2021-04-03

 だいぶ早い目に目が覚める。時刻は4時前。もう少し寝れるかなと思ったら次はアラームだった。起きだす。週末の朝。今日はというか今日もというか、18きっぷを使う。まだ手元の18きっぷ。だいぶ未使用で残っている。
 身支度少々。心がけて早めに家を出る。今日は石山まで歩いてみた。少し余計目に歩数を稼いで始発の普通列車。先週は始発から遅延だったが、今日は定刻で運ばれる。
 新大阪で下車。バスに乗り換え。リムジンバスは6割の乗り。結構戻って来たなぁという印象を覚える。30分弱揺られて伊丹空港まで。
 空港に6時半過ぎ到着。

 バスがそこそこ乗っていた理由がこちら。朝のフライト、結構な数が復活している。全部飛ぶの?と思ったら

 秋田は欠航だった。成田羽田はとにかくとして、何で秋田だけ?とは思う。
 ちょっと間があるので展望デッキに上がる。

 19番搭乗口にA350の姿が見える。JA02XJ。JL2081に充当されるようだ。
 保安検査を受けてラウンジに進む。滅茶苦茶混んでいる訳ではないが、がら空きでもない今日のラウンジ。ひとまず

 朝食を頂く。まもなく朝一番のフライトが搭乗開始となってラウンジが少し空く。
 朝食と軽く充電。余裕をもって席を立つ。搭乗口はちょっと遠い。

 改めて、伊丹へようこそA350と歓迎してから搭乗口を目指す。

 伊丹空港の北の果て、J-AIRの小さな機体が集まるエリアまで来て、宛がわれた搭乗口。23Aへと進む。ん、一つ階段を降りるのか。

 向かうのは出雲。先日も飛んだ出雲に再び飛ぶ。

JL2341 JA211J ERJ-170 ITM→IZO

 18きっぷとの組み合わせで前回飛んだ出雲。朝のうちに出雲に入ってその日のうちに膳所帰着。色々と考える間にプランがいくつも生まれて、一つに絞り込めず、結局2度飛ぶことにした。
 7:15に優先搭乗が始まる。

 バスに優先乗車。このバスが出雲まで行く、訳ではない。バスは2台出る。満席にならないうちに出発となった。

 向かった先、25番スポットにはJA211Jがいる。ERJ170の初号機。先日、花巻に行く時に世話になった機材だ。そちらに搭乗。今日は前寄りの窓側席を用意している。
 もう1台バスが来て、席は6~7割埋まっただろうか。幸い隣は空席となる。出雲までの飛行時間35分と案内があって7:33、Doorclose。7:35、Pushbuck。7:39、Taixing。

 誘導路を北の端から南へ大きく振る。先程来見ている通りに出発便は増えているのだが、それでも余裕がある様子。渋滞することなく滑走路端までくる。7:30の羽田行きJL104便のJA847Jを先に出してから滑走路へ。
 7:46、Take off RWy32L。

 相変わらず留め置かれたままのJA009Dが見えると左へ左へ旋回を始める。

 北摂の住宅地を見て左に左に旋回すると今度は神戸方面が見えるはずなのだが、雲が出てくる。

 一気に地上を隠されて右に旋回。雲の下には神戸の街と海が広がる筈だが、見えないままに高度を上げる。
 7:53、ベルト着用サイン消灯。15分後には再度点灯するそうだ。
 雲が切れて、播磨かどっかか、そんなところを飛んでいる。先週、普通列車を乗り継ぎ乗り継ぎ、丹念に辿った所を一気に飛び越してゆくの図。
 除菌シートが配られる間に飛行機は播磨から美作へ。地上は薄らぼんやりしていて谷間から谷間を越える鉄道の苦労なんて察する術もない。

 もう日本海が見えてくる。飛行機は美作と因幡の境。因美線と交差して西に向かう所だから、日本海が見えるというのは多少差っ引いて考えないといけないけど、文字通りに飛び道具。
 8:06、ベルト着用サイン点灯。15分で着陸する旨の案内がある。

