新幹線の槌音が聞こえる 


 車窓に新幹線の高架が流れて行く。新幹線の開通、2011年だっけ? 何時か分からぬ途方も無い先の事のように感じていたけど、きっとすぐ何だろうなあ。
 新幹線を迎える久留米の駅は様子が一変している。隣の荒木は昔ながらの鹿児島本線。新幹線の高架も離れていったから、787系の椅子に沈み込んでいると新幹線の事何て忘れてしまいそうだ。

 田んぼと里山と言う風情の景色が流れる。長崎線よりも穏やかな走り。それでいて結構、早い。一番の難所であろう田原坂も軽々。下って行くと熊本になる。鳥栖から1時間ちょっと。

 熊本は駅構内も駅前も工事、工事の真っ最中。更地がごとき駅前には記憶の面影が何もない。

 ひとまず市内にでるべく市電に乗る。たまたまだけど、低床車が来た。これに乗るのは初めて。