MH1158 9M-MSI B737-800 KUL→PEN

 この先はマレーシア航空の国内線でペナンへ飛ぶ。2年前に訪れて大いに気に入った街を再訪する。搭乗するのは18:20の1158便。あと1時間程の待ち時間がある。
 ここで2人で搭乗券の答え合わせ。予約は別々であり、何も紐づけが出来ていないから、全く関係なく座席が宛がわれている。
 自分の航空券。成田で「予めご指定頂いていた」という14Dと言う席。自分では指定出来てないので、どういう訳なのかは分からないが、こちらからは何も働きかけずに出た席である。
 妻は当日、バンコクで指定して貰ったという窓側の席。それが14F。予め示し合わせたわけでないけど、ほぼほぼ最適解である。

 オレンジジュースでのどを潤す。アルコールを頂きたい所だが、ここはイスラム教が国教となっているマレーシア。イスラム教徒でない人も居るからアルコール禁止、と言う訳ではないが、公共の場ではアルコールは供されない。国内線のラウンジには置いていなかった。

 一方で食事は充実。国内線なのにホットミールがある。それどこか

 ヌードルバーまであった。カリーミーを作ってもらう。この後が控えているので2人で一杯を分ける。
 カリーミーを食べていると鶴丸B767がやって来る。成田を45分後に出たJL723だ。向こうに乗っていればMH1158にはさすがに間に合わず、1本後の便になる。
 搭乗まで30分を切る。そろそろ席を立つことにする。

 搭乗口から見える1158便。マレーシア航空からは古いB737-400は一掃されて、B737-800になっている。搭乗待合室、日本人の姿が目立つ。どうやらツアーの団体がいるようだけど、それ以外にも家族連れの姿も目立つ。3割ぐらいは日本人かも知れない。

 まもなく搭乗。14番は非常口座席であった。

 パーソナルモニタ付の機材。成田から来る時と同じような赤い座席。マレーシア航空の機材は国内線も国際線も同じなのかと思う。ただ、妻の乗って来たバンコクからの機材にはパーソナルモニタは無かったそうで。
 窓側と通路側、真ん中を空けて座る。これで真ん中が来なければ最高だが、結構な搭乗率。結局は人が来たので、通路側と代わって貰う。真ん中から通路ならそんなに悪い話ではないから快く代わって貰える。

 定刻は18:20。搭乗は終わっているようだけど、定刻を過ぎても動き出す気配がない。定刻をだいぶ過ぎて、定時出発と呼べなくなった18:42。機長さんから案内がある。マレー語と英語。何を話したのは聞き取れないが、特に騒ぎにならないから大きな問題は起きていないのだろう。

 18:48、ようやくPusgbuck。18:52、Taixing。飛行機は誘導路を進んでゆく。30分以上遅れて、ペナンに着くと暗くなっているだろうが、まぁ仕方がない。

 国際線の駐機場にはマレーシア航空のA380がいる。自分にとってはなかなか乗る機会がない機材だ。いずれは乗る機会もあるのだろうが、いつになるのだろうか。
 18:58、Takeoff RWy14L。


 飛行機は上昇しつつカーブしてゆく。180度旋回すると一路ペナンへ機首を向ける。雲の中をすり抜けて、飛行機は上昇してゆく。揺れは来ないが、気流は良くないのか、ベルト着用サインが消えない。

 イスラム圏の航空会社らしく、メッカの方角を指している。成田からのフライトでは、こういう配慮はしてなかったなぁと思い出す。その辺は柔軟なアジア圏ならではかもしれない。

 高度を稼いでも稼いでも頭上に雲が覆いかぶさる今日のフライト。ベルト着用サインは点灯したままだが、機内、乗務員が動き出す。

 前方、ビジネスクラスとの間でカーテンが閉められる。機内サービスの開始らしい。エコノミークラスでも一人、乗務員が巡回を始める。渡されたのは

 ピーナッツの袋。その後で飲み物のサービスもある。カップに注がれた状態で、オレンジジュース、りんごジュース、水の三択。
 残り物の水を頂くと水だけ飲み干す。ピーナッツは持ち帰る事にする。飛行機はマレー半島に沿って北上中。クアラルンプールが遠ざかって行くが、メッカへの距離はほとんど変わらない。いやこの飛行機、メッカ行じゃなくてペナン行きだった。

