2025-03-08

 5時前に目覚ましが鳴る。夫婦共々慌てて起き出す。週末土曜日。今日からちょっと出掛ける。行先はおいおい。
 朝は寒く昼は暖かなこの季節、どのような格好をするかは悩む。午後に合わせて着込む。今のところはちょうど良さそう。
 会社に行くのと同じぐらいの時間に家を出る。妻と二人でスーツケースは1つ。膳所の駅まで歩くと、お馴染みの時間。何時もよりは余裕がある。 

 間もなく2065列車がやって来る、EF210-169号機牽引。
 上りにも通過表示が出ているのが気になるが、

 705Mがやって来る。223系J12編成。同時に上り外側列車線を三つ目ライトの貨物と思しき列車が見慣れない速度でやって来る。スーパーレールカーゴM250系の50列車だった。そんなの来るとは思っていないからカメラは向けていない。なんと言う事だ。
 とにかく西に向かう。逢坂を越え、東山を抜けると京都は七条停車場まで。今日は京都から西、バスに乗る。 
 すっかり明るくなった頃、

 市内経由便の伊丹空港行きがやって来る。市内からのお客さんが意外と多い。八条口の様子から見て余裕で座れると思ったら、結構な満席便になった。妻と並んで座る事は出来ず、バラバラに。隣が赤の他人になったのでパソコンを使う事は難しくなった。何なら補助席まで使い出したから、両側を人に挟まれて、身を小さくして過ごす事になる。
 遅れている京王線恥辱を進めたかったなぁと思いつつの45分。7時過ぎに伊丹空港到着となる。

 ×と△が目立つ今日の出発案内を見て保安検査を受けるべく先へ進む。荷物が1つあるので預けるが、ここで地上係員に対しトラップが発動される。妻と自分と、行先が別々。スーツケースは妻の方の荷物にして貰う。
 ひとまず保安検査を受けてラウンジに進む。

 朝食代わりにラウンジの軽食を頂く。先週からパンの種類が変わっている。月の半ばで変わるのね。ちょっと意外。
 出発まで少々。目の前の誘導路は賑やか。

 ERJ-190、JA245J。USJの特別塗装機になっている。
 妻の出発時間が先に来る。折角なので搭乗口まで送ってゆく。搭乗口で一旦お別れした後、北側に目をやる。見慣れない飛行機が停まっている。

 「REOUBBLICA ITALIANA」と表記。イタリア共和国、ですかね。真っ当に理解するとイタリアの政府専用機、と言うことになる。MM-62243、A319CJ。イタリア大統領来日に伴う飛来らしい。

JL106 JA848J B787-8 ITM→HND

 今日、自分は羽田に飛ぶ。出発は妻に遅れる事30分後の8:30。ラウンジには戻らない。

 既に搭乗機はスポットに姿を見せている。JA848J。

 出発まであと20分。8:15搭乗開始との事。既に行列が出来ている。その行列の後ろに並んで搭乗開始を待つ。少々遅れて機内への案内が始まる。
 今日は普通席。昨日の段階で真ん中席が空いていた窓側席を指定している。真ん中が空いたままなら、昨日の京王線恥辱を機内で進めておこうかと思っている。搭乗が進んで、さて、というタイミングで真ん中にも人が来る。普通席で隣がいる時にパソコンを広げる事は憚られる。
 見た目は満席になって8:30、Doorclose。乗務員の紹介があって、羽田までの飛行時間、45分と告げられる。雲の影響で所々、揺れが予想されるとの事。
 8:34、Pushbuck。8:39、Taixing。

