鹿児島までのお客さんと一緒にごく普通に搭乗口へと運ばれる。遅れ、と言っていたけどどのくらい遅れるのだろう。12番搭乗口から正反対の4番搭乗口へと歩きながら考える。ラウンジに寄って係員に聞いてみようかとも思ったけど4番へとりあえず行く。途中で「羽田行きご搭乗のお客様、いらっしゃいませんか」などと声を上げる係員。最終のご案内中か。ほとんど遅れて無いじゃん。結局4番搭乗口へ。お待ちしておりましたと声を掛けられてしまう。
飛行機は空いている。昨今のトラブルで乗客が減っている、からではなく17:00と17:15に二便続けて羽田行きがあるからだろう。電話で特典航空券を予約する時に、係員に17時ごろの鹿児島から羽田とリクエストしたら、17:00と17:15がございますがと言われて仰天したのだけど、本当に不思議。 先発のB767は羽田-鹿児島-沖縄の往復、後発のB777は羽田-鹿児島の往復でたまたま時間帯が接近してしまったようだけど、本当の意図は図りかねる。
17:18、全員搭乗完了の業務放送。最近、JALインター担当便でよく耳にする気がする。17:20、Doorclose。17:24、Pushbuck。新聞を受け取る。福岡版だ。以前12月に同じ時間帯の便に乗った時には千歳から来ていたし、福岡7:00(JL1700)8:40羽田9:45(JL1013)11:15千歳12:00(JL1014)13:35羽田14:45(JL1873)16:30鹿児島17:15(JL1876)18:55羽田となる模様。福岡発がひょっとするとJL1702かもしれない。羽田までの所要時間が離陸後1時間20分と案内されて17:33、Takeoff、RWy32。機外カメラを雨粒が叩き、モニタに流れてゆく。雲に突き刺さる。
ジェット機の上昇はやはり急であっけなく青空が広がってくる。17:37、ベルト着用サイン消灯。離陸から僅か4分しか経っていない。NHKニュースが流れ出す。お昼のニュースだ。20分間フルに続く。終わるとマップが表示された。
写真:18時前の現在地。高知のはるか沖合いを順調に飛行中
外は一面の雲。すこしずつ夕景に染まってゆく。18時ちょうどに操縦席から飛行状況の案内が入る。紀伊水道の沖合いと言ったな、自分の感覚から言うと高知沖だけど、恐らく本職の言い方が正しいのだろう。高度9,400m、対地速度1,080km/hほどで順調に飛行中。羽田着陸は18:55との事、天候は小雨、気温は12℃だそうな。九州は暖かだったけど関東はやっぱり寒いのか。
外はだんだん乳白色になってくる。赤みを帯びた霞。すこし揺れだす。ベルト着用サインが点灯した。機長の放送、「客室乗務員も全員着席して下さい」ガタガタと揺れが続いて収まる。18:16、ベルト着用サイン、再び消灯。外が薄暗くなってきた。ナビゲーションマップに拠ると飛行機は御前崎から石廊崎の沖合いへ。順調に羽田が近づいている。
18:37、ベルト着用サインが点灯する。あと10分で着陸と案内される。機内が言行される。街明かりが見えている。房総半島上空から東京湾へと進み出るところだ。間もなく着陸の案内、そして川崎の製鉄所が見えてくる。モニタに映る羽田の滑走路、雨粒が流れてゆく。18:48、Touchdown、RWy34L。18:53、Spotin、SP17。今乗って来た機材はこの後20:00発の小松ゆき1283便としてもう一仕事をこなすようだ。
京急の駅まで降りる、京成車がいる。63Kの運行表示に見覚え、昨日羽田へ来るために乗った電車だ。横浜経由洋光台。着いてみると雨が降り出していた。