目覚めたら午前4時。必要ないんだけどなぁ。慣れは恐ろしい。二度寝したけど5時前にもう一度目覚めたから、もういいやと起き出して、8時過ぎまで恥辱の続き。ようやく昨日分、完了。サイトアップもやってしまおう。
サイトアップ アクセスカウンタ
サイトアップは本線特急に7805F英字併記幕
http://potaka.hp.infoseek.co.jp/sekeio/sekeio7805e.htm
アクセスカウンタは193,113@8:11
じゃぁ、そろそろ身支度して、行きますか。二日目。
第三セクター鉄道 20年目のいろいろ
っー訳で淀屋橋スタート。8:30過ぎ。一駅梅田へと移動。今日はまず神戸に移動する。阪急でも阪神でもいいのだけど、地下鉄の改札出たら、阪神の駅が眼に飛び込んできた。前回、梅田から三宮に移動した時は阪神だったから漠然と阪急を考えていたけど、まぁ、いいや。阪神でいこか。
朝食を梅田で食べてゆこかと思ったけど、ぱっと入ってしまえる店が無い。大阪まで来てマクドもなぁって感じだし。朝食は神戸で済ませる事にして、阪神電車へ。特急の須磨浦公園ゆきとやらに乗車。
梅田を出るときは空いていた特急も西宮、甲子園と小まめに止まってゆく間に客を集める。大阪-神戸の直通客よりも沿線住民を神戸や梅田へ連れ出す事が最大の目的なのか知らん、何てこと思う。
順調に集めてきた客、三宮でほぼ降ろしてしまうと車内は閑散とする。閑散とした電車に付き合いながら、新開地まで。
今朝乗った阪神の特急電車。
さて、メシを考えなくてはならないけれど、神戸電鉄のダイヤ、結構閑散としている。目標は10時の粟生ゆきだったけど、だいぶ間がある。ここで朝食を志しますか。
結局、改札外で一軒だけ開いていた店に。他に店が営業していないせいか、混雑。モーニングのメニューを頼んでみた。普通に美味しい。この店、3DaySパスで優待を受けられるので100円引き。支払いが¥350になる。
10時ちょっと前、再び改札内へ。
いかにも電車、と言う雰囲気の神戸電鉄の車両。これは方向が違うので、乗れない。
こちらがこれから乗る電車。最新型でしょうか、インバータサウンドを散らしながらやって来ました。
電車はトンネルを出ると山へとアタック。「神戸登山電鉄」なんて言いたくなる急坂を登ってゆく。山また山。新緑が眩しい。鵯越、なんて駅があったりして。こんな山を登って、その先に何があるのかと思ったら不意に住宅街が現れて分岐駅の鈴蘭台。線路が分かれてもなお登り登り登り。港町神戸の別の一面を垣間見る感じ。
住宅地を抜けると、また、山の中。単線の線路と木製の架線柱がうねうねと続く細道。ローカル線みたいと思ったけど、「みたい」じゃなくてローカル線そのもの。
新開地を出てずっと山の中を走ってきたのが、不意に平地が開ける。播州平野。1時間ほどトロトロ走ってそろそろ眠くなって来た11時過ぎ、終点に到着。
あお、粟生、AO。何で書いても2文字の駅。
大阪から2時間少々。ようやく到着した粟生の駅が今日最初の目的、北条鉄道の始発駅。列車は1時間毎の設定だけど、既に出発を待っている所。タイミングが良いけど狙わないとこうは行かない。JR線の上下両方の列車もやって来て小さな駅に4本の列車が並ぶ。まもなく出発。
連休だからか、午前中の下り列車にしては混んでいる。ざっと見て30人ぐらい。乗りに来た風の人も結構居る。定刻に出発。どこまでも畑地のつづく播州平野を車体を震わせちょっと加速するとあとは惰性走行。
20分少々で終着、北条町に到着。
前に来た時は開業時のものと思われる古い駅舎だったけど、建て変わっていた。大きなショッピングセンターがあったりこれも記憶と違う。
左が今乗って来た車両。右は転換時に導入されたレールバス
レールバス。結構話題になった割には、導入箇所が少なかったような。登場後20年以上経って、今も使われているのはごく僅か。
