JH3645 JA8555 FUK→KOJ

 第三ターミナルから第一ターミナルへ徒歩で移動する。ここの移動は本当に遠い。再び搭乗手続き。離島へのお乗り継ぎはありませんかと聞かれるけど、これはデフォルトの質問でしょうか。それとも客の属性がそうなっているのでしょうか。ちょっと謎です。後方窓側を希望し非常口座席を出してもらう。三脚を再び預ける。
 展望デッキに出る。これから乗る機材、MD-81だけど2機居る。JA8560とJA8555。JA8555は昨年7月に秋田→羽田で乗り。その直後の8月に福岡→鹿児島で乗った後、同じ日の福岡→名古屋でも当たった機材。妙な因縁を感じる。近くにはJA8268。先週富山→羽田で乗った機材だ。さきほどのJA8941と言い何か変は感じ。A-netのDash8-400が恐らく伊丹へと向かう様子を撮影して搭乗待合室に向かう。セキュリティーチェック。以前ならカメラバックの中身を全部出して検査、となったのだろうけど前回1月に引き続き今日も中身総出しは無し。何か苦情でも行ったのだろうか。
 搭乗待合室は混雑していた。鹿児島ゆきにこれだけの乗客があるならご同慶の至りだけど実際には同時刻に宮崎ゆきもあり、2便分の乗客が固まっている様子。列に並んでいると後ろ側から聞こえる声。「ご無沙汰しております、今日は鹿児島ですか」「お世話になってます。今日はどちらへ」「私は宮崎へ」なんて挨拶のやり取り。どちらの列もスーツ姿のビジネスマンが多い。今日はまだ平日である事をちょこっと思い出す。まず宮崎行きの搭乗が始まり、宮崎への列が無くなったところで鹿児島行きの搭乗となる。ゲートを通る時に青い札を渡される。宮崎行きの人は赤い札を持っており、誤乗防止の処置らしい。先ほど見えた2機のMD-81のうち、手前側にいたJA8560が宮崎行き、鹿児島行きはJA8555。この機材、4回目の搭乗となる。妙な縁だ。
 機内は意外と混んでいた。搭乗率に直せば60〜70%と言ったところだろうけど、見た目には前から後ろまで一通り埋まっているように見える。最近では珍しいことに隣りにも乗客が座ってきた。
 9:16、Doorclose。目の前の非常口もロックされる。ロック用の金具、足元にある。妙にごつい金具だ。エマージェンシーデモが行われる中、9:19、定刻よりも早くpushbuck開始。隣りのJA8560も同じようにpushbuckを始めた。はるか彼方では先ほどのJA8941も動き出している。9:22、taixing。離陸機が少なくとも3機ある訳で、順番待ちになるかと思ったけど、誘導路を途中で逸れて滑走路へ向かう。どうやら滑走路中ほどから離陸するらしい。でもここで順番待ち。着陸機が数機あるらしい。ANKの機材がまず到着。今度はさらに左側で待機してた天草エアラインのDash8-100が飛び立ってゆき、ついでJEXのB737がやって来てようやく滑走路に進入する。9:30takeoff、RWy16。
 離陸して間もなく雲の中に入る。揺れ続ける。先ほどの着陸の時とさほど状況は変わっていない。距離が短く高度が低くなる分、飛行条件は悪いらしい。雲の中を揺れながら飛び続ける。9:40、案内が入る。前線の影響でこの先も揺れる事が予想されるとの事。恐らく鹿児島着陸までベルト着用サインは消えないのだろう。着陸予定は定刻通りの10:05との事。
 9:49、まもなく着陸しますと案内が入った。離陸してからまだ19分しか経っていない。鹿児島の天候の案内も入る。雨、14℃。予報通りではあるけれど、やはり残念。まもなく雲の下に出て地上が目視できるようになる。9:56、鹿児島湾に出た。どうやら今日もRWy34を使用しているらしい。まもなくgeardownする音が聞こえる。再び陸上に戻る。国分の町が広がる。揺れながら地上が迫ってきて10:01touchdown、RWy34。10:04Spotin、SP9。
 三脚を受け取る。今度は箱の中に入れられていて最初出てきたときには気付かなかった。心遣いはうれしいけど、Doosideの意味が無いなぁ(笑)

