観光地、観光地。どちらも混雑

 結局5時に目覚めてしまった。昨日は寝るの遅かったし、もう少し寝ていたかったのだけどねぇ。列車の予約もたっぷり寝る事を前提して決めてたからなぁ。

 昨日は暗くて様子の分からなかった街並み。
 とりあえず何にも書けなかった恥辱の続きを進めた後、折角だから砂丘でも見てきますか。

連休中の観光地1

 8時半前、宿を発つ。砂丘なんて考えても居なかったから何も下調べをしていない。とりあえず駅横のバスターミナルに。長い行列が目立つ。これが砂丘方面への観光循環バスの乗り場だった。普通の路線バスで良いんだけどなぁ。でも今、一番先に出る砂丘方面、かのバスらしい。諦めて行列の後ろに並ぶ。
 レトロ風のバスがやって来て、行列が吸い込まれる。小さなボディーに小洒落た椅子が並ぶけど、当然ながら全員は座れない。通路一杯に人を詰め込んで、バスは鳥取市内を砂丘へ向かう。
 鳥取城跡に寄り道して、砂丘へ。展望台と言うところで半分の人が降りていって車内は空き、鳥取砂丘と言うバス停で残りの半分が降りる。自分もここで下車。

 まだ朝の9時だけど、さすがに連休中。既にたくさんの人が出ている。駐車場待ちの渋滞も伸び始めている。砂丘へ出てみたけど、これまた凄い人出。

 折角なので海の見えそうなところまで歩いてみた。風紋なんて優雅なものが残っているはずも無く、足跡の数々を踏みしめて一歩一歩。登りに掛かると、結構歩き難い事に今更気付いてしまう。砂にのめり込む足元を一歩、また一歩。
 砂の山の頂きに立つ。ここから海へは結構な急坂。今立っている場所が結構高い所なのねと初めて分かる。

 砂丘を往復してバス停に戻るのにおおよそ30分ほど。帰りは

 普通の路線バスに乗って。砂丘へ向かう車の列、先ほど来た時よりもうんと長くなっていて、この時間に来て、まぁ良かったのかと胸を撫で下ろします。

今度も第三セクター

 10時過ぎ、鳥取駅に戻る。今日は神戸から飛行機乗るので、何らかの手段で関西へと戻らねばならない。昨日がら空きでやって来たはまかぜは今朝6時に大阪に向かって旅立っている。高速バス、とも思ったけど連休期間だしなぁ。って事でスーパーはくとを予約していた。13時過ぎの列車を姫路まで。でも、まだ10時。
 とりあえず朝食。時間的に昼食かなぁ。歩き回って喉も渇いている。駅構内の店もまだ空いてないし、駅前のアーケード街も眠ったまま。
 何となく駅前の百貨店。最上階まで上ってみて、何となくおそばを頂いてみる。

 でも、案外と時間は潰れない。
 若桜鉄道若桜往復しようかとも思ったけど、結局、乗車する列車を1本早い列車に変更してもらった。11時22分発。姫路には13時前に着く。姫路城でも見てゆこうかと思う。優待券、使えるし。ホームに上がると指定席車にも長い行列。本来の連休中の姿だ。列車が到着。ステンレスの近代的な車両が姿を現した。HOT7000なんて型式が見える。JRのクルマではなく、第三セクター智頭急行の車両。乗っている車掌も智頭急行の車掌さん。
 概ね座席が埋まって出発。指定された座席、「増2号車」とある。2号車、増2号車、3号車と言う順番。増結車だけど「まし2号車」と案内している。今の今まで「ぞう2号車」だと思っていたので思いっきりびっくり。
 列車は快調に駆け出している。最初の停車駅、郡家でさらにお客さんを集めた。乗ったお客さんと同じぐらいの人がホームに残り、こちらに手を振っている。Uターンラッシュが既に始まっているのだ。

【今日の駅弁】アゴ寿し ¥850 株式会社 アベ鳥取

 さっき食べたばっかりと言うのは置いておいて下さい。

 鳥取と言えば「かに寿し」が定番ですが、また定番外しました。あごとは飛魚のことだそうです。淡白な味で結構、美味。
 駅弁を食べ終わる。列車は山間を右に左に、車体を傾けながら、結構なスピードで掛けてゆく。車内スクロールには、車窓案内が流れる。「右に見えます川は千代川です。鳥取砂丘へと砂を運んだ〜」なんて妙な知恵もつく。まだJR線内ではあるけど、同じ鳥取県だから、案内にも力が入るのだろう。
 さっき飲んだビールが効いてしまい、しばらくzzz。力強い走りはうたた寝しながら楽しむ。気が付いたら智頭急行とJRの境目、上郡。ここから先は山陽線。僅かに見えていた空席も全くなくなっていた。

