2012-08-17

  目覚ましで叩き起こされると5時過ぎ。バンコクは真っ暗で、まだまだ眠いが今日は朝の飛行機でバンコクを離れる。起きなくてはならない。
 昨日のうちに泣きながら荷物の準備を済ませておいたので今朝の準備は比較的楽。空が白んでくる頃、準備が整い、チェックアウトとなる。

 何度となく眺めて来たチャオプラヤー川ともしばらくお別れ。最後の一枚写真を撮ってからエレベータでフロントに降りる。
 ホテルをチェックアウト。入口は通りに面していないのだが、ドアマンが通りまで出てタクシーを停めてくれる。来るときは空港鉄道を使ったが今日は空港までタクシーで行こうかと思う。タクシー、普通にメーターを使ってくれたのがありがたい。
 空港までは高速道路経由。


 飛ばしに飛ばし6時半過ぎにはスワンナプーム国際空港に到着、となる。ずいぶんと早いが出発が30分遅れたら、今度は渋滞に巻き込まれていたかも知れないから、まぁいい。
 渋滞していないおかげで時間に余裕が出来た。今日は行きのなぞり返し、キャセイパシフィック航空で香港経由台北までとなる。搭乗便は9:20に出発するCX708便だからまだだいぶ時間がある。
 香港からの乗り継ぎ便も含めて搭乗手続きを済ませる。だいぶ重たくなった荷物を預けて、身軽になると出国手続き。時間まではラウンジで待つのだけど、妻は免税店を見るとかでちょっとだけ単独行動となる。自分は


 スワンナプームの空港にはキャセイのラウンジ、2箇所あるそうで。搭乗手続きの時に案内されたラウンジが遠かったので近いほうのラウンジに入ってみた。入ってみるとひどく狭い。それで遠い方のラウンジを案内したのかと思う。
 どうせ機内食で色々食べるのでラウンジでは軽めに。ビールが写っている時点で説得力は無いが、お酒も控えめにして出発を待つ。少しだけ恥辱を進めておいた。
 買い物を終えた妻とラウンジで合流。小一時間程時間をつぶすとそろそろ搭乗開始の時刻となる。

CX708 B-LAA A330-300 BKK→HKG


 広いスワンナプームの空港を少々歩いて搭乗口に到着。香港行きの708便は既に搭乗開始。行列は無い。搭乗口の目立たぬところに「266+8」と書かれた紙が出ている。乗客266名にデッドヘッドが8名らしい。

 待っているのはB-LAA。キャセイではお馴染みのA330-300型機。ビジネスクラスが2-2-2列のいわゆるリジョーナル仕様である事は搭乗券から分かっている。定員は300人少々のはずで、結構混んでいる事になる。

 帰りもビジネスクラスで。270人近く乗っている割りにはビジネスクラスはかなりの空席。出発準備中は操縦室のドアが開けっぱなしでこの景色は普段日系の航空会社に乗る事が多い自分には新鮮な眺め。

 席に落ち着いてさて、何かが足りない。何時もなら出てくるウェルカムドリンクが出てこない。ギリギリに乗ったつもりは無いのだが、どうもキャセイのサービスにはムラっ気があるなぁと思う。9:20、Doorclose。英語と広東語でアナウンス。行きの香港→バンコクで乗務していた同じ人が乗務していてまた会ったわねと声を掛けられる。
 9:23、Pushbuck、9:29、Taixing。各国の飛行機が居並ぶ中を滑走路へと向かう。タイ国内用なのかプロペラ機の姿も見えるのが少々楽しい。9:41、Take off RWy19L。

 右へ旋回してゆくと薄雲の中にと突っ込み少々揺れる。雲を抜けると揺れも落ち着き、9:46、電子機器の使用が許可となる。窓外の景色、青々としたタイの大地が広がる。去年の秋に見た満面に水を湛えた景色はやはりおかしかったのだな今更気付く事になる。そして9:50、サイン点灯。
 昨年10月にBKK8:35という便に乗った時に出された機内食は朝食メニュー、酒抜き便だったのだが、今日のBKK9:20という便。メニューは昼食、ワインリストもあるので酒有り便である。
 機内食が運ばれてくる。飛行時間が3時間に満たないフライトなので、簡略化された機内食だが、

