宮地岳線

 今度の便は15:55。3時間強時間があるので、少し出かけよう。ちょっと迷ったけど、そんなに乗らないなぁと思いつつ地下鉄の一日乗車券を買い求め、箱崎線の終点、貝塚へ。途中でメシをとも思ったけど直行。福岡空港からは20分ほどで到着する。
 貝塚の駅周辺で食事、って思ったけど駅のあたりに飲食店は何も無かった。空腹を抱えたまま先へと進む気にもならず、乗換口で店を構えていたうどん屋でごぼ天うどん。駅員なんかも来ていて、「きのうはごぼ天だったから今日は丸天」なんてやっている。常連さんがいる=美味しい店という公式はあるけど、ここの場合、他に選択肢がないからかも。まぁ標準的な立ち食いうどん。
 宮地岳線
 写真:貝塚駅に停車中の津屋崎行き
 終点の津屋崎まで13分間隔で電車があるようだ。雑多なイメージの強い宮地岳線の割には近代的な雰囲気の小さな電車が待機中。でも銘板には「昭和38年 川崎車輌」の文字。小田急2600あたりと一緒か。電車は空いている。2両で20〜30人ぐらいかな。到着電車と入れ違いに出発。つりかけサウンドが響きだす。緩々と加速してゆく。いつも飛行機から眺める車庫やら鉄橋やらを通り過ぎると鹿児島線との併走区間。隣を普通列車が爆走してゆく。思いっきり抜かれた。香椎までほぼ併走。そこからは相手は見えなくなるのが、幸いなのか災いなのか良くは分からない。
 数駅ごとに上り電車とすれ違う。すれ違う相手は片開きの湘南型だったり、ゲテモノの如き面構えだったり、今となっては個性的な面々。正直、あっちの方が良かったなんて思う。
 元々少なかった乗客。降りる一方で三苫を過ぎると一際に空いた。今乗っている車両には自分ともう一人。隣はゼロ。この先は確か廃線になるとかならないとかなんて噂もある区間。っーか公式発表、あったみたい。この状況を見てると廃止、なんて話が出ても不思議はないかもしれない。150万都市の郊外電車が廃止、と言うのも不思議極まりないけど、鹿児島線やクルマと競争するにはあまりに速度が遅すぎる。貝塚から30分たった西鉄古賀、貝塚からわずか14キロでしかない。京王線各停よりも遅いって事。ちなみにJRだと博多駅から古賀までが快速で約20分。
 西鉄宮地岳線 一部区間(西鉄新宮〜津屋崎間)の廃止について
 乗客が少し増えた。JRからの乗換客がいるのかな。帰りは古賀か新宮でJRに乗り換えてもいいけど、下調べしてこなかったな。分かればそういうルートもいいだろうなぁ。結局、終点津屋崎まで所要40分。乗りとおしたのは自分ひとり。駅の傍らに開通記念碑が立っている。だいぶ年月が経つ様で文字はよく読めない。
 津屋崎駅
 写真:津屋崎駅にて
 折り返しは結局貝塚まで乗りとおした。津屋崎までに比べれば多少乗客が多く、また三苫からは乗客も増えて貝塚に着く頃には座席がほぼ埋まる程度にまでなっていたのが救いと言ったら救いかな。