2024-05-25

 目が覚める。まだ4時前。早起きは必要だが、さすがに早過ぎる。もう少し眠ると次はアラームでは無く、妻の声だった。えっと思うと4時50分。始発に乗るんじゃなかったの?と。目覚ましを4:20にセットした筈だが、そんなことを穿鑿する余裕は無く、起き出す。身支度を手短に。5:10過ぎには家を出る。
 今日は空港に向かうが、幸い、始発でなくても何とかなるフライト。膳所の駅まで歩くと。一旦上りホームへ。

 1064列車がやって来る。EF210-160号機牽引。下りホームに改めて向かうと2本目の普通電車に乗る。空港に行くなら京都駅からリムジンバスが定石だろうが、今日は京都駅で改札を入り直して普通電車改め快速電車に。そのまま大阪駅まで乗り通し、

 阪急に乗る。膳所を出て1時間少々。急行に間に合い、蛍池に7時前。そのまま歩数稼ぎで伊丹空港まで歩いてしまう。蛍池の駅から10分ちょっと。天気が良くて荷物が許せば悪い選択肢ではない。

 膳所から空港まで1時間半ちょっとで到着。今日は回数稼ぎで軽く乗る。妙な言い方だが、最短乗継の繰り返しではないので、そうとしか言いようがない。
 保安検査を受けて制限エリアの中に進む。ちょっと間が取れるのでひとまずラウンジで朝食代わりに軽食を頂く。 

 朝、2本ある羽田行きの搭乗が始まった後であり、ラウンジは空いている。窓際席に座って、それでも10分少々滞在できたか。今日の搭乗便はバス連絡。早い目に席を立つ。
 JL104の搭乗がほぼ終わった様子を左手に見て

 バス連絡となる搭乗口へ向かう。朝の出発ラッシュなのでバス連絡となる行先も多い。今日はこの後

 秋田に向かう。

JL2171 JA217J ERJ-170 ITM→AXT

 出発20分前に搭乗口に駆けこんだが、搭乗開始は7:30との事。少々間があって待合室で待機となる。この時間、秋田ゆきと大分ゆきの2便がバス連絡。どちらも76人乗りの機材で満席になっても150人程度の乗客だが、それなりに人がいる。先程の出発案内で見てもどちらのフライトとも空席僅少を示す△表示だった。JRで言ったら閑散期と言われる時期だが、意外と混んでいる様子。

 バスは2台、秋田の行先を表示して待機中。まもなく7:30を過ぎて優先搭乗となる。まぁバスに優先して座れる権利ですが。
 座席がさらっと埋まったぐらい所で1台目のバスが出る。運ばれる先はどこ?と思っていると42番スポットへ。

 待っているのはJA217J。この数年、ずいぶんとJ-AIRには乗って来たが、ERJ-170のJA213J、JA217J、JA219Jの3機は搭乗した記録がない。そのうちコンプリートするんだろうけど。
 機内へ。今日は一番前の座席に落ち着く。バスが1台、もう1台と全部で4台やって来て機内がほぼほぼ埋まる。限りなく×に近い△のようだ。
 7:42、Doorclose。乗務員の紹介があった後、上昇中、揺れが予想される旨が伝えられる。

 タラップが離れてゆくと7:48、Taixing。飛行機は誘導路を南へ向かう。8時前になって出発ラッシュは落ち着いたようで、伊丹のスポット、だいぶ空きが目立つ。7:54、Takeoff RWy32R。伊丹の北へと飛び立つと小さく廻り込んで、

