JL84 JA610J B767-300 NGO→HNL

 今回のお休み。この先の仕事の状況と特典航空券の空き状況とを秤に掛けつつ11月13日からの5日間と決めた。出来ることならマイルはビジネスクラスで使いたいものだが、空きが全くなくて断念。妻のことを考えると東京発が望ましいのだけど、成田、羽田両空港ともなかなか空席が出てこない。結局、水曜日という中途半端な日取りで、しかも名古屋発となってしまった。
 名古屋発となるのだが、国内線を一区間、おまけで付けられるので、ちょっと考えて千歳発の航空券にしてみた次第。まぁ千歳までどうやって行くの?とか北海道とハワイの気温差とか、何となく発券した後でいろいろと課題にぶつかった訳でありますが。
 自分の搭乗手続きは千歳で済んでいる。妻は成田からの名古屋経由だけど、成田でやって貰えたそうだ。出発カウンタを待ち合わせの場所にしたのだけど用無しであった。そのまま出国することにする。
 この時間。中部空港を出発する国際線は少ないから保安検査も出国手続きも空いている。もちろん、出国後のエリアも空いている。とりあえずサクララウンジに入る事にする。

 成田に比べると圧倒的に貧弱な中部のサクララウンジ。その中で工夫というか試行錯誤はしているようで、今日は

 手で握った風のおにぎりがあったり。

 ちまきとシュウマイが出てきたり。少々ぱくつき、少々飲んで、その間に恥辱を進めておく。13日分を公開し、14日、つまり今日の分も冒頭だけ公開。久しぶりに定時進行となったところでお時間。
 殆ど無人の中部空港21時半。ホノルル行き22:05、JL84を送り出す16番搭乗口だけが賑やかである。11月の水曜日なんて中途半端な時期で、だからこそ特典航空券が押さえられたのだろうが、意外なほど搭乗客は多い。


 待っている飛行機はJA610J。写真を撮り終わる事、21:45に搭乗開始となる。深夜便だし、多少でも楽ならと非常口前の席を並びで予約している。そのエコノミー席。

 既に枕と毛布。ハワイ線エコノミークラス専用のスリッパと非常口座席だからかドリンクのメニューが置いてある。そんな写真を撮っていると「お写真お撮りしましょうか」とタイ人の乗務員さんに声を掛けられた。名古屋ーハワイ線。JALWAYSが本体に吸収されても活躍するのはバンコクベースの乗務員である。
 声を掛けてくれた人が非常口座席前のジャンプシートに座るそうで、自己紹介をした後で非常口の説明をしてくれる。まもなく22:XX、Door close。ホノルルまでの飛行時間、7時間20分とのこと。離陸後、上昇中は前線の影響で揺れが予想されるそうだ。
 ギャレーでは乗務員が慌ただしく動き廻る。税関の申告書が配られたり子供に渡すらしいおもちゃを持っていったり。リゾート地ホノルルへ向かうこの便。子供連れのお客さんが非常に多い。11月の平日に学校を休めるのが不思議でならないが、最近の学校ってそんなものなのか?と思う。
 22:06、Pushbuck。22:10、Taixing。中部空港からの今日最後の出発機は順調に誘導路を進み、22:15、Take off RWy36。
 少々揺れながらの上昇となる。眠れるものなら寝付くのもありかと思い、アイマスクをして目を瞑る。でも、電子機器使用許可22:21、なんてメモを取ってしまったりする。
 22:30過ぎ、機長さんから案内。「皆様をホノルルへとお連れします、機長の○○と申します」なんて出だしがリゾート路線の浮かれ気分に相応しい。「ただいま静岡県上空に差し掛かっております。日本上空でしばらくの間、揺れが予想されますが、その後はホノルルまで順調な飛行になるものを思われます。」とのこと。案内の入った頃から揺れが収まり、22:39、ベルト着用サイン消灯。ギャレーが慌ただしく動き出す頃、zzzzzzとなったらしい。
 おしぼりのサービスがあったそうだが寝ていて全く気付かず、ドリンクのサービスが廻ってきて初めて目が覚めた。目覚めにドリンクの選択。全く頭が回らずに「同じ物を」で

 供されたのが梅酒のソーダ割り。経営破綻後にJALのサービス、エコノミーに関しては食事とドリンクを一緒に提供することに変わっていたが、会社が持ち直してからは中長距離線に関しては元通りに戻された。今日のサービスもまずはおつまみとドリンクが提供、となっている。既に23時、到着は日本時間5時半だから早々に寝てしまいたい気がするのだけど、とりあえずサービスにお付き合いする。もう一杯勧められて結局2杯飲んでしまう。
 23時半を過ぎて食事のワゴンが廻りだす。22時出発、5時半到着の名古屋-ホノルルは夕食がメインで供される。これが24時発の羽田線になると朝食メニューになるそうだが、羽田発にはまだ乗った事は無い。

