指定された38番搭乗口まで足を伸ばす。既にJL94の搭乗が始まっている時間であった。暗闇に浮かぶ真っ白な期待はJA827J。朝ソウルに来る時に搭乗した同じ機体だ。自分たちがソウルを食べ歩いている間に、飛行機は羽田を一往復していた次第。
帰りは予約通りのエコノミークラス。後方の窓から2列並びで予約している。パソコンだけ座席前のポケットに仕舞いこむと荷物は荷物棚へ。座席下を使ってもいいのだけど、上にあげてしまった方が足元が広く、座っている時の疲れが変わって来る。
順調に搭乗が進む。大きな荷物を持ち込む人は少なく、空いた荷棚を探して、という場面も見えない。見渡す限りは満席。インボラアップグレードが出るぐらいだから当たり前か。というかソウル線、インボラ発生が前提でエコノミークラスの予約を受けているような気がしてならない。気のせいかも知れないけど。
19:05、Doorclose。羽田までの飛行時間、離陸後1時間35分と告げられる。19:08、Pushbuck。定刻よりも早いタイミングだ。そして19:14、Taixing。
機内減光、そしてほぼほぼ真っ暗になる。
今日のソウルは穏やかそのもの。阻むものなく誘導路を進んでゆく。そのまま滑走路へ19:24、Take off RWy10R。
ソウルの夜景が広がりはじめる。飛行機は高度を上げつつ東へと機首を向ける。雲に突っ込んだのか夜景が見えなくなる。
19:32、ベルト着用サインが消灯する。機内に灯りが戻る。
国際線と言えどもフライト時間は1時間半。映画を見るには少々慌ただしく、テレビ番組のショートプログラムは前回の台北往復で、興味を引くものは見てしまった。
そこで今日はB787ならではのスカイマンガを見てみる。電子書籍が機内で見れる、というサービス。書籍によって1巻だけだったり2巻までだったり、お試し版、という位置付けなのだろう。
エコノミーのモニターで見ようとすると、文字を読むには少々モニタが小さく、拡大しないとストーリーが読めない。ビジネスクラスのモニタなら、或は読みやすいのかも知れない。
そんな訳でモニタに集中していると機内食の順番が回って来る。
今日は味噌カツだそうだ。また妙に攻めたメニューを出してきた。
メインの味噌カツはこんな感じ。
前菜とサラダ。なのだが、卯の花がサラダ枠なのか、鮭のマリネがサラダ枠なのか。
ヱビス、とお願いしたら今日はアサヒになりますと仰るので敬遠。
結局、お酒は赤ワインを頂く。ちなみに攻めた機内食。カツの肉質がいささか残念な感じ。もう少しまともな肉を使っていたら評価が変わるだろうなぁ。
20:15、機長さんから案内が入る。まもなく20:30には降下を開始するとのこと。何時の間にか街灯りが見えていて、どうやら京都の北側辺りを飛んでいるようだ。
引き続きスカイマンガを眺める。案外と読み進めるのじ時間が掛かる。機内で10時間も読み続けられるものでもなさそうだ。お試し2巻、あたりがちょうどいい分量なのかも知れない。けど、2巻目の中ほどでベルト着用サインが点灯する。時刻は20:46。
機内が暗くなる。羽田の天候は晴れで気温は7℃と告げられる。房総半島、さきっぽの街灯りがちらちらし始めて、次第に眩さを増してゆく。
木更津あたりだろうか。街灯りが疎らな船灯りに入れ代わると東京湾上、羽田へのラストコースになる。
20:56、Landing、RWy34L。21:02、Spot in SP112。
朝飛び立ったばかりの羽田空港国際線ターミナル。13時間ぶりに舞い戻る。日本国内の遠地に日帰り出張したのと同じようなものか。疲れは覚える。
入国審査を自動化ゲートで済ませ、多少膨らんで預けた荷物を受け取ると早々に制限エリアの外へ。
時刻は21:20。さて、家に帰ろう。
京急の駅へと向かう。改札の中にこんな展示が出ていた。
友好鉄道締結一周年となった台鐵を紹介する展示である。台北車站で京急を紹介する展示に比べるとささやかなもの。駅の規模が違うから仕方ないけど、バランスが取れていない。
ホームに降りる。この時間帯、横浜方面は10分毎のエアポート急行がまだ走っている。
3D運用608編成を神奈川新町まで。更に
35運用1625編成で自宅には22時過ぎの帰宅。