目覚ましで無理無理起き出した。朝の6時ちょっと前。昨日の酒が残っていて正直起き上がるのが辛い。辛いがこの時間に動かないとちょっと後が色々差し支えるので何とか何とか動く。
 今日はリムジンバスに乗り中部国際空港へ向かう。バスの中で窓に寄りかかりぐだっとしていると意識が無くなる。案内で気づいた時には青い海が見えていた。まもなく中部空港到着である。30分ぐらい寝たおかげでだいぶ楽になる。
 ドリームリフターの姿が見えておぉと思いつつ、展望デッキに向かう。するとそのドリームリフターがTaixingしてゆくのが見えた。離陸だ。

 8時過ぎ、荷物と燃料を満載しているのだろう。低めに鈍く飛び立ってゆくドリームリフターを見送る。撮影者多数。これが飛んでゆくと途端に人が少なくなった。
 しばらく撮影を続ける。今日はスペシャルマーキング機を何機か紹介。

 JTAのジンベイジェットが飛んでゆく。これを撮る人が少々。飛び去ってゆくとまた人が少なくなった。どうやら注目機の飛ぶときだけ写真を撮る人が結構いる様子。

 成田行きのB777-300ER。今日はエコジェットで運航。

 スペシャルマーキングじゃないけど、人が動いたのがこの機材、B787。 

 中国国際航空B737-800も今日はスペシャルマーキング。

 中華航空スペシャルマーキングできた。
 で、その間にやって来たのが妻。先程羽田から到着した飛行機でやってきて合流となる。時刻は9時半過ぎ。ちょうど国際線の出発ラッシュだったので30分程待ってもらった。寒い中、すみません。
 10時になっていい加減体が冷えたし疲れたので撮影は切り上げ。ターミナル内に引き上げる。

 飛行機に乗り降りするだけが目的じゃない空港の嚆矢となった中部国際空港。今日はイベントスペースで関西から来た彼が奈良の温泉をPR中。奈良に行くために中部空港に来る人はいないから、この目的、中部圏の人たちに対する告知、と言う事になる。
 いい加減寒いのできしめんで朝食。そしてこの後は二人で名古屋観光をする予定である。ただ時間は有り余っているから、早々に名古屋に向かっても仕方がない。

 中部国際空港にある中部武将館。宣伝が出ているのはずっと前から知っていたが、どこにあるのかは知らなかった。実際には1階にある。2階に到着してそのまま駅に向かうと全く気付かないところだった。

 展示内容は鎧兜が3体。それにパネルが少々。2000円払うと鎧兜の試着が試着できるそうだけど、無料施設だからこんなものか。見学はおよそ10分で終了。さて、次に移動。

 ではセントレア島を離脱。
 電車で二駅。常滑に到着。ここで降りる。運賃300円。空港鉄道はえてしてそうだけど、高いなぁと思う事になる。

 今日は名古屋へ直行せずに常滑で降りて少々観光。まずは海岸沿いの方を目指す。しばらく歩くと

 民家の横にロンドンバス。これを見に来たわけでないけど、思いがけないものが見られた。ロンドン好きなのかなぁと思ったのだが、運転席にはアメリカ国旗。脈絡がないなぁと思いつつ、先へと進む。

 道はおおよそ観光と縁遠そうな雰囲気になり、更に歩く。風が強くてちょっと辛い中、更に歩くと

 コストコ。中部圏に初めてできた店で、開店以来大賑わいなのだそうだ。道路を渡った反対側にも臨時駐車場まで出来ていて、カートが横断歩道を渡っている。
 今日はここが目的ではないので更に歩く。そうやってたどり着いたのが

 博多の明太子メーカ。かねふくの施設である「めんたいパークとこなめ」
 なぜ常滑、と思うのだが、ちょっとした見学施設があるので見てゆく。駅から徒歩10分とのことだったか15分は間違いなく歩いたように思う。
 施設内は明太子の製造工程見学と明太子やタラの解説をした見学施設がある。こちらは有料¥500。折角15分掛けて歩いてきたので有料の方まで見てゆく。入場料を払うと記念品を一緒に贈呈されるシステム。


