目覚ましか何かの音で一度起こされ、もう一度寝て、気が付くとたぶん6時過ぎ。外は曇っているようだ。旅先の香港、油麻地で迎える週末の朝。
カーテンを開けるとその向こうは丘陵であった。香港には珍しい緑の山。ちょっと外れると高層ビル群となる。ある意味香港らしい建物群だ。
テレビを付けると香港早晨が昨日のデモを報じている。先日の共同通信は改定撤回と報じていたが、実際にはそんな単純なものではないらしい。
今日のホテル、朝食が付いていた。意識していなかったがあるのならば頂く。7:30からというのでその辺を見計らって行ってみる。
その朝食。
パンとリンゴという質素な物。これなら、無くても良いかなぁ。コーヒーを飲みに来たようなもの一応、食べておく。
部屋に一度戻る。
廊下側は油麻地の街から佐敦を通して香港島が小さく見えている。こちらの方がホテルとしては眺めが良いと思うけど。
部屋に戻って昨日の京王線恥辱を進めておく。久しぶりに定時運行だが、今日からまた遅延だろうなぁ。
9時を過ぎて、もう一食、朝食を食べに行くことにした。まぁ重たいものは無理なので軽い、胃に優しい、香港で食べたいあの食べ物を。
香港の朝食。飲茶はハードコース。茶餐廳に行くという選択肢もある。そして最も軽いコースが今日の希望。
粥。中華粥を頂く。値段は35HKD。鶏の粥なんだけど
かき回すと臓物がたくさん出てきた。香港は雲吞麺の雲吞もそこに沈んでいるけど、それと同じか。
食事を頂くと少し出歩く。折角なので香港島側に行ってみたい。油麻地からは地下鉄を使うのが便利だけど、彌敦道を歩く。
佐敦から尖沙咀へ続く彌敦道はガジュマル並木になる。日陰に入ると歩きやすい。もう少しぷらぷら。
尖沙咀まで到着。
対岸は香港島。折角なのでスターフェリーで海を渡ってみる。この辺りの雰囲気、普段の香港と全く変わらないけど、対岸はどうなのだろう。
灣仔ゆきと中環ゆき。何時もは適当に歩くと上層の1等船室になるのだが、今日は下層の2等船室を選んでみる。2等でも船賃が値上げしていて3.1ドル。まぁ50円しないぐらいだから十分に安いけど。
フェリーは空いていた。
寄せる波を眺めつつ向かいの香港島に向かう。
操舵室や機関室の息吹を感じる下層船室も楽しい。10分弱でお向かい、香港島は中環が近づいてくる。
この辺りは行政や金融の中心地。見えているビルの中には中国人民解放軍駐香港部隊ビルもあるのだが、さてさて。
フェリーを降りて中環へ。トラムの通る通りを目指す。この辺りの香港島。案外と日常。ただの平常。
通りも何もない。むしろ交通量、少ないぐらいか。
トラムが来たので乗る。
こちらも普通に走っているからそのまま東に向かう。行政の中心、金鐘も何も無く日常の景色。拍子抜けだが、2014年の雨傘運動とは様子がだいぶ違うようで、常に占拠している訳ではない様子。
トラムは灣仔の先、大通りから脇道に逸れる。
この辺は電車と車が詰まっているけど、これはいつもの事、か。
電車は銅鑼湾の喧騒を抜ける。ビクトリア公園が見えてくる。ここはデモ行進の出発点だったけど、こちらも日常。
電車は北角ゆき。
本線を分かれて折り返し用の線路に。北角市場では買い物の人たちに行く手を阻まれる。これもいつもの光景だ。
香港島の中心市街地の様子を見たかっただけなので北角で終了でもよかったのだけど、折角なのでトラムを更に東に向かう。大通りに戻ってやって来た筲箕湾に乗り込む。
トラムは香港島を東に向かう。
すっかりデモの事など忘れて、香港島の鰂魚涌から太古の街を行く。途中、 西湾河で対岸の九龍側へとフェリーで向かってみる、なんてことも思ったが、何となく腰が立たずに終点まで。
電車だまりに降り立つとちょうどお昼時。ただ単に油麻地から歩きとフェリーとトラムで筲箕湾に来ただけだけど、お昼になったし、ご飯にする。電車を降りた近くに雲吞麺の店があったのでそちらへ。何となく雲吞は食べたかった。
コーラが7HKD。海老雲吞麺は22HKD。油麻地で見かけた店だと45HKDとか出ていた気がするから、半額である。そして案外と美味しい。雲吞麺は雲吞があくまで主役で麺は添え物なのだが、この安っぽい麺も含めて美味しい。
戻りはさすがに地下鉄にする。九龍側に戻るのは、どこからと思ったけど灣仔にした。地下鉄を降りて灣仔の埠頭までぶらぶら。こちらも日常の香港島。
灣仔の海側。物凄い工事が進んでいる。確か紅磡から線路が伸びてくるはずでその工事だろうなぁ。
灣仔のフェリー乗り場まで少し迷って遠回りをした様子。その途中、スポーツセンターみたいな建物を通り抜けたのだけど、そちらもごくごく日常の営みと思われる光景が広がっている。何とか灣仔埠頭。
さて、尖沙咀に戻りますよ。船は頻発。待つほどもなく
船がやって来る。こちらは1等だけの扱いみたいで普通に来たら上階の船室となる。
尖沙咀東の街を眺めてビクトリアハーバーを渡る。
対岸が近づいて来て10分程で朝出た尖沙咀の埠頭となる。時刻は14時近く。
一度ホテルに戻るつもりで少し歩く。途中、スーパーで少し買い物。自宅用の普段使いの調味料やら何やら。
暑くなる最中にホテルに戻るとついうとうと。夕方改めて出掛ける。今度は歩いて旺角の方へ。折角香港に来たので足つぼを押されに行く。適当な店に入ると70分で198HKDとのこと。足裏以外を押される時間も長くて受けている間は効くのかどうかなんだかと思っていたけど、終わってみるとすっきりとする。結構見直す。
1時間以上揉まれた間に夕方6時を過ぎている。辺りはちょうど女人街。脚を揉まれている間にネットで調べたクラフトビールの店に行ってみたけど案外と混んでいて諦める。結局、ビールで点心を食べたくなり、その類の店を探してみた。
スタートはお茶を頂いての儀式だけどその後には
サンミゲル。朝にこれをやる訳には行かないけど、夜ならOKかと。最も香港人は酒をあまり飲まないので、ビールに手を出す人、ほとんど見えない。
点心、だけどあくまで1人なので沢山は頼めない。そんな訳で適当にメジャーな品を4品。
青菜が先に来たのでこれをつまんでビールを飲む。小瓶なので早々に無くなりそうになる頃、次のメンツがやって来る。
定番そうな蒸し物をふたつ。ビールが良く合い、もう1本、サンミゲルを追加する。
そしてこちらも定番。大根餅。
まだまだ食べたいものは色々とあるが、1人飲茶には限界がある。ビール2本と4品で133HKD。まぁまぁのお値段。
ホテルの部屋に戻る。少し飲みたりないで
日本から持ち込んだSORACHI1984を飲んでみた。香港ならではのものと合わせたいけど、香港でテイクアウト的な物が思いつかず、コンビニで適当に買ったマンゴーと一緒に。
ついで。サンミゲルの香港醸造70周年記念柄。
買い物をスーツケースに仕舞いこむ。明日は帰国日。朝早いので早々に寝ておく。
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