 ホワイトシチューがメインの食事。二種類のサラダとともに結構美味しく頂ける。二種類あったパンが水分を持ってゆかれる系で少々残念。
 飲み物はハワイ線ではエコノミーでも供されるスパークリングワイン。タイの乗務員さんは「シャンパンでございます」と言って渡してくれた。
 サービスの最後は明日の朝食配布。

 中身はミネラルウォーターに蒸しパンとなる。お好きな時、ご都合の良い時にどうぞ、という趣旨。
 日付が変わって0時20分ごろ。まだ機内の灯りは点いているが、到着まであと5時間少々である。早々に寝てしまおうと思う。改めてアイマスクをすると壁に寄りかかる。先程頂いた朝食入りの袋は置くところが無いから壁際の床に。これで寝ることにする。
 案内が合ったようで目が覚めた。アイマスクを外すと機内は明るい。いつの間にかシェードが閉められていて、小さく開けると眩い光が入ってくる。

 時刻は11月15日の午前4時、では無くて14日の午前9時。ホノルルまであと1時間20分ほどで到着との事。時刻がホノルル時間で告げられる。ホノルルの天候は曇りで気温は24℃だそうだ。
 もう少し寝ていたいがコーヒーのサービスがあったので合わせて朝食を出す。

 冷たい壁際に置いておいたのでペットボトルはまた冷え冷え。蒸しパンはサツマイモを使っており口当たり柔らか。贅沢さは無いけど美味しく頂ける。

 機内は税関の書類を書いたり、化粧直しをしたりと慌しくなる。まもなく免税品の販売も終了。ギャレーは慌しく店じまいに追われている。


 名古屋で買って機内に持ち込んだペットボトルが見る見る間に縮んで行き、高度の降下を知る。まもなく9:48、ベルト着用サイン点灯。あと20分で着陸との事。改めてホノルルの天候が告げられる。曇りで24℃には代わりが無い。島影がちらちらと見え出す。
 うんと高度が落ちるとオアフ島に差し掛かる。どこかの空軍基地の真上を飛んだ後。湾に差し掛かる。左手に乗っていればパールハーバーに浮かぶ軍艦群が見えたかも知れない。そろそろホノルルの空港も近い。モニタには滑走路が映し出される。10:10、Landing RWyXXL。
 天候、曇りというとおり少々雲の目立つホノルルの空港。ゆっくりとタキシングしてゆくと10:14、Spot in SP25、となる。 

 さほど暑くはないが、日本の雰囲気とはだいぶ違う。乾燥しているからか、気温程には暑くは感じない。実に過ごしやすい11月のハワイ。避寒地といった風情だ。
 入管に並ぶ。到着便の重なる時間なので混んでいて待たされる。何の負い目もないのだけど必要以上に緊張を強いるアメリカの入管。それでも日本人には片言の日本語で接してくれるからフレンドリーではあるのだろう。入国待ちの行列から眺めた入管の説明ビデオには韓国語と中国語があったが、彼の国の人からするとどんな扱いなのだろうか。

 荷物を拾うと到着から40分近く経っている。空港の出口は個人旅行客とツアー客で分離されている。荷物を受け取るところまではたくさん人がいたのだけど、その殆どがツアー客の出口に向かい、個人客の方へと脚を向ける人は殆どいない。
 ホノルルの空港から市街地へは鉄道が無い。移動の際には、タクシーに乗るか、路線バスに乗るか、送迎サービスを使うかの、三択となる。路線バスは安価だが大きな荷物を持っての乗車は認められていないので、タクシーよりは安価な送迎サービスを使うことになる。
 送迎サービスは会社が幾つかあるそうだ。自分達は日本出発前に予約をしておいた。予約が無くても乗れる会社もあるそうだが、少々お高く付くらしい。
 ロバーツだとホノルル市内のホテルが往復で20ドルとなる。他社は聞いたところによると30ドルだとか。以前はロバーツが空港公認なのかどうなのか良く分からないが、予約なしで送迎サービスを頼むと自然とロバーツに乗る事になっていた。それで馴染み深い会社だった。しかし、空港の公式送迎サービスの会社がいつの間にか変わっていて、ロバーツに乗るには事前に予約が必要になっている。
 係員に拾ってもらいバスまで案内される。

