Fly HAC HAC HAC HAC HAC

 朝5時。目覚ましの音で目が覚めた。週末の土曜日。少しゆっくり寝ていたい気分もあるけど今日は起き出す。準備をして6時過ぎには家を出た。この時間に京王へと出かけられれば立派なものだと思いつつ乗った電車は23運用

 818編成から77H運用

 607編成。さらに73K運用

 3721編成。ずいぶん手前に止まったなと思いつつ降り立った駅は羽田空港。つまり飛行機に乗る。勿論、妻と一緒。逆に言うとそこまで気合いがないとなかなか週末には起きられない。
 羽田空港7時過ぎ。週末だし普通に混んでいる。そんな激しく混んでいるようには見えないけど保安検査場は恐ろしく混んでいる。
 クラスJへのアップグレードも考えないわけじゃなかったけど、キャンセル待ちも大変そうなのでそのまま自動発券機で航空券を出す。そのままICカードでタッチしても乗れるのだけど、やっぱり半券は欲しい。
 さて搭乗口へ。手前と真ん中の保安検査場は激しく混んでいたから試しに一番奥の保安検査場まで行ってみる。基本的にスカイマーク用保安検査場だけど、別に専用では無いからJALの客が使っても構わない。並んでいるけど、比較的空いているからスムーズに。ただし落とし穴があって、JALICカードでの搭乗やバーコードの搭乗は対応出来ないそうだ。並んでいた人がそんなことを言われてすごすごと引き返して行く中、航空券を出していたおかげでそのまま利用する事が出来た。これは思わぬ余得。
 出発30分前。ラウンジに入る。ひとまずビール。それにお腹がかなり減ってきたから

【今日の空弁】ドラえもんジェット就航記念 えびカツ&ツナサンド おまけシール付き ¥650 株式会社JALUX


 普段は買わないだろうけど、就航記念の文字に惹かれてついつい。決しておまけシールに惹かれた訳ではない、と思う。
 食べてみると普通の物足りないサンドイッチだけどパンはもちもちで美味しかった。空港内だからこんなものか。

 すぐ目の前に搭乗機がいるから早く席を立つ必要はないけど、それなりにそれなりの時間には搭乗口に向かうことにする。「最後のお客様」になるのはやはり恥ずかしい。

JL1161 JA8364 B767-300 HND→HKD

 ラウンジからも近い15番搭乗口。待っているのは函館行きの1161便。ラウンジからも見えたJA8364が担当。今日は満席だそうだ。まぁJALに取っては良いことだろう。既に搭乗は始まっているから行列は無くスムーズに機内へと入ってゆく。指定された座席は後方の2席。満席の案内通りに席が埋まっている。保安検査場が混乱していたけど心がけの良いお客さんが多いようだ。ただ単にツアー客が中心でビジネス客がいないだけかも知れない。
 定刻がくる。あと数名のお客様をお待ちしておりますという案内の後、7:52、Doorclose。函館までの飛行時間、1時間と案内される。外は本格的な雨。幸先の悪いことだが予報が正しければ目的地はそんな悪い天気ではないはずだ。7:57、Pushbuck。8:02、Taixing。すぐ傍の滑走路を水飛沫をあげて着陸機がゆく。こちらは大きな空港をC滑走路に向けてゆっくり進んでゆく。滑走路手前でしばらく待機。一つ前にはMD-90か81か。順番が廻ってきて滑走路へと進む。一呼吸、もう一呼吸。8:12、Take off RWy34R。一瞬、東京湾をゆくジェットフォイルが見えたのが最後、雲が一面を覆う。時折自分の翼も見えなくなるような雲の中。意外と揺れないがどこまで行っても暗いまま、雲の中を上がってゆく。時折揺れ出す。8:17。もう5分も雲の中を飛んでいるのかと思っていたらようやく明るくなってきた。雲の上にでると8:19、ベルト着用サイン消灯。テレビモニタで6時のNHKニュースなんてものが流れ始める。