 案外と近く伊丹空港を見下ろして東に向かう。そして

 上空からしっかり見た事が無い万博記念公園も大きく見える。
 飛行機は京都南部から東にへと入り込んでゆく。逢坂の山がしっかりと見えて

 琵琶湖の南、大津の街が見えて来る。普段よりもくっきりはっきり。そして大津の南側、南郷のあたりで旋回して機首が北東へと向く。すると

 ずっと大津を見下ろして飛ぶ感じになる。琵琶湖と叡山に挟まれ、狭いエリアに長く細くつながる街を見てさらに上昇。

 叡山の向こうには京都の街も見えている。こうしてみると京都と大津。本当に近い。そして手前に見える草津の広さ。
 8:08、ベルト着用サイン消灯。

 窓外には琵琶湖大橋が見えている。飛行機は琵琶湖遊覧飛行とばかりに近江の国を飛んで行く。

 北湖に差し掛かり、沖島を眺めつつ飛ぶ。数日来の雨が影響しているのか、野洲川、愛知川あたりが泥を吐く様子も良く分かる。一方で大きな川が少ない湖西側は水が綺麗。湖水浴場が湖西線沿いに多い理由も良く分かる。

 湖北までしっかりと見通し、塩津の向こう、深坂越の先に敦賀を見て、飛行機は青海の国を離れてゆく。

 今度は白山か何かの山並みが見えて来る。
 飲み物のサービスが始まる。乗務員のおすすめは「ももとぶどうのミックスジュース」との事。アイスコーヒーを考えていたけど、おすすめに従ってみる。

 冷たいから問題ないけど、カップに蓋を付けて出して貰える。
 飛行機は岐阜から長野、山の景色を見て北東に飛んでいる。 

 雲が出てきたが、眼下には北アルプスの山々。その向こうには富山湾が見える。日本列島の屋根を跨いで日本海側へと出る。この辺りから窓外、雲が目立つようになる。
 8:30、間もなく降下を開始し、15分後にベルト着用サインが点灯する旨の案内が入る。左手の窓外には雲の合間に佐渡ヶ島。徐々に雲が厚く、広がってゆく。
 8:49、ベルト着用サイン点灯。飛行機は高度を下げて

 雲の中へと。少々揺れて機内が薄暗くなる。

 まもなく地上が見える。既に内陸に入っている。どうやら海岸線から一山超えて、雄物川沿いに入っているようだ。更に内陸へと入り込み、

 角館の西辺りに広がる丘陵地帯で旋回、秋田空港への最終コースとなる。8:58、Geardown。再び雄物川が見えて降下、空港の敷地に掛かる。9:01、Landing、RWy28。減速して誘導路へ。「新緑が美しい爽やかな季節となりました、どうぞ良い週末をお過ごしください」と挨拶があって9:04、Spot in SP2。
 準備が整い降機する。搭乗橋へ出ると思いがけず冷たい空気に包まれる。5月下旬の秋田は1年で一番良い季節なのだが、今日は冷え込んでいる。

 制限エリアの外に出ると9:09。
 今日の予定は出来が悪い。秋田でだいぶ待ち時間がある。次の出発は12:25まで3時間強の待機となる。3時間あれば、秋田市内に出ようかとも思うのだが、今度は秋田市内に向かうバスの時間がイマイチであることに気付く。勿論、伊丹からの到着便に合わせてリムジンバスがあり、10時には秋田駅前に着く頃が出来る。戻りのバスが問題。原則、秋田空港出発便の1時間半前にバスが出るのだが、
{}
 次の搭乗便に接続するバスは10:20に秋田駅前発。1便前の羽田行きとまとめられたようで、秋田市内まで行ってもさほどの時間が取れない。時間が許すなら母方の祖母が眠る墓に手を合わせて、玉里に行った事を報告しても良いなぁと思っていたのだが、難しそうだ。
 従って空港周辺で過ごす事になる。少し歩いておきたいし、近くの公園に行く、でも過ごし方としては吝かではない。ただ秋田空港から離れようとすると、これはこれで厄介な問題がある。

 昨今の秋田、どんなところでも熊さんに出会うのである。
https://www.akita-abs.co.jp/nnn/news933zhx9fkfvr277xfv.html

