2007-05-02

 今日もお休み。幾らなんでも5/2を休みにする理由は無く、どこかの祝日が振替になっているのだと思ってたけど、会社のカレンダを見ても、どうも様子が違う。どうやら、5/5の土曜日の休み、祝日分が前日振替。5/4も祝日、5/3も祝日なのでだんだん前にずれてきて5/2が休みになった様子。土曜日が祝日の場合、前日を休みとするというのがこの業界独特の慣習らしいのですが、ありがたく享受する事にします。
 4日連続の始発電車で横浜へ。今日は東急じゃなくて京急に乗継。そう、羽田空港へ♪これから大阪へ飛びます。
 羽田空港京急の改札口で「スルッとKANSAI」の3Daysチケットを購入。窓口が閉まっていたので有人改札口に行ったら、係員、引っ込んだまま出てこなくなる。何でも「チケットはあるけど、優待の引換券が無いから、2タミの改札口に取りに行く」とか。10分ほど待たされました。

 そんなこんなで手に入れたチケット。航空券と一緒に。
 空港は空いてます。朝、離陸してゆく飛行機も沖縄行きを除いて概ね空席有り。

 ラウンジでビールを頂いた後、さて、出発。

JL173 JA8988 B767-300 HNDKIX

 ラウンジを出たのが出発15分前。搭乗口、21番だって。馴染みの無い搭乗口だけど、酷く遠い。一番端っこだった。
 搭乗口で待っていたのはB767-300、JA8988。予約した時は国際線機材だったのだけど、最後の最後、土壇場になって機材変更を喰らってごく普通の国内線仕様になってしまった。がっかりだけど、その代わり良い事もあって、クラスJが空いている。6:44、Doorcloseと相成っても隣の席が空いている。これは嬉しい。最も辺りを見渡したけど半分ぐらいしか埋まっていない。
 「ワンワールドメンバー、日本航空にご搭乗頂きまして〜」に始まる案内は男声。ステュワードが先任乗務員。6:47、Pushbuck。関空までの飛行時間は1時間5分と告げられる。6:51、Taixing。誘導路を北側へと向かう。滑走路手前で少々渋滞。この飛行機の離陸は3番目との事。5分ほど離陸まで掛かるそうだ。
 5分しないうちに滑走路へと歩み出る。6:56、Takeoff、RWY16R。川崎の工場地帯が白く霞んでゆく。機窓が真っ白に染まり軽く揺さぶられる。まもなく青空。飛行機は大人しくなる。一面の雲海を望みながら上昇してゆく。7:07、ベルト着用サイン消灯。

 窓の外はずっと雲海。7:09ごろ。

 ドリンクサービス。関空便は茶菓子のサービスは無し。ラウンジで飲んでしまい、塩分が欲しくなってしまったのでスープを選択。

 お代わりはいかがですか?と。この便の限定は?と聞いたら「ハイビスカスティーと言いまして〜」と。とりあえず頂いてみましたが、毒々しい色です(笑) 軽い酸味が喉を通り過ぎてく、そんな感じの味でした。

 相変わらずの雲海。ナビゲーションマップも出ないので、何処をどう飛んでいるのかさっぱりですが、確実に時間は過ぎてゆきます。微かに下降する感触。
 7:42、ベルト着用サイン点灯。大阪の天候は雨で気温は16℃との事だ。西に行くに連れて天候回復すると思っていたけど、確かにずっと雲海だったしなぁ。雲が間近に迫ってきて飛行機は軽く揺れだす。一瞬、窓の外が真っ白になる。次の瞬間、海が見えた。淡路島もみえている。7:50、その淡路上空に差し掛かり旋回。漁村が思いがけず大きく見えている。また雲が出てきて、視界、閉ざされる。
 うっすらと海が見えてきた。船が浮かんでいる。飛行機が旋回してゆくのが分かる。前方には海岸線。もうまもなく着陸のようだ。8:02、Geardown。関空の人工島が見えてきた。8:06、Landing、RWy24、8:08、Spot in、SP26。

 関西空港の到着したJA8988。
 何故か閑散としたターミナルを到着口へ。この時間、羽田も伊丹も混雑しているのに何故?と思うけど、出発便の途切れる時間みたい。正直、驚きます。