 智頭急行、こんな風に好調な会社だけに、全国で唯一、配当を出せる第三セクター鉄道なんだそうな。

 智頭急行2年連続株主配当 06年度決算最高益を更新 日本海新聞 - 2007年4月23日
 http://www.nnn.co.jp/news/070424/20070424004.html
 特急スーパーはくとを運行する第三セクター智頭急行鳥取市、高宮史郎社長)は二十三日、鳥取市内で取締役会を開き、二〇〇六年度決算で過去最高益を更新し、昨年、全国の第三セクター鉄道で初めて実施した株主配当を二年連続で行うことを決めた。六月の株主総会に提案し、承認される見通し。
(以下略)

姫路の名物

 姫路に着く。13時ちょっと前。鳥取から1時間半しか経っていない。播但線廻りのはまかぜとちょうど1時間半違う。これじゃ、はまかぜには誰も乗らないよなぁ。

 ここで列車を見送る。
 姫路に来たら、楽しみにしていたものを。前にも書きましたが、
 http://d.hatena.ne.jp/podaka/20070408#p3
>これまであちこちで駅そば食べてきたけど、強いてベスト3を上げるとすれば「音威子府」「小淵沢」「姫路」かなぁと思っている。 
 と言う事で散々お世話になってきた姫路の「えきそば」を表敬訪問。高架に上がってからは始めての姫路駅だ。

 すっかり綺麗になった駅そばのスタンド。スタンドと言うには立派過ぎ。

 こちらが「えきそば 天ぷら」¥330。

 こんな感じの麺です。
 この変わった麺、いわれが業者さんのサイトで紹介されています。
 え き そ ば の 起 こ り  
 http://www.vzhyogo.com/~maneki/ekisobanohanasi/ekisobastory.htm

連休中の観光地2

 さて、時間がある。折角姫路まで来たから城でも見て行こうかと思う。ちょっと食べ過ぎたので腹ごなしに姫路城まで歩く。駅から真っ直ぐ。

 城が見えてきました。お堀を渡って、広場を過ぎると入場口。「天守閣内、大変混雑しており、見学に1時間ほど掛かります」と言う案内。連休中だものなぁ。まぁ良いか。時間あるから。ここもスルットKANSAIの優待対象。2割引いてくれて¥480。

 天守閣が近づいてきまいた。その前に順路に従うと西の丸。ここで渋滞。入場規制を喰らいます。入場再開まで30分とか言われてしまって、唖然。この調子でどうなる事やら。

 入場再開、でも途中で渋滞。渋滞の先には、急な階段がありました。これじゃ、仕方ないわなぁ。
 ようやく西の丸を抜けて、

 いざ天守閣。

 ん?時間、延びてる……。それにここから1時間半って事? 時刻は14時。入場してからは30分が経過してます。
 天守閣の中に入る。一層上がろうとするたびに階段渋滞。二層目だったかで入場制限を喰らった。最上階の人を降ろしてますので、と。ようやく移動開始。また渋滞。ただ上に行くに従い、狭くなるので、従って滞留する人が少なくなり、スムーズに動けるようになる。

 ようやく登り詰める。先ほどの西の丸を上から眺める。時刻は14:35。

 今度は駅の方を。一面動くのに所要3分。
「下に降りる方、登ってきた階段も使って下さい」
 係員の声。これが入場制限の正体か。帰りはあまり渋滞する事無く。降りてみると14時50分過ぎ。やっぱり1時間半近く掛かってしまいました。
 疲れたので帰りはバス。でも神姫バスってエリア外だったんですね(驚)。
 山陽姫路の駅でようやく3Daysパスに今日の日付。ここからは空港へ真っ直ぐ向かうだけです。

 待っているのは大阪、阪神梅田ゆきの直通特急。結局最後まで阪神ばっかり。
スルッとKANSAIネットワーク、山陽電車をご利用いただき、ありがとうございます」に始まる車内放送。何か「ワンワールドメンバー、日本航空をご利用いただき」とか言う案内にそっくり。山陽電車の危機感は相当なものなのかもしれない。何しろ、姫路の街にあんなに人が集まっているのに、看板電車、がら空きなのだから。仮想敵、JRの線路を跨ぐと軽やかに走ってゆく。
 110km/hほどのスピードで東へ東へ。これだけ見ていれば結構なスピードだけど、JRの新快速は130km/h。明石から先の併走区間では、とある駅に停まろうとするこちらの電車を、JRの新快速が思い切りぶち抜いてゆく。「越えられない壁」なんて言葉を思い出してしまうのは酷か、現実か。
 三宮までは1時間ほど。もし新快速に乗っていたらならほぼ40分で三ノ宮まで運ばれているわけでして。