 僚機を追い抜き誘導路を南へ。この時間の伊丹空港、割と余裕があり、順調に滑走路端までやって来る。8:46、Take off RWy32

 思い切り翼に掛かる席なので機体を傾けた時ぐらいしか地上は見えない。伊丹カーブでお馴染みの景色を見た後は次第に霞む空の上へ。8:52、ベルト着用サイン消灯、

 青い空が広がるようになる。地上は雲に覆われて見えないままに東に向かう。ひとまず機内サービス開始。作業は出来ないので薄ぼんやりとする事しばらく、

 順番が廻って来る。冷たいお茶を頂く。既に9:10。フライトも後半戦に鳴ろうとしている。9:16、あと7分後にベルト着用サインが点灯する旨の案内があって、実際には9:20のベルト着用サイン点灯。窓外は雲海が続いているが、左にカーブしていって、どうやら房総半島が近付いている事を知る。
 少々揺れつつ降下。気が付くと東京湾に差し掛かって左カーブ。どうやら羽田空港への最終コース。9:30、間もなく着陸する旨の案内があり、9:32、Landing、RWy34L。減速すると誘導路へ。

 北側のスポットにクロネコヤマトが来ている。成田ベースで動いていて

 羽田に来るのは夜中だけの筈。何があったものか。
 一旦停止したが、すぐに動き出すと9:40、Spot in SP14。準備が整い降機となる。

 848Jとはここまで。今日は、もう少し飛ぶ。そうしないと妻に追いつかない。待ち時間は1時間15分。制限エリアの外に出る程の時間は無い、けど


 次のフライト、旭川ゆきの機材はまだ来ていない。ひとまずラウンジに引き籠る。

 まだ午前中だが10時は過ぎた。ランチビールにする。時間に限りもあるのであくまで軽く。その間に窓外には飛行機が行き交う。

 JA336J。どこの地方都市の飛ぶのかと思ったら、これが新千歳行きだった。JL509便。 

 JA603Jが来る。徳島からのJL654便。
 10時半を目安に席を立つ。そろそろ次便の搭乗時間が近付いている。

JL553 JA603J B767-300ER HNDAKJ

 先程の12番搭乗口に戻る。既に553便となる機材はスポットにいる。 

 待っていたのは先程見かけたJA603J。
 出発は10:55。10:40になって搭乗開始となる。今度は前方窓側の普通席に座る。機内は混雑。家族連れと外国人が目立つような気がする。隣は空席だったが、最後の最後、C席を真ん中席と勘違いしていた人が移ってきて埋まる。10:55、Doorclose。10:59、Pushbuck。

 11:04、Taixing。飛行機は誘導路を南へ、東へ、南へ向かう。順調に進むが空いている訳では無く、前後を他機や僚機に挟まれての滑走路ゆき。

 滑走路端mでやって来る。先行機をやり過ごした後、滑走路へと進入。11:16、Take off RWy34R。

 駐機場を見下ろして飛行機は上昇する。そのまま真っすぐ進むと東京都心なので東京湾岸にそってカーブ。

 有明埠頭を見つつ上昇。今度は左にカーブして東京と千葉の境辺りを北上してゆく。雲が出て来て視界が奪られ、地上の様子が分からなくなると青空が広がる。11:26、ベルト着用サイン消灯。飛行機は雲を散らした北関東から北上してゆく。
 3-3-3列のB787より2-3-2列のB767の方が若干座席幅が広いのか、今回はPCを出して作業しようかという気分になる。遠慮しつつ多少キーボードを打つ。

 窓外、雲の切れ間に雪化粧した東北の地が見えるようになって来た。
 機内サービスが廻って来る。

 先程、羽田でアルコールを飲み過ぎた事は全くないが、塩分が欲しくなり、コンソメスープを頂く。後になってお代わりはいかがですか、と2度目のサービス。

 今度は冷たいお茶にしておく。
 飛行機は奥羽山脈の上空を北上する。11:36、機長さんから飛行状況の案内。高度11,300mを飛行中、現在は山形市上空を通過しており、この先、青森上空を経て目的地の旭川空港には定刻の12:35到着を予定しているとの事。旭川の天候は曇り、気温は-3℃だそうだ。

 雲の切れ間から除く東北は雪景色が続く。3月と言えば東北でも春の気配が漂い始める頃だが、今年は春の足音があまり聞こえてこない様子。
 青森県の三沢辺りに差し掛かる12:02、降下を開始し12:15にベルト着用サインが点灯する旨の案内が流れる。飛行機は下北半島から太平洋上へ。遠く、渡島半島を見つつ北上する。12:15、ベルト着用サイン点灯。

