12:30を過ぎて搭乗開始の案内がある。ラウンジを出て少し行った所にある搭乗口に進む。
搭乗口、人だかりが出来ている。長く伸びる行列は優先搭乗の列。何にも優先になっていないようだが、ビジネス利用の多い上海虹橋からの便だから仕方のない所。まもなく搭乗開始となり、長い行列が少しずつ機内へと吸い込まれて行く。
逆光の中、待っていたのはJA711J。C28席のホノルル仕様というべき座席配置。これだとアップグレードも難しいよなぁと思う。香港線あたりのW51が来てくれると嬉しいのだけど、そうすると全体の需要を取りこぼすのかも知れない。
3-3-3と9列並ぶエコノミークラス。ほぼほぼ満席になって12:52、Doorclose。羽田着陸の際に揺れが予想されるとのこと。13:05、Pushbuck。
向こうに並ぶのはNH、MU、そしてKA。ひところの羽田、或は台北の松山といった風情で並ぶ。13:11、Taixing。誘導路を進んで行く。国際線は寂しい空港だが、国内線では重要な拠点なので、誘導路を進む間も様々な
CZが降りてくるのを横目に滑走路へ。滑走路を挟んで反対側にある国内線ターミナルからMUがやってきてお見合いになる。先に滑走路に入ったのはこちら。13:22、Takeoff RWY34R。
上海郊外らしい団地やら住宅地を眺めて飛行機は高度を上げてゆく。空気が汚い分、霞も激しく、だんたんと上海が薄れてゆく。飛行機は旋回しながら高度を稼いでゆく様子。
郊外の田園風景の中をさらに旋回して高度を稼ぐ。
翼が水平になると飛行機は東を向いたようだ。上海が霞み、さらに薄れてゆく。13:30、ベルト着用サイン消灯。
すっかり薄くなった地上。良く見ると海岸線が見えてくる。時刻は13:36。離陸してから14分。ここから先は洋上飛行となる。
羽田まで2時間40分。まもなく、機内食が出される。中国線は短距離扱いなのでドリンクサービスを飛ばして、いきなり食事の提供となる。
メインに選択肢はなくチキン1択。上海積み込みだろうし全く期待していなかったのだけど、案外と美味しく頂ける。行きのMUとメインはそう大きくは変わらないけど、サラダと前菜がしっかりしている所が良い。
窓外の景色は東シナ海。くすんでいた空が青さを増している。
行きのMUと違ってJLはパーソナルモニタ付き。飛行時間は短いから映画を見るには少々時間が足りない。選択肢の多いJALのプログラム。その中からテレビ番組を選んでみてみる。
空が青くなって1時間弱。ふと外を見ると、
地上が見えている。もう九州まで来ている。1800㎞のうち、1000㎞以上は日本列島だからねぇ。この先、ずっと日本列島を眺めながらの国際線フライトとなる。福岡からの帰りとそんなに変わらないけど。
海が見えてきてどうやら有明海。ちらちら外を見ていると九州が過ぎてゆき、瀬戸内海へと景色が移って行く。14:40には瀬戸大橋。アップで見えるのではなく讃岐平野とセットで見えているから、実際飛んでいるのは高知か徳島、吉野川の上空だろうか。
14:55、あと40分で羽田着陸の案内がある。定刻で日本時間16:45だから、ほぼほぼ定刻で羽田に飛んでいる事になる。
外には伊勢湾が見えている。15:00を過ぎるぐらいに遠くに富士山が見えてきて少しずつ大きくなってくる。
目出度く世界遺産になった三保の松原とのツーショット。飛行機は駿河湾、富士山を遠くに望みながら少し南へと逸れて伊豆半島を超えてゆく。伊豆大島を望んで機首を北へと振る。そうすると少し赤味を帯びて来た西の空が機窓に広がり始める。
15:10、房総半島が見えている。東京羽田への最終コース。そして15:16、ベルト着用サインが点灯する。あと20分で着陸とのこと。羽田の気温は15℃だそうだ。
房総半島、逆光の中を北に向けて飛んでゆく。里山の中に段々とゴルフ場が混じるようになる。海岸線には工場群。そして
東京湾への最終コースへ。西日が機内を一瞬、真っ赤に染める。その直後に日は消えて東京湾から色彩は消えてゆく。海が段々と近づいて来て、
大井の埋立地、その先には羽田空港がすでに見えている。最後に小さくカーブするとC滑走路が見える。そして15:28、Landing、RWY22。
明るさが急速に消えてゆく羽田空港を緩々とTaixingしてゆく。国際線のターミナル。どうやらいい場所に着けて貰える様子だ。時計を日本時間に戻して16:34、Spot in SP112。定刻よりも少々早い到着となる。
5分程で降機。虹橋では逆光だったJA711Jを撮ると入国手続きへと進む。この時間、欧州便が到着するようだがピークはずれたようだ。すんなり入国手続き。そして荷物も受け取れる。
土曜日の夕方。今日は自宅に戻る。京急の駅に出てエアポート急行。
9D運用、1049編成で神奈川新町に。さらに
35運用、1561編成で帰宅すると18時。ホテルを出てから8時間の移動となる。さすがに疲れを感じる。
