JN3805 JA8771 KOJ→OKE

 搭乗開始が遅れているので一度外に出て郵便を投函しておく。本当は羽田で投函するつもりだった郵便だ。それだけ済ませて再び搭乗口へ。12:35となっており、いつ搭乗が始まるか分からないからラウンジには行かない。腹は減っているけどメシを食うのも見合わせ。
 搭乗開始が遅れている。先に12:55屋久島ゆきの搭乗を行うと言うことで12番搭乗口の案内が変わる。屋久島へはJA845Cが飛ぶようだ。スポットを眺める。YS-11が1機増えている。沖永良部島への朝の1往復らしい。JA8763。一瞬こちらがもう1往復するかとも考えてみる。でも出発準備が進んでいるのは明らかにJA8771の方。
 屋久島行きの乗客が先に搭乗口へ向かう。その後に沖永良部行きの搭乗開始。12番搭乗口からでバス連絡。バスに乗せられ向かう先は先ほどと同じJA8771。同じアテンダントさんに迎えられる。乗務員、徳島からずっと勤務って大変だなぁと少し同情。 
 12:56、Doorclose。乗客は30人程度かなぁ。今度は隣席が空いているので荷物は通路側へ。プロペラが一つづつ廻り始める。福岡出発の時と同じアテンダントさんがエマージェンシーデモを演じている。役割分担が決まっているのかなぁ。
 12:59、taixing。RWy34へと向かう。着陸機を1機待った後、滑走路へそそり出る。ターボプロップの音が一際高くなって疾走。13:05、takeoff。離陸すると軽い揺れが始まる。まぁYS-11としても軽い揺れ。右旋回をして南西へと向かう。離陸してしばらく。鹿児島湾と桜島が見える。鹿児島湾、所々赤くなっている。赤潮?よく分からない。鹿児島市内へと差し掛かる。13:14のこと。鹿児島市内の地図がそのまま広がっている。
 13:21、ベルト着用サインが消えた。この後のフライトの案内。北緯30°ラインの通過が13:45ごろ。宝島上空が14:00。沖永良部への着陸は14:40との事。機体左側に開聞岳が広がる。そして13:23、洋上へと出た。案内が続く。「ただいまからドリンクサービスを行います」YS-11では滅多に無い事だけに驚く。「コーヒー、紅茶、日本茶、スープ、カルピス」がメニューだそうな。カルピスってのは初めて聞いたメニュー。YS-11でドリンクが出た昨年4月の与論→鹿児島やDash-8-400でドリンクが出た伊丹→鹿児島や伊丹→青森でも聞いた覚えの無いメニューだ。ドリンクはオーダーを聞いて廻った後に座席まで届けるとの事でアテンダントさんが注文を取りに来る。熱い飲み物を頼むような気分でも無いので試しにカルピスにしてみる。
 13:27、最初の島影が見える。福岡→鹿児島で貰ったルートマップと突き合わせてみると硫黄島らしい。ちょっと霞んでいるけど島の様子はよく分かる。その後も13:32に口永良部島。13:42に口之島。13:43に中之島。順調に南下してゆく。
 ドリンクが運ばれてくる。座席の肘掛にドリンクホルダがついているのは知っていたけど実際に使うのは初めてだ。カップを置いてみる。ちょっと遊びがある。いつ揺れだすか分からないしさっさと飲んでしまおう。
 13:50。諏訪之瀬島に差し掛かる。さきほどの硫黄島もそうだけど活火山の上空である。火口が二つ見える。見えてるってことは多少逸れて飛んでいる訳だから突然噴火して直撃、なんて事は心配しなくてもよさそうだけど、多少薄気味悪い。島の端っこに人家が縮こまって見える。
 13:52に見えた悪石島を最後に島が見えなくなる。正確には機体右側に幾つか島が見えているはずだけど席を反対側に移ってまで見ることもあるまい。アテンダントさんが持って回ったるるぶを貰って沖永良部島の予習でもしておこう。るるぶ奄美のうち沖永良部島に割かれたページはわずか2ページ。見所が少ないのかね。昨年与論島を往復した時に眺めた沖永良部島は割りと大きく思えたのだけど。
 今度はキャディーと絵葉書の入った籠を持ってアテンダントさんが巡回。搭乗時間が長いといろいろとある。14:13、奄美大島を望んだ後にシートベルト着用サインが点灯した。高度を落として行く。徳之島の上空に差し掛かる。畑やら道路やらがしっかり認識できる。最終の着陸態勢に入ったと案内が入って沖永良部の天候が放送される。晴れ、23℃との事。長袖のままでは暑そうだ。
 徳之島を過ぎてしまえばその先は沖永良部島。ずっと南下を続けていた機体が初めて右旋回する。機体左側に島が広がる。沖永良部だ。滑走路は直ぐそこ。青い海が小さな窓に迫る。海岸線が見えて空港の敷地へと差し掛かる。14:29 touchdown。