 展望デッキへ出る。大降りでは無いけど、降り続いている。午後は雨が止むような予報だけど、とりあえず雨の間は展望デッキで写真を撮っていようかと思う。駐機場には2機のYS-11が待機している。手前にJA8717。タラップを降ろしており、種子島から到着して与論へと向かう準備をしているものと思われる。奥側にはJA8766。こちらはドアを閉じていて今日一日運用には就いていない様子。
 出発便の案内、到着便の案内は展望デッキにも聞こえてくる。与論ゆきは着陸できない場合鹿児島空港へ引き返す条件付の出発。種子島ゆきは11時半に天候調査。屋久島ゆきは欠航、次便振替。奄美方面はどうやら天候が荒れているらしい。天気が悪いのは仕方ないとして、まったく飛ばないのであればここまで来た意味が無い。さすがにちょっと憮然とする。
 10:50過ぎ、定刻より少し遅めに与論ゆきJN3821に就いたJA8717がtakeoffするところから撮影が始まる。YS-11だけでなく他の機材も絶え間なくやって来るので飽きが来ない。天気が良ければもっと良いのだけど、逆噴射で水飛沫を上げる様子も悪くはない。着陸機が1機。4発機、B747-400だった。鹿児島では珍しい。逆噴射して水煙に包まれる。雨でも良かったのかなとちょっと思う。もっとも同じ絵は羽田でも撮れるだろうけど。
 ふと気がつく。フィルムの残存数が少ない。コンパクトフラッシュは予備を含めて持って来たけど、フィルムの残存量まで気にしていなかった。滑走路上の機材、中型〜大型機だと200〜300mmぐらいが適当で、出来ればLXを使いたいのだけど、少しセーブしなくてはならない。
 福岡からのJN3647がJA8768で着陸。定刻より少し遅い11:40。この機材が種子島行きのJN3763となる様子。天候調査が入っていたけど条件付の出発となる模様。ターミナルの案内は到着便遅れを流し始める。奄美大島からのJN3726、沖永良部からのJN3800はどちらも強い向かい風の影響で到着が12時50分前後になるとの事。12:22、先ほど着陸のJA8768が種子島へ向けて離陸する。
 雨が小降りになってきた。少し明るくなった様子。12:42、まず沖永良部からのJN3800便がJA8771で着陸、次いで12:48には奄美大島からのJN3726便がJA8788で着陸。鹿児島に3機のYS-11が並ぶ。雨が止む。時々日が差す。光量の変化が激しいのでかえって撮りにくい。
 13:18、後からやってきたJA8788が屋久島ゆきJN3749便として離陸してゆく。滑走を始めたのちに明るくなってきて対応できず、ちょい露出オーバー。13:50、こちらは定刻で福岡へ向けてJA8771が離陸していった。鹿児島はすっかり晴れ上がっている、もう雨は降らないだろう。そろそろ場所を変えてみたい。でも種子島からの到着便も差し迫っている。14:01に到着したJN3766便、さきほど離陸していったJA8768を撮影。展望デッキから離れることにする。
 今日はRWy34へ進入する着陸機を中心に撮りたいと思う。予備知識として次のサイトを眺めて出てきている。
http://southwings.web.infoseek.co.jp/koj/guide/
 とりあえず空港の南にあるジョイフルで食事。徒歩15分程掛かる。時刻は14時を廻ったところ、店は気の毒なほど空いている。滑走路の見える席で日替わりランチ。種子島へ向かうJN3765、三度登場したJA8768がtaixingして来てtakeoffしてゆくのが見える。ここの駐車場は撮影地としても紹介されている。どんな感じがこっと撮ってみる。都合よくMD-81が誘導路を通り、スカイマークエアラインズB767がtakeoffしてゆくそしてMD-90が誘導路を過ぎてゆく。なるほど撮影は出来るけどちょっと面白みにかけるかも。着陸機があれば接地の瞬間が撮れるかもしれない。せっかくなのでさらに南を目指す。ここから先は歩いたことがない。