 日本海岸が近づいてきて、洋上へと出る。そのまま海を進むと不意に

 島根半島が現れる。だいぶ高度を落としていることを知る。左手には中海が見えているようだ。さらに高度を下げると

 宍道湖の上空へ。だいぶ湖面が近づいてそのまま湖上に突き出た滑走路へと着陸する。8:18、Landing、RWy25。減速してゆくと

 ターンパッドをくるっと廻って滑走路を進みターミナルへ。8:22、Spot in SP1。
 降機。前回は後ろの方から降りて、バスの乗車券を買っていたら出雲市行きのバスに乗り遅れそうになった。今日は少し早着。そして前方席。
 多少経験を生かして先に乗車券を買い求め、残り時間を見極める。

 あと8分。よし行ける、と展望デッキに出て

 ここまでお世話になったJA211Jを撮影すると

 羽田からの初便、JL277もやってくる。JA328J。
 ここで1階に戻る。ターミナル前に出ると

 リムジンバスが発車を待っている。8:35出発。今日は松江ゆきに乗る。羽田からの初便が到着したばかりだが、このバスは福岡と伊丹のお客さんを受ける用で、羽田と小牧からの便を受けるバスがもう1本あるようだ。
 さて。今日は18きっぷの旅。18きっぷ使用再開は松江駅だが、バスの切符は松江しんじ湖温泉駅まで買った。松江駅にこのバスで行っても多少時間に余裕があるので、余裕時間を京王OB見学に宛がおうかと思う。まぁ前回のように、裏切られる可能性もあるので、正直ギャンブルだが、まぁいいや。
 バスは高速道路を経由し松江駅へ。少ないお客さんは松江駅で下車。松江しんじ湖温泉駅まで乗りとおしたのは自分1人だった。到着すると9:15。9:18に出発する列車があるのは知っていて、バスが定刻で走ると9:16に松江しんじ湖温泉駅到着。その意味でもギャンブル。まぁ何とかなった。
 電車に乗っちゃうとこの後が成立しないので、あくまで松江しんじ湖温泉駅の構内か、外からか分からないけど、動く元京王5000系が眺められれば、ぐらいのつもりで来ている。さて。
 2本列車が見えて片方が東急1000系。もう1本は京王5000系。痺れる展開である。ちょっと迷って入場券を買う。改札口の係員に切符を示すと、左側の電車です、って案内しようとして「えっ入場券」みたいな反応。「これ見たいんで」と右の電車を指す。どうぞどうぞ、という感じで中に。

 次の列車、9:18は左だそうだ。ギャンブルに勝ったのか、負けたのか。よく分からない。

 とにかく、先日も松江しんじ湖温泉駅で眺めた記憶がある2104-2114編成と再会する。クーラの数だけいいね!を付けたくなる2104-2114編成。行先は出雲大社前とあり、車内、掃除が行われている。この後、10時過ぎに出る電車に入るのだろうか。
 9:18。元東急1000系充当の出雲大社前ゆきが出発する。すると

 2104-2114の端正な側面が姿を現す。8個分散クーラ二つドア。そのままの姿で良いから新宿に帰ってこい。高幡まででもいいから一度帰ってこい。そんなことを想う。

 おでこのヘッドライト二つ。この造形は今見ても感心する。よく考えると湘南電車の血を引いているのだが、貫通ドアとの組み合わせで完全に自分の物として昇華している。

 結論、いいね!
 ギャンブルとか言いつつ、寄り道してしまった。元進むべき道に戻るべく、宍道湖大橋を渡って松江駅に戻る。

 桜散り行く松江の街。宍道湖岸から松江駅へと急ぐ。JRの松江駅は二週間前、3月19日に来たばかりで、なおかつ先程通ったばかり。
 石山駅の日付印が入る18きっぷを示して構内へ。今日は上り電車に乗る。そう、電車。下りホームからの発車との事で上がると、

 黄色い115系がそこに佇む。2両って案内があったけど、

 後ろは魔改造、中間車を先頭車にした車両がいた。
 列車は松江始発の米子行き。平日は出雲市9:06の伯備線新見行きとなる列車なのだが、休日は同じスジで松江発米子行きとして動く。

 車内はオリジナルのボックスシートが並ぶ。そのボックスも空き気味の今日の山陰線。2両目のボックスに座り出発を待つ。
 向かい側のホームに同じ姿形の列車がやってくる。そんな山陰線の普段着みたいな列車に乗って今日は松江から東に。列車はがら空き。ボックスシートを独り占めする。