 外はどこまでも雲の上。ひとまず北へと向かっているのは分かるが、どこまで来ているのかはさっぱり分からない。雪景色の東北を上空から眺める事は、今日は無理そうだ。

 改めてシート廻り。ダイヤル式のチャンネルとボリュームが機体の年代を物語るようだ。灰皿も健在。一応開くけどもちろん機内禁煙。

 ひとまず今日の恥辱を進めておく。その間にドリンクサービスが廻り出す。ANAのドリンクサービス変更でJALも簡素化するのかも知れないけど、今のところはフルサービス。スープを頂きつつ、北へと向かうことになる。相変わらず雲の上。相当きているはずだけど天候が回復する兆しは無く、そして揺れだした。8:35。
 8:50、あと10分でベルト着用サイン点灯と案内される。実際の点灯は少し早めの8:58。函館の天候、雨で気温は3℃だそうだ。雨とは意外。着陸時も揺れるかも知れない。雲が迫ってきた。機内が薄暗くなる。
 初めて地上が目視出来た。雪の積もる丘陵。函館郊外だろうか。どちら側からのアプローチなのかちょっと見当がつかないまま雲にかき消される。今度は揺れが始まる。そして今度は眼下に海。津軽海峡に違いない。海岸線、波が白く砕けている。そして地上はくすんだ土色。Gear downすると最終コース。だんだんと地上が大きくなる。9:14 Lainding、Rwy30。9:18 Spot in SP 5。
 3月になったとは言えさすがに北海道。寒くてしっかりコートを着込んで到着ターミナルへ出る。湯ノ川あたりで朝食を取ろうと市内ゆきバス。

 リムジンバスと路線バスがいて、何となく路線バスを選択。湯ノ川あたりならどちらもさほど時間的には変わらない筈。だけど、路線バスは途中で団地の方へと逸れてしまった。どうやら湯ノ川へはリムジンバスの方が正解らしい。今更じたばたしても仕方無いが、さてどこで降りてどこに行こうか。湯ノ川電停が見えたあたりで降りてみようかと思案していると妻が突然、このバス停で降りるという。

 ここのショッピングセンターにお気に入りの100円ショップがあったのだそうだ。まぁそれならそれで仕方がないのだけど、この後、どうやって動くのか全く決まっていない。それにただいまの時刻、9:40。100円ショップが開くのは10時。そして何軒か見える飲食店もまだ準備中である。
 まずはバスの時間を調べる。どうやら10:20のバスに乗る必要がある。次に優先順位を決める。100円ショップに惹かれて降りちゃったから10時開店のショップを優先。食事は無理として諦め、その代わり今の時間に開いているスーパーで何かを買うことに決める。
 まずはスーパー。朝食用にねぎトロ巻きを買う。

 そして結構やすい。横浜では見かけない商品があったりして意外と楽しい。ついつい買い物をしてしまうが10時までには切り上げる。次に100円ショップ。15分限定。なんだか弾丸トラベラー状態だ。そして辛うじて

 空港に戻るバスを捕まえる。結果的に見ると結構楽しかったりする。インターバルが充実したのは間違いない。

HAC2891 JA02HC SAAB340B HKD→OIR

 さて今日の行程に戻る。今度は奥尻へ向かう。出発時刻は11:25。搭乗手続きが終わってただいまの時刻は10:40だからひとまずさっき買ってきたねぎトロ巻きを頂く。値段が安い割には美味しく頂ける。そしてまだちょっと時間があるからお土産屋を覗いてみた。今買うわけで無いけど、後ほどの予習ということで。一頃入手困難だったあのお土産もこのお土産も豊富に並んでいる。

 3個限定

 5個限定

 5個限定

 セキュリティエリア内は1個限定
 その気になればいくらでも買えると言うことだ。
 さて、そろそろ出発の頃。搭乗口に向かう。搭乗開始を待つお客さんは5〜6人と言った所。どうやらがら空きで出発する様子だ。11時を10分ほど廻った頃に案内が入る。ぱらぱらと人が立ち上がって搭乗口へ。


 スポットには奥尻へ向かうSAAB340の姿が見える。JA02HCが今日のお供。7〜8人のお客さんが乗り込むと定刻よりも早い11:18、Doorcloseとなる。アテンダントさんが重そうなドアを手で閉めると同時にエンジンが始動する。一つ、また一つ。重々しい唸りが機内を支配する。案内が入って奥尻までの飛行時間、25分と告げられた。エマジェンシーデモが慣れた様子で手短に。11:22、Taixing。自力で動き始めて旋回するとすぐに滑走路へ。途中に入り込むと何の溜めもないまま疾走し始める。11:25、Take off Rwy30。函館市内、だんだんと遠ざかり、そして白く包まれる。少々揺さぶられる。雲を突き抜け青空が広がると揺れも落ち着き11:31、ベルト着用サイン消灯。

