2021-09-10

9月10日である。夏の18きっぷ、今日が最終日だが1枚まだ未使用で残っている。会社の予定に会議もなかったし休暇にして使い切ってこようと思う。
 とはいえ、人流は減らせという時期、小さく廻ってこよう。関西圏のラッシュを避けるべく始発に乗ろうと早めに起きて膳所の駅まで。

 東海道線、下りの始発列車を今日は京都で降りる。日付印を入れて貰うと山陰線のホームへ。

 ラッシュが始まる前に都会を離れよう。始発電車は4両編成。園部行きだが、終点で福知山行きの接続がある。
 ぱらぱらと席が埋まる程度のの乗り具合。京都市内から保津峡を抜けて丹波へと向かう。
 保津峡のあたりから霧が出てくる。園部で乗り換え。4両が2両に減る。さらに丹波を奥へ。

 車窓が煙って視界が効かなくなってきた。すぐ先が白い。

 上り列車待避のため停車。

 すぐ先の線路が見えないほどの濃霧になった中、

 特急が通過する。しっかり速度を出して通過していった。
 濃霧が明るくなり、谷間が開けると綾部に着く。まだ京都府内だが膳所から2時間が経っている。

 今日はここで乗り換え。自分が降りる代わりに高校生が大量に乗って来る。
 接続は割とすぐ。

 草津線を走るのと同じ緑一色になった113系がやって来る。ただしこちら2両編成。高校生でまぁまぁ混んでいる。今日は平日。少々の通学ラッシュはあるのだった。
 列車は東舞鶴まで行くが、今日は鉄印をもらい受けるのが目的。京都丹後鉄道に回るべく西舞鶴で降りる。乗り換え6分。ゆっくり歩く高校生に混じって階段昇り降り。

 京都丹後鉄道の鉄印交付駅は天橋立。その先、網野まで行く列車に乗り換える。列車はやはり高校生の通学列車。クロスシートの2席を1人ずつ高校生が座っている感で、立ってゆく。
 昨夏乗ったばっかりの京都丹後鉄道に揺られる。

 朝ラッシュなので対向列車もそこそこやって来る。そんな様子を先頭で眺めて先に進む。


 由良川の橋梁を渡る様子も鉄橋と河口の両方が見える。運転台の後ろに立っているのも悪くはない。

 橋を渡った先の丹後由良で二度目の列車すれ違い。あちらは2両編成。

 日本海が見えて来る。隠れて見えての繰り返し。意外と透き通っていて、ここだけ取り上げると立派な海路線。
 日本海が少し離れた栗田で高校生は大量下車。駅からちょっと行ったところに海洋高校というのがあるらしい。車内ががら空きになる。あと二駅だけど、席も空いたし座る。
 宮津到着。隣のホームに特急車両がいて、福知山行きの通勤ライナーとの事。JRでは退潮しているタイプの列車がここには残っている。出発はほぼ同時。向こうの列車が先に出てこちらが追いかける形になった。

 天橋立に8:25到着。京都から接続は良かったが3時間近くかかっている。京都で降りずにそのまま西に向かっていたらそろそろ岡山、と言う頃だ。
 折り返しは8:44。鉄印を頂き、残り時間で


 駅近くの智恩寺をちらっと見て、駅に戻る途中、コンビニで出ていた天橋立名物黒竹輪、の文字が気になり、何となく竹輪とビールを買って、駅に戻る。

 戻りの列車がやって来る。時刻は9時前。高校生を運んだ後なのだろう。列車は空いていた。
 来た道を西舞鶴に戻る。来る時は40分少々でやって来たが、戻りのこの列車。西舞鶴まで1時間かかる。何でだろうと思っていたら宮津で10分停車。

 隣のホームまで行って列車をって戻っても時間がある。
 昨年、コーヒーを飲んだ丹鉄珈琲は緊急事態期間中は休業だそうだ。
 列車に戻る。

 車内、空いたままだったが、発車時刻が近づくと多少お客さんが増える。
 さて、平日の朝9時だが、先程買い求めた

 ビールと竹輪を頂く。この列車、新幹線0系の座席を流用しているので、通路側にもテーブルがある。小さなテーブルだが、飲み物と竹輪ぐらいなら全く支障なく置ける。

 先程の日本海を見つつ、巻き戻しの旅。行き交う列車は減っているのが先程と違う所。それでも西舞鶴の一つ手前で列車が待っている。と思ったら、列車行き違いのため10分停車の案内。何かと思ったら

