2022-10-22

 5時過ぎに目覚ましが鳴り出した。妻が先に起きだし身支度を始まる。自分は後から。申し訳ないが化粧の有り無しはやはり大きい。
 後追いで起きだして自分も身支度。6時を過ぎて二人そろって出掛ける。行先はおいおい。ちょっとイレギュラーな動きになる。
 京阪電車の駅まで赴き、

 電車に乗って膳所まで向かう。更に、

 西ゆきの東海道線へ。逢坂を越え東山を越えると京都。二人で行く先はだいだいここからバスの乗って伊丹空港なのだが、今日はそのまま電車を乗り通す。新大阪駅まで。ここで乗り換え。
 新大阪の駅はとてつもない人、人、人だった。駅弁売場にもスターバックスにも大行列。全国旅行支援が始まって二回目の週末。人がどっと飛び出した感がある。

 今日は極めて異例だが新幹線に乗る。行先と理由はおいおい。乗り換え改札では膳所で使ったICOCA定期と京都市内発の切符を使うのだが、ICOCAの出場処理、改札では出来ないと仰る。精算窓口にいってから、との事。JR西の改札で一旦外に出てからJR東海の改札を通った方が早かった。JRの壁はこの期に及んで変わる気配がない。
 変な所で時間を使った。余裕を持ってきた筈が、そうでもなくなった。新幹線ホームに上がると


 今日の乗車列車、出発時刻が迫っている。先頭車両まで見に行きたいが、おいおいにして乗り込んでしまう。841A、E9編成。今日は指定席。JR西ならではの2-2列にならっぶ座席に腰掛けると間もなく列車は動き出す。あまり耳なじみの無いいい日旅立ち西へのチャイムが流れる。
 今日は広島まで行く。伊丹からだと空路では無理な所であり、なかなか旅の候補になり辛い所だが、きっかけは今年の8月だった。自分人出出掛けた長崎、
podaka.hatenablog.com
 原爆資料館に出掛けた話をしたところ、妻も興味を示したのである。ならば、広島に行こうとなった次第。旅行自体の予約は9月で、その後に旅行支援の期間に当たることになったのは幸いだった。文字通り、当たり、と言う気分ではある。後から納税という形で返すんだろうけど。
 乗っているこだま。広島に着くのは3時間後。のぞみならば1時間半で着くので倍かかる。その割には旅行代金はそんなに変わらない。まぁこの辺は自分が700系か500系に一度乗りたいから、と言うだけの事。新大阪から西に行くだけのレールスターは今まで乗ったことが無かった。この車両、登場は1998年だから、自分の社会人人生とほぼ重なるのだけど、新幹線で出張するのはせいぜい大阪までだったし、プライベートで旅行する場合、特に20代の頃は18きっぷ優先だったから。お金に余裕が出来て新幹線「も」使うようになった頃にはレールスターは第一線を退き、こだま中心の運用になっていた。
 のぞみでもこだまでも停まる新神戸で少々乗車。ここから先がこだまの本領発揮となる。東海道線ではお馴染みの行先、西明石、姫路と続けて停まる。姫路では後続列車の待避で少々長い時間停車となる。新大阪で乗る時に撮れなかった

 先頭車両をしっかりと眺めた後、

 駅弁売り場をしっかり眺める。姫路駅構内営業まねき食品さん。駅そばでは何度となくお世話になっているが、駅弁は買ったことが無い。新大阪では行列に怖気ついて駅弁を買っていないから、普段買ったことが無い姫路駅弁に手を出す。結果

 結果、駅弁とサンドイッチ、一つずつを持ち帰ることになる。その予定はなかったが、日曜日の秋田に引き続き2個買い。

【今日の駅弁】デミカツサンド ¥670 まねき食品株式会社



 表書きにはプレミアム、としか書かれていないが、裏の商品名にはデミカツサンド、と記載があり、原材料にはかつめしのたれ、なんて記載もある。つまり加古川B級グルメかつめしインスパイヤ系サンドイッチ、である。
 濃いめの味なので酒のつまみには良いかも知れない。あなご飯と合わせるのはあんまりよく無かったかも知れない。
 そしてもう1品。