 以前は大きなバスで空港から市内に向かったと思うが、今日はフォードのピックアップトラック、といえば言いのだろうか。バスとピックアップトラックの合いの子みたいなクルマ。それでも客は3人しかおらず閑古鳥が啼いている。

 バスで市内に向かう。曇りというが雲の合間には底抜けの青い空が広がる。一昨日からころころ天気と気温が変わるので何か変な気分になる。

 冗談一つ言わない、実直そうな運転士のエスコートで20分少々。今日から停まるホテルに運ばれるとまだ11時半過ぎ。ホテルにチェックイン出来る訳でもないので、荷物だけ預かってもらう。眠いし辛いが下手に部屋に入れて寝転がるよりも良いかも知れない。
 ここから先は完全に妻任せの旅行となる。まずは昼食だそうだ。アラモアナのショッピングセンターを越えて更に向こう。少々街並み雰囲気が悪くなってくる。割りと有名な店で一度行って見たかったそうだが、昼はとにかく夜は治安的に不安なのでランチの時間に来たのだとか。

 店も殺風景。でも中に入ると結構賑やか。警官4人組が食事をしていたりする。そういえば先程

 パトカーが駐車場に停まっているのを見たなと思う。
 ハワイに良くあるプレートランチを頂く。ここの名物は

 フライドポークといえば良いのか。これがレギュラーで10ドル弱。とても一人では食べられないので二人でシェアする。それでも十分。
 ホノルルというよりアメリカの洗礼を早々に受けて退散。
 今回の休み。5日連続の休暇を取る際に出向元の会社へ申請書を出したのだけど、その書類に目的を記す欄がある。そこには
「家族サービス」
 とだけ記しておいたのだけど、今日はというよりここからは暫く家族サービスを続ける。

 先程の店から少々歩いた所にあるディスカウントストアというかアウトレットショップと言うかそちらで買い物。それを二軒廻る。その間に時間が経ってそろそろホテルにチェックイン出来る時間が近付く。そこでアラモアナまで戻る。
 ショッピングセンターの中でコーヒー休憩。


 一緒に頂いたのが近くの餅屋さんで売っていたバター餅。餅にバターを練りこんでシナモンで香り付けをするという文字で現すとゲテモノなのだが、意外と美味しい。というかどこかで食べたような懐かしい味がする。何故だろうか。
 最初のホテルに戻りチェックイン。荷物を拾い部屋へ入る。

 まぁいい天気だ。眠たさでだいぶ満ちているが何とか耐える。耐えて再びお買い物。何のことは無い、ウォルマートなのだが、こちらも歩いて少々。暗くなった後では避けたいエリアなので明るいうちに行っておく。これから使う水やら何やら。お土産に買うお菓子の値段を調査だとか。
 アラモアナの中のスーパーも覗いたのでホテルに戻ると18時を過ぎている。この時間、

 もう薄暗くなる。アラモアナは交通の結節点なので何処に行くにも便利なのだが、周辺の治安があまりお宜しくないので、暗くなってからの出歩く事には少々の不安がある。そこで暗くなってからはアラモアナのショッピングセンターで全て済ます事を考える、事になる。

 11月も中旬なのでアメリカはどこもかしこもクリスマスへ一直線。アラモアナも例外で無く、大きなクリスマスツリーが飾られている。ステージではコンサートも行われている。
 少々買い物のあと、夕食。昼間が簡単な店だったから夜は一応きちんとした店に行く。今度も妻が一度行って見たかったと仰る海老の店へ。

 結構人気らしく10分ほど案内されるまで時間が掛かる。  

 テーブルに通されてまずは飲み物、そして名物という品を含めて3品ほど頼んだつもり。

 ビール。アメリカで出される生ビールって泡が全くないのが多い。どこと無く味気ないなぁと思う。昔は泡が無くても何とも思わなかったものだけど。


 シュリンプフライのカクテルとシーザーサラダを前菜で頂く。これで十分にお腹が満ちてもう一品いらないなぁと思っていたのだが、待てど暮らせど最後の一品が来ず。確認したら注文が入っていなかった。でもちょうど良いから問題ない。店員は恐縮し切っていて、よほど動転したのかお会計も殆ど確認しないで受け取っていたけど。
 さて、部屋に戻る。

 ビールを一本。こちらもアメリカンサイズなのかやたらとでかい。一本飲み干すとさすがに眠くなる。今日一日何とか乗り切った。これで時差呆けに入らずに観光を楽しめる、だろうか。