 秋田市内でも油断は出来ない様子。秋田空港も山の中であり、熊との遭遇、十分に警戒しなくてはいけない。秋田空港周辺には公園があって、秋田空港が開港した年、1981年には遠足で連れてこられたし、中学生ぐらいの頃に、友達と何人かで秋田空港まで自転車で行った記憶もあるけど、もはや、そんな事、怖くて出来ないというのは2024年の秋田県内。
 そんな訳で極めて消極的な過ごし方と思いつつ、次便までを秋田空港の中で過ごす。ひとまず展望デッキへ。

 先程乗って来たJA217Jは折り返し伊丹空港ゆき、JL2172となるべく出発準備中。
 この時間、もう1機J-AIRがいる。JA253J。こちらはJL162、羽田行き。

 定刻8:45だが、20分以上遅れて出発となる。ちょっと前ならB737-800。もっと前ならA300-600Rあたりが使われている筈だが、ERJ-190で事足りるというのは寂しい。

 ANA WingsのJA848Jが来る。この便は伊丹発。伊丹-秋田って長らくTDAJASが1日2便飛ばすだけの路線だったけど、2024年はJAL/ANAで1日6便。これだけ見るとずいぶんと太いパイプになったと感心する。けど、JASが飛んでた頃は鉄道で特急白鳥と寝台特急日本海で1日3往復があっての空路2便。2024年は鉄路が昼行、夜行共に溶けてなくなった上で空路6便。

 ANAのJA142Aが離陸する。NH404羽田行き。先日、CIで乗ったのと同じA321neoが飛び立つ。

 伊丹への折り返し便、JA217Jが動き出し、

 飛び立ってゆく。
 持ち時間はまだ2時間以上ある。がちょっと飽きが来るので少し動く。

 時刻はまだ10時前。出発まで2時間半持ち時間がある。もう少し撮っとくか、と先程のJA848Aが動く時間に合わせて展望デッキに戻る。
 プロペラ機なのに搭乗橋が付いて、どうやって動かすのだろうと思っていたJA848A。見ていると

 まず小さくプッシュバック。この時点ではまだプロペラが廻っていない。少し下がった所で停止。ここで少々間があった後、プロペラ始動。

 改めてプッシュバック。意外と手間をかけている。
 再び展望デッキを離れる。1階まで降りると

 HAC、北海道エアシステムのポスターが出ている。そしてもう1枚、

 ORC、オリエンタルエアブリッジのポスターが出ている。北海道の航空会社と長崎の航空会社、両方乗り入れているのは偶然、秋田だけ。
 空港の1階にファミリーマートがあってちょっと見てゆく。お土産売場では見かけない、オランダせんべい。それにワンカップの日本酒、一番の廉価版を買い求める。更に目に付いたのが味どうらくの里。味どうらくの里はお土産売場でも売っているのだが、

 このミニサイズの方が土産向けじゃない? しかも、レジの人がレシピ本要りますか?って結構分厚い冊子をくれる。
 ついで2階の土産物売り場に。こちらでは
{}
 花善の鶏めしだけ、ひとまず買っておく。昼食の時間が近いが、鶏めしも持ち帰り用。すっかり荷物が大きくなる。
 時刻は11時になった。あと1時間半。ちょっと早いが昼食を済ませる。開店したばかりの空港内レストランに入店する。

 まだ午前中だが、11時は過ぎたし、秋田だし、ビール解禁。ヱビスを頂く。一応、一杯だけ。

 後追いで横手焼きそば。タイミング的には昼食となる。
 ゆっくりしていても良かったのだけど、折り返し搭乗便となる秋田空港への到着便。思ったよりも早く近づいている様子。この2品で〆て展望デッキへ戻る。
 11:40になって、遠く着陸機の灯り。やって来るのは

 丘珠からのHAC、北海道エアシステム。自分が秋田に住んでいた頃はTDAJASが飛ばしていた秋田-札幌線。2024年になってJASの忘れ形見というべきHACの許に路線が帰って来た、というのは勝手に興味深い。