 車窓に草生した線路なんてものも現れて、1980年代ぐらいの筑豊炭田あたりでローカル線にでも乗っているような気分になる。実際には東松江駅。手元の1990年貨物時刻表をみると1日1往復列車設定されていたことがわかる。ネットで見ると96年に列車の設定が無くなったようで、25年経過している。
 列車は中海を見ながら東に進む。行先として表示されているのは米子だが、途中で、米子から新見行きに変わる旨、案内がある。平日は出雲市発新見行きなのだが、休日は米子で別列車扱い。なぜだろう。
 とにかく米子で22分停車となる。その間に昼食を買う。一度改札を出る。

 米子の駅舎。建て替えらしく柵に囲われている。すみっこの仮駅舎から出て元の駅前にある土産物売り場まで行くと駅弁が販売中。ビールも一緒に買って先程の列車に戻る。まだ少々時間がある。

 隣のホームに観光列車がやってくる。鳥取出雲市を結ぶあめつち。キハ47の改装車で顔つき、側面に面影が色濃く残る。
www.jr-odekake.net
 座席が半分、こちらのホーム側を向いていて、日本海岸や宍道湖畔を眺めるには良いに違いない。

 こちらは境線で使われるキハ40。塗装がとにかく派手。

 他には好ましい地味なキハ40系列が姿を並べ、奥には機関車の姿も見える。時代を巻き戻したような米子の景色。


 そんな中に鳥取から普通列車が到着。キハ47を4両連ねた列車が115系と並ぶ。
 楽しい23分が過ぎた。間もなく出発。ちょっと早いが駅弁も食べてしまう。

 ビールも勢いで2本買ったので、温くならないうちに

【今日の駅弁】大山どりの鶏三昧弁当 \1,250 株式会社米吾


 吾左衛門鮓で有名な米子駅構内営業、米吾さんの「じゃない方駅弁」。

 鶏そぼろご飯、鶏の照り焼きに中華風酢鶏という変化球を合わせた一品。鶏飯は東も西も強豪だらけ。なかなか全国区への道のりは遠いと思うが、、遠かった。。。。。定番の吾左衛門鮓にした方が良かったかもなぁ。
 とにかく、、、列車は山陰線と別れて伯備線を行く。

 左手の大山は電線やらが邪魔をしてすっきり見通せないが、反対側の平凡な車窓は青空と相まって意外と映える。早起きとビール2本が効いて、少々眠気を覚えるが、それものんびりした感じを倍加させて悪くない。むしろ、良い。
 一つ目の駅、岸本で列車すれ違いと案内。

 南へ下る乗ってきた電車を改めて撮り、

 反対側からやって来た同じような電車を撮ると席に戻る。こうやって動き回れるのも良いアクセントになる。
 南へ下る。右手に見える日野川に沿って遡る。このあたりも桜の盛は過ぎている。大津より気持ちピークが早かったようだ。根雨の駅に着く。12:00まで17分間停車との事。米子に続き、ドカンと停まる事になる。

 何度も先頭車を採っているが40分経って南に下り、少し雲が出て来た。明日は雨の予報。少しずつ天気、下り坂のようだ。
 今回はだいぶ停車時間があるので駅の外に出てみる。

 駅前に役場があったが、クルマの入って来れない駅前通りは相手にされなくなったのか閑古鳥が啼いていた。ちょっと歩いてみて、誰ともすれ違いまま駅に戻る。

 駅には上下線、特急やくもが来ている。抜かれる、すれ違うを同時済ませるための17分停車か。こんな調子だから松江から新見まで3時間。平日の出雲市始発の時は出雲市から新見まで4時間掛かる。こんな列車、ちょっと前までは沢山走っていた気がするが、久しぶりだ。
 引き続き南下。谷間が迫ってきて険しくなる。しかしあっけなく川の向きが変わって峠を越えた事を知る。岡山県側に入って列車は新見まで行く。このまま終着まで乗ると3週連続の新見駅、となるが、今日は一つ手前の停車駅、備中神代で降りる。

