JL1156 JA8066 MD-90 OBO→HND

 さて帰りの飛行機は帯広から。自分の趣味でMD-90を選んでみた。勿論、先得でさほど高くない便でなおかつと言う条件から探している。5月4日の帯広は何故か新千歳から乗るより安かったりする。
 帰りも荷物を預ける。カウンタに寄ったが特にクラスJへのアップグレードは勧められなかったので普通席への搭乗が確定。一度展望デッキに出てみる。十勝空港の展望デッキ、屋内に設置されているのでこの天気でも差し支えはない。


 既に搭乗機、JA8066が翼を休めている。機材変更を喰らわないかドキドキだったが、何事もなくMD-90がやって来た。

 隣にはAirDoの羽田行き、Pushbuckをしてこれから出発という所。
 AirDoの離陸を見送った後、出発ロビーに戻る。少々の買い物をしてから保安検査へ。ロビーには検査を受けるよう促す案内が流れている。

 帯広には残念ながらラウンジはない。恐らくJASの頃にレインボーラウンジとして使われてたと思われるスペースがあるのだが、JJ統合の後で地方空港のラウンジは悉く淘汰されてしまった。待合室の椅子に腰掛けると案内が入る。1156便は離陸後長時間に渡って揺れが予想されるとの事。お手洗い等は搭乗前にお済ませ下さいと。次にクラスJに若干の空席がございます、と言う案内も。ちょっと心が動くが、どうせ並びの席は無いだろうから、やめておく。
 15:05過ぎ、優先搭乗の案内が流れて、次いで搭乗開始となる。列が捌けるのを待ってこちらも搭乗。
 待合室に居たのが100人ぐらい。機内は確かにクラスJにも空席がある程度の乗り具合。自分たちは普通席の一番前に座っている。2-3列が基本のMD-90だがここだけは2-2列足元も広く、クラスJでなくても十分快適。


 窓外は相変わらず叩きつけるような雨。そんな中、15:19、Door close。前線の影響で上昇中、下降中共に揺れが予想されているとのこと。15:27、Pushbuck。エンジンの回転が変わると共に空調の勢いも変わる。15:31、Taixing。
誘導路を悠々と進むと滑走路の灯りが目映く目に飛び込む。15:34、Take off RWy17。急上昇と共に北の大地が霞んで消える。辺り一面、真っ白な世界に化ける。揺れは意外な程無い。外の景色を無視すれば実に順調なフライト。
 15:40、電子機器の使用が許可される。外を撮ってみるが、

 相変わらず、この有様。一体どこまで雲が立ちこめているものやら。ベルト着用サインはまだまだ消える気配がない。

 折角なのでこんな写真を撮ってみる。シェードを閉めるとロゴの部分だけが綺麗に透ける。

 いつの間にか天井からモニタが降りてきてプログラムが流れているが、まだベルト着用サインは点灯したまま。

 15:57、ベルト着用サイン消灯。窓の外には雲の上、ようやく青い空が見えるようになっている。実に分厚い雲であった。
 16:10、副操縦士から飛行状況の案内が入る。現在高度9,700m、盛岡市付近を飛行中。10分程で仙台市の上空、16:40ごろにつくば市の上空を通過し、羽田の到着は17:05予定とのこと。雲の中心は抜けたもののこの後も15分程で結える見込みとのこと。
 同じぐらいに機内サービスのワゴンが廻ってきた。今日は

 昨日北菓楼で買った洋菓子を機内に持ち込み勝手茶菓子状態にしてみる。ドライブセットという名前で詰め合わせを売っていたのだけど、その一部を。冷たいお茶と共に美味しく頂く。

 南にゆくに従い空が青さを増してゆく。そして地上が見えるようになった。

 光っているのは阿武隈川ですかねぇ。郡山か福島の上空。反対側には福島第一原発が見えているかも知れない。


 同じ頃にお手洗いに立ったついでに機内の様子を。左側の人、みんな外を見ている。何が見えるのかちらっと覗いてみたら、青い太平洋が見えていた。きっと、原発も見えたのだろう。

 16:29、あと5分でベルト着用サイン点灯の案内。外には関東平野が見えてくる。川が満面に水を湛え、田にも水が張られたその様はまるで洪水。昨年10月1日に眺めたタイの大地と変わらないように見える。16:40、ベルト着用サイン点灯。ここで電子機器も使用出来なくなる。窓の外には高速道路。そして鉄道も見えた。常磐道常磐線。その先に見える大きな川は利根川だろうか。遠くに霞んでスカイツリーの姿が見える。634mのタワーは想像以上に良く目立つ。
 飛行機は左へと旋回してゆき、そのころから薄雲が出てくる。一瞬外が真っ白になり、軽く揺れる。再び外が見えると、眼下にモノレールの駅が見えた。どうやら千葉都市モノレール千城台の駅らしい。
 飛行機はなおも南下し、だんだん景色が鄙びてくる。今日はずいぶんと南へと回り込み。いつもならすぐの東京湾が今日はやけに遠い。かなり南までゆき右へとカーブ。16:58、木更津駅が見えて、そして東京湾へと差し掛かる。17:00、Geardown。アクアラインの渋滞が見て取れる。
 17:02、Landing、RWy34R。急減速してゆく。この時間の東京羽田。つい先程まで雨がふっていたのか滑走路が雨に濡れている。そして東京湾には虹が掛かる。虹の飛行機から虹を眺めた記憶は今まで一度も無い。妙な経験をした。
 誘導路へ。スポットへと向かう。途中駐機場には塗装を落としたMD-90の姿が見える。今年中には全機退役と言うMD-90。この機体がラインナップから消えると、JASの思い出も遠くなってしまいそうだ。
 17:09、Spot in SP19。

 隣には同じく虹の飛行機、JA008Dが夕陽を浴びて輝いていた。

 改めてJA8066。だいぶ数を減らしてきたMD-90。もう一度、乗る機会があればいいなと思いつつ、搭乗口を後にする。8066はこの後、旭川へ向かう。

 少々遅れて羽田到着。これから帰宅、なのだが、これから妻と別行動となる。自分が愛知直行、なのではなくて妻がこのままソウルに行くのである。19:40のJL95に乗るそうで、搭乗手続き前に軽くお茶でも、と到着階のプロントに入ったら既にバータイムであった。

 コーヒーがジントニックに化けてしまう。
 何故か疲れきってぐったり。18時前に切り上げて帰らせてもらう。国際線ターミナルへの循環バスに乗る妻を見送り、こちらは京急の駅へ。ちょうど横浜方面、エア急が出る時刻。待っていたのは9D運用


 652編成と655編成のペア。夕方のこの時間帯は横浜でのエア急と普通車、順序が変わるので新町まで乗り通す。

 今度は11運用823編成となる。羽田から南太田まで40分ほど。帰宅は19時。
 帰宅しても疲れた感は滲み出てきて仕方が無い、今日は早々に寝てしまう。食事も適当に済ませる。