 やって来たのは2023年10月の中標津、秋田就航を機に導入されたJA14HC。1番スポットに入るとプロペラが停止する。そこまで見届けて出発階に戻る。今度こそ、保安検査を受けて制限エリアの中へ。

JL2824 JA14HC ATR42-600 AXT→OKD


 折り返し12:25出発。札幌市内丘珠、という案内は秋田ではしていないが、丘珠発着に仕立てられた秋田-札幌便に初めて搭乗する。待っているのは30人ぐらいだろうか。定員はDC-9の頃から考えると1/3近く。過去の機材を考えても一番小さい筈だ。こんなローカル路線までダブルトラックになっている御代であり、供給的には問題ないのだろうけど。
 出発20分前を切って、優先搭乗が始まる。地上係員がご案内いたしますなんて先導するから若干気恥ずかしい。とは言え係からすれば地上を変な所に逸脱しないようにする監視としての役割が主には違いない。

 逸脱何ていたしません。大人しく1~2枚、写真を撮って機内へ。真新しいATR42-600の中でも、機齢1年に満たない最新鋭機の機内へ落ち着く。

 2023年秋の導入。真新しいATR42-600の中でも、機齢1年に満たない最新鋭機の機内へ落ち着く。
 搭乗が続く。思ったよりもダラダラと乗客g続いて機内の席が埋まる。地上から36名です、と引継ぎがあり12:20、Doorclose。乗務員が紹介される。合わせて気流の影響で上昇中、降下中。揺れが予想される旨、伝えられた。その間にプロペラが1基、もう1期と始動する。12:23、Taixing。

 羽田からの到着便と入れ違いに誘導路を進む。12:28、Take off RWy28。滑走路の中程でふわりと浮いて高度を上げてゆく。北へと旋回すると

 窓外、左手に秋田市南郊の景色が広がり出す。自分が秋田を離れた頃に開かれた御所野の街並みが広がり、

 今度は秋田市中心街から北へ。母校が見える。泉のあたりは雲が掛かっていて、遠く目を向けると土崎工場も見える。
 12:31。ベルト着用サイン消灯。この後、高度5,200m、対地速度490㎞/hとなり、丘珠には13:25に到着する見込みとの事。

 窓外、手前には八郎潟干拓地、そして奥には男鹿半島が見えている。飛行機はそんな秋田県内を見下ろしつつ上昇し、少しずつ内陸へと入り込んでゆく。機内では飲み物のサービスが始まる。前方からワゴンでは無く、トレーの上にカップを乗せて配って回る方式。

 窓外に米代川、その向こうに能代の街を見て飛行機は秋田県から青森県への境へと差し掛かってゆく。白神山地の上空に来る辺りで飲み物の順番が廻って来る。

 選択肢は無くスカイタイム一択。こちらを頂く間に飛行機は青森県内へと差し掛かる。

 左手に岩木山が見えている。12:43、副操縦士さんから飛行状況の案内。現在の所、丘珠空港には13:25の到着を見込んでいるとの事。丘珠の天候は、曇り、気温は11℃だそうだ。右下には青森市、左下には岩木山が見えているとの事。
 飛行機は津軽半島沿いに北上している。その山間に北海道新幹線奥津軽いまべつ駅の姿を認めて北上、

 竜飛岬は雲に隠れている。飛行機は津軽海峡北へ。そろそろ後半戦に差し掛かる。
 カップの回収の際、客室乗務員に声を掛け、機内販売に手を出してみた。昨今は各社、それぞれのオリジナル機内販売に力を入れているのだが
{https://www.info.hac-air.co.jp/wp-content/uploads/2024/04/Press_20240422.pdf}
 HACは就航地の名産品を季節毎に取り扱うそうだ。第一弾は釧路。手頃な価格なので1つずつ両方買ってみる。

 釧路の産業、水産物と酪農から1品ずつ。HOKKAIDO AIR SYSTEMのロゴ入り袋と共に渡される。
 13:02、降下を開始し15分後にベルト着用サインが点灯する旨、案内される。

