CX542 B-HUI B747-400 HKG→HND


 東京へと戻る便は羽田行き、542便を選んだ。機材変更の多いキャセイでも、この542便と翌朝戻りの543便はB747限定のフライト。とは言え、キャセイB747も数を減らしていて、今年10月には旅客用として使われるB747-400は退役する事が既に発表されている。恐らくはキャセイの747、これが最後の搭乗となりそう。
 まだ搭乗は始まっていないので、しばらく写真撮影。16時を過ぎて搭乗開始となる。今日は折角なのでアッパーデッキに席を取る。二階建ての飛行機、これから先どこかで縁があるとは思うが、もしかすると最後かも知れない。
 殆ど席が埋まっていないアッパーデッキの一番前の席へ。乗務員が他の席に移らないかと声を掛けてくれる。二列目以降だと窓がそれなりに見えるのだけど、最前列、窓との位置関係があまり良くない。
 ちょっと迷ったが、このままでいいと伝えて席へ落ち着く。荷物棚はこの席の所だけ直上になく、その代り、席横のデットスペースが荷物置き場になっている。そちらへ手荷物は収納。

 ウェルカムドリンクを頂く。今日の542便。がら空きみたいで、アッパーデッキの搭乗客、数人しかいないようだ。

 がら空きの席がずっと並んでいる。
 定刻まで15分程。真ん前にあるコクピットでは出発準備が進んでいる。

 席から直接は見えないけど、ドアの開いたコクピットに地上係員が出たり入ったり。16:22、機長さんが歓迎の挨拶。羽田までの飛行時間は3時間47分と伝えられる。
 このCX542。何気に遅延の常習犯で、B747-400自体がマイナートラブルで出発が遅れたり何だったりというのが結構ある。2時間遅れたとかいうのもざらとあるので、今回の乗継の中では、危なっかしい所という認識だったけど、今日はどうやら大丈夫みたいだ。
 しかしその後で滑走路混雑のため出発遅延する旨の案内。具体的な出発時刻は案内には無い。昨日の台風のせいか、今日の香港、少々乱れての運航になっている様子。

 出発前だが、おつまみのおかきが出てくる。長期戦なのかなぁと思ったが、16:45、Pushbuck。どうやらさほど遅れずに済みそうだ。
 16:52、Taixing。窓を背にして座っているので外の様子は分かりづらい。17:04、滑走路端について一旦停止。17:08、Takeoff RWY07R。
 空を覆う雲を突いての上昇。揺れが続きなかなか落ち着かない。少々揺れが続いた後、ベルト着用サインが消えたのは17:36。

 速攻でドリンクサービスとなる。アッパーデッキにいる乗務員、乗客が少な過ぎて余裕を持て余しているのか、とにかく構ってくれる。機内食のメインの選択、英語がたどたどしい自分に日本語のメニューがあるからと探してくれて、でも何時の間にかコスト削減で日本語表記を無くしたみたいで、おかしいわね、と慌てているのを、いいからとビーフをお願いしておく。

 今度はナッツが出てきた。間髪入れず

 前菜が運ばれてくる。今日のサービスは濃厚かつ速攻。



 蒸海老とサラダ、それに日本線にはつきものの蕎麦。

 パンはすっかりおなじみになったガーリックトーストを。まずは出されたものをしっかりと完食する。ラウンジで食べてこなかったのが幸い。
 メインが出てくる、先程から20分程経っている。飲み物のお代わりも勧められたが、飲み過ぎ感があって断る。

 間違いないようのない食事を頂く。時刻は18時半近く。香港を発って1時間半が過ぎていて、外はそろそろ暗くなっている。
 夕食を頂いてさて、映画を見つつ羽田まで、なのだが、キャセイの食事はまだ終わっていない。18:40になって、デザートが出てくる。
 フルーツorチーズと言う選択肢。チーズをお願いしたら、
「フルーツも食べなさいよ」という勢いで

 両方出された。客が少ないからかも知れないけど、食べされるエアライン、キャセイパシフィックらしいテーブルの上。

 そしてハーゲンダッツも本日二個目。

 食事が終わる頃、機内は照明が落とされる。香港を飛び立ってから見ている映画の続きを見つつ、グラマラスなB747に身を委ねる。
 映画が終わり、試しに現在地を見てみる。

 19:30の段階で九州が近付いている。そろそろフライトも終盤戦のようだ。機内はすっかり真っ暗になって、寝ておけみたいな雰囲気。

 座席はフルフラットになるし、機内は真っ暗だし、お酒も入っている。眠くなる条件が揃いに揃って、少々zzzz。
 灯りが戻って目が覚める。時刻は20:20を過ぎた頃。日本時間なら21:20で定刻なら羽田に着く時間である。

 目覚めに水を一杯貰う。そろそろベルト着用サインが点く匂いがぷんぷんしているが、それでもグラスで供される。
 20:36、ベルト着用サインが点灯する。羽田の気温、28℃と告げられる。
 リクライニングを戻し、モニタやテーブルも戻す。窓に背を向けるこの変則的な座席では離着陸時は3点式のベルトを点ける事になっている。背もたれにあるベルトを伸ばして着用完了。
 背もたれの向こうの窓に眩い灯りが見える。窓に顔を向けるとTDRだった。20:53のこと。そして20:55、Landing、RWY22。時計を一時間進めるともう22時近くという事になる。
 22:03、Spot in スポットは103。沖留めだ。

 B747に乗る最後かも知れない最後の最後に地上からグラマラスな期待を見上げる事になるとは思わなかった。

 英国を宗主とした香港の航空会社らしくロールスロイスのエンブレムが輝くエンジンを目に焼き付けてから、バスに乗って運ばれる。
 この時間、各地から到着する飛行機のお客さんで羽田は混んでいる。自動化ゲートでショートカットしても荷物の受け取りには少々間がある。真っ先に出てきたのはクルーの荷物。それに混じってペナンで預けた自分の荷物を見つける。
 税関では特に何もなく制限エリア外に出る。もう22時半近い。

 30分延となった今日のCX542・しかしまぁまだいい方で、今日のJL94。あり得ない時間に到着する事になっている。
 この時間。横浜方面の直通は無いのだが、バスにせよ22:45まで無い。結局は京急で帰宅する事にした。

 蒲田までは7T運用、何編成だろう。分からん電車で。接続の悪い蒲田の乗継に我慢した後は

 17A運用1009編成。後ろは何か。

 最後は43運用822編成。23時半前に帰宅となる。流石に疲れたが明日は出勤。必要最低限の身支度だけして、就寝。