飛行状況の案内が入る。高度3,100m、対地速度410km/h。奥尻到着は11:50を予定しており、天候は曇りで気温は2℃とのこと。

 残念ながら一面の雲で地上は全く見えないまま。多分西へと順調に進んでいるようで11:37、まもなくベルト着用サイン点灯する旨、案内の後11:40にベルト着用サインが点灯する。あと10分で着陸だそうだ。高度を落としてゆくと軽く揺れ始める。機内が薄暗くなった。雲だ。ピッチングのような揺れに襲われる。海が見えてきてなお揺れ続けと島が見えてきた。そして滑走路も見えている。青苗の集落をかすめるように飛び越えると、11:48、Landing、RWy31。滑走路の真ん中でUターンするとスポットへ。11:50、Spot in。

 外へ出ると風が恐ろしく冷たい。気温は1℃だそうだが体感的には氷点下。慌てて到着口へと歩いて向かう。

HAC2890 JA02HC SAAB340B OIR→HKD


 小さいながらも小ぎれいにまとまった奥尻の空港。DHCー6、ツインオッターがなくなる前に訪れた事が一度あって、あの時は昼飯だけ青苗で食べたりした。今度くるときは是非ゆっくりと思ったものだけど、その今度の滞在はわずか25分。来た飛行機でまた引き返す事になる。
 搭乗手続きをしてしばらく。保安検査が始まる。小さな空港なので手続きの人がそのまま検査の人になる。鞄の中を検査するX線検査機はないから、検査の人が目視で確認。搭乗待合室には先ほどよりは多い、それでも15人程度だろうか。出発を待っている。

 12:08、搭乗開始。先ほどの強い風を再び受けて飛行機へ向かう。暖かな機内でほっと一息付き、席に落ち着くとまもなく全員搭乗完了となる。12:13、定刻よりも早くDoor close。エンジン始動となる。函館までの所要時間は25分とのこと。来る時と同じく手際の良いエマージェンシーデモが行われて12:16、Taixing。スポット前でくるっと反転。滑走路を進んで一番端っこで再び反転。準備完了となる。そのまま流れるかのように疾走し始めて12:20、Take off RWy 31。すぐに海岸線が見えて荒れ狂う日本海に飛び出ると、まもなく左へと180°旋回。その間に雲の中へと飛び込んで地上は全く分からなくなる。薄暗い中をしばらく。次第に明るくなり青空が広がり始める。雲海を見下ろす12:27、ベルト着用サインが消灯した。

 飛行状況の案内が流れる。高度3,800m、対地速度540km/h。函館到着は12:45を予定しているとのこと。天候は曇りで気温は5℃だそうだ。
 行きと同様に一面の雲海。来る時との変化はお客さんの中に子供がいるぐらい。アテンダントさんがおもちゃをもって行く動作が追加されたぐらいで瞬く間に12:30、まもなくベルト着用サインが点灯する旨の案内。そして12:32にはベルト着用サインが点灯する。10分で着陸するそうだ。高度が下がると揺れが始まり、機内が薄暗くなる。うっすら地上が見えて来た。雪の丘陵だ。また雲に隠される。12:38、Geardownすると再び揺れ始める二機のターボプロップが吼える。雲を通してうっすらと海が見える。防波堤が見えて函館港と知る。ドックがうっすら見えるなと思った次の瞬間、突然函館山が姿を現した。函館市の真上を高度を落としながら進んでゆく。湯ノ川が見えると空港はすぐそこ。12:40、Laonding、RWy12。12:43、Spot in SP 3。

先ほどと違うスポットに給油車、そして交代の乗務員が待ちかまえていた。

HAC2775 JA02HC SAAB340B HKD→AKJ

 今日の行程はこの先も続く。いったんエリア外へ。微妙に間があるので展望デッキにでてみる。この時間帯。函館は小雨。無論、寒さは半端なく、風も容赦しない。早々に退散すると次の飛行機にのるべく、保安検査場を通り抜ける。向かう搭乗口は3番。つまり先ほどと同じ飛行機だ。