 3日間お世話になったスルッとKANSAIネットワーク、締めを飾るのは空港へのポートライナー

JL158 JA8299 B767-300 UKBHND

 神戸空港は空いていた。昨年7月、11月と同じ時間帯で飛んでいるけど、さすがに見学客、減っている。入場制限すらやっていた展望デッキも、もうさすがにね。出発時刻まで1時間ほどあるけど、

 これから搭乗する機材、JA8299、B767-300が既にいる。写真を撮るだけ撮ったら、搭乗待合室へ。ラウンジは無いので、ベンチで大人しく恥辱を綴る。昨日の分、まだ書ききれていないので。案内放送がJALの15分前を飛ぶスカイマークの搭乗開始を告げている。
 優先搭乗が始まったのが17:40ちょっと前。後方座席のお客様からという案内もあわせて。JALの搭乗ではちょっと珍しいかも。だいぶ待たされた後に、前方座席、クラスJも含めて搭乗開始。

 こどもの日を控えて、こんな光景も。現場は涙ぐましい努力をしているんです。
 座席に落ち着き新聞を受け取る。北海道版だ。17:54、Doorclose。17:56、Pushbuck。羽田までの飛行時間、1時間丁度との事。18:02、Taixing。
 誘導路を東側に向かう。緩々とカーブして停止。着陸機を待つとの事。やって来たのはスカイマークB737-800。やり過ごした後、改めて動き出す。18:06、Takeoff、RWy27。曇ってきた神戸の街が薄々と霞んで行く。
 18:10、飛行機、水平飛行となり、静寂が訪れた。ん?静寂って、何?良く分からないけど再びエンジン音。明石海峡大橋を下に眺めながら更に西へと飛んでゆく。雲に突っ込んで外が真っ白。そして青空が現れる。少し赤みを帯びてきた夕空だ。
 18:14、ベルト着用サイン消灯。

 18:15、ようやく右旋回を始めた。マップは出ないが、姫路の辺りまで飛んできているのだろう。前方のモニタではNHKニュースの放映が始まっている。一瞬、雲を通して地上が見えたけど、旋回が終わる頃には再び厚い雲が地上を覆う。ドリンクサービスのワゴンが廻り始めてすぐ、ちょっとした揺れ。

 下方をANAの飛行機が通り過ぎてゆく。この後、高度差は合ったけど交差。B747-400でした。18:25ごろ。この様子に見とれていたら「○○さま、何時もご搭乗〜」と。ドリンクの順番が廻ってきてしまった。

 ビールを、何となく。
 18:35、あと30分で着陸、10分ほどでベルト着用サインが点灯する旨が案内される。

 窓外を眺めると夕闇が迫っていた。何処まで飛んできたのだろう。相変わらず、窓外は一面厚い雲。
 18:50、ベルト着用サインが点灯する。羽田の天候、晴で気温は25℃との事だ。窓外に灯火をはじめて認める。18:53、機内減光が入って、いよいよ着陸態勢。
 街灯りが見えている。テールライトの長い列は高速道路だろうか。連休3日目の夕刻らしい眺めだ。空の彼方へ眼をやるとほんのり赤みを帯びた暮景。飛行機は右へと旋回してゆく。
 19:00、機長さんから案内。羽田空港混雑のため、着陸まで10分ほどを要するとの事。左へと旋回してゆくと賑やかな街の中、扇型に広がる駅、千葉駅が見えている。続いて幕張の球場。どうやら羽田への最終アプローチに入ったようだ。19:07、Geardown。舞浜を望み、台場を眺める。少し遠いかなぁなんて思う。
 2日ほど通った京浜島が見えてきた。いよいよ着陸。前方のモニタに滑走路が映し出される。着陸の瞬間、映し出された数字は「22」Landing、19:13。19:17、Spot in SP19。

 羽田へと着陸したJA8299。折り返しは20:10の神戸行きとなる。
 到着口へと向かう。エスカレータ、左だったか右だったか、一瞬戸惑ってしまったりするのは、3日ほど右立ち文化圏に留まったせいかな。
 帰りは19:30のリムジンバスに飛び乗る。港南台までの40分を恥辱に費やし、ようやく昨日の分を完成させる。今日の分は、まだこれから(泣)