 窓の外には苫小牧の港が見えている。新千歳に降りる時より高い空から北海道へ。その新千歳を見て、飛行機は北北東へ針路を取る。 

 千歳近郊の畑地を見下ろし降下してゆくと今度は

 夕張山地の上へ。人煙稀なるという言葉が似合いそうな元炭田の上空を行く。そのまま真っすぐ進むと幌内や歌志内、赤平と言った元炭田の名立たる土地が並んでいる事に今更気が付く。

 高度を下げると旭川市街地を見て旋回。雪化粧した田園風景が近寄って来る。12:33、Lading、RWyXX。減速すると誘導路へ。只今の気温、-3℃との事。12:37、Spot in SP3。
 準備が整い降機する。 

 制限エリアの外に出ると到着後数分後。予告通りの定刻到着であった。
 今日のフライトは旭川まで。ひとまず時間があるので展望デッキに出てみる。

 先程のJA603Jは羽田への折り返し準備中。さすがに氷点下の屋外展望デッキは寒く寒く、撮るものだけ撮ると早々に引き揚げる。

 旭川市街行きのリムジンバスがやって来る。結構な混雑で満席になったそうだ。地方空港では異例だろうが、それだけ観光客が多いと言う事。
 自分は旭川市内には出ないので、満席と言うバスを見送る。
 目的地に向かうバスも行列が出来ている。少々間があるが、大人しく行列に並ぶ。ちょうど台湾からタイガーエアがやって来た所で、団体ツアーバスが1台、1台と出発してゆく。路線バスを待つ人の中にも台湾からと思しき観光客が混じる。

 滋賀ではとても目にする機会が無さそうな立派なつららを見て待つ事、しばらく。13時を大きく過ぎた所で

 目的地方面へ向かうバスがやって来る。富良野行き。正確に言うと富良野プリンスホテルまで行くバス。旭川始発なので先客がいて、そちらに空港からの客も乗り込むと8割近くの席が埋まる。隣にも外国人らしい観光客が座る。富良野までの時間に京王線恥辱を進めるつもりでいたが、どうやら今度もパソコンを広げるのは無理そうである。
 バスは空港がある丘陵地帯から谷間に降りてゆく。富良野線の線路が見えて、そちらに沿った国道を南下してゆく。

 美瑛の丘の端くれだろうか、雪化粧した丘陵地帯を眺めて南下すると美瑛市街に入る。国道を逸れて駅前まで。降車少々、隣が空いたが、代わりに乗って来る人もいて、同じく隣席が埋まる。

 再びなだらかに続く丘を見てバスは国道を淡々と進む。上富良野市街に入ると今度も国道を逸れて駅の方へ。今度は地元の人と思しきお客さんが降りてゆく。
 結局混雑したままバスは富良野市街に入る。このまま乗ると駅前まで運ばれるが、時間と地図をにらめっこして、

 十字街というバス停で降りる。時刻は14時25分。空港から1時間が経っている。
 富良野市街地、車道からは雪が消えているが、歩道にはまだまだ雪が残っている。慎重に急ぎ足。少々歩くと跨線橋に出る。

 富良野駅の貨物駅部分がちょうど見える。1本、列車がいて荷役中。

 反対側には旅客ホームが見えている。滝川からの根室本線旭川からの富良野線が合流するジャンクション。以前はここから帯広、釧路、根室へと文字通りに根室本線が延々伸びていたのだが、昨年、富良野から新得までの区間廃線になって、富良野は中途半端な終着駅になっている。
 跨線橋の上で待つ事、少々。