【今日の駅弁】あなごめし ¥1,080 まねき食品株式会社


 一番人気という駅弁に手を出す。これから穴子の国に行くのに難だが、瀬戸内はどこも穴子が名物なのだろう。関西圏ではなく瀬戸内の一員であることを主張するかのようだ。

 かつめしのタレの後に食べるべきものでは無かった。もう少し繊細な舌で味わいたい。ただ単に穴子の食感だった。
 通過列車を待ってこだまは走り出す。西に向かうにつれて少し曇って来たのは残念。途中、相生のあたりだったか、貨物列車を追い抜く。黄緑のコンテナを連ねた列車は明らかに55列車。膳所6時の列車だ。ようやく30分差を詰めた、という感じになる。
 列車は岡山に到着。今度は20分以上長々と停まる。折角なので降りてみる。もう駅弁を買う、とはならずどちらかと言えば腹ごなし。


 長々と停まる間に抜かれる列車は79A。これは品川6時。その後に来る列車が東京6時。ずいぶんと差を詰められるものである
 さくらに抜かれのぞみに抜かれて岡山を後にする。次の新倉敷でも長時間停車。多分、のぞみ1号に抜かれた筈だ。この辺り、新幹線駅でもやって来るのは1時間に1本。どれだけ使われているのか良く分からない。妻の会社の人で三原に転勤する事になった人は、赴任する際、福山から在来線で赴いたそうだ。
 841Aは新倉敷を出ると福山、新尾道と続けて長時間停車。1本前の839Aはこの3駅で待避無し、新大阪-広島の所要時間が2時間半となるが、この841Aは同じこだまでも所要3時間となる。30分の早起きで1時間装着。早起きは三文の得、を地で行くことになっている。
 岡山で少々歩いたけど、まず縁のない新尾道の駅が気になりホームに降りる。

 新尾道の駅。前後がトンネルで一瞬だけ明るくなる、狭いエリアだと思っていたが、停まってみてみる新尾道は案外と開けた所と分かる。

 そして、ホームドア、ホーム柵の類がなくすっきりとした写真が撮れる。
 各駅停車ならぬ各駅停滞と化している841A。さすがに4駅停滞とはならず三原は1分停車だったが、広島の一つ手前、東広島でも長々停車。動き出してしまえばさすがに新幹線は速く、10分弱で広島到着。
 広島駅の構内も混雑している。今日は広島泊だが、まだ午前10時半。ホテルに行くには早すぎで、少し観光してくる。
 手元の乗車券を生かして在来線の構内へ。

 山陽線を西に向かう。広島の中心を離れ、瀬戸内の海がちらちら見えるようになるエリアまで。乗っていた人が半分ぐらいは降りる勢いの宮島口で下車する。今日はベタと思いつつ宮島観光をしておく。
 駅から歩いて宮島連絡船の船着き場へ。2000年ぐらいに乗りつぶしの一環で訪れて以来の20年以上ご無沙汰している船に乗る。人の流れにのってそのまま

 船へと進む。運賃を払う所が無かったが、着いた先の宮島で払うようだ。
 船内は観光客、修学旅行と思しき子供の団体で混んでいる。正確に言うと船室内よりも展望デッキの方が圧倒的に混んでいる。船室内に居ようかと思ったが、外の方が景色が良く、混んでいるのは承知で外に出る。


 絵に描いたような瀬戸の景色が広がる厳島への航路。遠くに鳥居が見えて来て厳島神社と知れる。この時間の宮島連絡船は鳥居沖経由便。
https://www.miyajima.or.jp/new/?act=sp
 数年前から大改修中の厳島神社の鳥居。囲われた様子を想像してきたのだが、

