2321列車 Commuter 議政府(Uijeongbu)16:20 → 新炭里(Sintanri)17:38

 議政府は京元線の始発駅として時刻表に出て来る駅。正確に言うと京元線の始発は京釜線の龍山で、清涼里を経由して今さきほど乗ってきた議政府、そして新炭里と言うのが正式なルートらしい。詳細はこちらで
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E5%85%83%E7%B7%9A
 次の列車まであと15分ほど。既に列車は停まっている。
 京元線
 地下鉄の電車から京元線の列車への乗換は一度改札を出て別の改札を通過する。気動車の停まるホームは列車仕様の低いもの。
 京元線
 写真:京元線の行先表示
 発車10分ほど前だったけど既に満席。ちょっとしたお出かけの帰りと言う雰囲気のお客さんが中心。兵隊さんの迷彩服も目立つ。 
 京元線
 写真:京元線列車車内
 16:14、隣のホームに上り列車が到着。日本の感覚であれば、16:14に到着した列車が折り返し16:20の列車になりそうなものだけど、そういうタイトな運用は組まないのが韓流らしい。16:20、こちらの列車が出発。
 地下鉄の線路に合流して高架線を走る、隣の線路に地下鉄の電車が停まっていて議政府北部の駅。地下鉄の終点だけど気動車はこの駅は通過。左に工事中の高架線が別れた行った。どうやら営業休止中のソウル郊外線らしい。地下鉄と言うか広域電鉄化の工事が進んでいるのだろう。
 こちらの線路も広域電鉄化工事の真っ最中。幾つか工事中の駅を通過した後、停まった駅はこれまた工事中。地下鉄用の高いホームの外れに気動車用の低いホームが設けられている。降りるお客さんは工事中のホームを歩いて外と行き来するようだ。沿線は概ね農村。こんなところまで電車を引っ張ってきてどうするのという気もするけど、時々都市近郊のような光景が現れる。そして工事中の駅。列車が停まって人が降りてゆく。
 老婆が一人乗ってくる。座席を探してウロウロ。席を譲る人はいない。儒教の影響で年寄りを大事にするという韓国でも都市部はそういう風習が廃れつつあるらしい。昨日乗った東海南部線のCommuterで見た光景とはずいぶん違う。この列車が地下鉄の電車になれば、老婆の座る席も増えるのだろうけど、席を譲る人はますます減るのだろうな。そんなことを考える。
 列車はだんだんと空いてくる。確か全容とか言う駅でクロスシートの部分に座れた。
 京元線
 写真:全容の駅で。たくさんのお客さんが降りてゆく
 この辺りから沿線に軍事基地が目立つようになってきた。そろそろ北朝鮮との軍事境界線も近いあたり。景色はのどかだけど、車内ものどかだけどね。
 京元線
 写真:京元線の沿線風景
 太陽の光が赤みを帯びてくる頃、列車は終点の新炭里(Sintanri)に到着。議政府から57.6kmを1時間20分ほどのローカル線の旅。折り返しの列車は18時に出る。ホームにはハイキング帰りらしいお客さんがたくさんいる。帰りの列車もどうやら混むらしい。