3000系にまみえる

 
 早々に目覚めてしまった。ならば今日は動きますかと身支度。6:30には出てしまう。少し歩けば古町まで行ける。
 
 2010系が、5000系が次々出庫してゆく。そして3000系の姿。妄想ですら考え至らない世界が広がる。
 朝はどこか郊外で写真を撮ろうと横河原ゆきに乗る。元京王2010系である700系に揺られる。現役時代はあいにく知らないけれど、5000系の雰囲気に通じるものはある。
 電車は家が建て込む中を走る。なかなかすっきり撮れそうな所が無いけれど、25分程で田園地帯に。えいと降りたのが牛淵。ちょっと歩いて畦道に立つ。蛙が跳び跳ねる中、
 
 5000系が来る。
 
 2010系も。
 9時近くまで頑張る。途中、農作業中の爺さんに声を掛けられたけど、言ってる事、半分も分からない。想像以上に伊予弁も難解。
 9時過ぎの電車で古町に戻る。
 
 先程の3000系、二本とも頭を揃え、人が集まりテレビカメラが何台も。ただならぬ様子。実は昨日、伊予鉄道の公式サイトを見ていたら

 新型鉄道車両(3000系)の導入についてより

>安全祈願祭
>日時  平成21年8月4日(火)午前10:00〜10:30
>場所  古町駅構内 鉄道車庫北側広場

 何て事が書いているのに気付いた次第。「今日じゃん」と10時の古町に改めてやって来た次第。
 社員やマスコミが集まり、黒塗りのクルマが二台やって来て構内に横付け。そんな傍らを、
 
 ラッシュを終えて切り離された1両が市駅から戻って来る。
 
 後ろ姿を。う〜ん、素敵だ。
 
 式は滞り無く進んでいるようで神主が3000系の前でお祓いをする。最後は社長らしい人が挨拶をしておしまい。引き続きマスコミ相手に車内公開があるようだけど、そんなものを傍で見ていても仕方ないから古町を離れる。ありきたりだけど大手町の平面交差。
 
 郊外線
 
 市内線
 と効率的に枚数が進む。来ない間は日陰で休めるのも良い。
 午後からは高浜の方に向かってみた。終点のひとつ手前、梅津寺で降りる。程なく
 
 3000系の試運転が来た。動いている所は無理かなあと諦めていたのに思わぬ眼福。海辺を走る5000系やら2010系やらを撮る合間に「秋山好古 秋山真之銅像」なんて看板があったので行ってみる。
 
 おや 別々なのか。まずは
 
 お兄さんの方に。線路を見下ろすように立っている。
 次は弟さん。こちらはどんどん山の上へ奥へ。余程引き返そうと思った先に。
 
 でんと構えていた。
 最近整備されたらしい看板がなければ誰も分からないだろうなあと思いつつ引き返す。次の電車には余裕で間に合った。
 15時まで、頑張る。正直、干上がる。帰りの2010系、効き過ぎの冷房が嬉しい。古町で降りたものの疲れがひしひし。とりあえず休憩のつもりで市内線の路面電車に乗る。疲れて爆睡しても着く先は市駅だ。差し支えは無い。
 
 やって来た低床車。街を眺めるには不向きだなあと言う事に初めて気付いたりする。専用区間の、まるで江ノ電のような雰囲気に浸り、併用区間に戻って繁華街、大街道。「坂の上の雲ミュージアム」の案内で降りる気になる。ちょっと歩いて件の博物館へ。
 
 坂の上の雲。名著だと思う。思うけど一冊で博物館が出来るのか?と言う疑問も沸き立つ。
 
 
 パネル展示やら当時の書類やらの展示を眺める。う〜ん、内容はイマイチですかね〜。もう少し踏み込んだ展示なら良かったのに。でも新聞連載時のパネルは圧巻。
 安藤忠雄設計と言う建物が目玉の展示では無いかと言う博物館を後に
 
 ひとまず今日3回目の路面電車で市駅に出る。ICカードからの徴収額は定価150円の所、140円のカード割引よりも安い120円。合計400円は一日乗車券の発売額。この後は今日に限り、いくら乗ってもただになる。
 市駅で下車。夕方の5時。光の感じはまぁ良くてじゃぁ頑張ってみようかと線路際に立って見る。
 
 1本で潰えた。。。。。。
 すごすごとホテルに引き返す。路面電車、今日4回目の乗車。ICカードタッチしたら、本当に0円だった。それでも運転士は「ありがとうございます」と言ってくれる。
 一旦ホテルに引き上げる。ご飯どうしようか。昨日と同じところでも良いけど、ちゃんとした食事をしたい気分もある。七割同じところの気分になって再度出掛ける。カメラバックは置いてきてコンパクトデジカメとカード類だけ。ちょっと歩くと電停がある。ちょうど踏切が鳴ってて電車が来る所。
 
 どうせタダだからと飛び乗った。大街道辺りまで行こうかと。乗ってから気づく。ICカード忘れた。。。。
 大街道まで来て適当な店を探してみる。当ては無いので結局適当な店に入ることになる。まずは
 
 地ビールで一人乾杯。軽く甘みを感じる。深く味わう前に飲み干してしまったのは残念。
 
 じゃこ天を頂くのは基本中の基本。
 
 「がんす」と言う名前の魚のフライ。広島名物だそうで。
 
 地魚として出てきたカツオのたたき。
 
 じゃこと大根の七折梅サラダ。七折梅は愛媛の特産品だとか。酸っぱさが少ないのが特徴との事だけど、確かに梅といわれないと気づかないかも。
 
 あなざく。穴子と胡瓜の酢の物です。弾力を感じる穴子が美味。  
 
 最後にひゅうがめし。南予の名物だとか。ご飯の上に鯛を載せ、卵を溶いただし汁で頂きます。
 観光モード全開の夕食は4,700円。昨日と均せば安いものか。今日だけ見ても、思っていたよりは安くついたような。
 
 帰りも路面電車。すっかり暗くなった大街道を行きかう電車の中から目的の系統を探し出し乗り込む。
 
 昭和28年製という電車に揺られて10分。ホテルに戻ってビールを飲みつつ恥辱を進めてから、就寝。