PG944 HS-PPN A319 VCN→BKK

 そんな訳で、バンコクエアウェイズ944便、ビエンチャンバンコク行きの客になる。出発は11:40。搭乗待合室は結構な数のお客さん。間もなく始まるらしい搭乗をまっている。

 搭乗口はおおよそ出発案内とは思えない画面が映し出されている。待つことしばらく、11:20になって搭乗開始の案内が流れる。

 一般のお客さんの他に、上級会員むけと思しき案内もあるけど並ぶ人は皆無。バンコク行きのお客さん、外国人が半分。残りはアジア系のお客さん。順々に搭乗となる。飛行機まで延々長い通路を歩く。ターミナル工事中の影響らしい。飛行機の姿が見えないまま歩いてい歩いて

 ようやく機体の脇に着く。

 姿は分かりづらいが、バンコクエアウェイズの機体である事は分かる。機材はA319。A320を少し短くしたもの。日本ではあまり縁のない機材だが、以前一度、ブリュッセルからロンドンの間で利用したことがある。

 お隣にはベトナム航空のA321が控えている。エアバスだらけのビエンチャン
 次々お客さんが乗り込んで来て、機内は満席近くなる。観光客が多いみたいで、隣はイタリアのパスポートを持っていた。ビエンチャンのホテル街で見かける観光客の客層と同じような客層が、今日のフライトのお客さん。

 ポケットには機内誌がある。パラパラめくってみると英語なので一応は理解できる。タイの航空会社なのだからタイ文字があってもよさそうだが、全くなかった。国内線だと多少様子が違うのだろうか。

 客室乗務員が何かを配り始める。受け取ってみると紙のおしぼりだった。小さいものだけど海外の航空会社では珍しいように思う。
 11:33、Doorclose。11:34にはPushbuckになる。定刻は11:40だからちょっと早発。まずは優秀な滑り出し。地上係員がさっさと引き上げてゆく後、11:38、Taixing。

 ラオス航空のATR72だろうか。もう一機、別塗装の機体がいて、これは、どこだろう。
 何しろ出発便も到着便も少ないから、離陸までの待ち時間は無いに等しい。さっと滑走路に出ると11:42、Takeoff RWy31。一気に空に舞い上がると高度を稼いでゆく。

 曇り空の下、ラオスの大地が広がり出す。家が点在し、その間に水田が広がり、茶色い道路が集落を結ぶ。田に米あり、水に魚ありの光景はメコン川を渡っても変わらない。首都周辺しか見ておらず、これが全てではないのだろうけど、決して貧しい国ではない事は少し分かった気がする。

 飛行機が高度を上げるとラオスの大地は雲に隠される。雨季らしい景色になる。後は雲上のフライトかなと思ったのだが、

 最後にメコン川が見送ってくれた。
 国境を越えたタイの大地は雲に隠れる。雲の中を抜けても

 さらに雲が被さるフライト。揺れそうな感じだが、11:48、ベルト着用サインが消灯する。ひとまず落ち着くようだ。

 国際線と言えども、バンコクまで1時間15分という短いフライト。そのフライトで客室乗務員が一斉に動き出す。小さなA319だが何人いる?ってぐらいに多い。どうも6人ぐらいいて、ワゴンと共に出撃となる。
 自席は機内の真ん中。よってワゴン出回るサービスの順番は遅い方の筈なんだけど、

 10分しないうちに食事が手元に配られた。しかもメインはグリーンカレー、温かい食事であった。



 サラダとデザート付。それに機内食でしか見ないカップの水が付く。1時間15分のフライトでここまでやるかと感心する。しかもこのサービス、エコノミークラスなのである。

 しかもワインまで廻って来たので目を疑う。食事が配られて数分経っていない。サービスが濃くて、しかも速い。

 そんな訳で暖かな食事と飲みやすいワインなんて組み合わせでビエンチャンからバンコクに向かう。食事とワインが終る頃には

 タイミングよくコーヒーのサービス。無茶苦茶テンポよく事が進んでゆく。このサービス、人員の配置が手厚いからこその素早さと思われる。見た所、客室乗務員は6名。日本の国内線だと定員50名につき1名なので、A319が飛んでいたらなら、客室乗務員は3名が定数だろうか。人出を掛けてこその手厚いサービス。地上でのラウンジ体制と言い、色々と驚いた。
 トレーを下げて貰うと12:10であった。ベルト着用サインが消えて20分しか経っていない。定刻ならバンコクまで40分という所。今日は早くビエンチャンを出てきたから、もう少し時間がないかも知れない。

 雲の混じったタイの大地を飛んでゆく。順調に南下を続けると12:20、ベルト着用サインが点灯する。飛行機は高度を落とし始める。機体を傾け、雲の合間は抜けてゆくと地上の家々が見えるようになる。

 バンコクの郊外が見えてくる。眼下には明らかに貨物駅。空港に近い雰囲気がぷんぷんしてくる。間もなく高速道路と空港鉄道が見えるとスワンナプームだ。12:35、Landing、RWy19L。

 12:42、Spot in SP106L。ターミナルへはバス連絡であった。辺りはバンコクエアウェイズとタイ航空の子会社、タイスマイルの機材がずらり。機材の小ささ故かも知れないが、搭乗口が足りない分は自国の航空会社で何とかする、という姿勢にも見える。

 専用のバスが2台迎えに来る。2台目のバスを宛がわれたので少々間がある。


 ビエンチャンで撮れなかった飛行機、その分をバンコクで撮る事になった。
 バスでターミナルに運ばれる。今日はバンコクで入国。よって入国審査を受けるのだが、審査場に来てみると、

 とんでもなく長い行列が出来ていた。こんな時、2つある入国審査場のもう片方が空いていたりもするのだが、今日はどちらも同じように混んでいた。行列の主は添乗員に率いられた中国大陸の団体がメインのようだが、それ以外にも色々な国の人がいる様子。今回はおとなしく並ぶより他ない。ジリジリと進む行列に付き合っていたら審査を受けるまで1時間以上を要する。
 審査から解放され、荷物の引き取りへ。引き渡しは既に終わっており、PG944のものと思しきスーツケースが一角に置かれており、その中に自分の荷物も混じっていた。
 ようやく制限エリアの外に出たのは14時を少々回った所だった。  

 とうの昔にPG944なんて到着案内、消えている。多少の早着、全く意味が無かった。
 日本への乗継の途中だが、バンコクから先は翌朝の出発。今日はバンコク市内にホテルを取っている。本当なら夕方ビエンチャンを発ってバンコクに着くと寝るだけ、ぐらいのつもりだったのだが、予約していたコードシェア便が運休になってしまったので、予定外にバンコクで時間が出来ている。
 まずは市内に向かう。3日前と同じく、エアポートリンクに乗る。

 マッカサンで降りるのも3日前と一緒。車両もエクスプレス上がりであった。
 寝るだけのつもりだったので、ホテルはマッカサンに取っている。地下鉄のペッチャブリー駅の方に出て間もなく

 駅前のホテルなんだけど、駅とホテルの間に空き地があって真っ直ぐ行けない、という不思議な立地。大回りしてホテルにチェックインしたのが15時。すぐに部屋に入ることが出来る時間になっている。
 ホテルの自室。目の前にエアポートリンクの高架が見える。


 12分毎に走る列車を少し撮ってみた。この間にこの高架の下を走るタイ国鉄東線も貨物列車が走って行ったのだが、こちらはすっきりと見通せず、そこが残念ではある。