折り返しは11:42。先ほどよりはお客さん少なく10人ちょっと。折り返し乗車の人も数人。綺麗に晴れ上がった播州平野、来た道を引き返す。同じように惰性走行の繰り返し。
1時間で粟生に舞い戻った。神戸電鉄の電車が顔を出していて、JRの上下両方の電車もやって来る。
次の目的地まではJRでショートカット。今日乗った電車の中では一番混んでいる。でも1両だからねぇ。途中、急ブレーキで停車したから何かと思ったら、線路内人立入りだって。都会の電車だったら一発でダイヤ乱れるところだけど、運転士が窓から顔出して入ってきた人を怒りつけ、安全確認、再出発。
厄神に着く。今日はこの後、三木鉄道に乗る。今度の三木ゆきは30分ほどの待ち時間。ここまで順調だったけど、まぁ、良い。試しに駅前に出てみたけど、街並み、眠っているように何にも動かない。
歴史を感じさせるような雰囲気の建物が並ぶ厄神の駅前。
列車がようやくやって来ました。
車内には、こいのぼりが。
乗客は北条鉄道より少なめ、ヲタ率は高し。存廃議論が出ていて、どうやら今年度中にも廃止と言う結論のようです。そろそろ葬送鉄が、と言う事。まぁ自分も人の事は言えません。
比較的、人家の多い沿線。駅も1km毎ぐらいにあるのだけど、神戸に行くには神戸電鉄の方が便利だし。沿線には写真を撮る人が目立つ。いよいよ店仕舞いかぁ。既視感を覚える。
終点、三木。こちらは国鉄時代の駅舎のまま。多分、もう乗る事はないであろう鉄道の古びた駅舎をしばらく眺めたあと、市街地の方へと歩き出す。
10分ほど歩くと神戸電鉄の三木駅がある。神戸へは電車、15分毎。駅前には明石行きのバスも居る。人の流れと合わなかった三木鉄道の哀れさを少し思い起こす。
廃止を伝える記事、出ていましたので紹介します。
「三木鉄道」廃止が決定 08年3月ごろの見込み 兵庫 2007年04月26日 朝日新聞
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200704260060.html
兵庫県の三木市と加古川市間の約6.6キロを走る「三木鉄道」を運営する三木市の第三セクター会社は、26日開いた臨時取締役会で同線の廃止を決めた。来年3月ごろに廃止される見込み。
三木鉄道廃止決定 「残せないか」の声も 神戸新聞 - 2007年4月26日
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000315577.shtml
二十六日に臨時取締役会を開き、賛成多数で鉄道事業の廃止を決めた三木鉄道。出席者からは、跡地の有効利用や代替交通手段の確保を求める声が上がった。一方、唯一反対に回った同社関係者は「せっかくの財産。何とか残せないかというのが本音」と話した。
優待券を生かして
新開地に戻ると14時半だった。朝食が遅かったから空腹は感じてこなかったけど、そろそろ、昼食にしたい。朝、優待券で100円引きと言うのに味を占めて、昼食もどこか優待の受けられそうな所にしたい。でも、下調べしてないから場所が良く分からないんだよなぁ。
新開地から高速神戸へ移動。ここからハーバーランドまで歩く。何か急に観光地に来てしまった。賑やか賑やか。
観覧車の向こうにLPGタンカー。何か、本当に非日常って感じ。
優待リストに載っていた店、探し当てました。神戸牛のお店です。オススメのサーロインステーキを注文
はい、出て来ました。¥3,400ですが、優待で5%引き。
一人身では浮いてしまいそうなハーバーランドを後にする。高速神戸の駅まで戻る途中に地下鉄海岸線のハーバーランド駅。じゃぁ、地下鉄乗りますか。結局三宮で歩くけど。
今日はサッカーの試合があるとかでヘッドマーク付き。
三宮で乗継。来る時は阪神だったから戻るのは阪急にしようかと思っていたけど、先に阪神の駅が現れた。じゃぁ、阪神でいいや。
とりあえず特急に乗ったけど、このまま梅田まで行ったのでは少し時間が余ってしまう。どうしようかと思って、もう一度優待券を生かそうと思い至る。