 工事が大詰めを迎えて足場の撤去がだいぶ進んでいる。思ったものと違う、美しい鳥居が姿を現してくれた。

 東の方の景色も眺めていると10分の船旅は速い。宮島桟橋に着岸する。

 こちらSuicaをタッチして乗船運賃をお支払い。この感じはスターフェリーあたりと一緒の感覚。
 先述の通り、宮島連絡船には乗りに来ているのだけど、その時は宮島桟橋まで来てそのまま引き返している。そんな訳で宮島はほぼ初上陸。
 ベタではあるが厳島神社まで歩く。桟橋を離れるとすぐに

 鹿のお出迎え。なんて書くと優雅だが、彼らはあたり構わず糞をする。目の前でボロボロボロといきなりやられた。
 厳島神社への参道、商店が並ぶ中を歩く。観光客が非常に多い。特に小学生や中学生と思しき団体が目立つ。コロナが明けた訳じゃないけど、全国旅行支援なんて始まるぐらいだから修学旅行も全力回復だ。
 厳島神社の手前でちょっと休憩。

 目の前は瀬戸内の海。膳所に引っ越して満4年。琵琶湖のそばに馴染むと、海でも何でも琵琶湖と比べる癖がついている。ついつい琵琶湖より狭いなぁと思ってしまう。でもこの狭い所も立派な海。波立つ様子に海を感じる。琵琶湖で波が立つ事はなかなか無い。

 宮島連絡船から眺めた大鳥居を今度は島の方から眺める。この時間、瀬戸内海は干潮らしく、鳥居のすぐそばまで行けるようだ。満潮の海に浮かぶ鳥居を見る方がいいのだろうが、それは今度の宿題だろうか。

 先程乗って来た宮島連絡船が行き交う様子も見える。ついつい琵琶湖と比べるが、
jr-miyajimaferry.co.jp
 先程乗って来たななうら丸は275総トン。
www.biwakokisen.co.jp
 琵琶湖汽船のミシガンは1,046総トン。
 どうでもいい事を調べてしまった。そろそろ厳島神社に向かう。
 外国人のツアー客もちらほら見える中、厳島神社を参拝する。

 やっぱり満潮の時に来るべきだった。今日の満潮は早朝7時とその後は夜らしい。広島→宮島の安直な発想で来ているが、きちんと下調べしとくべきだった。

 外国人観光客のハイテンションな様子を横目に、厳かな雰囲気を味わい、境内を廻る。最後に、海に浮かぶ筈の大鳥居の近くまで行ってみた。

 干潟には貝でもいるのか空気穴が開いていたり、目立たない色をしたカニが歩いていたり、そんなところ気を付けて歩くとかなり鳥居の近くまで近づける。まだ足場は残っていて、作業も進んでいるから完全に工事完了と言う訳ではなさそう。でもここまでしっかりした姿を見る事が出来たのは幸いであった。
 時刻は13時。少しずつ桟橋の方へと戻る。そろそろお昼時だが、しっかり食事ではなく、何となくつまみ食い程度に

