NH4814 JA804K DHC-8-300 HKD→OKD

 空港。

 乗れるかどうかわからない4814便、ご覧の通りの40分遅れ。機材繰り、正確に言うと1機故障したために運用が乱れているそうな。
 12時半出発で12時にキャンセル待ちの結果が出るかなぁと半分疑っていたけど、聞きそびれても仕方ないので大人しくカウンタの前で待つ。ANAの窓口。直近のキャンセル待ち人数が表示されるようになっており、それによると4814便のキャンセル待ちは一人、つまり自分だけ。席さえ出れば乗れるようだ。
 12時が過ぎる。呼び出しは無い。まぁそうだろうと思っているとリムジンバスが着く。函館駅前11:40のバスだ。これでも間に合ったか…
 12:10が過ぎて、一度呼び出された。確定ではないですが、と発券手続きだけはしてくれる。12:15まで待って予約を持った人が現れなければ乗せてくれるとの事。「お席、向かい合わせの後ろ向きの席になりますが……」と仰る。昨年12月にRACのDHC-8-100で座ったボックスシートだ。まぁそうそう機会があるとも思えないし、それはそれで構わない。
 カウンタの前でしばらくお預けを喰らう。待つこと数分12:15、搭乗のお許しが出た。やれやれ。既に出発時刻は迫っているはずで搭乗口へ急ぐ。保安検査の列も短く、何とか搭乗開始前に間に合った。
 搭乗が始まる。

 歩いて機材へ。大きくコスモスが描かれた機材はJA804K。与えられた席に着く。4人がけのボックスシートは既に先客が3人。その奥の窓無し窓側の1D席、あまり居心地が宜しくない。  
 地上係員がアテンダントに「満席です」と引き継いで12:27、Doorclose。一度機内が暗くなりプロペラが一つ、また一つ廻り出す。結構な爆音が響き渡る。振動は大したことないかな。機材繰りの影響で遅れている旨のお詫びが流された後の案内。丘珠までの飛行時間は35分。天候は曇りで気温は13℃との事。12:30、Taixing。外が見えづらいから何処をどう動いているのかさっぱりだけど、12:33、Takeoff、RWy30。
 飛行機が上昇してゆく。揺れの無い、順調なフライト。雲多めの空だけど薄ぼんやりと地上も見えている。津軽海峡恵山岬が見えていて、札幌へと真っ直ぐ飛んでゆくのだろう。12:39、電子機器使用OKの案内が入る。

 目の前でプロペラが回り続ける。
 海岸線が見えてきてどうやら噴火湾に差し掛かっているようだ。12:43、ベルト着用サインが消灯する。キャンディのサービスが始まる。頼めばドリンクも貰えるそうだけど、そんな時間は無いでしょうね。

 洞爺湖が見えてきた。12:50。

 続いて見えたのは支笏湖、かな。12:54。
 支笏湖が遠ざかる頃、ベルト着用サインが点灯する。地上は冴えないものの、雲はすっかりなくなっている。眼下に見える山は赤や黄色に色付く。北海道は既に晩秋。
 山々にゴルフ場が見えるようになるともう札幌も目の前。不意に市街地が現れた。住宅地が見えて思い切り右へと旋回。次に収穫の終わった田園地帯が広がってくる。13:00、Geardown。市街地が迫る。家やクルマの一つ一つが見えてくるともう丘珠。13:03、Landing、RWyXX、13:06、Spot in SP2。

 丘珠に着いたJA804K。