 明太子の製造というよりも明太子の原材料であるスケトウダラとその卵に焦点を当てて子供向けに解説した設備。まぁ一回見ればいいかぁという程度。 


 製造工程は入場料無料エリアとなる。仕訳とかそんな所が中心なので、熟成前の様子は良くわからない。

 最後は試食コーナーに並ぶことになる。ここは有料エリア無料エリア共通。500円払ったからと言って優遇があるわけではない。
 以上、見学に30分弱。一度来ればまぁ十分かなぁと言う感じだが、無料エリアがあるが故、格安バスツアーのネタとしては重宝するようだ。
 さて、先程歩いてきた道を戻る。折角なのでコストコに寄り道をしてみたが、川崎や並木の店に比べると圧倒的に混雑していて見て回るのも辛いので早々に引き上げる事にする。
 埋立地から駅の方へ。今日は常滑でもう一か所、見てみたい所があるので足を伸ばす。線路を挟んで反対側。小高い丘の脇道に入ると

 急に雰囲気が変わって来る。常滑は焼き物の産地。その窯が並ぶエリアだ。

 現役の窯もあるだろうが、ふと目に入った窯跡が堪らなく良い雰囲気だったりする。もちろん目的地ではないが、これから訪れる先の期待が高まる。
 散策する人が目立つようになってきて、そして景色はこぎれいになる。先程の生活感は影をひそめた。

 急に観光地っぽくなるが、これは一種の芸術作品らしい。登り切った所に奥付があった。
 そしてたどり着いたのがここ。

 土管坂。
 こぎれいではあるけど、脇は普通の民家だったりする。生活感も適当に漂っていて、駅を挟んで反対側まで足を伸ばした甲斐は感じる。
 さて駅まで戻る。もう14時近く。そろそろ名古屋市内に向かう。結局2時間以上常滑を歩いた事になった。

 特急で名古屋市内へ。今度は案外と空いていて二人並んで座る事ができる。今日は金山で下車。地下鉄に乗り継ぐ。どうせ何回か乗り降りする事になるだろうから、と一日乗車券を買い求めた。


 地下鉄を日本乗り継ぎ向かった先は東山線新栄町。栄の一つ隣りだが降りてみると言っちゃ悪いが冴えない感じの街だ。そんな街にやって来たのは妻のリクエスト。まだ今日は食べていない昼食を頂くためである。


 老舗のうなぎ屋さんでひつまぶしを頂く。
 うなぎ屋に入ろうとした矢先、真ん前の道路で鈍い音がして、騒ぎになる。クルマの当て逃げらしい。もう一回鈍い音。またぶつけた、なんて声が反対側の歩道でする。店の人が出てきてああだこうだと話をしている中、入店。
 既に15時近く。昼食という時間ではないので店は空いている。先客がいないぐらいだ。なるほど、表に出て事故か何かにああだこうだを言う余裕があるという事かと思う。
 さて注文。二人そろって名古屋名物ひつまぶしとなる。

 まずはお通しが運ばれてくる。というよりお凌ぎかの一種か。


 待つことしばらく。ひつまぶしがやって来る。最初はそのまま、次に薬味を載せ、3杯目は出し汁を掛けてお茶漬けに。最後はお好みでどうぞ、とのこと。その通りにやってみる。気に入ったのは薬味。次は茶漬け。そんな訳で最後の一杯は二回に分けて食べてみた。

 食事を頂いた後は荷物を置きにホテルに向かう。三河の家は人を泊められるほど整っていないので仕方ない。地下鉄で二駅、東山線は伏見の駅で降りる。
 今日の名古屋、ホテルがどこも満室で、部屋を取るのにえらい難儀した。チェックインの時に聞いてみると、明日は名古屋ウィメンズマラソンという市民マラソンの大会があって、その出場者が前泊しているのだそうだ。そんなに全国から集まるの?と驚く事になる。ちなみに妻によると来る時の羽田発中部ゆきの飛行機の中にもマラソン大会に出るらしい体の人がいたとのこと。
 まだ外は明るい時間。あいにくスマートフォン用の充電ゲーブルが破損してしまったので、近くの100円ショップを探して買いに行くことにする。隣り町、大須まで地下鉄に乗って行くことにした。
 ホテルに駅への近道らしい地下街があって、折角なので入ってみる。

