上田電鉄

 ここまでは順調だったけど、次に乗る上田電鉄別所温泉ゆきまでは30分ほど待ち時間がある。ようやく食事にありつけると言うことで
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 上田電鉄の入口にどんと構えるおぎのやの駅そばで今日の一食目。
 まぁおぎのや自体は勝ち組もいい所で放って置いても勝ち続けるに違いないのだけど、新幹線の構内でなく、ローカル線の改札に店を構える心意気は素晴らしい。と言う能書きは置いておいてとにかく腹が減った。ひとまず
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 山菜そばは¥400。若干薄めの出汁で勝負な汁は微妙に関西の影響かな、なんて考えてみる。
 さて、改めて上田電鉄。一度は全線完乗をした自分としては当然の事ながら上田交通の時に乗ったけど、鉄道部門だけ分離して上田電鉄になったので経営母体変更時は新線とみなし再度乗るべきと言う個人的ルールに則り乗りなおしと相成った。とはいえ中途半端に遠いし、飛行機とも絡められない。故になかなか手が出なかったのだけど、ようやくスタートラインにたつ事が出来る。
 正月二日の上田駅。妙に混んでいる。別所は信州の鎌倉と言う異名がある所だそうだから初詣客がいても不思議はないけど、それにしても混んでいる。
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 やって来たのは昨年、東急から譲渡された車両。まだ車令20年だからこちらの気分としては新車みたいな気でいるけど、もう外に出されたかと不思議な気になる。混雑を相まって、何か五反田あたりに迷い込んだ気分。
 車内は池上線が如きだけどここは間違いなく上田だから、電車がえ”え”〜言いながら走り出して千曲川の立派な鉄橋を渡ってしまうとローカル線気分は高まる。ちょっと走って停まり、また走って停まってを繰り返す間にお客さんが増えてきた。明らかに立客大勢。そのうち中之郷だったか、クラブツーリズムのバッチをつけた団体さんまで乗り込んでくる。
 池上線がそのまま山手線に乗り入れたような状況になると谷が迫ってきて、勾配もきつくなり、終点の予感が漂いだす。併走する道路に車内混雑の答えがあった。道路渋滞。やはり初詣客で賑わっているようで、渋滞を避けてパークアンドライドするお客さんが混雑の主因、らしい。観光バスも渋滞に巻き込まれている。途中で電車に乗り換えてお客さんに先行してもらい、その間に別所にバスを廻しておけばお客さんに喜んでもらえるし時間の節約にもなるのだろう。
 別所温泉到着。
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 2両編成のローカル線とは思えない数のお客さんが吐き出されてゆく。正月だけの現象かも知れないけど、上田電鉄にとっては良いお年玉。
 折り返しも同じ電車。帰宅するには時間が早いためか先ほどよりは空いている。
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 一番前で眺めているとずいぶんと登って来ていたのだなと感心する。千曲川畔の上田の街は上田平と言うよりは上田谷の谷底かもしれない。
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 最後は千曲川を渡って、終点上田。
 上田に戻って少々迷う。今日は小諸から小海線に乗ろうと思っていたけど、新潟からずっと辿った信越線を高崎までと言うプランも捨てがたい。迷ってみたけど軽井沢まで行き、さらに碓氷峠を下るバス。あまり接続が良くなさそうなので予定通りに事を進める。少々待って小諸まで。小諸でも少々待ち時間。午前中は接続が良かったけど、このあたり、若干間延び。