NU705 JA01RK DHC8-Q400CC OKA→ISG


 階段を下りて待合室に入ると既に搭乗開始の時刻。今度のフライトは琉球エアコミューターのプロペラ機なので、搭乗口すぐの所に飛行機がいる訳でなく、ここからバスで飛行機の所まで連れてゆかれる形式。既に殆どのお客さんはバスに乗っているので、慌ててバスに乗り込むことになる。
 バスは少々走って搭乗機のもとへ。今度の搭乗便。

 シャープな顔つき、鹿児島では散々見かけるボンバルディア製のプロペラ機、Q400となる。となるのだが、

 シートポケットに入っている安全のしおりにはDHC-Q400CCとある。CCとはCargo Combiの事。機体後方を貨物室とした派生機で、定員はJACのQ400が74名なのに対してRACのQ400CCは50名。ちなみにQ400CCのローンチはこのRACで、JA01RKはその初号機、と言う事になる。
 今日は空いていた窓側、一番後ろの座席を予約している。

 50席なので乗務員は1名。翼の直後で客室がぶつっと切れているように見える機内が新鮮だ。座席は最近はやりの黒革張。背もたれは薄目でその分、前後の間隔に余裕があるような錯覚を覚える。

 プロペラ始動前の暑さ凌ぎにうちわが常備されているのもお馴染みの光景。
 もう1台、バスがお客さんを運んで来る。数席空いているかな?程度、9割近い座席が埋まって15:48、Doorclose。石垣までの飛行時間、55分と告げられたのち、安全に関するデモンストレーションとなる。その間に、右のエンジン、左のエンジンが廻って機内が賑やかになった。
 15:52、Taixing。ちょっと進む間にもう滑走路へ。滑走路端まで行かずに途中からひょいと入ったようで、そのまま加速する。15:55、Take off RWy18。

 那覇の郊外を見下ろしつつ飛行機は上昇してゆく。雲に入って少々揺れ。暗めの空が広がり、飛行が安定すると16:07、ベルト着用サイン消灯。
 このフライトでもサンピン茶をサービスするそうで、客室乗務員が一人で奮闘し始める。前の方から配ってはギャレーに戻り、配っては戻り。その途中、客室中程まで来た時に、揺れが大きくなる。

 通路に座り込んでしまう。立っている途中に揺れたら手すりを抱えて座り込め、と安全に関するビデオで紹介されているが、ちょうどそんな感じ。飲み物のサービスも中断。
 揺れが落ち着くとサービス再開。蓋の締められたサンピン茶のカップが運ばれてくる。ついで絵葉書、ルートマップと相次いで。

 JACもHACもそうだが、テーブルの上、賑やかになりがち。この地図、就航の有無に限らず滑走路が描かれていたり、裏面にはちょっとした豆知識が書いていたり、なかなか楽しい。沖縄の牛乳がガロン単位で売っているのは初めて知った。海外だとスーパーマーケットに行くけど、沖縄でスーパーマーケットに行った事、無いかも知れない。
 16:28、機長さんから飛行状況の案内が入る。現在飛行高度6,000mの上空を順調に飛行しており、宮古島に差し掛かるところ。まもなく降下を開始し、石垣島到着は17:00を予定しているとのこと。石垣島の天候は晴れで気温は28℃だそうだ。降下中は揺れが予想される旨が付け加えられる。

 宮古島上空、と言われたが霞んでいて海なのかどうかも良く分からない景色。飛行機はプロペラを廻して南西へと進んでゆく。
 16:38、多良間島がご覧頂けます、という案内の後でベルト着用サイン点灯。15分で着陸とのこと。雲の切れ間を掻い潜って高度を落としてゆく。上手に降りてゆくようで揺れもなく穏やかなフライト。16:47、Geardown。

 目の前に脚が降りてくる。この景色、久しぶりだ。間もなく島の上空に差し掛かる。くすんだ滑走路が見えてどうやら旧石垣空港の様子。ジェット機と違って市街地に遠慮なく進んでゆく。段々と郊外に出て、まもなく着陸する旨がの案内が入る。16:51、Landing、RWY04。一気に速度を落として減速度から解放される。ターボプロップの軽やかなエンジン音を高らかに、16:54、Spot in SP9。
 エンジンが一つ、もう一つと停止すると一瞬の静寂。そして降機の準備となる。スポットから歩いて空港ターミナルに向かう。

 ターミナルからここまで1時間お世話になった、Q400CCを一枚。

 JA01RKはこの後、那覇へ直接戻るのではなく、与那国に向かう。自分は那覇引き返しなので石垣島で少々時間がある。と言っても1時間ちょっとだけど。次の便、搭乗手続きを済ませた後で、軽く食事を取る事にする。ターミナルの1階にはフードコート的な店が広がっているが、それとは別に、職員向けみたいな店も一軒ある事を知ったので、そちらに脚を伸ばした。

 石垣島地ビールを頂き、

 500円だったかの八重山そばを頂く。久米島よりも安価だが、その分、具材も少な目、価格相応。でも、空港の中に安さで勝負、みたいな店がある事が奇跡だ。
 時間が余ったので、電源が使える席に移って充電をしつつ恥辱を進めておく。保安検査の締切予告案内が入った所で制限エリアの中へ移動する。