JN3640 JA8768 KOJ→FUK

 今年のYS-11事始めは定番鹿児島-福岡から。出発便の重なる8時前はセキュリティが混雑するのでそれを見越して早めに来たけど、何しろ正月二日の早朝。行列は無く拍子抜け。何事も無く通り抜け、ラウンジに入るとこちらもラウンジ嬢以外は誰一人いない状態。これまた拍子抜け。羽田ゆきのある時間帯なのに……。結局他の客は姿を現さないまま、搭乗口へと向かうことになる。
 11番スポットにさよなら塗装になってしまったJA8717を眺める。出発準備が進んでいるようでこの子が福岡行きかなとも一瞬考えたけど、12月の経験からするとこの子は種子島ゆきだ。っー事はその向こうに見える機材が福岡ゆきか。
 7:50ごろ、搭乗開始の案内が流れる。福岡行きはバスでの連絡。連れて行かれた先にいるのは最多搭乗回数、腐れ縁のJA8768。まぁ乗り初めに相応しい子かなと思う。
 13人と言う実に少ない人数が乗り込むと出発準備完了。7:54、Doorclose。
 YS-11最後の正月
「新春より日本エアコミューターをご利用頂きまして有難うございます」に始まる案内が流れる。1Cの前には正月飾りもあって正月気分を演出している。暖房の効かない機内だけが玉に傷かも。まぁYSだし、しゃーないわな。毛布を貰って膝に掛けてごまかすことにしよう。7:56、プロペラが廻り始めた。福岡までの所要時間は50分との事。
 7:58、Taixing。窓の向こうではJDの羽田行きやらNHの伊丹ゆきがPushbuckを始めている。鹿児島のラッシュから逃げるように滑走路へ向かう。8:02、Takeoff、RWy34。
 考えてみると鹿児島→福岡をYS-11で搭乗するのは初めてかもしれない。自分でも意外だけどSaabやMD-81、MD-90でも乗っているのにYS-11では経験が無かった。何時も福岡→鹿児島だった。何気に新鮮な眺め。8:09ごろ見えてきた川、一瞬球磨川かななんて思うけどどうやら川内川らしい。8:13、雲が出てきて揺れるかなと思ったけど何事も無く間もなくベルト着用サインが消灯した。新年初YS-11、まずは順調なフライトだ。キャンディーが配られる。
 次いで絵葉書の配布。アテンダントさん、自分のところに来ると「ご入用ではないですか?」と言い更に言葉を紡ぐ。「帰りもJAC便ですよね、YSですか?」思いっきり目的がばれてる。まぁまとめてチェックインしているからねぇ。絵葉書を配り終えた後、ピンポイント爆撃。「お飲み物は如何でしょうか」気を使ってくれたのは嬉しいけどラウンジでコーヒー飲んできたし謝意だけ頂きました。乗客も少ないからこんな事になるのかもしれませんが、遊ばれているのかもね。
 8:22、ベルト着用サイン点灯。窓の外には雲が広がり始める。雲海だ。何やら丸い虹のようなものが見え、その中に影。自機の機影だ。高度を落とし始めると機影が大きくなる。雲も凸凹しているから機影が大きくなったり小さくなったりを繰り返すようになる。そして目の前一面に広がり機体は雲の中へと引きずり込まれた。軽く揺れるけどたいした事は無い。
 雲越しに微かな地上を眺めているうちに雲の下に出た。高速道路が伸びている、8:39、Geardown。もう着陸だ。どうやら福岡への着陸、南側かららしい。どんどん高度が落ちてゆく。鹿児島線西鉄線が見えた。西鉄が西側だからもう福岡市街地だ。8:43、Touchdown、RWy34。
 Spotinは15番スポットになった。14番には天草エアラインが居る。ちょうどTaixingしてゆくところで「お帰りもお気をつけて」の言葉に送られて飛行機から降りたはいいけど待ちぼうけ。写真を撮るには丁度いい時間だったけどね。 
 先ほどのJA8768は高知へ向かう。換わりに徳島からやってくる機材が今度の鹿児島行き。折角なので写真を撮って行く。この時間のRWy16は幾らでも経験があるけどRWy34は初めて。日の廻りの関係で逆光気味になってしまい結構難しい。取りあえずJA8768が高知に向かうところまでを押えておく。