2023-01-08

三連休の中日。18きっぷが1日分余っている。12月の後半に敦賀ゆきと中途半端に膳所-新大阪往復で使った18きっぷ。会社の人に2日分譲り、残り1日になって手元に戻って来たのだが、有効期限は10日まで。この週末に使ってしまいたい。
 とはいえ、20代の頃のように、始発で出掛けて終電ギリギリまで、なんてことは出来なくなっている。朝、それなりの時間に出掛けて、夕食は家で食べるぐらいの感じで使いたい。一方、遠くに行きたいなんて気持ちも一人前には持っている。
 まぁ普段なら予め飛び道具を仕込んでおくのだろうが、今回は特に12月がバタバタでそれどころではなったから、飛び道具も無く、適当に行ってくる事にした。成り行きと言いつつも少し早い目を心掛けて5時半起床。身支度をする。東に行くか西に行くか、起きるまで決めかねていたが、何となく国鉄形車両を見たくなり、播但線に乗ってみる事にした。京都7:34の山陰線に乗ると接続も良く和田山から播但線に入り、姫路に13時過ぎに戻れる。ちょうどいい感じだろう。
 膳所の駅まで歩く間に東の空が明るくなる。日付印を入れて貰って構内へ。待つ事しばし、京都行きの電車がやって来る。

 昨日草津線へと向かった117系S4編成が伊賀の里から戻って来た。

 同じタイミングで外側の列車線を貨物列車通過。この時間に通過する列車は無い筈だが、調べてみると8053列車が1時間程遅れている様子。EF210-131号機牽引。
 ゆったりとした走りを楽しみ逢坂の山を越える。京都に着くと6:52。上りホームに到着。

 折り返しは湖西線近江今津行きになる。向かいのホームに米原まで行く電車が来る。18きっぷのお客さんと思しき人で大混雑。湖西線の電車にもたくさん乗り換えて来て、こちらも混雑。さすがに18きっぷが使える最後の週末。思った以上に人気だ。
 山陰線の電車は7:30過ぎ。だいぶ時間があるので、先に朝食を済ませておこうかと思う。山陰線ホームの手前に駅そばのスタンドがあり、7時開店。7:01に園部まで行く電車があり、そちらで先に進むのとどちらを選ぶか決め兼ねたが、蕎麦を選んだ。開店を待って

【今日の駅そば】朝定食 ¥430 麺家+さがの

 京都駅に限らず、JR西構内の立ち食いそば、うどんの店も多分JRの関連会社と思しき所に統一されて個性が無くなった。東と一緒の状況。

 まだ普段寄らないので、たまに食べると気分は出る。今日は何となく朝限定のセットにしてみた。卵は順当にご飯にかけたが、蕎麦に入れても良いのか。
 蕎麦を食べている間に7:01の園部ゆきは出発。その後は7:18の亀岡ゆき。そして7:34、本来乗る筈だった園部ゆきと続く。30分間電車の運転間隔が開くとは思わなかった。山陰線の京都口。イメージアップのためか嵯峨野線という愛称を付けられているが、30分電車が無いのは山陰線と言っていた頃とあまり変わらない気がする。試しに1988年の時刻表復刻版を見てみたら、当時は7:13園部ゆきの次が7:46の綾部ゆきだった。
 そんな訳で30分弱の待ち時間なのだが、妙な案内。
trafficinfo.westjr.co.jp
嵯峨野線】 動物と接触 列車の遅れ<第一報 06時42分>2023年01月08日 06時58分更新
6時42分頃、嵯峨野線八木駅吉富駅間で列車が動物と接触したため、車両と線路を確認しています。
このため、嵯峨野線の列車に遅れがでています。
影響線区
嵯峨野線 京都 から 園部 まで 遅延


 この後の列車が遅れるから


 亀岡ゆきを利用してください、との事だけど、これに乗っても途中で足止めなんだよなぁ。
 7:18の亀岡ゆきが定刻に出発した後、7:32の特急、7:34の普通は遅れとの事。どの程度遅れるのかと思ったが、後続は30分以上遅れている。そして、7:30を過ぎて7:45の普通列車が先に出ます、と案内。人が大挙して移動し始めるのを見て山陰線を諦める。姫路から播但線に入ろう。

 結局、京都で朝定食を食べて1時間弱滞在した形になる。何か無駄足を踏んだ。
 新快速に乗ってしまえば圧倒的に速い。30分弱で大阪。小一時間で三ノ宮。1時間少々越えた所で瀬戸内海が見えて来る。先程の停滞が嘘みたいな1時間半。9:19、姫路到着。

【今日の駅そば】天ぷら駅そば ¥420 まねき食品

 2時間前に朝食を食べたばかりだが、姫路に着いたら、どんな状況でも駅そばを食べなくてはいけない。これなら、最初から姫路直行すればよかったと思いつつ、下りホームにあるまねきのスタンドに入る。