 前菜にパンが出されて、シャンペンと共に頂く。


メインも選べるからそれなりに気分は出る。

最後はハーゲンダッツで〆。ここまで40分少々。アイスクリームを頂いていると少々飛行機が揺れだしてベルト着用サインが点灯する。しばらく大人しい飛行が続いたが、大きな揺れがやってくる。11:13のこと。落ち着いた後もベルト着用サインはなかなか消えない。このまま香港まで消えないままかと思ったが、11:32、ベルト着用サインが消灯する。定刻ならば香港まであと1時間少々、というところ。

 どこかの洋上を飛んで行くのをぼんやり眺める。何かが飛んで行くのが見えて意識が戻る。飛行機が真下を飛んで行ってた。外を見ていると稀にそんな場面に出会うが、今日は近かったと思う。
 11:59、再びベルト着用サインが点灯。今度は着陸に際しての点灯のようだ。定刻通りならもうそんな飛行時間は残っていないのだが、なかなか高度が下がって行かない。どうやら遅れているようだ。天候が良くないのか時折揺れが来る。まもなく着陸の案内が12:29。定刻なら既に着陸してても良い時間。今日の乗り継ぎは定刻なら70分しか取っていない。香港時間の14:20には出発で、あと50分である。搭乗手続きは済ませているのだから、前便遅れで乗れなかったとしてもキャセイが何とかするだろうが、あんまり良い気分ではない。そして良くない気分の所を機体ごと揺さぶられる。12:38、眼下に海が見えて高速艇が何隻も白い航跡を描くのが見える。香港に近づいているのは分かったが、さて。飛行機は揺れながら右旋回。そしてGeardown。どうやら着陸の様子。揺れつつも空港が見えてきて12:42、Landing、RWy07L。12:48、Spot in SP65。

 バンコクと香港の時差は1時間。時間は突然13:48になる。次の搭乗便、CX420の出発は14:20だからあと30分なのだが、手元の搭乗券、出発時刻は15:00とある。eチケットの出発時刻は14:20だから???である。さて。
 到着エリアに出るとそこは人だかりができていた。みんな乗り継ぎ便の案内を見ている。その案内、

 軒並み飛行機が遅れている。乗り継ぎ便のCX420は90分遅れて15:55とあり、搭乗口は未定のまま。どうやら今回も何かトラブルの様子。キャセイには何度も乗っている訳でないけど、乗る度に遅延に巻き込まれているような気がする。
 65番付近の乗り継ぎ用保安検査が長蛇の列だったので、来る時に使った保安検査場に迂回する。こちらはがら空き。無事出発階に到着。搭乗口が分からないのでひとまず一番近い65番近くのラウンジに入ることにする。


 ヌードルバーが名物のラウンジだが、さっき機内食を食べて、この後も機内食が控えているから今回はパス。コーラだけ飲んで、次に乗るCX420の搭乗口が決まるのを待つことにする。15:55出発ならばもう情報が出てきても良い筈だけど、さて。
 15時近くになってようやく搭乗口が出てきた。18番から、だそうだ。18番。。。。。。。今いるところと正反対、歩くと何分掛かるのだろう。
 今のラウンジにいても仕方ないので移動する。歩いて歩いて、15分近く。ようやく移動完了。今度は港龍のG16ラウンジが最寄りとなるのでそちらに入室。出発はさらに遅れるようだが、搭乗口が見えるぐらいの距離だから乗り遅れの心配はない。


 結局、こちらでヌードルバーに手を出す。ここの麺は具材の種類や数を選べる。何か香港の街中で食べるような、そんな麺が出てくる。

まだしばらく時間があるのでラウンジで過ごす。尖閣の問題、日本と香港、両方の新聞が一面で報じている。香港の新聞は日本で言うところのスポーツ紙だからとにかく扱いが派手。
 本来であれば香港14:20→16:10台北の便でまもなく16時になるのだがまだ搭乗が始まらない。これなら最初から前便に振り替えてくれてもいいのに、と思わなくは無いが今からドタバタすると預けた荷物やら何やらが心配だから、そのままにしておく。早く台北に着いて台北観光をするつもりだったが、非常に残念なことになっている。