 窓外には函館の市街地が見えている。飛行機は津軽海峡から

 亀田半島を横断、噴火湾へと抜けてゆく。窓外には北海道駒ヶ岳が姿を現す。海を進む間にベルト着用サイン点灯。時刻は13:14。窓外の景色、雲が出て来る。10分後に着陸との事。
 雲を抜け視界が効くようになる。まもなく

 左手に札幌の市街地が広がるようになる。13:20、Gear down、市街地を左手に舐めるようにみて旋回。札幌市内、丘珠空港への最終コースとなる。札幌の北側へと廻り込んで高度を下げ、13:24、Landing、RWy32。元素記して誘導路へと入る。「肌寒い日となっております。皆様、お風邪など召されぬようご自愛くださいませ:と札幌の寒さを伝えらえると13:29、Spot in SP2。準備が整い降機する。


 機外、伝えられたように少々肌寒い札幌の空気に包まれる。もう1枚、上に羽織りたいところだが、今日は全く持って油断していた。上に着れるもの、何もない。
 寒さ避けとしてターミナルの建物内に急ぐ、

 とはいえ、今日は丘珠からどこかに飛ぶわけではない。札幌市内に出る。前に丘珠から市内に行った時はバスに乗ったけど、その時は妙に遠回りした記憶がある。今日は栄町まで歩いて出る事にしたから、また寒風に吹かれる事になる。
 丘珠空港から栄町へ。まずは空港前にあるセイコーマートへ。妻が気にっている帆立の干物を少々買い求める。一緒にセイコーマートで買うのが確実なちくわパンも。ついで栄町の駅まで。地下鉄に乗る前に駅前にあるイオンへ。ここでは野菜売場を覗いてキタアカリを買い求める。

 地下鉄の車内で、この後の搭乗便、当日アップグレードの手続きをする。幸い、窓側に空席があり、ほぼ100点の手続きがその場で完了。札幌駅に着くと14:30。後の行程を考えて、15:33の快速エアポートに乗る事に決める。何となくUシートえきねっとで予約。券売機で買うと¥840がチケットレスだと¥500になるので乗り得にはなる。とは言え、えきねっとでの予約。何かある度に「同意する」「同意する」にチェック、チェック、またチェック。急いでいる時には本当イライラしそうだ。 
 さて、札幌駅での持ち時間、1時間と決まった。まずは妻への土産物を大丸の地下で買い求める。妻が札幌から買って帰る事が多い、北菓楼のシュークリームを保冷剤付きで買い求める。ついでかま栄のかまぼこ。荷物が更に重たくなった。

 残り時間は30分少々となる。一旦ホームに上がってみる。

 15:00に出発する特急ライラック旭川ゆきが停まっている。先頭には大きなクリオネが描かれており、オホーツクのロゴ。列車はライラックだけど。
 特急列車の出発を見送って一度コンコース階に降りる。札幌駅構内での寄り道は


 今夏まで期間限定のBEERSTANDSORACHI。あと何回行けるか微妙な所だが、今回はめい一杯楽しむ。

 おつまみとして最近メニューに追加されたという数の子燻製と共にSORACHI1984を頂く。すっと飲み干してしまい、数の子が余るのでもう1杯頂く。ここのスタンド、2杯までと言うのが決まり。2杯できっちりお暇頂き、ホームに上がる。

 15:18という快速エアポートに乗れそうなタイミングだが、Uシートを予約したのは15:33。もう少し待つ。その間に到着列車の案内。15分遅れているという室蘭からの特急すずらん