 どうやら線路と平行して地下街が伸びているらしい。壁の向こうは線路のようだ。そしてこの地下街。

 改札を介してそのままホームに行くことができる。こんな構造の地下鉄駅、初めて見た。
 相当なバリアフリーだが、残念なことに大須に向かうには東山線ではなく、鶴舞線に乗る事になる。ホームからまた階段をいくつか降りて更に地下深いホームに向かう事になる。
 今日は一日乗車券を持っているので、例え隣駅でも気軽に地下鉄に乗る。鶴舞線は10分に1本ぐらいの間隔なので、もしかすると歩いて行った方が早いかも知れないと思いつつも、気づかぬふりをして電車を待つ。幸い、さほど待たずに電車が来る。一駅乗ると大須。結構な数のお客さんが乗り降りする。


 大須観音の大きな社殿を横目に商店街へ。今日はありきたりの100円ショップが目的だから、別に大須でなくても全く構わないのだが、とにかく目的の店に着き、目的のケーブルを手に入れる。ついつい余計なものを買ってしまう。そんな需要で100円ショップって持っているのかなぁとも思う。
 帰りは歩いて伏見を目指す。明日のマラソン会場らしい設営準備やら通行止めの予告やらを眺める。明日の名古屋都心は色々と制約が付いて回るらしい。
 歩いてゆくと

 こんな妙な形の建物にあたった。何かと思ったが、名古屋市科学館という博物館。そういえば名古屋に立派なプラネタリウムが出来たって話題になっていたっけ。聞いたのは2年ぐらい前だったと思うが、まだまだ人気みたいで、ネットで予約をするか当日並ぶことになるらしい。ぷらっと来て見てゆけるような施設ではなかった。
 その代り、と言っては難だが、建物の前、広場にこんなのが居たから撮って行く。

 路面電車蒸気機関車

 路面電車名古屋市電の保存車両。そして

 昭和の蒸気機関車じゃなくて明治の蒸気機関車を保存しているのが珍しいといったら珍しい。
 屋外展示の割には状態が良い2つの車両をしばらく眺めてから伏見に向かう。ホテルはもうすぐ近くだった。
 ホテルに戻ったが、まだ17時半過ぎ。部屋に籠るには早い時間である。ちょっと考えてテレビ塔に行ってみる事にした。三度一日乗車券が活躍する事になる。
 今度は先程の地下街からホームへの平面移動の恩恵に預かる。

 地下街からすぐ地下鉄というのは本当に便利。その割には伏見の地下街、流行っている感じがしないのはなぜなのだろうか。
 今度も一駅、栄で降りる。そろそろ薄暗くなってきた栄の街に出る。

 テレビ塔と言いつつ地上波がデジタルになった時に電波塔としての役割は終えていて、展望施設という位置づけのテレビ塔。でも名古屋の展望施設という意味合いからいうと名駅のミッドランドスクエアの方が高さ的には高いらしい。
 そんなテレビ塔に入場料を払って入る。地下鉄の一日乗車券を持っているので入場料、¥100引かれて¥500になった。
 エレベータで地上90mの展望デッキに上がる。

 登った時点ではまだ空は明るい。名駅の方、高いビルが二つ見えている。向こうの方が高いらしいのだが、それなりに距離があるせいか、あんまり気にならない。見物客は鈴なり、ではないけどそれなりに居る。
 今いる展望デッキからもう一つ、上があるので行ってみる。

 こちらはオープンエア。日が暮れてきてさすがに寒いのであんまり長居はできない。早々に一つ下に戻って日が暮れるのを待つことにする。
 待っている間に外は暗くなる。そろそろ写真になるだろ、と撮ってみたのがこの写真。  


 それなりに楽しめた、のではないでしょうか。
 時刻は18時半を過ぎる。最後は山ちゃん以外の店で手羽先を食べようと言う事になる。栄ならたくさん店があるだろうけど、今日は地下鉄で一駅、ホテル最寄りの伏見に戻って。

 結局はチェーン店なのだけど。


 カウンタに通されて、ビールで乾杯。妻は普段ビールを口にしないので、ビールで乾杯というのは久しぶりだ。もしかするとブリュッセル以来かも知れない。