チューブ出張2日目

 割と早く目覚めた。キレイに晴れている。そして案外と涼しげ。わりと良い一日になりそうだ。タクシーで現地入り。現地の担当者や工事屋さんと合流。搬入なので重量屋さんもいる。
 今日は11トントラック4台だって、うち2台が自分の設計した機械の分、残りは制御装置。
 現場に入る。太陽が昇ったせいか少し暑くなってきた。25トンクレーンのアームが青空に突き刺さる。機械にロープが掛けられて、吊り上げ開始。少しずつロープが巻かれてゆく。トラックの潰れたタイヤが少し戻り始める。浮き上がるまではやっぱり緊張。吊り上げられて地上へ。
 もう一台、吊り上げ。部屋の入口まではフォークリフトで引っ張り、あとは人力。思ったよりはスムーズにゆく。やれやれと思う。山は越した。
 制御盤は地下への搬入。様子を見に行く。トラックに並んだ盤が一台一台、先程のクレーンで開口部から地下へと降ろされてゆく。その様子を地上の開口部から眺めてみる。盤が一台地下へと降ろされる。台車の上に乗っけて運ぶようだ。危なっかしいなと思った瞬間、ごろん。あっ、やっちまった。
 盤の中身は知らないけどどうせ精密機器の塊。恐らくダメだろう。駆けつけてみると盤の筐体がゆがんでいる。インバータユニットの取付部位も。中身は分からないが、このままノーチェックで据え付ける気には素人的にも到底なれない。お持ち帰りかなと思う。とりあえずこちらの担当者に引継ぎ。盤を転がしてしまった重量屋の若い子、すっかり気落ちしている。まぁ本人を責めても盤が元に戻るわけでなし、変に責めてまた事故を起こされる方が怖いし、取り敢えずこの盤を引き上げるか据え付けるか結論が出るまで休憩しててと。直接自分の関わらない部分だからかもしれないけど、意外なほど冷静だな>自分。他人事、と思っているのかもしれないけど。
 取り敢えず問題のユニット以外は搬入終了という事で17時本日の作業完了。明日も現地対応だ。ホテル連泊。