 やって来たのはJR北海道初期の導入車両、785系。先程の789系の先代である。この車両、新製時の甲種輸送を当時住んでいた秋田市内、秋田操駅で眺めている。1990年の確か5月だったと思う。それから34年。同期の車両はだいぶ引退した。当時高校生だった自分も結構な歳になっている。少々草臥れた特急すずらんの姿に自分の道を重ねて合せる。
 そろそろ本来のホームに戻る。実際に乗るは15:33の区間快速エアポート。その3分前、15:30には特別快速エアポートが設定されていろ、両方が停まっている。「特別」「区間」どちらも接頭語が付いているが、新千歳空港までふっ飛ばす特別快速の方が人気で、その3分後に後を追う区間快速はがら空き。Uシートも空いている。
 混雑した特別快速を追い、区間快速のエアポートが出発する。北広島より先が各駅停車となるので区間快速と称している列車。停車駅が増えると言っても後の快速から逃げきって、新千歳空港には16:17到着。新千歳空港まで所要44分となる。途中、新札幌の手前で徐行運転となる。先を行く特別快速で遅れがあったのか、そもそも3分続行が難しいのかはよく分からない。

 札幌郊外、空や大地が広くなる。窓が汚れているのは残念。
 特別快速が逃げると区間快速の脚も早くなる。北広島からは各駅停車区間Uシートの車両は出入りは無く、淡々と新千歳空港へ。途中、この後、更に乗る乗継便の当日アップグレードを済ませておく。
 新千歳空港に定刻到着。時刻は16:17になっている。伊丹を出て8時間少々経ち、夕方が近付いている。この後は伊丹の門限に間に合うように南へと向かう。

 時間は余りないし、買うべきものは札幌で買い求めた。保安検査を急ぐ。この先は羽田乗り継ぎ。予約したのは新千歳17:00→18:45羽田19:10→20:30伊丹というフライト。予約時点では羽田の乗継時間を満たしていたが、

 予約した後で最低乗継時間が25分から30分に見直されている。元々短い乗り継ぎだし、乗り継ぎの情報だけ入れて貰うべく、搭乗受付に立ち寄る。お願いごとは理解して貰えたが、係員、手続きに苦戦している。当日アップグレードした時点でチェックイン手続きが済んでおり、予約記録を繋げようとすると一度チェックインを外さなくてはならず、チェックインを外した時点でアップグレードも外れるそうだ。
 結局、予約記録は別々のままとして、新千歳から羽田に申し伝えするそうだ。何か妙な事になってしまい、地上係員には申し訳ない事をした。
 少々時間が押したが、出発まで余裕をもって保安検査を受ける。ラウンジにも寄る時間がある。

 先程、2杯ほどSORACHI1984を飲んだが、サッポロクラシックがまだである。北海道を離れる前に1杯だけ飲んでおく。
 窓の外、目の前の滑走路を北側に向けて離陸機が飛んで行く。滞在時間は短いが、一眼レフを持ち込んでいるので少々撮る。

 JA812Aが離陸してゆく。 

 B-16333、EVA AIRはキティジェット。ポケモンと違いキティを纏うエアラインはEVA AIR一社。アライアンスを組もうとすると異業種、京王とかJR西が相手になる。

JL518 JA11XJ A350-900 CTSHND

 そろそろ搭乗開始。席を立ち、搭乗口へと向かう。17時出発の羽田行き。JL518に乗り込む。


 待っているのはJA11XJ。伊丹にあまり顔を見せないA350-900。なかなか乗る機会が無く、過去の記録を見ると08XJ、11XJ、15XJの3機には乗った事が無いようだ。今日11XJに当たったので残り2機となるが、そういう時の2機はなかなか当たらない。
 搭乗が始まる。今回は国内線ファーストクラスに当日アップグレードしている。3時間前、地下鉄の車内で手続きをした時には半分ぐらいは空席だったと思ったが、この時間、満席になっている。
 窓側席に落ち着く。

 客室乗務員から自己紹介と搭乗のお礼が伝えられ、おしぼりを渡される。ちょっと間を開け食事の確認と最初の飲み物を注文する。
 17:00、Doorclose。乗務員の紹介があり、羽田までの飛行時間、1時間15分と伝えられる。17:04、Pushbuck。

