3日目の朝は台北近郊、松山駅近くのホテルで迎える。外はくもり空。予報だけなら今日も雨になっている。
 今日の午前中はしっかりとした予定を決めていない。昨日乗りそびれた、 を往復してくるなら松山5:30だったのだが、その時間では無い。6:10の普悠瑪に乗っても往復できるのだけど、6時と言う列車なのに、指定券が全く空いていなかった。
 そうなると、昨日乗っていない基隆の往復をするか、高鐵でこの夏に開業した台北-南港を乗るか、その両方か、となるのだが、何となく薄ぼんやり。
 ひとまず、頼まれ物を買ってこようと、7時過ぎに動き出す。この時間も空は暗い空。今にも降り出しそうだ。
 目覚めの遅い街を一駅隣りまで歩いてぷらぷら。20分程で目的の店に着くのだが、この頃にはちらほら雨が落ちている。

 佳徳鳳梨酥という店。パイナップルケーキを二種類ほど頼まれている。昨日乗った地下鉄でもこの店の袋を持った人を見かけたが、人気店らしい。

 この通り並んでね、と言っているような足跡ペイントが店の前に施されている。7:30の開店から間もないので、そこまでの人はいないけど。
 目的のケーキを買い求めるとホテルに戻る。雨が本格的になったので帰りは地下鉄にした。

 土曜日朝の地下鉄は空いている。1駅なのですぐに松山に戻れる。
 松山の街。昨日の夜市があったあたり、店が片付き、道路が雨に濡れている。

 市場は明かりをつけた店がちらほら。こちらは宵っ張りなのに朝が早い。
 適当な店に入って朝食。指さしだけで何とか注文を乗り切る。


 豆乳と小籠包という組み合わせで朝食。豆乳は好みは塩っ気のある方なのだが、出てきたのは甘いものだった、最後、舌に解け残った砂糖が残る。残念。注文ぐらいは片言でもいいから意思を伝えられるようになりたいもの。
 ホテルに戻ると8時半過ぎ。今から基隆はちょっと慌ただしい。高鐵の南港なら充分に行けるが、ちょっと乗り気がしない。時間まで少し休もうかと思う。
 10時半前にホテルをチェックアウトする。今日もこれから移動。まずは松山車站から松山機場に向かう。
 直通のバスがある事は昨日松山車站に降り立った折にたまたま見ている。速さだけなら地下鉄乗り継ぎだが、乗り換えなしで行けるバスの方が楽。そのバスを捕まえる。

 30分毎らしい。数人乗り込んで台北の街中を進む。途中でお客さんが降りて行って、最後は自分一人。

 20分程でロータリーの向こうに松山機場が見えてくる。11時前には到着。

 松山機場国際線ターミナルに立ち寄る。近隣の各地を結ぶターミナル。出発する人、出迎えの人、色々な人で賑やいでいる。

 到着便は概ね定刻だったり早着だったり、乱れは無いようだ。
 少々時間がある。展望デッキがあるというので、行ってみる。

 遠東航公司がやって来る。天津からの便であり、DC-9の一族が国際線で活躍中と言う事になる。もうすぐB737に置き換わるらしいけど。

 偶々かも知れないけど、遠東のMD-82。他にも駐機中。

 そこへJALB767-300が着陸してくる。羽田からの朝便、JL097だ。ここまで見届けて先程の到着口に戻る。天津からのお客さんが吐き出された後、今度はJALのお客さん。その中に妻の姿。
 2年前は先に妻が台湾に行っていて、自分が後から合流したのだけど、今回は逆のパターンで御うりゅとなる。ここから先、旅の性格ががらりと変わる。
 まずは台北車站へ。JL97が安定の早着をしてくれるので、12時には高鐵の切符売場に立っている。

 直近の左営ゆきは経済席満席。1時間後の速達便左営ゆきも人気である。途中駅停車タイプは空いているように見えるが、二席並びで座席が取れる列車、13:21になるそうだ。できればもっと早い列車に乗りたかったが、台北で少々時間が出来る。
 前回は台北車站の構内で食事をしてから高鐵に乗ったが、駅構内で食事をしても、高く付くだけでイマイチなのは学習している。今日は駅弁を買って、車内に持ち込もうかと思っている。

 駅弁売り場。JR東が期間限定で商品を提供している。なかなかの人気みたいで、お昼の12時過ぎなのに、もう全品売り切れだそうだ。勿論、台鐵弁当は絶賛販売中。ベンチで台鐵弁当を食べる人の姿も多い。なぜこんなに人気と思ったのだが、台鐵弁当。駅構内としては破格の60NTDなのである。駅構内で食事をすると倍額だしても足りないだろう。一番経済的なのが、台鐵弁当、と言う事みたいだ。
 時間があるので買い物を少々。時刻表を買い求めようかと思ったら、売り切れであった。次回発行は10月、レジには日本語で案内が出ていた。日本人の問い合わせが余程多いらしい。
 時間を持て余すので早い目にホームに入っておく。これなら新規開業区間台北-南港を往復出来たかも知れないけど、何か面倒でやめておいた。
 ジョイントパスでの入場。なかなかややこしい。有人窓口に行き、ジョイントパスと共にパスポートを見せる。係員は二つを照合して、確かに外国人が使っている事を確認してから、鍵のかかった通路を開けてくれる。普通に切符を買い求めた妻がさっさと入っていたのに対して数分のロス。

 高鐵台北駅。いつのまにかホームドアが出来ている。始発は南港に移ったので列車の姿は見えない。待つことしばし、

 南港始発の列車がやって来る。乗っている人は数えるほど。台北のお客さんの分散化が目的だとしたら、あまり効果は出ていないようだ。
 列車に乗り込む。半分ぐらい、席が埋まっただろうか。出発してすぐに板橋到着。ここで7割の乗車になる。桃園で満席。そのうち南港乗車も習慣化するのかも知れない。