週末の二日目、日曜日。ソウルのホテルで迎えた。目が覚めると8時過ぎ。もう少しずるずる、少しずるずるとしてから起き出す。
 
 外はくもり空。月曜日に休暇を取ったわけではなく、今日の夜便で帰国する。元々、失効しそうなマイルがあったので決めた1月の韓国行き。ソウルに用事がある訳でなく、今日、どこか見たい、行きたいという所は特にない。まぁ、予定も無い。
 ホテルは12時まで滞在できる。午前中はゆっくりする事にして、湯船に浸かった後、朝食でもと志した。時刻は10時半。すごく中途半端な時間だ。高速バスターミナルにフードコートがあったのでそちらに行ってみる。
 
 フードコート、というほどまとまって店がある訳ではないが、何軒かお店はあって、日式だったり、西洋式だったり、まぁいろんな店がある。コテコテの韓国料理店はあまりないようだ。どうしようかと思ったけど、カルググスの店があったので入ってみる。
 
 マンドゥを2人で分ける。一皿7,500KRW。
 
 カルググスは一人ずつに。こちらも7,500KRW。
 美味しかったが、うどんが800円弱と考えると少々値の張る食事である。ソウルの物価は韓国の中でも高いようだし、日本と違って毎年物価も上がっているようだから、何年か前の感覚でいると面喰う。日本円に直すと今度は通貨レートの問題も絡んでくるから、更に値上り感が強くなる。
 一旦ホテルに戻る。12時にはチェックアウト。午後をどうするかの作戦会議をすると12時になる。
 チェックアウトして荷物を預ける。妻のリクエストでこの辺りにある、大きな地下商店街を見てみたい、とのこと。昨日迷ったあたりなので偶然場所は知っている。初めて来たところなのに、妻を案内する事になった。
 
 9号線の駅に沿って延々1km近くは続くであろう地下商店街。激安の衣料品やら日用品やら、激安でもない衣料品やら日用品やらの店が延々と続いて行く。その果てにはフードコートがある。ちらっと見たら4,000KRWぐらいからメニューがあるようだ。こちらは庶民的な店、と言う事か。こちらの感覚としてもちょっとした食事なら4000KRWか5000KRWかというところである。
 商店街の外れには装飾品やら花卉やら、延々続く店の中では少々異質な店もある。まぁまぁ楽しいウィンドショッピングにはなった。
 ちょっと疲れたのでコーヒーで休憩。油断するとコピになるが、
 
 アメリカンコーヒーという名前で一応はコーヒーが出てきた。ただし値段も結構張って、4,400KRW。日本円で500円と考えると、普段は絶対口にしないだろうなぁと思う。
 コーヒーショップのあるあたりも高速バスターミナルになっている。こちらは京釜線方面とあり、方面別で乗場が全く別のようだ。時間はあるのでのぞき見してみる。
 
 相当大きなバス乗場で見えただけでも、10箇所以上、20か所はないかも知れないなぁぐらいのバス乗場がある。それ以上にバスの待機場がある。都心から少々離れているからこその規模だろう。海外でよく見るバスターミナルは都市の郊外に設置されている例、外国人には分かりづらいのだけど、代々木や八重洲のターミナルよりは、トータルとしては良いのかなぁ?何とも言えない。
 今度はホテル側のターミナル。大きな書店があるのて寄ってみる。文字は読めないのだけど、韓国唯一の鉄道雑誌が売っていれば買ってみたい。今まで何か所かで試してみて見つけられなかったのだが、今日は運よくなのか、簡単に見つかる。Raillersという雑誌。日本でいうと昔あったRailGuyって所か。表紙は9501形の気動車DMZ観光向けの特別仕様車が写っている。自分が都羅山に行った時はセマウルが走っていたが、またダイヤが様変わりした様子。
 ホテルに戻ると15時過ぎ
。飛行機の時間まではまだだいぶ間があるが、荷物を受け取る。金浦空港まで行って大きなショッピングセンターがあるからそこで多少の買い物をという趣旨。
 荷物を持って地下鉄へ。
 
 駅の改札、運賃無料の子ども専用と思われるゲートがある。これを通り抜けできる人は無料という趣旨らしいが、
 
 目の前で明らかな対象外の人がさっと通り抜けてゆく。良いのか、これで。
 9号線のホームまでたどり着いて、地下鉄で金浦空港へ。
 
 先発は普通列車、次発が急行という時間。普通は空いていたが、誰も乗らない。そして急行は混んでいる。ちょっと先まで行くときは間違いなく急行が早いのでそうなる。その混んでいる急行に揺られて30分程。16時に金浦空港到着。ターミナルには向かわずにその手前のロッテマートへ。
 昼食がまだだったのでまたもやフードコートに。こちらは高い系のフードコートのようだ。同じような飲食店でも明らかに二つの価格帯があるのが今日一日で良く分かる。
 
 ブシャパップという耳馴染みのないメニューがあってそれを頼む。7,900KRW。熱々の鍋にご飯と具材が乗って出てくる。これに辛いソースをかけて混ぜて食べるので、まるでビビンパプのようだが、違うメニューだとか。
 不味くなりようがないような食事をお昼として頂くとロッテマートへ。買い物少々。その間に時刻は17時半になる。そろそろ空港へ。
 
 
 この時間、虹橋への便、そして羽田への便で金浦の国際線は終了という所。ターミナルは搭乗手続きをする人で列が出来ている。
 帰りの搭乗便。実は自分と妻は別々である。自分はJALのマイルが失効しそうだったのでJLで来ているが、妻はANAのマイルが失効しそうだったのでNHで来ている。同じような時間の出発だが、搭乗自体は別々。ラウンジも別々。
 明日の仕事もあるのでラウンジで休んで羽田からの帰宅も別々に、と言う事にする。
 
 KEとOZのラウンジが並んでいるこちらでひとまずお別れ。後ほど自宅で、の筈だったのだが、さて。
 
 この時間。残すはJALとKALの羽田行きの出発、という事で日本人の姿が目立つKALのラウンジ。KALにとって金浦はホームに違いないが、フラッグシップラウンジはあくまで仁川。金浦の食事は簡単だが、どうせ先程食べたばかりだから、まぁ、良い。
 
 KAL便の方が少々早く出発するようで、Jal便のお客さんだけが残った後、係員が早々に片付けを始める。少々居心地が悪くなり、出国手続きを控えている事もあって、早々に席を立つ。
 出国審査は空いている。滞在24時間に満たないが、特に詮索される事なく手続き完了。
 
 出発の30分以上前に搭乗口に着く。この時間、出発を待つ人が大勢いて待合室には座れない。飲食店も賑やかである。水を手に入れたくて探したら、自販機は無くカフェで買い求めるしかなかった。2400KRWは高いなぁ。