いちご電車とネコ駅長

 空港が空いていれば空港駅も空いている。先ほど羽田空港で購入した3日用パスを早速使用開始。8:20と言う急行電車に乗ることが出来た。がら空きの電車で二駅。

 泉佐野から今度は和歌山市へ。タイミングよく急行がやって来る。車窓に真っ青な大阪湾が広がる。だんだんと天気は回復しているようだ。9時ちょっと過ぎ、和歌山市の駅へ到着。
 今日の最初の目的は和歌山電鉄への乗車。元々南海の一支線だったのが、赤字で廃線、となる所を別会社として再出発した路線。南海時代に一度乗ってはいるけど、経営母体が変わった路線は未乗線とみなしているので、改めて乗り直し、と言う事と相成った訳。
 和歌山電鐵の始発駅は今到着した和歌山市の駅ではなく、JRの和歌山駅。それなら関西空港からJRで来れば良かったのだろうけど、まぁ、それはスルットKANSAIの3Dayチケット持っているからと言う事で。和歌山市内をバスで移動する事になる。幸い、和歌山のバスも手元のチケットで乗車可能。一度宿泊した事があるとは言え、しっかり眺めた事の無い和歌山市内をバスで移動するのは新鮮、と言うか、何処を走っているものやらさっぱり。
 15分程でJR和歌山の駅へ運ばれる。和歌山電鐵の電車はJR駅の片隅から出発する。JRの券売機で和歌山電鉄の切符を買って、駅の中へ。今度の電車は9:31。南海時代と同じ電車が出発を待っている。

 車内に乗り込んで、さてと考える。前に乗ったのは何時だっただろう。確か1999年か2000年の3月だったと思うが、記憶をなぞってもはっきりしない。有田鉄道に乗って、次が紀州鉄道。この二つのインパクトが強すぎて、大私鉄(当時)の一支線はお付き合いで乗ったようなもので、あまり印象に残っていないのだ。それから数年、大私鉄と言えども決して安泰では無く、髪の毛が抜けてゆくかのように一路線、また一路線と落ちてゆく。
 電車はうううぃんと唸りながらJRの線路からぐいっと曲がってかくんと停まる。既視感が。っーか弘南鉄道弘南線とそっくりだぞ。電車は街中を、次第に田園を走ってゆく。車庫のある伊太祁曽を過ぎると山登りとなる。電車の歩みが思いっきり鈍る。こんなに山深いところだったか。何にも覚えていないんだなぁ、改めて思う。

 電車は終点、貴志に到着。確かに見覚えのある駅が出迎えてくれる。
 前に来た時はそのまま引き返したように思うけど、今日は、一本落としてみた。駅には、こんな「ぬこさま」が。

 駅長さん、だそうで。公式サイトにも出てます。
 http://www.wakayama-dentetsu.co.jp/news/070105_necokish/ekityou.htm
 結構話題になっていたと思ってぐぐってみると、それなりに記事になってました。
 全国初!和歌山電鉄貴志駅に「ネコの駅長」誕生
 http://www.sponichi.co.jp/osaka/soci/200701/06/soci201282.html
 駅長は三毛ネコ…和歌山電鉄貴志駅で“任命式”
 http://osaka.yomiuri.co.jp/animal/20070106kn02.htm
 次の電車が到着すると思いっきり囲まれちゃって、ちょっと可哀想、とは思いましたが、

 「お召し上がり物」を貰っているんじゃ、仕方ないですよねぇ〜。頑張ってください。
 さて、次の電車。こんなん来ました。

 いちご電車
 http://www.wakayama-dentetsu.co.jp/
 のトップを飾る和歌山電鐵の看板電車。ふーん、みとーかデザインなんだ、と妙に納得。