 窓外に青空が見えてくる。サービスも行われてすっかり忘れていたけど、実はまだ、ベルト着用サインが点いたままである。しかし、航路ももはや半ば。このまま降下してゆく気配がプンプンしている。
 突如、西側の空が赤く染まる。雲が切れてい太陽が姿を現したようだ。自分の座る右側=東側の景色は、

 雲が赤く染まる。この時間になって天気が回復してきた。

 まもなく東の空も明るくなる。ウィングレットが赤く染まる。
 飛行機は次第に高度を落としている。海が少しずつ近づいて来ている。そして

 島影が見えてペナン島に差し掛かる。空港は島の南側、まもなく着陸する。19:35、Landing、RWY04。

 辛うじて明るい間にペナン島に到着する。飛行機は誘導路を進みターミナルへ。19:42、Spot in SP B1。

 だいぶ遅れたが何とか何とか、ペナンに到着する。今回の目的地である。飛行機を降りてまずは荷物を受け取る。出てくるまでだいぶ待たされ、制限エリアの外に出ると20時を過ぎている。さすがに外は暗くなっている。

 遅れても飛んでくれたから良い。後の便は欠航だったようだ。JL723から乗り継ぎだった人は後便振替だったのだろうか。
 タクシーでジョージタウンへ向かう。荷物を受け取るまでは日本人がいっぱいいたのだが、タクシー乗り場にはもう日本人はいない。
 空港からのタクシーはチケット制。ホテルの場所を告げるとその距離に応じて運賃を前払いする。ジョージタウンまでは45リンギット
 タクシーに行き先を告げる。ジョージタウンに向かうのが意外なのかこちらに住んでいるのかと聞かれる。日本人だとビーチリゾートに行く人が圧倒的に多いのだろうか。
 時刻は20時過ぎ。道路に沿って見えるホーカーは人で賑わっている。暑いマレーシアは夜の方が何かと賑やか。前回は深夜23時に着いたけど、同じように賑やかなホーカーを見た覚えがある。
 ジョージタウンに向かう道は混雑気味だったが、それでも30分程で見覚えのあるコムタが現れる。その近くが今回、滞在するホテル。前も利用したGAMAスーパーマーケットの近くにあるホテル。案外と新しいホテルで最近できたのかも知れない。
 ホテルにチェックイン。部屋に向かう。

 窓外に見えているのは寂れていたペナンタイムズスクエアのようだ。灯りがともっているのであるいはテナントが入ったのかも知れない。
 先程、タクシーから見たようにペナンというかジョージタウンというか、はこれからの時間が夜本番。部屋に籠るには勿体ないので、近くのホーカーに行く。今日のホテルは前回泊まったホテルからもそう遠くは無い。辺りの様子は理解している。
 時刻は21時過ぎ。前回もお世話になったホーカー目指して歩く。GAMAの前、横断歩道を渡って歩くと、前回お世話になり、2013年版我が家の流行語大賞となった快楽餐廳(粥)がある。あるんだけどネオンから(粥)だけなくなっていた。

 さてホーカーに到着。

 ビールを頂く。値段は15MYRぐらいだったか。日本円で500円弱。酒類は買えるけど税金が高いので、日本で飲むのと殆ど変らない値段になる。マレーシアはぼったくりもなく、人も良くて、食べ物がおいしくて、非常に良い所だけど、唯一、酒が高い所だけは残念である。まぁ国教が故に仕方ないけど。
 辺りにたくさんある屋台で適当に食事を見繕う。注文をするとテーブルまで運んでもらえるシステム。支払いは運ばれてきた時となる。

 まずは定番、ホッケンミー。

 こちらも定番のサテーを。ビールの進む味だ。どちらもビールが進む。ついついもう一本飲みたくなるけど、さすがにビールは高いので1本で見合わせておく。

 ちょっと食べ足りなかったのでワンタンを追加で。1つ1リンギだって。10個来たので10リンギ。これは少々高いかなぁと思ったのは、この数時間でマレーシアの物価に慣れたからなのか。
 今日は両替をしていないから手持ちのリンギが少ない。あまり長居すると手持ちのリンギを使い切りそうなのでホテルに戻る。途中、コンビニに寄ってビールをお買い上げ。クアラルンプールだとコンビニにビールが置いていない事も多いけど、華僑が多いペナンではコンビニでビールを扱っている。価格は6リンギ程。
 日本の価格とあまり変わらないビールを飲む。さすがに疲れを感じるので寝る事にする。今回の滞在は短い。休むときにしっかり休んでおかなくては。