西宮で下車。優待リストにあった「酒ミュージアム白鹿記念酒造博物館」へ行ってみる。リストには「最寄駅 阪神西宮駅」とあるだけで、何処に行けばいいのか。駅前で地図を眺め、こちらと信じる所へ歩き出してみた。
阪神高速を越えた辺りから酒造メーカが目立ち始める。沢の鶴、白鷹、日本盛。正直、灘だ伏見の蔵元は自分に取っては敵なのだけど、有名メーカが所狭しと並んでいる様子にはやっぱり感心する。酒処である事は間違いないのだと、この眼で眺めて始めて思う。
何とかたどり着きました。営業時間も不明でしたが午後5時まで。まぁ何とか入れる時間でした。
展示は工程と道具の紹介が中心。実際作っている所を見たかったなぁと言うのが正直な気分。酒の香りがするような見学コースなら良かったのに。
こちらは、1995年の阪神淡路大震災で被害を受けた道具たち。こうして見ると、改めて地震を恐ろしさに思いを馳せる事になる。
帰りはバスで。こちらも3Daysパスで乗車出来るのがかなり嬉しい。
さて、梅田へ戻ります。ちょうど特急が来ているけど、試しにこちらへ。
阪神の普通列車は高加速度を誇るジェットカー。一度乗ってみたかったのだけど、機会が無くて。出発、やっぱり出足が鋭い。この加速感、いいわぁ。
甲子園辺りで特急に乗り換えようと思っていたけど、加速感をまだまだ味わいたくて乗り続ける。特急に抜かれ、急行に抜かれ。尼崎で「梅田には後の特急が先に着きます」って案内あったけど、やっぱり普通列車で。結局35分ほど掛かりましたけど、まぁ、楽しいので良いです。
寂しい特別急行
昨日のパターンから行けばホテルに投宿してメシでもと言うところですが、今日はこれから移動。しかも、移動時間が長い。出発ホームに上がる。案内には
先発の特別急行はまかせ5号、鳥取行きにこれから乗車。この時間帯の大阪駅、とっても混んでいて出発数分前になって列車が姿を現す。やって来たのは
昔ながらの特急型気動車の生き残り、キハ181。一度乗ってみたかったのですが中々機会が無くて。
折角なのでグリーン車を抑えて見ました。いざ、乗車。
う〜ん、がら空き。本当に5月3日に走る列車か?
時刻表の上では4両編成ですが、今日は7両に増結。でも指定席は1号車が多少埋まっている程度で、増結となった3〜5号車は殆ど無人。自由席の6,7号車は乗っているけど、まぁ、座れる程度。今回選んだグリーン車は自分のほかには一人だけ。昨日の大阪駅で切符取った時に4Aなんて席が出て来た時点で空いているとは思っていたけど、これほどとは。
席に落ち着くとまもなく出発。隣のホームにいた快速列車と同時に動き出したけど、あっと言う間に置いてゆかれます。特急の面子、台無し。
停車駅の案内が流れ出す。「豊岡には21時01分……、終点鳥取には22時28分に到着します」と。4時間20分。勿論それを承知で選んだ訳だけど、改めて聴くと、時間掛かるなぁと。鳥取に行くなら、この列車よりも30分程早く出発する智頭急行経由のスーパーはくとに乗れば20時過ぎには到着してしまう。22時過ぎに着くのなら、大阪出発は19時50分で良い。結局、鳥取に行く人がはまかぜを選ぶと言う事は有り得ず、大阪と城崎から先、浜坂とかそんな小都市を結ぶのが役割であって、終点になるキリのいい駅が鳥取だから、鳥取ゆきなのだろう、この列車は。でもそれにしても空き過ぎ。
先が長いのでアルコールはしっかり用意しておく。一番手前は先ほど記念館で頂いた白鹿のボトル。冷やして呑めって書いているけど、この場で飲んでしまうのだろうなぁ。まずはビールから。
先ほど行き来した阪神間の風景が流れてゆく。 淀川の橋梁を渡り、六甲山のシルエットを眺めながら。ビールが1本空く、もう二本目かい。
今日明日の切符たち。乗車券が一筆書きになるのがミソ。こちらが言い出す前に発券の係員が気付いてくれた。大阪駅の駅員、中々優秀。地元の駅員だと、智頭急行の存在すら知らないかも知れない、冗談抜きに。
