JL922 JA347J B737-800 OKA→HND

 閑古鳥の啼くラウンジを後にして搭乗口へ向かう。

 昼間は賑やかだった那覇空港。この時間、最後にJL922を送り出しておしまい、という状態。さすがに人影も疎ら。辛うじて売店は店仕舞いをしつつもレジは開けていた。
 20:55、キャンセル待ち結果の発表時刻だが、早々に「クラスJはご予約のお客様を持ちまして満席となりました」とのこと。きわめて残念。

 朝、12時間前に到着した時と同じ22番搭乗口で出発を待っているのはB737-800。後で調べるとJA347Jであった。早朝からずっとB777-300はじめ大型機が充当されている羽田-沖縄線。到着が23:30まで遅れる最終便に乗る人は少ないらしく、小さなB737が充当されている。日曜日だけはB767になるようだけど。

 優先搭乗が始まったので早々に乗り込んでしまう。ラウンジの空き具合同様、優先搭乗で乗り込む人は少ない。

 がらんとした機内に落ち着く。毛布を薦められたので「もしお持ちでしたら」とシールを所望すると、一枚頂ける。後になって別の乗務員から「お集めでしたら」ともう一枚頂ける。このやり方、良いかも知れない。
 満席との案内があったが、3列席の真ん中が空いたまま、定刻21:15になる。案内。「定刻となっておりますが、出発の最終確認に時間を要しております。あと数分要する見込みです」と。
 何の確認か定かではないが、4人乗ってきて、後ろへ行く。最後に一人、相当に体格の良い人が乗ってきて隣に来るかと思いきや、幸い別の席へ。21:18、Doorclose。

 一日が終りがらんとした那覇空港。ジンベイジェットに送られて、21:21、Push Buck。出発が遅れた旨のお詫びがある。羽田までの飛行時間、2時間丁度とのこと。途中、前線の影響で揺れが予想されるそうだ。21:26、Taixng。機内減光となる。
 先行機が1機いて、よく見ると尾翼に梅のチャイナエアライン。東京よりも台北は圧倒的に近く、しかも時差が1時間あるから、台北桃園到着21時ってところか。羨ましいなぁと思う。こちらは23時半の到着も怪しくなりつつある。梅の後に滑走路へ。21:30、Take off RWY18。

 本島南部の街灯りを眺めつつ飛行機は上昇してゆく。軽く揺れるが、まぁ大したことは無い。それでも用心なのか、ベルト着用サインは点いたまま、飛行機は高度を上げてゆく。街灯りが見えなくなる。

 テレビモニタが下がってくる。Wifiもつながる。21:48になり、ベル着用サイン消灯。機内の灯りも戻る。
 機内販売が先に始まる。お勧め商品の事細かな紹介があって、一巡。その後に飲み物のサービス。その時に、

 シールを全員分、改めて頂く。どういうやり取りがあったのか分からないが、ありがたく頂戴する。

 もちろん、飲み物も。
 揺れ始める。断続的に揺れて揺れて22:18、ベルト着用サイン点灯。飲み物のサービスも中断。跳ねるような揺れがしばらく続く。夜になって天候が悪化したのか、飛行機が小さい分だけ揺れやすいのか、理由は良く分からない。次第に揺れが落ち着くと22:29、ベルト着用サイン消灯。
 朝4時起きで沖縄二往復。さすがに疲れが出てウトウトしつつ東に向かう。22:52、まもなく降下を開始する旨、案内が入る。場所を確認すると浜松の沖合。まだだいぶ先があるような、もう帰って来たかのような、微妙な位置。
 先程は10分後にベルト着用サインが点灯するとのことだったが、23:07になってサイン点灯に至る。飛行機は東京湾を掻い潜る様に羽田へ向かう。街灯りが見えてもよさそうだが、左手は暗やみのままだ。何も見えぬまま23:19、最終の着陸態勢へ。揺れつつ揺れつつ東京湾を最終コース。ようやく水面が見える。左手に川崎の工業地帯。23:32、Landing、RWy34R。夜遅くなると騒音への影響を配慮してか、着陸は海側のC滑走路、となる。従ってターミナルまでは少々時間を要する事になる。
 延々誘導路を進み、

 ようやくスポットへ。23:40、Spot in SP08。到着遅延のお詫びとロンドン線増便の案内があってドアが開く。シールの件、お礼を言って降機。

 第一ターミナルとしては殿となるらしい922便。羽田空港には警備員が一人、明後日の方向に客が向かわぬよう目を光らせている。

 閑古鳥すら啼いていない。
 制限エリアの外に出る。

 到着便として案内があるのは第一ターミナルに関しては乗って来た922便だけ。第二ターミナルには札幌からの到着便がある。国際線ターミナルは賑やかな案内だが、国内線に関しては店仕舞いの時間だ。
 この時間、京急の終電に乗れば南太田までたどり着くことは出来る。しかし明日の事を考えて、今日は国内線第一ターミナルにある、カプセルホテルを予約している。

 先客はいなかったが、相次いでお客さんが来てちょっとしたラッシュになる。手続きをして貰って早々宛がわれた居室というか、カプセルと言うか、そんなところに荷を置く。物凄く眠いし、明日は早いし、それでもシャワーぐらいは済ませて、一本ぐらいは缶ビールを飲んでおく。それだけ済ませると居室に戻る。
 ホテルでは無く、外界と居室を隔てるのはロールカーテン1枚という世界。まぁ寝台車で寝泊まりするようなものだと思えば、そんなものかと思える。そんなことを考えているうちに意識が無くなった。