 滝川からの普通列車がやって来る。キハ40の単行列車。

 すぐ下を潜って、富良野駅へと駆けこんでいった。
 ここまで撮ると自分も富良野駅まで雪道を歩く。圧雪になっていて歩きにくい道だが、何とか何とか。

 駅まで着くと先程到着した列車のお客さんと思しき人たちが街へと散ってゆく所である。
 先程富良野に到着した列車。折り返しは15時の滝川ゆきとなる。そちらに乗るべく乗車券を買い求める。18きっぷの期間中だが、連続3日を18きっぷに捧げられる程ではなく、何の割引も無い普通乗車券で滝川まで。
 今日はここまで昼食がまだである。富良野駅の待合室には立食い蕎麦の店があり、ぜひそちらで食事をしたい。旭川空港で食べようと思えば食べる時間はあった、見合わせている。しかしながら、蕎麦店。店は開いていて、何なら湯気も立っているのに、肝心の店員さんがいない。何かの都合で店を外したのか、何なのか。
 そうこうしている間に滝川ゆきの改札が始まる。仕方ないのでお昼抜き。構内へ進む。蕎麦を待ってこの先の列車で座れないとすると本末転倒である。
 昼食抜きの代償に撮った写真を少々。

 貨物列車の先頭にたつ機関車が停車中。DD200-3号機。

 折り返し滝川ゆきとなる先程見かけた気動車、キハ40-1725も出発を待っている。

 2本の列車が並ぶから、何となくジャンクションの雰囲気はある。同じように部分廃線で終着駅となった日高本線鵡川駅があまりに寂しい状況だったのに比べると、鉄道が地元に役立っている感があり、好ましい。

 車内は意外と空いている。思ったよりも根室本線のキハ40にお別れをする葬送鉄は少ない様子。最初はこの3月でJR北海道からキハ40が消えるという話があったが、その後、3月改定以降も日高本線では運用が続くとなったようで、完全終了ではない事も影響しているかも知れない。乗り鉄は乗り出がある函館本線の函館-長万部の方に行っているかも知れないし。

 まだ出発まで時間があり、少し写真を撮る。その間に少しずつ席が埋まって来たので車内に戻る。

 毎回撮り方に悩む二重窓も撮っとく。北海道の車両と言えば小さな二重窓が並ぶものだと思っていたが、伝統的な耐寒耐雪車も殆ど見かけなくなった。キハ40が消えると、まとまった数が残るのはキハ54ぐらいか。
 先に乗り込んだ人は鉄道好きと言う雰囲気の人が多かったが、徐々に地元と思しき人も増える。ボックス席に慣れているのか、先客がいても、遠慮せず座って来るのが、昔ながらの汽車旅、という空気になる。他に目立つのが外国人観光客。スキーやら何やらの大荷物でこちらは、先頭のロングシート部に居を構えている。
 富良野駅旭川からの気動車がやって来て、乗り換え客が少々。富良野線の列車が接続良く来るのは知っていて、美瑛から富良野経由で滝川まで行く事も考えたのだが、富良野駅で時間を作りたく、バスで富良野へ先行した次第。間もなく出発時刻となる。
 1ボックスに概ね2人。ロングシートも含めると40人ぐらいのお客さんを乗せる。ゆっくりと重たい車体がエンジン音を立てて動き出す。富良野市街が少しずつ速く流れるようになって空知川を渡ると谷間が狭まる。列車はトンネルへ。長い長いトンネルは空知川ダム湖を作った際に新しく作られたもの。立派なトンネルを作る事に予算は付いても、台風被害の復旧は出来ないのかと考える。お金の出どころが違うのは分かるけど、どう考えても復旧費用<トンネル費用だとなぁ。
 富良野から2駅無くなったので、キハ40の普通列車は延々停まらずに走る。ダム湖に沈んだ代わりのトンネルを抜ける。速度を落とすとゆっくりと野花南の駅。久しぶりの停車駅だが、乗り降りは無い。すぐに動き出す。次は上芦別との案内。もう芦別か、と思う。勝手な印象だが、芦別までは滝川の周辺。富良野はエリアが別だと思っていた。
 谷が開けて平地が広がると芦別市街になる。昔は炭田を控えたエリアの芦別は駅構内が広く、そして今は使われていないから、雪を被ったまま放置されている。降りる人もちらほらいるが、代わりに乗る人もいて、車内は程よい乗り具合が続く。 