 新見に向かってもう一つ山を越える普通列車を見送る。
 伯備線芸備線が合流する山間のジャンクション。備中神代。次の列車までは20分程待ち時間がある。

 このあたりも桜の盛は過ぎている。辛うじて残った桜と駅前の集落を重ねてみる。鉄道輸送華やかな頃は商店だったり旅館だったりしたのだろうが。

 いつの時代から放置されているのだろう、という自動車。一応ナンバーは付いている。
 もう少し歩く。伯備線の線路を渡り、

 芸備線の線路を。4~5両連ねた列車が通るなら理想的なカーブだが、そんな列車らしい列車。芸備線には既にない。
 この集落のちょっと山間を中国道が通っている。神郷パーキングエリアが近くにあってそれらしいものは見える。向こうにいけば多少は人でにぎわっていて、食事ぐらいも出来るのだろうが、山の山腹と谷間で別世界であった。
 そろそろ駅に戻る。

 昔は立派な駅舎だったのだろうが。駅のデスマスクだなぁと思いつつ改札とは言わない改札を通る。

 跨線橋から芸備線が分かれるカーブを見る。この光景、記憶にある。多分、子供の時に本に掲載されていた写真だ。急行列車だけを並べたペーパーブックだと思う。急行たいしゃくだったか、やまのゆだったかの写真。撮影地はここだ。
 芸備線乗り場に赴く。先程降りた人たちは全てこのホームに集まっている。

 「0」のキロポストは芸備線の起点を示す物。安芸と備中。そんな頭文字同士をつなぐ機能は既にないが、とにかく、安芸の国、広島まで続く鉄の道はここから始まる。
 13:12、芸備線の列車がやってくる。

 二週間前も乗った芸備線。先週も新見駅での様子も見ている。その時の様子である程度は想像は出来たけど、今日の芸備線、想像以上に混んでいた。立ち客多数。満員御礼。18きっぷの人と、通学定期の高校生だから儲からない客ばかりだけど、とにかく満員御礼。
 列車は立派な伯備線から分かれて、見捨てられたようなか細い線路を進んでいる筈である。筈、というのは車内、適当な所に立たされ、外の様子も良く分からない状態で揺られているから。
 大多数は18きっぷのお客さん。おそらく、ほぼほぼ備後落合まで行くのだろう。今、列車の後方ドア辺りに立っているのは地元の高校生がメイン。この子らは県境までは降りるに違いない。多少空くのかなと思いながら列車に身を委ねる。
 駅に停まると後ろ側デッキにいる高校生、降りようとする。前ドアから降りるのがルールだが、何しろ慣れないラッシュ。後ろから降りて、でも律儀に運転士の所には行っていた。少しずつ空いてきて

 外が見れる所まで動けるまでに20分。
 高校生は岡山県最後の駅、野馳で降りて行った。次は広島県東城駅。見事に県境が見て取れる。
 東城でも地元の人と思しき人が降りて行ったから車内は18きっぷのお客さんだけになる。相変わらず満席。座れないが、前側のドア近くに動いておく。備後落合まで1時間半座れないのは仕方ないとして、その先も座れない事だけは避けたい。
 列車は芸備線の最閑散区間へと入ってゆく。満席で動きもままならない状態。先程の伯備線普通列車のがら空きで、時折動く事の出来る時間が懐かしい。

 東城からまた峠越え。か細い線路はか細い川の流れに沿って。時折速度をうんと落として腫れ物に触るかのような25㎞/h制限を受けながら進んでゆく。

 標高が上がり、季節を巻き戻したような景色にある。まだ春浅い中国山地。携帯電話の電波も届かないような山中を走り、時折集落があって駅がある。18きっぷのお客さんがたまに1人、降りたり、降りなかったり。乗ってくる人はいない。
 中国自動車道からもうんと離れて、山間を北側に迂回して進む。

 車輪を軋ませ谷を渡り、また25㎞/h制限。そんな中を備中神代から1時間少々。

 線路が分かれて山間にジャンクションが現れる。この列車の終着、備後落合駅に到着する。
 三次方面からやって来たキハ120が既に来ていて、こちらのお客さんと、あちらのお客さんが交代するような形で乗り換えとなる。今度は席を確保して、少し写真でも撮って廻る。

 ずっと縮こまっていたので動き回れるのは嬉しい。

 木次線のホームでは地元のボランティアが駅の案内をしている。18きっぷが使える期間の、3方向から列車が集まる瞬間だけ人が集まるのだけど、この人たちに備後落合で多少なりともお金を使って貰えるような仕組みが出来ればいいのに、と思う。備後落合の駅、外に出た所で店も自販機すらもない。