 道路左手に花安という店が現れる。ここが花安前と言うスポットらしい。ちょっと遠いけど滑走路が見える。小型機を撮るには遠すぎる気もする。ここで道を逸れてみる。滑走路のほうへと歩いてみたけど途中で道が途切れる。引き返す。分かれ道があるのでそちらに入る。滑走路からは遠ざかってゆく。木立の向こうからジェットエンジンの音が聞こえてくる。滑走路へと近づく。道が下り、谷筋に出る。その先登ったところが滑走路だけど飛行機の姿は見えない。ターボプロップの音が聞こえる。YS-11の様子。どうやら与論からの便が戻ってきたらしい。再び道を戻る。ラブホテルが数件立ち並ぶ横を通る。お一人様でもどうぞ、って書いている。RWy32撮影の足場とするには良い場所だけど、さすがにねぇ。再び国道に出てしまう。国道で先ほどの谷筋を渡り、再びわき道。しばらく歩くとようやく進入路の近くまで来た。15時20分。ターミナルを出てから1時間以上が経っている。どうやらここが「盛り土の上」として紹介されている場所らしい。

 YS-11の着陸は16時過ぎに1回。18時を過ぎて2回。今日はこれでおしまいなので、苦労した割には写真は撮れない。今後の勉強と割り切り、撮影。意外と着陸機が少なく、姿の見えない離陸機の音ばかりがするけれど、それでも17時過ぎまで粘る間に10機ほどが着陸。枚数は稼げた。
 日が傾いて引き上げる。帰りは空港の反対側を廻ってみようと思う。撮影ガイドに出て来る場所を一つ一つ確認。盛り土の上へも南側の地下道を通ったほうが近いらしい。折角なので北側の地下道を目指して歩いてみる。茶畑の中を空港沿いにてくてく。時折、離陸機が行く。18:00、JLのB777が飛んでゆく。試しにレンズを振ってみる。離陸してある程度の高度までゆけば脚立無しでも撮影は可能と言うことが分かる。そこからさらに空港北側の地下道を目指す。雰囲気が悪く夜は歩きたくないなぁという感じの地下道を抜けるとそこはターミナルの北側。最後に写真を撮った地点からは20分ほどでターミナルに辿りつく。さすがに疲れを覚える。

 疲れたしこのまま宿に転がり込みたい気分だ。でも今日はもう一勝負残っている。夜間駐機の様子を撮りたい。そのために三脚を持ってきたのだ。中途半端に暗いのでしっかり暗くなるまでは休憩。ターミナル北端にドトールがある事に始めて気がついたのでコーヒーを飲んで疲れを癒す。さすがに空港内店舗。エディが使える。
 展望デッキに出る。YS-11は三機が翼を休めている。手前からJA8768、JA8788、JA8766の順。少し撮りにくいので搭乗ブリッジに横付けされたMD-81をしばらく撮影。着陸機がある。ターボプロップサウンドYS-11だ。沖永良部からのJN3808便らしい。機材はJA8717だった。これが撮影しやすい位置に停まる。これはありがたい。望遠レンズを使わねばならずブレが心配だけどデジタルとフィルム、両方で撮影しておく。切り上げたると20時近い。
 今日泊まるホテルに連絡し、空港まで迎えに来てもらう。迎えの車にでっかいカメラバックと三脚を持って乗り込んだら、マスコミの方ですか?なんて聞かれてしまった。正直に単なるアマチュアです、飛行機の写真撮りに来ました。と白状する。同じようにYS-11の写真を撮りに来た人が先週もいたらしい。あと1年ちょっとだし、数がまだ残っているうちに撮らないと。最後になるほど撮りにくくなるからなぁ。RWy16端に程近いホテルにチェックインし部屋に落ち着くと20時半過ぎ。食事はする余裕がなかったから近くのコンビニに買出しに行く。ちょうど出発遅れていた本日の最終便が関空に向けて離陸してゆくところだった。