 滝川からの下り列車がやって来る。入れ違いでこちらも出発。ゆっくりと加速して日が当たる雪道を空知川沿いに下る。時折、こちらの列車にカメラを向ける人を見かけつつ列車は寂れた炭田地帯を行く。お隣、赤平も昔の炭田。その名残なのか、芦別市赤平市と市制を敷くにはかなり無理がありそうな小さな市が続く。穏やかな丘陵地帯の向こうには日本で一番人口が少ないという歌志内市も控える。
 列車はゆっくり加速して速度に乗る。赤平市街を出るとまた雪に覆われた田園地帯。

 今度のダイヤ改定で駅が無くなる東滝川の駅に着く。思ったよりも立派な駅には何人か葬送鉄の姿。降りる葬送、乗る葬送、見送るだけの葬送と富良野を出て以来の賑やかさになる。
 列車は最後のゆっくり加速と疾走。意外と東滝川から滝川が遠い。速度に乗ったキハ40がカーブしつつ速度を緩める。到着の案内が流れて滝川に着く。富良野からほぼ1時間の旅。


 1時間の間に日が傾き、鋼鉄の顔が赤く染まるようになっている。こんな顔付きの車両なんてどこにでもいたと思ったけど、わざわざ乗りに来ないと会えなくなってきた。そしてもう一週間もすると、滝川の駅からも国鉄顔が消える。

 13年前に滝川に来た時は、函館線は711系だったけど、そちらもとっくの昔に消えている。
 隣のホームにキハ40がいて、こちらは富良野行きらしい。乗りに徹するならもう少し根室本線に付き合うべきだろうが、今日はここまで。札幌に向かう。のだが、次の列車まで30分弱、時間がある。
 ここまでの切符は記念に頂く。そして富良野で食べられなかった食事をちょっと考える。

 13年前の滝川駅には待合室に写真を撮らせてくれない偏屈な駅そば屋があったが、既に消えている。30分で食事を済ませるのも難しく、何か買ってこようかと思うのだが、コンビニも駅の近くには無く、ちょっと歩かないといけない様子。

 雪に埋もれた滝川駅前から歩く。駅前、何かあっても良さそうだが

 まぁ、廃墟と化したショッピングセンターやら何やら。虚と雪しかない。驚くばかり。
 駅から離れると人は居ないなりに人の営みは感じされるようになる。滝川本町、という交差点があって、この辺りが滝川の中心なんだろうか。ここまで来るとセイコーマートがある。食事になるものは幾らでも売っていて、何ならホットシェフのカツ丼なんて魅力的なものもある。でも時刻は16時。夕食も控えている時間に汽車でカツ丼を食べるのは憚られる。ビール売場にはSORACHI1984やらサッポロクラシックやら、ヱビス燻やら、それはそれはもう魅力的で気が狂いそうになるぐらいのラインナップなのだが、悩む間に時間が無くなる。

 えいやで決めて雪道を引き返す。出発のギリギリだったが、駅まで戻るとホームに。先程、富良野からの汽車でも見かけたような人達も含め、間もなくやって来る特急列車を待っている。

 乗場の案内、JR西は足元に表示があるが、北に来ると雪を避けるためか、上にぶら下がっている。札幌と旭川の間、ライラック、カムイの2列車がある。今度やって来るのはカムイの方。

 間もなく列車がやって来る。5両編成の特急は指定3両、自由2両。今日はえきねっとの割引で指定席を抑えている。指定席は空いている印象が強かったが、今日のカムイ、指定席も結構埋まっている。何なら空席が見えないぐらいの勢い。JR北海道の全車指定席化は失敗というネットの記事もよく見るけど、今日のカムイだけを見ていると、そうでも無いんじゃない?という気もする。
 ところで、自分の席はどこかしら、と探す。一見、空席がないのだが、よくよく見ると1席だけ空いている。隣の通路側には、お子さんが一人。リクライニングを全倒しして寝入っている。えっと戸惑っていると親御さんがすみません、と。後ろと通路の反対側が家族連れだったようだ。
 遠慮しつつ自席に座る。寝入っているお子さん、肘掛やリクライニング差で出来た段差を使って器用に寝ている。自分が背もたれを倒すと、お子さんの髪か何かを変に巻き込んでしまいそうだ。遠慮して座るけど