 コーヒーゼリーとソフトクリームを頂き、


 更に揚げもみじ饅頭を頂く。
 相変わらず雑踏の続く厳島。修学旅行生に混じりつつ宮島桟橋へと戻る。そろそろ広島に向かう。ちょうど出港する松大汽船の方に乗る。

 甲板にクルマを乗せられる船だが、クルマの姿は見えず、客室甲板には修学旅行生がたくさん乗せてまもなく出港。

 今度は最初から外のデッキで過ごす。とは言え、デッキの柵に鈴なりになるのは修学旅行生。その後ろのベンチに腰掛けて外を見る感じになる。

 僚船とすれ違いつつ10分の船旅。船は宮島口の桟橋に着く。下船。後ろの階段の方が空いています、と案内があったのでそちらに回り込み

 車両甲板を歩いて地上に降りる。すぐ真ん前が広電の駅。今度は広電で広島市内に向かおうと思う。駅に停まっていたのは

 グリーンムーバー、5000形である。

 超低床車になる前のぐりーんらいなー3950形がやって来る。後であちこちですれ違ったが、床の高さと言うか、低さは歴然だった。
 中程の車両、クロスシートに座り、広島市街地へ。途中から結構な混雑になる。立客大勢になる。スピード勝負ではJRに勝てないだろうが、市街地直通で愛されている様子。
 西広島から市内区間。道路の真ん中へと入る。が案外とこの辺りは場末の雰囲気。道が狭く、電停にも安全地帯が無いような所を長尺の超低床車が行くアンバランスな光景から中心市街地へと入ってゆく。さすがに降りる人の方が多くなり、車内余裕が出て来た。再び市街地の外れ感が出てくると急に開けて広島駅前となる。

 超低床の連接車が並ぶ広島駅前のターミナルに15時過ぎ。今日は広島駅界隈、新幹線口側にホテルを取っている。ホテルに引っ込むには早い時間だが、ひとまずチェックイン。全国旅行支援の対象なので、写真を撮っといた接種済証と身分証明を提示し、クーポンを受け取るという手続きがある。混雑時間だとだいぶ待たされそうな手続きだが、この時間は空いていて、スムーズに行く。
 宛がわれた部屋へ。部屋の窓が汚れているのは残念だが

 山陽新幹線の西側が良く見える。ちょうどやって来たのぞみが良く見える。
 今回の宿泊、ラウンジアクセス権のあるプランにしている。時刻は16時過ぎ。喫茶時間帯だが折角なので赴く。 

 ラウンジは東側が見渡せる景色。気のせいか、自室よりも窓が綺麗だ。景色も良く映える。

 広島のローカルフード、がんすを使ったサンドイッチやら果物の盛り合わせとジュースを頂きつつ、遅れている京王線恥辱を進める。合間合間で

 在来線を貨物列車が行くのが見える。さすがに機関車の番号までは分からない。

 山陽新幹線の方がより良く見える。700系のレールスターが出発。写真を拡大するとE9の番号が見える。今朝乗った編成が博多から戻って来たのだった。

 今度は九州新幹線直通のN700系8両編成。

 下りホームに入る列車は少々撮り辛い。拡大するとN700Sと分かる。

 再び8両編成のN700のS編成。

 500系がやって来る。上から見ても異質の存在。

 九州新幹線への直通列車は意外と頻繁にやって来る。
 17時からはカクテルタイムになる。今度は

 酒のつまみになるものと、ビール、ワイン等が並ぶようになった。宮島ビールと言う地ビールを選んで頂く。
 子午線から西の広島もそろそろ外が暗くなり始める。

 薄暗くなる中、出発する新幹線を見つつ、少しずつ酔いが廻る。カクテルタイムで小一時間。宮島ビールを2本。それにワインを飲む間に

 西の広島も日が暮れなずむ。18時過ぎ。そろそろラウンジはお暇いただき、広島名物を頂きに伺う。何だけど私には宗教上の制約がある(笑)ので

 店選びには苦労した。まぁ広島駅界隈で見つけたけど。この辺は十分に下調べをしている。
 そんな訳でホテルのラウンジではありつけなかったサッポロ生ビール黒ラベル、瓶だけど頂く。もちろん、食べ物はあの広島名物。

 広島風、と言うと地元の方に怒られるらしいが、お好み焼きを頂く。出てきた瞬間、これは麺料理だと理解に至る。麺を小麦粉で焼き固めた料理だ。いわゆる「広島風お好み焼き」のイメージが完全に崩れる。
 イメージは崩れたが美味しい事には変わりなく、しっかり頂く。そろそろホテルに戻る。途中、広島駅前で電停を通ると路面電車が相変わらず屯していてつい、


 超低床の連接車が居並び、そして

 今日は縁の無かった路面電車テイストもいる。そんな様子を見て新幹線口側に戻る。ホテルの部屋に戻り、軽く飲みの続き。気が付いたら寝落ちそうになる。そして寝落ちる。

【サイトアップ アクセスカウンタ】

 サイトアップはお休み
 アクセスカウンタは機能せず
 万歩計は18,277