 駅そばもとうとう値上げ。420円になっている。まぁこの世の中では仕方ない。空腹では無いけど美味しく頂いた。
 和田山に11時前の筈だが、姫路に9時半。北から踏み入る筈だった播但線に南から分け入る。播但線のホームに赴くと

 目の前には懐かしの国鉄形、103系が停まっている。回送表記で生憎乗れない列車。9:30を過ぎてどこまで行くのか発車していった。
 ホームの門司側は姫新線のホーム。

 先程の播但線とはずいぶん車歴の違いどうな気動車が出発を待っている。この対照的な乗り場の間には

 大通の向こう、姫路城がどんと構えている。鉄道車両など十把一絡げに若造扱いされそうな大先輩。
 播但線の乗り場に戻る。9:45ごろ、

 姫路止まりの列車がやってきて大量にお客さんを降ろす。折り返しは

 9:52の寺前ゆきとなる。こちらに乗車。日曜日の午前中に中心都市の姫路から郊外に向かう列車は空いている。ロングシートに腰掛けると間もなく出発。今や貴重となった直流モータ音を奏でて動き出す。
空いた電車に揺られて北へ向かう。時折、姫路に向かう電車とすれ違う。

 向かいから来る電車はどれも混んでいる。姫路にこんなに人が集まるんだと、初めて認識することになる。
 もともと空いていた電車。北に向かうにつれて更に閑古鳥が啼く。がら空きになったところでこの電車の終点、寺前に着く。この先へは

 1両だけの気動車に乗り換え。2両に分かれていたお客さんが煮詰まって、閑古鳥が啼いていた筈が、急に混んでいる感じになる。
 ボックス席の座席に座り、ゆっくりとした加速の気動車に乗り換えると急に旅らしくなる。

 背中を向けていた景色が横目に見えるようになり、こちらも旅らしい感じ。徐々に谷間が狭くなり、峠の雰囲気が出て来て、気動車の足も鈍る。

 川の流れが北向きになり、峠を越えた事を知る。多少は気動車の足取りも軽やかになる。日本海側に入ったのだが、今日の但馬、案外と天気が良い。暖かそうな日差しが降り注いでいる。
 天空の城で有名になった竹田城址最寄も竹田に着く。この時期の城址冬季閉鎖だそうで、城歩きらしい人は降りたりせず、寺前からのお客さん、殆ど減らないままに和田山到着となる。


 時刻は11時半過ぎ。最初予定していたより45分程遅い事になるが、まぁどうでも良い。和田山自体は目的地でもなんでもなく、今日はここから膳所に引き返す。問題は、次の列車まで接続が悪い事。上りの山陰線普通列車、1時間程待ち時間がある。本来の予定と別の動きをしているので調べていなかったが、この先、和田山で1時間、福知山で1時間半待ち時間がある。福知山から大阪経由なら、と思ったけどそちらも待ち時間は変わりない。

 乗継時間がある人が三々五々、和田山の街に散って行ったが、和田山駅前には時間潰せる所がない。駅弁屋があるのだが、専ら百貨店の駅弁大会を主戦場としているようで、肝心の本店には人がいないのだ。
 和田山で1時間はつぶせないので帰路とは逆だが、一旦山陰線を下る事にする。ちょっと調べると豊岡まで往復した後でも、福知山からは予定の列車と同じになるようだ。
 駅構内に戻る。先程播但線に乗って来た人たちが山陰線の下り列車を待っている。そんな中に

 先程来とは違う雰囲気の列車がやって来る。大阪を9:30過ぎに出て来た特急はまかぜ。1時間半差を追いつかれたことになる。浜坂まで足を延ばす特急はカニでも食べに行くのか、半分ぐらいの座席が埋まっている。この列車が出て行った直後に

 福知山から普通列車がやって来る。豊岡ゆきの普通列車113系2両。思いがけず国鉄形の列車を3本の乗り継ぐことになる。
 福知山からのお客さんでボックス席は軽く埋まっていたから、ドア脇のロングシートに腰掛ける。モーター音も軽やかに走り出し、山陰線を西に向かう。その途中、上り列車待ち合わせのため停車と案内。走れば速いが、停まると長い。

 折角なのでホームの外に出てみる。向かいから列車が来るのを待っていると

 青赤、混色の特急列車がやって来る。新大阪まで行く特急こうのとり14号。
 特急が去ってようやく動き出した普通列車。どこまで行っても雪が見えない但馬路を行く。暖かな車内から暖かそうな車窓を見ていると少々眠くなってくる。足元から聞こえる軽やかなモーター音に聞き耳を立てて過ごす。
 但馬空港のある丘陵が近寄ってきて豊岡の街。速度が緩んで構内が広がると豊岡の駅となる。

