夜行列車のような新幹線

 新横浜を出て少々。20人に満たない程度の客と真っ暗な外の景色。何か夜行列車に乗っているような気分になる。眠いし寝たいから目を瞑るとまもなく、小田原到着。そのチャイムで起こされる。お客さんがそれなりに乗ってみて車内、列車としての体裁がようやく整う。小田原を出てもまだ外は暗い。もう何も意識しなくてもすぐに眠りに落ちる。
 爆睡の途中でチャイムが鳴って起こされた。この493号は静岡にも停まるのである。小田原から30分ほど。たくさんの乗客が乗って来るのをぼんやりと眺めながら眠りに落ちる。以後はうとうとの繰り返し。

 気が付くと朝の鈍い光が射し込んでいる。
 名古屋で乗り換え、客先へ。今日は担当している機械の搬入に立ち会う。作業自体は8時半から。それに間に合うように前泊するべきなのだけど、出張旅費が嵩むからと会社側では前泊NG。仕方ないので少々遅れるけど当日移動にさせて貰っている。ちょうど1台目のユニットがトラックから降ろされる所だった。ここに間に合わなくては来た意味が無く、逆に来てしまえば何もしなくても見ているだけで仕事になる。
 搬入据付は順調で重量屋さんの仕事ぶりは危なげなくこちらが考えていた以上に早く仕事が進む。16時過ぎにはひとまず全ての装置が所定の位置に据え付いて本日終了となる。帰路はクルマに乗せて貰う。まだ外が明るいうちに帰れるのは久しぶりだ。
 地下鉄の駅まで送って貰って名古屋に出る。新幹線。3連休だし混んでいるかと思って指定席をとる。指定席券売機で直近ののぞみを取ると窓側通路側が選べた。意外と空いてる?自由席でも良かったか。

 やってきたのは246A。Z17編成。おそらく新大阪始発なのだろう。がら空きでやってきて名古屋で5割の乗車率になる。ひとまず

 ビアホールのぞみ。1本空き、もう一本が半分なくなった所でまだ三河安城。この先、短いようで長い。

 もう一本買い足し飲んでいると流石に眠くなった。うとうとすると小田原を過ぎる。新横浜には19:04。定刻の到着。地下鉄で帰宅するとまだ20時前。考えていたよりもずっと早く帰ってこれた。正直嬉しい。
 ひとまず最初の山は越した。まだまだ山は高くなるけどとりあえず安心。流石に疲れて今日は早々に就寝。