車掌が検札に来るので切符を見せる。大阪市内→姫路と言う切符にはて?と言う感じで経路をなぞりだすので、「こうです」と指をくるんと廻してみせる。車掌氏、笑って切符を返してくれた。
列車は三ノ宮、神戸と停まる。何も大阪まで行かなくても、神戸界隈をゆっくり散策した後にはまかぜを捕まえる算段もあったのだろうけど。始発から乗らないと気が済まないのは、悲しい性質です。
遠くで何かが轟く音がして、ん?と思うとやんわりと列車が動き出す。181系の特徴かな。飛行機、特にSAABの離陸に慣れてしまうと何か優しい、大人しい動きだ。
車窓を須磨浦のシルエットが流れてゆく。ビールは既に空いてしまい、ハイボールなんぞも飲んでしまい。ペース早いな。姫路で9分停まる筈だから、買い足そうか。車内販売なんて乗っている雰囲気で無いし。
子午線が流れて明石。3D氏が降りていった。この先一人??と思ったら入れ替わり3Aにお姉さん。流石に一人になる事、ないか。すっかり真っ暗になった山陽路を寂しい特別急行は走ってゆく。何故か徐行、完全に止まる。前が詰まっているかな。再びゆったりとした加速で走り出して、もう一度停まって。
とうとう冷やで飲むことが推奨の白鹿に手を付ける。結構美味しい。っーか○とか(伏字になってない)そう言う酒しか全国区の酒蔵は印象にないので。これを機会に呑むようになるかと言えばそうはならないけど、少なくとも技術は認めるべきかも、ね。
高架に上がった姫路の駅。播但線へと入るはまかぜは地上に残された播但線ホームへと入る。お客さんの姿が結構見えたけど、皆さん自由席狙いのようで。グリーン車は相変わらず寂しいまま。遅れているので出発はすぐだそうな。ホームの根元に見えたキヨスクへ走り、適当に見掛けたチューハイを。ビールか何かの方が良いけど、姫路の売店だとサッポロ扱っていないし。
適当に選んだけど、なんだこの組合せは。
列車、進行方向を変えて播但線へと踏み出る。支線に入ると速度も緩やかになる。何といっても通過駅での減速。ポイントの通過で速度が制限されるので速度は伸びない。
昔ははまかぜって播但線内、無停車だったと思ったけど、列車の役割が変わったからか、いくつかの駅に停まってゆく。自由席からは降りてゆく人いるのだろうけど、何せ遠いから様子が分からない。福崎なんて駅にも停まる。ここの駅、昼間訪れた北条町から10kmとは離れていない場所。傍から見ると何をやっているのか、と言われそう。
【今日の駅弁】八角弁当 ¥1,100 株式会社水了軒
食い倒れの街、大阪が誇る定番駅弁。
幕の内ですが、揚げ物が無い、みんな煮物と焼物というのがちょっと凄い。すっかり酔っ払っていましたけど、美味しく頂きました。
いよいよ寂しい特別急行
街灯り一つ見えなくなった播但線を抜けて列車は和田山に着く。時刻は既に20時半を過ぎている。ここまでも遠かったけど、この先まだ2時間乗る。これもまた、遠い。遠いんだけどすっかり酔っ払ってしまった。今朝も4時起きだったし、椅子は古いとは言えグリーン車。
条件としては整いすぎていて、当然のようにzzzz。目覚める、と言うか車掌氏に起こされた。「乗継ありますか」と。状況は把握できないけど、「鳥取までです」と返す。列車、遅れを引きずったままだそうな。接続待ちの確認をしているのだとか。
何時の間にか一人になっていた。
岩美という駅に着く。鳥取を前に最後の停車駅だ。誰も動かないと言うか、誰も居ない。夜影にぼんやりと見える駅舎を眺める。改札口は無人で待合室の灯りだけがむなしく輝いていた。
鳥取には10分ほど遅れたか、22時半過ぎに到着する。誰も居ないホームに降り立つ。ホームを歩く人、一人だったか、二人だったか。
駅のすぐ近くにあるホテルに投宿する。部屋に落ち着くと23時近い。今日は長かった。多少なりとも恥辱を纏めなくてはならないのだけど、その気力は、もう無い。