2021-12-18

 朝起きだす。窓を開けると車の上なんかは雪が積もる程度の降り方。雲も途切れ途切れ。大した事はなさそうだ。
 7時を過ぎて再び様子。外は晴れ間が見えているけど、雪が散っている。強い風に乗って吹き飛ばされてくる雪。試しに雨雲レーダーやらライブカメラを見ると琵琶湖大橋を境に北湖エリアは雪であった。
 今日はビワイチ、近江八幡の郊外、長命寺からスタートなのだが、雪中行軍は勘弁である。様子見だけど無理かなぁと考える。明日の方が天気よいみたいだし。
 とはいえ、大津界隈は結構な晴れになる。少し歩くつもりで外に出る。

 結構な晴れ模様だが、比良は雲に隠されている。 

 雲が切れると雪化粧した比良が顔を覗かす。そして風が強い。琵琶湖の湖面も少々荒れ模様。
 踏ん切りは付かないが何となく唐橋の方へと向かう。


 この一か月、歩く時の心の支えになっているキロポスト。ゼロキロポストは唐橋にある。本来は右回りが正規ルートらしいけど、左回りの方が5㎞、10㎞とキリが良く、右回りはなぜか3㎞、8㎞、と言う調子。
 起点から右回りに進もうとすると

 行く手を阻まれる残念な感じになっている。ビワイチルート、所々で歩道を作っていて、数年経てば今よりずっと歩きでも快適な道になりそうだが、今のところはこんな中途半端な感じになっている。
 右回りで瀬田川の対岸へ。少し北上する。

 瀬田川の河岸にも漁港と言うか船溜まりがある。瀬田町漁協、なんて看板が出ているから漁港なのだろう。今年は琵琶湖の水位が低下して、セタシジミが不漁だそうだ。 
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211118/k10013352441000.html
 水位低下の影響で、いつも使う漁具が使えなくなったから、との事。今年獲らなかった分、来年は豊漁では?と思わなくはない。自然の事だから断言できないけど。
 瀬田川橋梁を越えて

 瀬田川と琵琶湖の境までやって来る。更に北上、琵琶湖側に戻る。

 先程から1時間経って、比良も叡山も見えなくなった。見えない=降雪だろうか。

 10分も経つと再び姿を現す。今日の比良も叡山も気まぐれそのもの。
 キロポストが現れる。

 瀬田唐橋から3㎞。

 瀬田唐橋まで190㎞。まだまだ先は遥か彼方、言うのか、気持ちの持ちようが難しい。

 草津市の市境に着く。間もなくイオンモール近江大橋の東詰。
 今日の方針を決めきれぬまま、近江大橋を越える。この先、琵琶湖大橋の東詰、ピエリ守山のあたりまで行くと、ビワイチの残り、半分を片付ける事になる。ただ、ずっと左回りで歩いてきて、急に右回りというのも気乗りしない。今日は下見、ノーカウントと割り切って適当な所まで歩こうか、と何となく決める。

 普段歩く大津の街を対岸に見て南湖の東岸を進む。イオンモールの辺りこそにぎやかだが、離れてしまうと民家も見かけぬような寂しいエリア。湖面を渡る風を遮るものもなく、案外と辛い道になる。

 時折視界が悪くなる。大津の街が霞む。こんな時の大津市街は小雪でも散っているのだろうか。とは言え、今歩くさざなみ街道、田園地帯は不思議と日差しはある。三上山が見えたり霞んだり。そんな調子なので、草津市民は滋賀県草津以外全部雪、と思っているかも知れない。
 12時を過ぎてキロポスト。

 瀬田唐橋から8㎞。

 瀬田唐橋まで185㎞。先程の3㎞地点からは1時間少々経っている。普段より少し足が鈍い。風の影響だろうなぁと思う。モロに喰らうと向かい風なのである。

 波立つ湖面を見て北上。普段よりも濁っているのは湖底の泥がかき混ぜられているからか。晴れているから何とかなるけど、なかなか辛いビワイチ番外編になる。向かう先には黒々とした雲。北湖は雪模様なのだろう。守山11㎞の案内を見てさざなみ街道を進む。13時が近くなりいい加減空腹なのだが、食事の出来そうな所。少々先まで行かないと無いようだ。
 13時を過ぎてキロポスト。