 使えるような使えないのか分からないような転車台なんかも、生かし方次第だと思うけどなぁ。

 そんな中で木次線の列車がやってくる。これで3方向から列車が集まったことになる。
 ボランティアの案内が終わったようで拍手が起きる。それを機に列車に戻る。ロングシートのめい一杯埋まっ中に座ると間もなく発車時刻。ボランティアの人がこちらに手を振ってくれたのが見えたけど、ロングシートだからなぁ。
 列車は山間のジャンクションから山間へ。腫れ物に触るかのようにゆっくり進む。再びの25km/h制限区間で、それが長々続く。この先どこまで25km/hと思ったが、次の比婆山で盆地に出て、そこから西は普通に走る、結構走る。
 キツキツのロングシートで背を向けていると体が固まってきそうだが、

 車窓は季節が少し戻っていた。桜満開。無理して写真を撮る。誰か知らない人の背中が映り込んでいるけど。
 盆地が開けて人の気配も濃くなってくる。誰もいない山間を走るうs手られたローカル線、という感じではなくなった。
 備後庄原の駅。列車行き違いのため停車と案内がある。対向列車とすれ違うのは備中神代を出て以来、初めてだ。

 遠来の人の眼を気にするようなディスプレーがある。このあたりからも鉄道が機能している、鉄道に期待している所もある、事が読み解ける。

 そして備後落合ゆきの列車が到着。この列車で備後落合まで行くと16:15に備後落合着。新見方面は20時過ぎまで待つ事になり、木次線宍道行きは1時間半ほどの待ち合わせで乗り換えができる。
 列車は相変わらず混んだまま西に走る。中国自動車道が見えたり遠ざかったりしつつ、緩やかな丘陵地帯を進むと左手から福塩線が寄ってきて塩町到着。こちらも本数の少なくなったローカル線。膳所に戻るなら福山へショートカットした方が近い筈だが、乗り継ぎが全く成立しなかった。
 そんな訳で夕方になりつつあるが、膳所に背を向け西に進むと終着、三次となる。ここで乗り換え。

 列車とバスの合いの子みたいなキハ120から

 正しく列車のキハ47へ。2両編成になり、快速に格上げとなる。ここまでのお客さん、先を争うように空席を確保していたが、実際には余裕だった。ボックスシートに1人で座れる。
 夕方16時過ぎて西に向かう列車が出発する。快速の名の通り、次は3つ駅を飛ばして甲立まで停まらない。通過駅、Y型の分岐に速度を落として進入、制限を受けて通過、横揺れを貰うと分岐器を抜けて加速する。こんな列車、久しぶりに乗った。制限を受けるような分岐器が残る路線に本格的に飛ばす優等列車なんて残っていないのだろう。探せば他にもあると思うけど、普段から縁のある所には、なかなか無い。
 三次を出て川の流れは南から北へ。沿っているのは江の川日本海側へと注ぐ川。列車は太平洋側の広島へと向かっているから、この先は分水嶺を越える事になる。

 のだけど、分水嶺を控えているは思えない程に穏やかな景色が続いている。今のところ、山越えという雰囲気を感じないまま列車は江の川の上流へと進んでゆく。二つ目の停車駅、向原までくると川の向きが北から南に変わっていた。いつの間にか分水嶺を越えている。
 3つ目の駅、志和口はもう広島市内。地元の利用客が乗ってきて席だ少し埋まり始める。列車行き違いとの事で降りてみる。

 自分の列車を撮って

 広島からやって来たのも快速列車。結構な人数の人が降りてくる。中には広島カープのユニフォームを着た人も。今日は昼間の試合だったらしい。
 席に戻ると間もなく発車。

 川は太田川水系の支流に変わった。護岸工事が行われている。3年前の水害では手痛い被害を受けたあたりだ。
podaka.hatenablog.com
 木次線に乗り損ねた3年前は芸備線はほぼ全区間、運転を見合わせていた。木次線に廻っても、備後落合から代行バスに乗ることになったと思われる。
 広島市内の山間を進んでゆく。徐々に人家も増えてきて、お客さんも増える。いつの間にかボックス席も相席になる。太田川の本流に近づく下深川からは快速も各駅に停まる。ドア近くに立つ人も増えて、すっかり都会の列車に化ける。
 新幹線やら山陽線やらが近づいてくる。久しぶりの大都会に分け入って終着、広島。たくさんの人が降りてゆく。

