その前にメシを食いたいと思ったが、地方版るるぶで目をつけていた店は臨時休業だった。仕方ないので中種の市街地を抜けて、南種子へとひた走る。国道の通行量は少なく、60〜70km/h、時に80km/hまでは出せる。時々、前のクルマに抑えられるけど、しばらく待っていれば横道に逸れて行く。その繰り返し。道端に老人が時々。その時はスピードは控えめに。若い人はクルマで移動するからだろうけど、目に付くのはみな老人だった。
南種子の市街地には何軒か食堂が目に付くけれど、クルマをさくっと停められる店がないので通り越す。再び畑の中。気のせいか、空の青さが目に染みる様になった。国道を逸れて以来、芋畑とサトウキビ畑の繰り返し。道は広がったり狭くなったり。行きかうクルマは無くなった。
道が尽きる。門倉崎。よくある観光地なんだろうけど、人っ子一人いない。空は青く、海も青く。この先どこまでも青い。波が少し立っている。次の台風は確実に接近している。
再び空港へと車を走らせる。途中南種子でメシ。刺身定食を食べる。地場の魚なのかどうかよくは分からないけれど魚自体は結構美味しい。店の人が収穫したてだという蒸かし芋をサービスしてくれる。季節的にちょっと早いのかもしれない。甘いというよりあっさりした感じだった。