 搭乗開始となって飛行機に向かう。乗り込んだのは15人強か。36人乗りの飛行機からすればちょっと残念な数字ではある。全員座席に落ち着くと13:15、定刻よりも早くDoorclose。エンジンが一つ始動、また一つ始動する。機内ではエマージェンシーデモ。機外では電源車が離れていって出発準備完了。13:18、Taixing。13:21 Takeoff RWy 30。函館市内を見下ろすフライトとなる。五稜郭が見えたところで右へと旋回。一気に上昇していって薄雲の切れ間から雲の上へと突き出した。青空が広がる。雲の切れ間から雪山がちらりと垣間見える。
 13:27、ベルト着用サイン消灯。飛行状況の案内が流れた。ただいまの高度は4,000m、対地速度は540km/hで札幌上空を13:45ごろに通過し、旭川到着は14:00だそうだ。旭川の天候は雪で気温は3℃とのこと。
 少々小腹が減ったのでここで軽い食事。朝の函館で見つけたパンを食べる。

 ちくわパン。何?って感じで買ってみた。パンの中にちくわ。ちくわの中にツナ。意外と美味しい。  

 羽田から離着陸時以外はずっと雲ばかりのフライトが続いている。ここで初めて地上が見える。海岸線だ。噴火湾の横断へと踏み込むところらしい。また雲が現れて隠されてしまったけど、ずっと単調な景色が続いていただけにいい気分転換になる。

 絵葉書を配っていたので頂いておく。以前はペーパークラフトのSAAB340、なんて手の込んだものもあったけど、今積んでいるのはこの2種類。
 13:40。案内があってあと10分でベルト着用サインが点灯するとのこと。早くも後半戦の様子。もう札幌の近くまできたのだろうかと想像していると雲が晴れてきた。

 13:43。地上に広がるのは大雪原。いつの間にか石狩平野に出ていたようである。今度はしばらくの間、きれいに見えていた。山がちになってきたなぁと言う所で雲が出てきて、また地上が見えなくなる。

 左への旋回が入る。そろそろ着陸だろうかと思っていた矢先に案内。旭川に着陸機があるため順番待ちのため旋回中だそうだ。着陸は14:10となり、5分ほどでベルト着用サインが点灯するそうだ。雲の上、青空の下。左へ。もう一度左へ。
 14:01、ベルト着用サインが点灯する。高度を落としてゆくと少々揺れはじめ、そして雲の中に突入する。翼の先が霞む。地上がちらっと見える。暗い雪山。窓の外はどうやら吹雪らしい。14:08、Geardown。窓を流れてゆく吹雪の中、左右に翼を振りながら降りてゆく。14:12、Landing、RWy34、14:13、Spot in。

 吹雪の旭川空港に降り立つ。

HAC 2776 JA02HC SAAB340B AKJ→HKD


 隣のスポットに復興航空なんて機材がいて、到着ロビーに台湾人観光客が溢れている。出発の観光客も手続きの列をなしている。春節は過ぎている筈だけど北海道観光は好調らしい。

 出発ターミナルのお土産屋には韓国語と中国語で歓迎の文字。
 今日の行程はまだまだ続く。次は函館行き。つまり先ほどの飛行機の折り返しに乗る。まもなく出発時刻となるので保安検査場を通ってエリア内に入る。程なく搭乗開始。

 吹雪の中、スポットを歩いて飛行機へと向かう。
 14:33、Doorclose。隣のスポットでもANKB737-700から搭乗橋が離れてゆくところ。出発が交錯するようだ。こちらはエンジンが始動してエマージェンシーデモが手際よく行われると14:37、Taixing。隣はPushbuckすら始まっていない。プロペラ機の身軽さを改めて知る。吹雪を突いて滑走路へと向かうと14:40、Takeoff RWy34。翼を左右に振りながら急上昇。雲につっこんで軽く揺れる事しばし。機内が明るくなって青空が広がる。余りに世界が違うので天上界にやってきた、などと言いたくなる。14:44、ベルト着用サイン消灯。お馴染みとなった飛行状況の案内が入る。高度3,950m、対地速度410km/hで飛行中。このあと札幌上空を15:03ごろ通過し、函館到着は15:30を予定しているとのこと。函館の天候は曇りで気温は6℃だそうだ。
 今度は雲の上の飛行となる。先ほどから時々地上が見える以外は雲の上の飛行。雪景色の北海道を上空から見ることを楽しみにしていただけに少し残念。この先、少しでも見えたらいいなと思い、そんな願いを込めて