 ホームに降り立つ頃には折り返し普通の表示に化けている。備中神代から159.1㎞。名前だけしか共通点が無い芸備線を辿る時間が終わりを迎える。
 キハ47は西日を受けて鈍く光る事が物語るように、今日はもう17時半を迎えているが、広島まで来てしまった。ここから普通列車を乗り継ぐと7時間ぐらいはかかる筈で、多分、膳所にはたどり着かない。帳尻を合わせるために相当な距離を新幹線でワープする。

 膳所どころか、東京にだって新幹線でワープできる時間帯ではある。とにかく土産物を買い求め、新幹線の改札へ。

 こだまに充当される700系、レールスターがやってきて食指をそそられるが、今日は何のことはない

 のぞみに乗る。52AはK5編成。新大阪までは九州新幹線からの直通するさくらも走っていて、そちらの方が座席がゆったりしているのだが、空いているであろうのぞみを選んでみた次第。案の定、数人しか先客はいなかった。

 姫路までの乗車時間は58分。その間に軽くビアホールのぞみ、とする。車内販売はいつの間にか復活していたが、酒類の販売は見合わせ中。買い足しは出来ないけどまぁ良いや。
 19時前には姫路まで戻る。新幹線から新快速に乗り換えて石山まで、のつもりであった。しかし

 乗るつもりだった新快速が消えている。
 この影響らしい。
trafficinfo.westjr.co.jp
琵琶湖線】 線路トラブル 列車の遅れ<第一報 15時44分>2021年04月03日 19時11分更新
 琵琶湖線安土駅近江八幡駅間で発生した線路トラブルのため、JR神戸線西明石から姫路方面)の列車に遅れや運転取り止めがでています。
 影響線区 JR神戸線 西明石 から 姫路 まで 遅延

 新快速は19:11が運休で次が19:26との事。1本ぐらいなら待つかなぁと思い

 儀式が如き姫路の駅そばを食べて様子見。

 もう1本消えた。こうなると普通列車乗っても変わらないんじゃない?という気がしてくる。ひとまず先発の米原ゆきに乗ってしまう。乗ってから頭の中でダイヤを思い浮かべて反芻する。普通列車は新快速を加古川で待避し、次は西明石。さらに芦屋辺りと高槻辺りで新快速に抜かれる筈。1時間は差が付くのか。
 加古川で抜かれるはずの新快速は運休しており、その次は西明石。それなら姫路で待った方がマシだったかなぁと思いつつ、揺られる。ところが普通列車での案内、加古川で新快速に接続、と言っている。姫路では無かった案内で?と思いつつ加古川まで。

 確かに新快速の案内。
 この正体、加古川の隣の駅、宝殿始発というもの。西ゆきの新快速が遅れていたので姫路の手前で打ち切り、折り返ししていたようだ。それで姫路で見ていると新快速が次々蒸発していたのか。。。。
 ダイヤが乱れている時は、行ける所まで行けが鉄則だったなと思い出す。19:11の列車が消えていた時点で、駅そばなんて手を出さず、すぐに出発する普通列車に乗っていたら、加古川で乗り換え出来たのかも知れない。
 とにかく宝殿始発という新快速は空いていた。

 心置きなくビアホール新快速となる。西明石でも席は埋まらず、混み始める神戸までにはビアホールは切り上げる。大津まで2時間近く飲めたら立派だが、さすがに混雑する新快速での飲酒は憚られる。
 予定より遅れたが、最悪な事にはならず、なんとか大津まで。もう1駅、普通列車に乗り換えて膳所まで戻る。時刻は21時を過ぎている。

 後からやって来た4075列車、EF510-512号機牽引を撮り、

 京阪電車を見送ってから歩いて帰宅すると21時半を過ぎる。予定では21時には家だったのだけど。一日が長くなった。さすがに疲れを感じる。

【サイトアップ アクセスカウンタ】

 サイトアップはお休み
 アクセスカウンタは機能せず
 万歩計は21,424