 いい加減、空腹であるしビールは温くなる。こちらは遠慮せずに頂く。
 滝川から札幌まで1時間弱。混みあいましてご迷惑をおかけしております、なんて案内があったから自由席も混んでいるのだろう。列車は複線電化、どこまでも直線が続く大幹線をかっ飛んで行く。途中、こちらも炭田の跡の美唄で少々お客さんを乗せるともう岩見沢。さすがに速い、速い。気が付くと札幌郊外の住宅地に入っている。
 速いと思っていたが、案内によると途中駅で乗降に手間取った影響で3分延との事。そういえば富良野からの外国人、荷物がやたらと多かった。その遅れを引きずったまま、終着の札幌へと到着する。

 ずっと田舎駅を見て来た眼には札幌駅の煌びやかな事、煌びやかな事。札幌だけは別世界に思える。
 さて、今日はここまで。何だけど札幌駅に来たからには儀式がある。ホーム階から改札階に降りると常設店舗に格上げされたBEER STAND SORACHIへ。

 先客は数名。カウンタに入れて貰ってSORACHI1984を頂く。

 アルミカップはまたデザインが変わって3代目になっている。先程、汽車の中で飲んだばかりだし、この後も飲む事だろうから1杯に留めておく。恒例、カップのお持ち帰りをお願いしてお暇頂く。改札の外に出ると17時40分。ここで妻と合流。今朝、伊丹で別行動になってから10時間が経っている。妻は千歳に直行して既にホテルにチェックイン済。
 この後も予定が決まっている。予定をこなすべく向かったのは東急百貨店内にあるユニクロ


 先程は舌と喉で楽しんだSORACHI1984。こちらがユニクロのTシャツになってさっぽろ東急百貨店限定で販売中というので買ってゆく。北海道限定のデザイン、前回もサッポロクラシックのTシャツを買っていったが、まだまだ新しいデザインが出ている様子。こんな取り組み、北海道以外でやっていたっけ?
 東急百貨店を後に地下鉄で移動。今度は夕食、なんだけど

 札幌市内でも中心をちょっと外れると歩道に雪が堆く積もっているのね。何なら夜になって冷え込み、溶けた雪が再凍結という感じ。これは歩くのに難儀する。10分ぐらいの道が15分近く掛かる。着いた先は

 サッポロビール園。今日は19時から予約しているけど、ビール園に着いた所で10分前。思ったよりも遅くなった。
 札幌は観光の端境期らしいけど、サッポロビール園は混んでいる。予約した席まで通されると

 辺り一帯煙モクモク、それはそれはもうスモーキーな世界が広がっている。
 今日は食事だけコースにしていて、飲み物は別。自分は飲むけど、妻はアルコールを飲まないので、飲み放題を付けて仕方ない。
 すぐに最初のセットみたいなものが運ばれる。そして別注文のビール。クラシックにご登場賜る。中ジョッキで1,050円という結構なお値段だが、


 中とは思えない、大ぶりなジョッキ。現代の世の中では大ジョッキと言うに違いない。


 飲みながら肉を焼く。この、飲みながら焼くという行為、どちらつかずになりがちで苦手であった。今日は何とかなる感じ。緩々と臨んでいるのが良かったのかも知れない。
 90分は滞在できるはずだが、早々に満腹になり、お暇する。時刻はまだ20時過ぎ。無理に食べ放題にする必要、無かったかも知れない。
 さて、ホテルに向かう。最初は地下鉄の駅まで歩くつもりだったが、またあの凍結歩道を歩く気にはとてもとてもなれない。

 ちょうどバスがやって来たので乗ってしまう。バスに乗ってしまえばそちらが楽。札幌駅前ゆきだったが、大通公園を廻るので、そちらで下車する。その方がホテルには近い。

 大通のテレビ塔を見て、街を少々南下する。

 路面電車を見つつ、寄り道もしつつ。ホテルに着くと21時を過ぎている。今日はここまで。荷解きをすると軽くビールで飲みの続き。最後は案の定ではあるが、潰える。

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