 写真に変化をつけるべく、主翼のレジ番を載せてみる。

 いつの間にか大都会が見えていた。札幌の街だろう。時刻はちょうど15:00。最初に案内された時間より少々早い。今日はここまで早め早めで来ている。
 この先、山あり湖あり。道南の名所を一跨ぎに飛ぶ見所なのだけど、来る時と同様に雲に隠される。

 それでも羊蹄山の頭が雲の上に飛び出ているのが一瞬見えた。
 15:08。あと5分ほどでベルト着用サインが点灯すると告げられる。まだ後志の山の中にでもいる気分だけど

 15:12、室蘭が見えると海を跨げばそこは目的地の函館。15:16、雲の上でベルト着用サインが点灯すれば残り時間は後10分となる。高度を落とし始めるとどうしても揺れが始まる。一瞬、落下するような感触。機内の何カ所かできゃっと声が上がると間髪入れず「揺れても飛行の安全には差し支えございません」とフォロが入る。地上が薄ぼんやりと見え始める。先の方に函館。真下は亀田半島だろうか。すっと持ち上げられるような感触。今度は悲
鳴は上がらないが、だいぶ苦労して降りて行こうとするのが分かる。
 函館山が分かるようになる。地上もだいぶ近づいてきて15:25、Landing、RWy30。15:27、Spot in SP 6。降機の際、行ってらっしゃいませと声を掛けられたのは、気のせいではなかったらしい。

 今度の函館は夕日が射している。気温は高いそうだけど、強く風が吹いているから旭川同様に寒い。だから急いでターミナルへと駆け込むことになる。

HAC2876 JA02HC SAAB340B HKD→OKD

 今日はもう一便。飛行機に乗る。今日、5度目のHACは札幌市内、丘珠空港ゆき。先ほど、旭川からの便が若干早着気味なので到着ターミナルから出発ターミナルへ移る行程にも余裕がある。今日3度目、函館の保安検査場を通過して制限エリアの中へ入る。6番搭乗口前の待合室は比較的閑散としている。せっかくの丘珠ゆきなのにもったいないと思っていると搭乗開始となった。席を立ったのは15〜6人ぐらいだろうか。


 飛行機。スポットに待っているのは当然の事ながら先ほどと同じ機材。JA02HC。当然同じ乗務員だから「お帰りなさいませ」と迎えられる。指定した座席にひとまず落ち着く。
 今までずっとC席に座ってきたけど気分を変えようとA席をして来た。妻はB席だから通路を挟んで隣り同士、なのだけどC席にもお客さんがいる。アテンダントさんが気を使って並びで空いてた非常口席を勧めてくれた。逆らうことはないので移動する事にする。5回連続の進行方向右側だが、前だった後ろだったりするので、飽きが来る訳ではない。
 15:58、Doorclose。もうお馴染みとなったプロップの重奏が響き渡る。機内では手際良くエマージェンシーデモが行われて安全確認が続く。16:00、Taixing。バスのように身軽に滑走路へ向かう。端まで行かずにすっと滑走路に入りこむとゆるゆるとプロップ二重奏が高まって16:04、Takeoff RWy30。今日3度目の函館市内。湯ノ川を過ぎた辺りでぷいと右へと旋回する。先ほど、旭川へ飛んだときよりもちょっと手前だ。雲の隙間をくぐり抜けて、青空の広がる天上界へとたどり着く。巧いこと揺れを回避して上空へとやってきたようだ。16:09、ベルト着用サインが消灯する。ここで毎度お馴染み、飛行状況のご案内。高度4,000m。対地速度510km/hで飛行しており、丘珠空港には16:35に到着予定、とのこと。札幌の天候は小雪で気温は1℃だそうだ。

 先ほど、旭川に飛んだときと概ね同じルートを飛んでいる様子で先ほども見えた噴火湾の海岸線が見えてくる。霞が取れてちょっとくっきり。下の景色を眺めていると、僚機のSAAB340Bとすれ違う。ほんの一瞬の出来事で高度差もあるから最初は鳥が流れていったように思えて、赤い尾翼に、いまのはサーブだったかと。
 離合劇の余韻に浸っていると、函館→旭川→函館→丘珠と一緒のアテンダントさんが、手作りのカードを渡してくれた。