CX420 B-HLF A330-300 HKG→TPE



 14:20出発予定のキャセイパシフィック航空420便。台北経由仁川ゆきは結局2時間5分遅れ。本来なら台北に着いている筈の16:30に出発となる。搭乗開始となったのが16時を過ぎてから。列が動き出したのを確認して移動するともう搭乗客の列はなくなっている。
 台北経由の仁川ゆきということで、本来のダイヤなら仁川に着くと20:45でなかったかと思うが、2時間遅れると仁川には23時近い到着となる。そんな時間に仁川に着いても市内に出る手段はないはず。自分たちは台北までの搭乗だから他人事ではあるけれど、さすがに同情する。
 先ほどに引き続きビジネスクラスの搭乗となる。機内は極めつけに空いている。

 椅子は一番古いタイプ。先程乗った機体には電源があったけどこちらは一切無し。ただし

 ウェルカムドリンクは供された。
 16:29、機長さんから案内。香港の空港、滑走路が一本閉鎖とのことで全体的にダイヤが遅れているそうで。その影響で二時間以上遅延とのこと。16:32、Doorclose。ようやく香港を飛び立てる。前にもそんな事を思ったことあったな。台北に着くと19時近くになりそうで市内に入ると、何時だろうなぁ。
 16:37、Pushbuck。16:43、Taixing。誘導路で渋滞に巻き込まれしばらく停滞。16:56、まもなく離陸する旨の案内があったが、もうしばらく順番待ちが続き、17:03、Take off RWy07R。雲が見えつつ軽く揺れつつ、それでもまもなく17:08、電子機器の使用が許可される。


 台北までのフライトは1時間40分。国際線としては極めて短く、早々に機内食のサービスが始まる。素早くプレートが運ばれてきた後、ワゴンでメインがやって来る。短距離も極まったようなフライトだが、機内食のメインが選べるのは立派だ。ビーフを所望したら

 ちゃんとしたステーキが出て来た。まさか香港ー台北機内食でステーキが供されるとは思ってもいなかったから本当に驚く。

 食事を頂き、最後は香港風のミルクティで締める。

西から東へと向かうフライト。そろそろ日が傾き始める時刻。雲海を照らす光に落日の気配が少しずつ濃くなって行く。
18:07、ベルト着用サインが点灯する。高度を落とすと雲海の中に突入、強く揺れる。18:28、GearDown。地上が見えてくると18:29、Landing、RWy23L。18:35、Spot in SP B8。
 2時間半近く遅れてようやく台北到着。明るいうちに着いているはずが既に外は暗くなっている。今日は台北市内にホテルを取っていて夜市ぐらいは見に行こうと思っていたのだが、非常に残念な事になってしまった。

 入国手続きと荷物の受け取り。荷物は無事に届いている。一泊だけで明日には出発だから両替は最小限にしておく。
 外に出ると今日はリムジンバスに乗る。台北駅まで行くリムジンバス、運賃は一人125台湾ドルとなる。ねっとりと暑いバス乗り場から冷房の効いた車内へ。2ー2列のリクライニングシートに腰掛け出発を待つ。

 バスが動いたのは19時半ぐらいだっただろうか。行きのトランジットに使ったホテルをちらっと見て高速道路に入る。飛ばし続けたが結局渋滞にはまった。金曜の夕方だし仕方がない。流れたり詰まったりを繰り返しながら市内へと入ってゆく。どのあたりを走っているのかさっぱりだったが、台北市内の北側からアプローチしたらしい。

 見覚えのある駅前とは逆側に到着したのが20時を過ぎてからのこと。
 駅の近くに取っているホテルにチェックイン。今から士林夜市に出掛ける気力は無く、とはいえホテルに引きこもるのでは、何のために台北市内に出てきたのか分からない。そこでこのホテルからほど近い西門町を歩くことにした。

 金曜日の夜、繁華街はさすがに賑やか。街並みはどことなく日本の地方都市を思わせる雰囲気があって、まだ道半ばではあるけれど、もう日本に帰ってきたような錯覚を覚える。そして連休中だからか日本人の姿が目立つ。ここで名物という麺を食べて行く。


 鰹の出汁に素麺のような細い麺。味も日本のものに近いが周りで交わされる言葉は中国語。何か不思議な感覚を覚える。
ウィンドショッピングに付き合い街を一時間弱ぷらぷら。ホテルに戻る。昨日は遅かったし今朝は早かった。さすがに疲れて今日は早々に寝ることにする。明日も早い。

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