 木板の床下。結構気合入ってます。

 こんな所でお酒を飲んでみたい、とちょっぴり思ってみたりする。

 シートのモケットもいちご。
 無論、赤字線にこんなお金がある訳なく、サポーターの支援で改装が実現したとか。「お金を出してくれたヒトリスト」が車内に掲げられていました。ほんと、地元に支えられている鉄道なんです。
 帰りの電車は、一駅ごとにお客さんが。少しずつ席が埋まってゆきます。途中駅、後ろ側のドアから降りてしまったお客さんには運転士が駆け寄って切符の確認。まぁ切符なんぞ持っておらず現金で支払いをする訳ですから、その分は増収、と言うかただ乗り阻止と言うか、兎に角頑張ってます。和歌山に着く頃には立客も大勢。沿線と社員と、両方に支えられているローカル線である事を実感する光景でした。

むかしむかし惚れてた

 和歌山駅到着。運転士が窓口へと走り、運賃授受。貴志からの運賃¥360也を支払い、精算済の証明書を貰う。これをもって和歌山駅のホームへ。駅弁を買っておく。
 これから大阪へと向かう。和歌山駅に居て、大阪へ行くならJRの阪和線に乗るのが妥当だろうけど、今日持っているのはスルットKANSAIのフリーパス。南海で行こう。で、折角だから特急サザンの指定席に、乗るか。関空に行く際にラピートに乗った事は何度かあるけど、和歌山へ行くサザンの指定席は乗った事、無い。
 サザンが登場したの、1985年だから20年以上前の事。当時田舎に住んでいた私、南海電車なんて縁がある訳も無く、雑誌で見るだけだったけど、いやぁ、あれは格好良かった。オーソドックスな感じのスタイルに濃緑の落ち着いた衣装。本当、素敵だった。清楚なおねぇさんって感じ。
 その後、関西空港のアクセスを担うにあたり、こーぽれーとあいでんてていとかで今の色になってしまったのだけど。

 なんばゆきのサザンを待ちながら。こんな感じの電車がやって来る筈です。

 和歌山港からやって来たサザン。前4両は自由席車。前パン、下枠交差2丁パンタ、8個分散クーラ、前ホロ、片開き4つドアと思いっきりヲタ心をくすぐる7000系が先頭に。

 サザンの指定席。昔の標準的なリクライニングシートが並ぶ。

 座席はこんな感じ。
 正直、草臥れているかな、と思う。登場から20年経っているし、仕方ないかとは思うけど、あれから20年経ってしまったのかと改めて思う。

【今日の駅弁】鯛ちらし寿司 株式会社和歌山水了軒 ¥850


 持ち歩いている間に、中身が偏ってしまいました。すみません。
 で、容器の高さの割りに中身が入ってなくて(上底ではないのが不思議)ちょっとガッカリ。2片の鯛は流石に美味しい。鯛を食べたかったら素直に雀寿司を買えって事です。

新線二題

 13時ちょっと前、難波に到着。最初漠然と考えていた行程より一時間ほど、早い。今日はこれから、冬から春に掛けて開業した路線を二つばかり片付ける。まずは地下鉄今里筋線。難波からは千日前線に乗れば、今里筋線の始発駅、今里へ一本で行ける。
 大阪の真ん中を走っているのにたった4両しかつないでいない千日前線の電車に揺られて10分少々。今里に到着。乗換え通路が随分と長い。無理やりつないだのだろうなぁと簡単に想像出来る通路を長々と歩くと真新しいホームへ。
 こじんまりとした電車が待っている。

 大江戸線と同じ鉄輪式リニアモーターカー
 小さな車内は空いている。昼下がりの地下鉄だし、そんなものか。先頭の車両には乗りに来たらしい雰囲気の人もちらっと。
 電車が静かに滑り出す。駅に停まるたびに、「地下鉄中央線はお乗換え」「JR線はお乗換え」と全ての駅が乗換駅。駅の乗り換えがどんな感じなのかは分からないけど、放射状に伸びる各線の短絡線のような役割、あるのかもしれない。お客さんも少しずつ、増えてる。
 規格品のような駅が流れてゆく。既視感。そんなものかも知れない。福岡の七隈線も鉄輪式リニア+ホームドア、だし。
 終点の井高野に到着。