 先行するピーチを追い、17:09、Taiixng。飛行機は誘導路を南に向かう。スムーズに滑走路端までやって来ると

 17:15、Take off RWy19L。飛行機は新千歳空港のターミナルと、千歳飛行場を見下ろし、右に旋回し始める。

 千歳郊外の田園地帯を見て飛行機は北から南へ向きを変えて、一路、羽田へ。さらに高度を上げると

 太平洋上に出る。順調に高度を上げてゆくと17:23、ベルト着用サイン消灯。カーテンが閉じられる。後方だけでなく、前方、ギャレーを隠すように。
 少々間が空き、食事が運ばれてくる。1Aという座席を頂いていたので自分の所が一番最初だと思う。

 17時発のフライトであり、食事は夕食となる。前は地域コラボレーションだったと思ったが、47都道府県を一巡、二巡したからか

 企画が変わっていた。その企画の今月、「賛否両論」との事。実は悪いけど、あんまり良いイメージが無い。
{}
 10年前だったか。国際線エコノミークラスの機内食での「ゆかりごはん」が未だに頭の中に残っている。このシリーズ、月替わりらしいけど、寄りによって賛否両論に当たるのか。
 

 小鉢が二種あり

 メインは和風チャーシュー。


 ご飯と味噌汁はタイアップと関係なく。

 こちらもタイアップと関係なさそうなデザート。10年前の印象よりはずっと良い食事ではあった。名誉挽回、までは行かないけど。
 杯を傾け食事を頂く頃、機長さんから飛行状況の案内が入る。時刻は17:33。現在、青森県八戸市の上空を飛行中。現在の所、羽田空港には18:45に到着する見込み。羽田の天候は曇り、気温は20℃との事。所々、風の変化の影響で揺れが予想されるそうだ。

 窓外には八戸から更に南へと進んだ東北の景色が見えている。海岸線まで山際が迫る中、小さく見える平野はどうやら久慈の街らしい。北上山地の山間を左手に見て飛行機は南へと向かう。

 食事が終わって下げて貰った後ももう少しシャンパンを頂く。つまみの小袋も頂いたのでちょっとした国際線アッパークラス気分になる。

 窓外に松島が見えて来る。時刻は17:54。フライトもどうやら後半戦。17:59、あと10分でベルト着用サインが点灯する旨の案内がある。

 窓外には相馬のあたりが見えている。よくよく見ると松川浦も見えている。
 客室乗務員がやって来て、味気なくて申し訳ありませんがとグラスが没収、代わりに

 プラコップで改めて頂く。そろそろお酒も括る時間。残ったシャンパンをゆっくりと飲み干し、カップを下げて貰う。リクライニングを確認、背もたれを元に戻す。18:11、ベルト着用サイン点灯。
 飛行機は関東平野に差し掛かっている。水っぽい景色と住宅地が混在している。手賀沼のあたりかも知れない。高度を落としつつ南下。旋回すると

 東京湾が見えて来る。羽田空港への最終コースへ。18;26、Geardown。18:30、Landing、RWy05。
 沖合の滑走路から誘導路を進むと第一ターミナルへ。結構な距離があるが、それでも

 10分程でスポットへとたどり着く。18:41、Spot in SP17。十分定時、乗り継ぎ成立。
 降機する。千歳では地上係員がフォロするような事を言われていたが、それらしい係員は見えない。

 ここまで乗って来たJA11XJを撮ってさて、と思ったところで先程はいなかった地上係員が「伊丹へお乗り継ぎの」とやっているのが見える。声を掛けると次の伊丹ゆき、JL139便は16番搭乗口から出発。但し10分遅れているそうだ。19:10が10分遅れて19:20出発。時間にだいぶ余裕が出来る。