 もう1本、別の列車がやって来た。時刻表にはない特急列車。客の姿が見えないから回送らしい。
 西舞鶴に9:40到着。2時間かけて西舞鶴天橋立を往復したことになる。先程と違って丹後鉄道の駅窓口は営業中。丹後鉄道からJRの構内にショートカットできる。
 西舞鶴からは18きっぷに戻る。 

 下りホームに丹鉄の車両が入って来る。東舞鶴まで回送らしい。

 そして東舞鶴始発の普通列車がやって来る。車内は空いている。西舞鶴からのお客さんが乗っても、まぁ空いている。

 先程から来た道を引き返すだけの、能が無い事をやっている感は否めない。綾部まで戻り、さすがに別の進路へ。綾部からのお客さんを乗せて、ようやく体裁の整った列車で福知山まで。

 福知山到着。乗り換え。次の列車は隣のホームに停まっている。とはいえ40分程待ち時間がある。改札の外に出てみて、駅前を少し歩いてみる。福知山の駅前通り。閑古鳥が啼いている。どこか時間が潰せる感じでも無く駅に戻る。
 駅の反対側。裏口ともいうべき方には

 転車台ごと蒸気機関車が保存されている。地上駅に機関区が併設されていた頃を今に伝えている。これはなかなか良い。
 時間はまだあるが駅構内、列車に戻る。

 車内、三々五々、お客さんが散っている状態。早くからホームについて出発まで間があってもお客さんが乗っている様子は田舎汽車の光景そのもの。
 出発が近くなり、山陰線からの列車が到着。少々乗り継ぎ客を受け入れてこちらも出発。

 刈り取りの始まった田んぼを眺めて列車は福知山線を上る。
 40分程で谷川に着く。加古川線乗換の案内がある。

 今日はその加古川線に乗り換え。福知山からの列車を降りて

 既に出発を待っている加古川線の列車に乗り換える。加古川線の最北部は名前の都合で生き残ったローカル線。今のダイヤでは1日9往復しかない。昼間帯は9時、12時、15時と3時間毎の運転。この加古川線の列車に合わせて前後を決めた感じで、非常に乗り辛かった。

 車内は空いていた。が、出発時刻が近づくにつれて席が埋まってゆく。

 車両の真ん中。中途半端に椅子が無い、というか、恐ろしく足元が広い、というか、そんな感じのスペースがある。将来、ドアを増設するスペースらしいけど、、杞憂だよなぁ。

 福知山線から加古川線に線路は繋がっているが直通する列車はない。とはいえ、阪神大震災の時のように、活躍する事が無くはないだろうから、当面はこのままでしょうか、ねぇ。
 大阪方面からの接続列車が来て車内はほぼ満席になる。足元ひろびろ席にはスーツケースを持った人が座った。まぁ一番有効的な活用方法かも知れない。
 12:10、出発。列車は福知山線を離れて、ゆっくりと走り出す。

 この辺で見えているのは線名にもなった加古川では無く、その支流の篠山川。徐行が入って何かと思ったら時速25kmの制限が入っていた。JR西による白旗宣言。
 18きっぷのお客さんやら、大回り乗車のお客さんだけでは無いようで、多少乗り降りがある。途中、ICOCAで降りようとして運転士と問答になる人がいたり。ICカード圏内からちょっと出た所ではありがちな光景ではある。あちこちに注意書きが出ているけど、見ていない人な見ていない。

 田園光景を見つつ進むと、街が少し遠くに現れて西脇市。お客さんが増えて、ここからは列車の本数も増える。
 今日は加古川線を粟生で降りる。加古川線神戸電鉄北条鉄道と3路線が交わるジャンクション。