 あのぅ、出来たばっかりでこれですか。

 どんな所かさっぱり想像がつかないので、試しに地上に出てみた。古い団地と住宅が混じりあう冴えない風景が広がっている。
 さて、次は大阪モノレール彩都線。この3月に阪大病院前から彩都西まで延伸となった。阪大病院前までは一度乗っているけど、伸びた分はまた乗り直し。趣味の乗り潰しだし、好きでやっている事を愚痴るのも何だけど、賽の河原だよね、とつくづく思う。
 再び今里筋線で二駅、太子橋今市に戻ると谷町線に乗換えが出来る。エスカレータで上がって上がると谷町線のホーム。ちょうど電車が来る所。これなら、乗換え、楽な方か。次に谷町線の終点、大日へ。ここでモノレールに乗換え。さらに彩都線の分岐駅、万博記念公園へ。電車の乗り継ぎはスムーズだったけど、それでも所要40分ほど。

 彩都線、接続良くすぐの発車。前に乗りに来た時は確か30〜40分に一本しかなくて、早朝の万博記念公園の駅で寒さに震えてたのだけど、と言うか寒い記憶しかないのだけど、本数が増えたんですね。昼間は20分毎、朝晩は10分毎。

 太陽の塔に見送られて、出発。
 以前乗った時よりもお客さんが付いている様子。時間帯が違うから比べられないけど。阪大病院前からは未乗区間。居住まいを正す。一つ尾根を越すと割と古そうな街並みが現れて駅に停まる。単純なニュータウン鉄道じゃないんだね。と思っていたらこれから開発しますと言う雰囲気の場所へ。
 終点、彩都西。

 駅前にはスーパーや銀行もあるけど、まぁ、これからの土地。一時期の若葉台を思い起こしました。
 さて、今日はこれから梅田まで。折り返しの電車で万博記念公園、更にモノレールを乗り継いで千里中央。まだまだ先は長い。本当に彩都って人が張り付くのかと考える。梅田まで乗換え2回、所要46分。運賃740円。

串カツ

 一旦ホテルへ。折角の大阪だし、大阪らしいものを食べたい、と思いつつもお好み焼きとかたこ焼きとかありきたりな物しか浮かばないのは我ながら悲しい。お好み焼きは前回食べたから今日は串カツがいいなぁと。電車で京橋に出る。街を歩き出すと聞き慣れたプロップサウンド。上空をJACのQ400が通り過ぎてゆく。うん、良い雰囲気だ。
 串カツの店、えらい込んでるなぁと思ってとりあえずパス。適当な居酒屋に入っちゃいました。

 ビールを頂き、

 串カツ。揚げたては美味しいけど、やっぱり「二度漬け禁止」の店で食べたい。
 先ほど混んでた店に意を決して入ってみますか。立ち飲みのお店、カウンタに人が集ってて、何処に入ればいいものやらと思っていると奥の方が開いていると。
 飲み物を聞かれる。システムが良く分からんけど、とりあえず目の前にあるものを食べていいらしい。

 串カツ。既に揚がってます。 

 もう少しアップ。
 どうやって精算するかと思ったけど、串の種類で値段が決まっている様子。皿に残った串の種類で値段を判別するみたい。
 しばらくカウンタで押し合い圧し合いしながら。結構回転が早いようで、普通に1,000円以内に収まっている客も多い。ちょこっと滞在して1杯飲んで、5〜6本頂いて、〆て貰ったら¥880。やっぱ、安いな。
 さて、ホテルに戻ります。時刻は午後7時。良い感じに日が暮れてきた。

 土佐堀川を撮ってみる。

 こちらは日本銀行

 ホテル戻って恥辱を綴る綴る綴る。23時ごろまで頑張ったけど結局未完。今朝は早かったし終わらないけど寝てしまいます。

元。取れてるの?

 普段は考えないけど、今日はためしに計算してみた。
 関西空港和歌山市 ¥840
 和歌山市→JR和歌山 ¥220
 JR和歌山→和歌山市 ¥220
 和歌山市→難波   ¥890
 難波→井高野    ¥310
 井高野→大日    ¥230
 大日→彩都西    ¥480
 彩都西 →千里中央 ¥390
 千里中央→梅田   ¥350
 梅田→淀屋橋    ¥200
 淀屋橋→京橋    ¥150
 京橋→淀屋橋    ¥150
 小計       ¥4,430
 結構、乗りましたねぇ。明日で元取れそう。