 飛行機は姿を現していて、問題なく飛びそうではある。ひとまずラウンジに入って小休止。改めて16番搭乗口に出直す。

JL139 J848J B787-8 HND→ITM

 10分ちょっとラウンジに入っている間にすっかり暗くなった羽田空港。21時の門限までに伊丹に戻るべく搭乗するのは伊丹ゆきの最終便、139便。毎時30分出発で揃っていた筈のJAL伊丹線。門限対策で最終便に早めに設定されていて、最終便は20分繰り上がっての19:10出発で設定されている。とは言え、折り返しに余裕がなさすぎるので、10分ぐらいの遅れは常態化している、か。
 機内へ。この便も国内線ファーストクラスにアップグレードした。ファースト乗継ってやったことないなぁと何となく思ったもので。3時間前のアップグレードで窓側席が取れたが

 座ってみると6席ある国内線ファーストクラスの座席。乗っているのは自分も含めて全部で3名だった。案外と空いている。まぁ139便は伊丹門限に引っかかって関空島流しになるリスクがあるから、出来れば避けたいフライトではある。

 隣には先程まで乗って来たJA11XJが駐機中。
 客室乗務員が搭乗御礼の挨拶でやって来る。合わせて食事の確認と飲み物の確認。その間にも搭乗が進む。19:20、Doorclose。遅れている事のお詫びが伝えられる。19:24、Pushbuck。19:31、Taixing。飛行機は誘導路を北側に向かう。滑走路端までやって来ると19:37、Takeoff RWy16R。

 東京湾を見つつ飛行機は上昇してゆく。穏やかな滑り出し。機首を南西に向けると19:42、ベルト着用サイン消灯。伊丹空港混雑の影響で伊丹空港到着が20:35から20:40になる見込みと告げられる。
 カーテンが閉じられる。伊丹までは45分のフライト。早くしないと着いてしまう。まもなく

 19:50には食事が供される。今日2度目の機内食。同じく賛否両論のタイアップメニューだが、羽田着便と羽田発便ではメニューが変わっている。

 メインは鶏と蓮根のつみれ焼き、に変わる。


 小鉢も違うメニュー。

 ご飯はあるけど、短距離戦の羽田-伊丹では味噌汁が付かない。

 デザートとしてのお菓子は先程、羽田着便と同じものが提供される。

 飲み物としては芋焼酎をお湯割りにして頂く。食事が終わった後も少々飲む時間が出来る様子。何しろ 

 飛行機の機首、まだ伊勢湾の上空に居る辺りからあらぬ方向を向き始めている。時刻は20:07.定刻ならそろそろグラスが下げられる時間なんだろうけど、今日は下げられる代わりにつまみが出てくる。
 飛行機は伊賀の山中を廻る上空待機。どうやらそろそろ先が見えて来たようで

 グラスが紙コップに交換となる。まだ廻っているようだが、20:20。ベルト着用サイン点灯。飛行機は奈良盆地へと進み、伊丹空港への最終コースに入る。

 大阪市街地の街灯りを見て降下してゆくと20:38、Landing、RWy32L。減速して誘導路へと入ると20:41、Spot in SP17。
 21℃という伊丹空港に降り立つ。千歳を出て4時間。何とか門限に間に合うように帰ってきたことになる。

 どうせ急いでも20:45のバスには間に合わないのでゆっくりと降りて、ここまで乗って来たJA848Jを見てから、制限エリアの外に向かう。外に出ると 

 20:50になっている。ほぼほぼ殿だったJL139。その後に続いたのはJL2060で今日は無事、島流しに合うフライトも無かった様子。
 ゆっくりとバス停に向かい、京都行き、21:00のバスを捕まえる。バスに揺られて名神高速を東に。道は順調で30分弱で京都南ICまで。下道も空いている。

 45分程で京都駅八条口まで到着する。この時間、東海道線の運転間隔が延びるところ。ゆっくり歩いて、少々待っての普通電車。逢坂を越えて膳所に着くと22時を大きく廻る。帰宅すると22時半過ぎ。秋田と札幌で買い廻ったものを妻に紹介し仕舞いこむと、もう今日は休みたい。 

サイトアップ アクセスカウンタ

 サイトアップはお休み
 アクセスカウンタは機能せず
 万歩計は25,440