 神戸市内、新開地まで直通の神戸電鉄の方がお客さんは多そうだが、何気に存廃が色々と言われている。

 加古川線の上下列車がすれ違い、そして

 第三セクター北条鉄道。こちらの気動車も出発を待つ。
 3つの鉄道がお互いにお客さんをやり取りして、出発。今度は鉄印をもらい受けるべく、北条町へと向かう。
 加古川線の電車とほぼ同時に発車。左手にカーブしてゆくこちらがゆっくりと走る間に、電車はさっさと田んぼの彼方へ走り去ってゆく。先程乗って来たばかりのローカル線が立派な幹線に思えて来る。
 こちらの気動車はゆっくりと走る。

 田圃の中であることには変わりはないけど。
 古びた駅舎を見つつ播磨平野の田園地帯を北に進む。小さなローカル線は20数分で終着駅に。ちょっとした街になる。ショッピングセンターが散見されるようなロードサイド的な街。

 折り返しまで10分弱。一日乗車券を買い求め、鉄印を頂く。写真を撮ってあと3分。お手洗いに行った後、ドーナツが1個30円で売っていて空腹を思い出す。

 つい、2個買い求める。地元の加西市で作っているドーナツらしい。缶コーヒーでも一緒に買いたかったが時間切れになった。
 帰りの列車で同じ道を引き返す。途中、真新しい駅が一つだけある。交換設備が新設された法華口駅。そして増発が可能になった事で五能線色のキハ40を導入するのだそうだ。
tetsudo-ch.com
 来春にはまた訪れる事になるかも知れない。

 ほぼ1時間で粟生に戻る。加古川線ホームを挟んで向こうには神戸電鉄の電車も来ている。

 そして加古川線の電車。ちょっと前に西脇市の駅で見かけた103系がやって来る。顔つきがだいぶ異なるが、これでも一応、103系

 やっぱり変な顔つき。

 こちらも1時間前に乗っていたクモハ125-12。自分が寄り道している間に加古川を往復して戻って来た。
 上り列車は空いていた。座ってみると103系らしいロングシートの車内にちらほらとしたお客さんは乗っていない。少しぎくしゃくとした走りも103系のものであった。
 加古川沿いの、人家を避けたような藪の中を進んで南下するといつの間にか平野の真ん中に出ている。終着加古川には14時半前の到着。寄り道しても2時間少々の短い非日常が終わる。
 加古川沿いの、人家を避けたような藪の中を進んで南下するといつの間にか平野の真ん中に出ている。終着加古川には14時半前の到着。寄り道しても2時間少々の短い非日常が終わる。
 まだまだこれから、と言う時間だが今日は帰路に就く。あと少しで姫路、という所で姫路の駅そばが気になるが、加古川にも姫路駅構内営業のまねき食品さんは出店しているので、駅そばを食べる事が出来る。

 立ち食いでは無く、座って食べられる店。そして姫路駅構内のスタンドでは見かけない丼物なんかもメニューにはある。目先の変わったものを頼んでみた。

 駅そばと握りのセットで¥650。それに鶏天\100。そばはかけそばかと思い、ちょっと寂しくなって鶏天を追加したら、実際には天ぷらorきつねが選べた、と言うオチで必要以上のカロリーになる。
 握りはまぁいい加減な握りで、リピートには値しないが、話のネタにはなる。
 加古川からは新快速で帰宅する。昼間のこの時間、空いていたから

 軽くビアホール新快速。明石までには切り上げる。後は薄ぼんやりしつつ東に。列車はむしろ大阪から先が相当に空いていた。大阪からの方がビアホール好適だった。
 京都に16時半前。最後にちょっと寄り道すべく、

 帰路を逸れる。逸れて一駅。大津京で降りると買い物少々。まだ17時前。外は明るいので歩いて帰宅。


 浜大津を久しぶりに通る。電車が行き交う脇にあった庄やが無くなっている。チェーン店が無くなっても惜しむものでは無いが、駅すぐそばの店が維持できないのか、と思うと寂しさは感じる。
 浜大津からも歩き。近隣の銀行は退社時間のようで歩く人が多数いるのに混じり、その人達の影が薄くなると膳所。帰宅は18時。落ち着いてから夕食の支度少々。

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