テレビを点けっぱなしで寝てしまい、一度中途半端な時間に起きて、次に起きたら7時半だった。すっかり外は明るい。

 ビエンチャン滞在は今日まで。朝早く起きたら少し観光をしようと思ったが、7時半に起きてから、だと少々慌ただしい。やめておく。


 朝食。顔を合わせたスタッフにラオ語の挨拶「サバイディー」と声を掛ける。昨日一日頑張ったので少し身に付いた。食事は少し変化。戻る時はありがとうの「コーブチャイ」を。
 部屋に戻り身支度と荷支度。9時にチェックアウトする。フロントの係員には日本語で「ありがとう」と言われる。この数日、日本人の利用は見かけなかったけど、言葉を覚えていてくれるのは嬉しい。勿論「コーブチャイ」で返す。
 今日は空港に向かう。ホテルで送迎をお願いする事にした。サムローでもいいのかも知れないけど。価格交渉が面倒なので。値段は84,000キップだそうだ。サムローは1kmで10,000キップが相場と聞く。そこそこと思えたので承諾する。しかし市内から空港で84,000キップならば、より遠い駅から市内が130,000キップというのも、あながちぼったくりでは無かったのは、とも思えてくる。
 ホテルの用意したハイエースに乗って市内から空港へ。

 昨日一昨日歩いた街をクルマに揺られて西に向かう。まもなく知らないエリアに出る。空港へ続く道は駅への道より立派に見える。埃っぽさも無い。

 10分ちょっとで空港に運ばれる。入口は小ぎれいだったが、工事現場みたいなところに入って行く。

 日本語で「安全は全てに優先する」なんて書かれているから何事かと思ったが、日本の建設会社が工事を請け負っていた。

 こちらが建設工事を知らせる看板。日の丸がラオス国旗と共に掲げられている。

 空港に9時半前。ホテルのチェックアウト、送迎の依頼が順調に行ったので、思ったよりも早く到着した。今日のフライトは11:40の出発。まだ2時間以上待ち時間がある。幸い搭乗手続きは始まっていたのでお願いする。

 係員は空港の人らしい。ネックストラップに「Lao-Japan Airport terminal service」とある。気になって調べてみると豊田通商JALUXが出資した企業が運営しているそうだ。かようにインフラに関しては日本の存在感があるのだが、この空港からの国際線。近隣であるタイ、ベトナム、中国と韓国線がメイン。日本への直行便は今のところ無い。日本人の存在感が無かったアジアの一国を発ち、バンコク経由で日本へ向かう。
 eチケットの控えを提示し、荷物を預ける。荷物は乗り継ぎのバンコクで一度受け取るお願いする。窓通路どちらが良いと聞かれたので窓側でお願いした。2時間前で選べるのとちらと思う。今日のフライト、空いているのだろうか。
 搭乗手続きが終わる。保安検査と出国審査を受けると搭乗待合室へ。

 何か、日本の地方空港みたいな待合室だ。隅に売店があるのも日本の地方空港そっくり。
 時刻は9:46。出発案内によると9:50に中国東方の昆明ゆきがあるから、そのお客さんだろうか。その後は11:40、自分が乗るバンコクエアウェイズのバンコク行き、11:50のベトナム航空プノンペン経由ホーチミン行きまで空いている。
 まだ2時間待ち時間がある。本来なら待合室でぼけっと待つしかないのだが、今日搭乗するバンコクエアウェイズという会社。不思議な制度がある。エコノミーのお客さんでもラウンジが使えるというもの。スワンナプームとか主要空港には自社運営で全てのお客様にお使い頂けるというラウンジを構えている。
 今日いるビエンチャンバンコクエアウェイズにとってはアウェーで、自社運営ラウンジなんて存在しない。よってバンコクエアウェイズならではの恩恵には預かれないと勝手に思っていたのだが、

 ここの共用ラウンジ、エコノミークラスでしかもバンコクエアウェイズの上級会員でなくても、使えるのだそうだ。ネットで情報を見かけて半信半疑でビエンチャンに来ているが、ダメ元で入ってみる。チケットを提示すると普通に案内された。

 バンコク行きの出発まで2時間弱あるからか、ラウンジは空いていた。これなら10時にホテルを出てきても大丈夫だったかもなぁ、と思いつつ、椅子に座る。

 空港ラウンジだから当たり前だが、軽食と飲み物の用意もある。上級開院でも何でもないのに、ここまでの厚遇は恐れ入る。


 最後のビアラオを頂き、話のタネにぱくつく。ちまき風の竹の葉の包み、中身は甘い餅菓子のようだった。
 wifiが飛んでいるので軽く恥辱を進めておき出発時刻を待つ。搭乗開始は11時とのこと。1時間少々滞在する間にラウンジの席は埋まって来る。

 11:50に出発するベトナム航空プノンペン経由ホーチミンゆきのお客さんもいるだろうが、大半はバンコクエアウェイズ、エコノミークラスの一見さんだろう。ラウンジとしては盛況だが、これがバンコク行き、全てのお客さんとすると少々寂しい。
 11時になったのでラウンジの席を立つ。

 搭乗待合室にも結構な数のお客さんがいた。ラウンジを使える事を知らない、知っていても選ばないお客さんがそれ相当の数いるのであった。だからこそ成り立つ、全員ラウンジアクセス可能、なのだろう。