ時間も過ぎている。空港へ戻るバス18:30が最終である。最後の最後に駅にほど近いスイーツショップ。ソフトクリームを志した。19時までの営業なのに、まるで店じまいするかのようなその店で、

 ソフトクリームを頂いた。値段はびっくりの¥220。最後の最後に偉大なる北海道価格の威力を知る。
 バスは18:15に間に合った。車内は空いている。もう一本バスがあるからか、団体客ばかりで個人客が少ないのか。すっかり暗くなった函館の街を空港へと運ばれる。20分ほどで到着。手続きは済んでいるから気は楽で、身軽なまま空港をぶらぶら。土曜日の午前中も眺めたおみやげ売場で、

 じゃがポックル。土曜日には山積みだったのに日曜日の夜には売り切れ。底力を発揮したようだ。

 一方、花畑牧場の生キャラメルは在庫多数。以前が異常だったのかもしれないけど、調子に乗り過ぎた、と言いたくなる光景。

 そして、ちょうど帰りの便がやって来た。

JL1170 JA8399 B767-300 HKD→HND

 函館を離陸する最終便。日曜の晩だし空港内は最後の買い物をギリギリまで楽しむ人、早々に保安検査場に向かう人、いろいろ。さすがに行列が出来ていてあんまりゆっくりしているのも気が引けるので検査場に向かう。まもなく優先搭乗開始の案内が流れる。
 19:15過ぎ。搭乗が始まる。機内混雑緩和のため、後方座席のお客さんから先だそうだ。前方であるクラスJは後ほどの案内。ゆっくりして、行列が消えた頃を見計らって機内に向かう。クラスJに乗るのは久しぶりだ。去年の夏、松山からの帰り以来だろうか。
 19:36、Doorclose。案内された機長さんの名前が昨日の羽田→函館と同じだ。余り無い名前だから同じ人かもしれない。羽田までの飛行時間は1時間10分とのこと。途中、35分後に山形上空を通過するそうだ。東京は雨が降っているそうで降下に際して揺れが予想されているのとのこと。
 19:40、Pushbuck。機内減光となる。後退して停まった所で再度案内。羽田到着便混雑のため、この便の出発を10分ほど遅らせるとのこと。21時の到着便では仕方ないかも知れない。天気の悪い関東上空で着陸待ちを喰らうよりはよっぽど良い。
 そんな案内があったからしばらくこのままかと思ったら19:46、Taixingとなった。暗くなった空港、誘導路を西へと向かう。函館市内への離陸となりそうだが、今座っているのは右側の窓席。函館山や函館の夜景を見るのは難しいだろうなぁ。
 ジェット機は律儀に滑走路端まで行くから離陸まで時間が掛かる。ようやく誘導路が尽きて滑走路へ。19:53、Takeoff RWy30。函館市内、平凡な夜景が広がる。そして右へと進路を切った。真っ暗闇の中に一点の明かり。「函館山の夜景」だ。
 飛行機は順調に高度を稼ぐ。19:59、ベルト着用サイン消灯。まずは穏やかなフライト。

【今日の空弁】鰯のほっかぶり寿司とサーモン寿司盛り合わせ ¥980 株式会社 弁当工房 引田屋


 釧路で買った空弁を函館からの便で頂く。引田屋は確か釧路の駅弁業者。地方に行くと駅弁が空港で売っていたりしてその辺りの区別が曖昧になっている。
 サーモンが半端無く肉厚で食べ応えがある。昨日の回転寿司のサーモンよりも素晴らしいが、考えてみるとこの空弁、1皿換算なら250円に相当する訳で昨日の回転寿司と価格帯からして違うのであった。
 持ち込んだビール片手にお弁当を頂いていると、アテンダントさんがお茶を勧めてくれる。飲み物はあるから、みなさんと一緒の時に頂ければと遠慮する。別のアテンダントさんもお茶をお持ちしましょうかと勧めてくれる。そういう決まりでもあるのかな。ひとまずおしぼりだけはありがたく頂いた。

JL1170 JA8399 B767-300 HKD→HND その2

 18時のNHKニュースが放映されて10分で終わる。時間帯から言って函館で録画したものを積んだのだろうか。お昼のニュースを15分間流されるよりは良いだろうと思う。できれば19時のニュースを見たい気もするが、そこまでは流石に贅沢いえない。

 少々機体が揺れる中、ドリンクサービスが始まる。先に出されたお菓子が洋菓子だったからコーヒーを選択。でもお菓子はさすがに食べる余裕はなく、コーヒーだけ頂いて恥辱に取り組む。するとワゴンが戻ってきてお代わりを勧められる。折角だからスカイタイムを頂く。飛行機はもう山形上空を通過しているだろうが、確かめる術はない。どうせ雲の上。夜景が見えるかと確かめる気になれない。
 20:34、あと30分で羽田到着と案内された。降下の際に揺れが予想されるため、20:45にはベルト着用サインが点灯するとのこと。降下を始めたのか、少々揺れながら時間が経ってゆく。20:46、ベルト着用サイン点灯。客室乗務員も着席するよう指示が出たそうだ。小さく揺れる。大きいのが来てもう一度大きく揺れる。20:53、着陸まであと15分。最終体勢に入り、電子機器の使用が出来なくなる。リクライニングやらテーブルやらも元に戻す。羽田の天候、雨で気温は5℃だそうだ。どこを飛んでいるのか、地上は相変わらず分からない。揺れながら時間だけは確実に経ってゆく。もう一度、ベルト着用の確認を促される。21:06、まもなく着陸だそうだ。初めて東京湾が見えていることに気がついた。揺れは続くがそれも先は見えてきた。D滑走路建設の明かりが雨の中に滲む。21:10、Landing RWy34L。なかなか足が着かずに長い滑走路をめい一杯使う。ずいぶん遠くまで来てTaixing。21:14、Spot in SP17。

 到着機ばかり、寂寥感が滲む夜の羽田。夜も遅いし帰路を急ぎたい。帰りも京急線。01T運用

 5316編成の快特に辛うじて乗れるが蒲田での接続はない。10分近く待たされる間に後続の急行が来た。蒲田からは快特。61SH運用は

 1081編成。横浜でも乗り換えで81運用

 821編成。意外と遠い南太田に着くと幸い雨はやんでいた。

サイトアップ アクセスカウンタ

 サイトアップはお休み
 アクセスカウンタはチェックせず
 万歩計は16,450