 瀬田唐橋から13㎞。

 瀬田唐橋まで180㎞。間もなく琵琶湖博物館と道の駅草津、という場所に差し掛かっている。
 瀬田唐橋まで180㎞。間もなく琵琶湖博物館と道の駅草津、という場所に差し掛かっている。

 道の駅に行けば、何か食べる事は出来るだろう。ちょっと寄り道。
www.karasuma.co.jp

 何となく入った店。麺はあるのだけどうどんばかりで蕎麦が無い。

 寒風に吹かれて来たので、温かいカレーうどんを美味しく頂ける。一息つくことが出来た。
 時刻は13時半。この先、ピエリ守山から堅田駅まで廻って、時間が許せば京阪電車坂本比叡山口駅までと決めた。適当に歩き始めたのにいつの間にか南湖3/4周になっている。順調に歩けたら17時ぐらいには着けそうだ。出発。

 対岸に見える坂本と雄琴。いつの間にか目的地になったが、近い気がする。でも地図アプリによると徒歩3時間半。18㎞ぐらいになる。遠いなぁ。

 近江平野の方を見てみる。平野の向こうは黒々とした雲の世界。そんな中を淡々と歩く。対岸に堅田が見えるようになる。案外と近くづいている気がするけど、まだまだ距離はある様子。
 14時半を過ぎて琵琶湖大橋が近づいてきた。

 南湖と北湖の境にして、雪国との境。琵琶湖大橋の向こう側はもう黒々とした雪雲に覆われている。
 南湖の東岸を歩き切る。琵琶湖大橋への交差点を曲がる。

 何となく左手をそのまま歩いたが、向こう側に渡った方が北湖の冬景色が良く見えた。多少疲れているのか、アタマが廻り切らなった。

 橋の歩道を進む。近江大橋と違い、琵琶湖を行く最大の船、ミシガンだったりうみのこクラスが通るのが前提なので結構な勾配で高さを稼いでいる。そちらを淡々と進む。右手の山並みは雲というか雪に隠されて霞んでいる様子を見て西岸に。

 堅田の街中は雪が残っていないが、小野駅のあたりはまだ真っ白。この一駅で雪の境がある。堅田の人は、小野は降るけど堅田は降らんとか言うんだろうか。坂本の人は堅田は降るけど、だろうなぁ。

 そんな訳で大津市内に戻る。ビワイチ初日に食事をしてジャケットを忘れた道の駅の傍になる。あの時はジャケットも脱ぎたくなる気温だったが1か月で季節が一気に変わった。今日は道の駅には寄らず、湖岸にも拘らず、坂本比叡山口の駅を目指す。目標17時だが、2時間弱。もう少し早く着けたらいいなとは思う。
 湖西道路の旧道を堅田から坂本目指して黙々と歩く。徐々に日が翳ってきてただただ歩くだけになった。雄琴の温泉街を16時過ぎに通り過ぎる。足湯があるけど寄り道する気にならずにひたすら。この時間、温泉街は入りの時間らしい。そういえば今日は土曜日だ。近場旅の人で多少は賑わっている様子。
 国道の旧道を離れて更に古い道を行く。湖西線比叡山坂本駅へも多少はショートカットになる。緩いカーブの続くあたり、どことなく廃線跡のように思えて来る。しっかり調べた訳ではないが、江若鉄道廃線跡なのだろう。
 思ったよりもペースが速くなり、16:40ぐらいには京阪電車の坂本比叡山口に到着できそうな勢いになる。その途中、思いがけない所にキロポストがあった。

 瀬田唐橋から178㎞。

 瀬田唐橋まで15㎞。一気に165㎞進んだ感じになっちゃうけど。さらに言うと瀬田唐橋まで15㎞。自宅までは10㎞少々だろうか。あと2時間歩けば南湖一周50㎞を歩き切る事にはなる。とは言え、坂本から大津京の辺り、あんまり歩道事情が良くない。明るいうちはとにかく、暗くなってからは歩きたくない道。予定通りに京阪電車の駅へと向かった。
 16:40の少々前、

 京阪電車、坂本比叡山口に到着となる。自宅から7時間弱。適当に歩き始めたのに、本格的な歩きになった。

 さすがに電車のお世話になる。乗ってしまえば20分ちょっとで自宅の最寄まで。17時過ぎには帰宅となる。

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