JN2322 JA8649 Saab340B TJH→ITM

 展望デッキで飛行機を撮る。先日3日に来たときの吹雪と打って変わって日の降り注ぐ但馬空港は別世界だ。この先松山までのチェックインをする。来たときと同じ席が割り当てられた。搭乗待合室にいるのはわずか6人。うち自分も含めた5人は前の便でも見かけたいわば修行組。まともな乗客は一人しか居ない。
 9:27、Doorclose。先ほどの伊丹と同じ手順を踏んで飛行機は動き出す。滑走路端で反転。停止する。プロペラが一際高い音を立てる。ブレーキは掛けてひたすら溜め込んでいる。機体が震えだす。まだ動かない、動かない。10数秒武者震いの後、思いっきり解き放つ、一瞬ガクンとした衝撃を覚え、背中を思いっきり押される。滑走路が加速度を持って流れ出す。1,200mの滑走路、中ほどでふわりと浮かび上がった。
 飛行機は右に左に再びダンスを踊りだす。豊岡の駅が見えた。9:37。右旋回すると先ほどの但馬空港が見える。空港の北側でジグザグしているらしい。やがて飛行機は東へと針路を取る。9:38、ベルト着用サイン消灯。アテンダントさんがキャンディーを配り始める。次いで絵葉書。行きではやらなかったけど客層を見ての判断、だろうなぁ。終わるのを待っていたかのように9:43、ベルト着用サイン点灯。まるでキャンディーを配るためにベルトサインを消したようなものだ。
 少し大きな川が見えてくる。但馬からずっと東を飛んでいるから由良川かな。高架の鉄道が見えてくる。この辺りで高架と言うと、宮福線ぐらいしか思いつかない。何時の間にか雪景色は消えてしまった。
 9:47、最終の着陸態勢と案内が流れる。ずいぶんと早い。下品なゴルフ場が見えてきたから都市郊外であることは間違いない。そのうち造成地が見え出す。駅らしい建物。見覚えのある雰囲気。多分能勢電鉄日生中央だ。ずいぶん早いなぁと関心していると、9:52、伊丹空港が横手に見えてきた。恐らく南側に回りこんで着陸するのだろう。矢継ぎ早に千里中央万博公園太陽の塔も見て取れる。吹田を越えて淀川の辺りで旋回。今まで見えてた太陽の塔伊丹空港が同時に視界に入る。これは中々楽しい。更に旋回すると左側、人越しに神戸が見て取れた。9:58、Touchdown、RWy32R。Spotin、SP26、10:01。

 バスにて到着口へと案内される。このまま流れに乗ってしまうと外に出てしまうなと思う。出発口に上がる階段はあるけど警備員が構えている。基本的に逆行は不可な筈。警備員に乗継なんですけどと聞いたらJALの地上係員を捕まえてくれた。自分を通すときに警備員、地上係員の名前だけ確認していたけど、何でだろう。何はともあれ本日2度目の伊丹サクラ。
 成田行き、まだ出ていないらしい。今しがた成田を該当機材が出発しました、なんて案内が流れている。最新の出発時刻は11:45とのこと。ラウンジのカウンタで外国人客がもめている。そりゃ、乗り継ぎの人多いだろうしねぇ。とりあえずビール飲みながら恥辱の続き。