 一番隅のホームへと到着する。山陰線、この先はまた乗換。
 このまま西に向かっても膳所の帰宅が遅くなるだけなのでそろそろ引き返す。豊岡の街に用事がある訳では無いが、ちょうどお昼時。折り返しは13:20まで45分程待ち時間がある。さっと食事を済ませようかと思う。或いは駅弁を買っても良い。
podaka.hatenablog.com
 2020年8月に訪れた際には、駅構内にキヨスクがあって、駅弁を売っていたのだが、コロナ禍でと耐え切れなかったのか閉店している。じゃぁ駅前で何か食べようかと思ったが、駅から一番近い飲食店は日曜休業。何かぱっと入れる店が無く、どうにも決断が付かない。決断を下せないのは疲れている証拠だが、どうしたものか。
 結局、戻りの列車で軽く飲みつつ摘まもうと決める。駅前にあった商業ビル内のスーパーでビールと地元の練り物を買って

 豊岡駅の構内へと戻る。今度の福知山行きは4番線の出発。つまり先程乗って来た電車の折り返し。

 改めて福知山行きとなる山陰線の113系。今度はボックス席が空いている。これ幸いと座り、

 先程買い求めたビールとちくわを広げる。
kakehashi.beer
 地元のビールと地元のちくわ。美味しく頂き、1本空ける。まだ列車は停車中。どうせなら走っている途中に飲みたいと思ってもう1本、黒ラベルに口を付けるのを待っていると、隣のホームに列車が来る気配。どうやら接続列車があるらしい。これは良くないと慌てて黒ラベルに口を付けたが、さすがに飲み切れない。乗り換え客が大勢やってきてビアホール山陰線は見合わせる。当然ながら、自分が座っている4人掛けのボックス席にもお客さんが来た。親子連れだから飲みかけの黒ラベルを飲み続けるのは憚られる。
 見た目には満席になって福知山へ向かう普通列車が発車する。二駅、三駅走ると豊岡からの帰宅客が降りて満席は少々緩むが、意外と空かない。同じボックスの親子連れも脚が長い様子。和田山を過ぎて東に向かう列車。意外と混んだまま兵庫から京都への府県境を越える。生活圏は変わる筈。今残っている人は長距離のお客さんか。
 福知山に14:36。結局、途中まで口を付けた黒ラベルは手に持ったまま。親子連れが席を立った後、一気に飲み干す事となる。
 乗り換えの案内は特急が京都ゆきと新大阪ゆき。普通列車も園部ゆき、篠山口ゆきと続く。交通の要所だ。乗り換えのためホームを移動すると

 先に出発するのは特急列車が顔を揃えている。3連休中でどの列車も7両、8両と増結している。中日の中途半端な時間だからか、どの列車も空いていた。
 揃った特急が相次いで発車していった後

 京都方面、園部まで行く普通列車が来る。今朝、京都駅から向かおうとして諦めた園部に向かう列車。今度は2両。列車も東海道線あたりを走っている223系の一族になる。姫路から意図せず続いていた国鉄形乗り継ぎもここまで。席がさっと埋まり、立つ事を選ぶ人もちらほらという乗り具合。先程、豊岡から乗った列車で見かけた人も姿が見える。意外と18きっぷ利用者が多い列車。
 園部まで1時間少々。京都府内の山間を行く。まだ15時台だが山間は日が翳り、もう夕方の雰囲気。ワンマン列車の2両目に座ったし、隣も埋まった。列車すれ違いで停まる時も席を立たずに過ごす事になる。
 本来なら8:20に着いていた筈の園部。うんと遠回りし、8時間遅れて夕方16時に到着。既に夕方の気配が迫っている。別に園部が目的地ではないので、 

 目の前に待っていた京都行きに乗ってしまう。わずか3分乗換。日の翳る山陰線というか、公式には嵯峨野線って呼ぶことになっている区間へと分け入る。
 谷間が開けてきて、住宅が目立つようになる。京都に通える地域になったのか、駅前は結構な郊外の雰囲気。

 一方で駅と駅の間は田園地帯。こんな田圃の向こうに高層マンションが見えて亀岡の駅に着くと駅裏にでっかいスタジアムと言う調子。目まぐるしく変わる景色。今度はトンネルになってその合間に保津峡が望めるという変化ぶり。
 トンネルを抜けると路線愛称の元となった嵯峨野から京都市街の西側をぐるっと廻り込んでゆく。増えて来たお客さん、意外と二条あたりで降りてゆく。向かう所によっては二条下車が便利なのかも知れない。
 京都16:53。今朝、散々待たされた挙句に諦めた山陰線乗り場に舞い戻る。何だかんだと夕食を自宅で食べるぐらいの時間に帰って来た。京都から逢坂を越えて膳所まで戻ると17:20過ぎ。


 京阪電車を見て自宅に戻ると18時前。無計画に出かけたけど割と良い所に着地する。

【サイトアップ アクセスカウンタ】

 サイトアップはお休み
 アクセスカウンタは機能せず
 万歩計は19,987