 新婚旅行の行きのフライトと言い今回と言い、作り手の手間が感じられるものは貰って素直に嬉しいと思う。無茶な乗り継ぎを重ねた良い記念品ができた。
 先ほど旭川からのなぞり返しとなるフライト。見ている方向が違うせいか、支笏湖が見えた。

 そして樽前山。今日重ねた5レグの中ではベストフライト、と言って良い。素敵な眺めだが、それもおしまいが近づいている。16:18、あと5分でベルト着用サインが点灯する旨、案内があって、その案内通りに16:23、ベルト着用サインが点灯する。あと10分で着陸とのこと。電子機器の使用ができなくなって札幌市内へと差し掛かる。高度を落として行くと揺れ始める。雲に入ってちょっとした大揺れ。そして札幌市街の外周をなぞるように右に旋回、左に旋回。いったん公郊外の雪原に出てそれから最終の着陸態勢になる。丘珠の滑走路が見えてきた。16:30、Landing、RWyXX。16:32、Spot in。
 小雪の舞う丘珠。お疲れさまでしたの声に送られてスポットへと降り立つ。飛行機の写真を撮っていると地上係員に「撮りましょうか」と声を掛けられた。珍しい事だしせっかくなので二人で撮って貰う。これもまた良い記念になる。

 お昼前の函館から5レグ付き合ったJA02HCとはこれでお別れとなる。自分たちは札幌市内へとでるが、JA02HCはこの後、釧路へ。そしいて釧路から千歳へとまだ2レグを残している。重々しい鉛色の世界から純白と空色の天上界へ。飛び立つのを見送る間もなく、駅前行きのリムジンバスの時間となった。

 札幌市内丘珠空港から札幌駅前へはバスで20分ほど。17時には札幌駅前まで運ばれた。丘珠では小雪が舞っていたけどこの時間帯、西日が鈍く差している。
 今日は札幌宿泊となる。ホテルはいくつか選べたのだけど駅そばの日航札幌にしてみた。札幌には何度か来てるけど駅周辺に泊まるのは初めてだ。

 ツアーでの申し込みだしたいした部屋では無かろうと思って案内された部屋。確かに北向きだったけど、それでもこの眺めは、まぁ良いんじゃないかと思う。先ほどの丘珠空港も見えている。じっと見ていれば離着陸機も分かるかも知れない。真下は札幌駅構内。部屋の位置が高すぎて手前に発着する列車が分からないのが贅沢な悩み。
まだ17時半だし、部屋に引きこもっていても仕方ないので出掛ける。大通やすすきのまで足を延ばすのは億劫だから札幌駅周辺で。それでも行くところはいろいろと。
 まずは札幌駅構内にあるというよつば乳業の直営店へ。うろ覚えのまま大した下調べせずに来たので少々迷ったが駅の地下、奥の方で小じんまりと営業していた。席は埋まっていて人気はあるらしい。喫茶店スタイルなので軽食もあるけど、牛乳屋さんの喫茶店だし、折角だからパフェを食べる。

 こんな機会でもないと食べる事、ないし。2個を2人で分けて食べられるのは2人で出掛ける際の利点の一つ。ラムレーズンはラムをふんだんに使った大人の味。カボチャは半端ない甘さが嬉しい。
 続いて北海道と言ったらやっぱり、と言うことで回転寿司に行ってみた。駅周辺でも人気店がいくつかあってその一つに。行列が出来ていてしばらく待つことになる。

 まずはビール。クラシックを頂くけど黒ラベルヱビスも選べるのは嬉しい。


 そして何品か好きなものを。回っているものを選んでもいいけど好きなものが廻って来ない時は頼んでしまうのが手っとり早いし、握りたての方が美味しい、気がする。すっかり満足して会計してみたら2人で4,000円行かない程度だから大したものだと思う。地元では回転寿司に行かないか何とも言えないけど、ネタの割に値段、安くつくよなぁと。
 朝昼がいい加減だった分、夜で補ったような形になってホテルに戻る。部屋から眺める札幌の夜景。北側だから大したことはないのだろうけど、視界を遮る建物が無い分、広々として気持ちいい、と嘯いてみる。引き続きビールを飲みながら今日の恥辱を。少々進めておいたけど疲れが廻って最後はベットにばたんと。そのまま寝てしまったのだそうだ(同行者談)

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