JL802 JA607J B767-300 TPE→NRT



 搭乗開始時刻の案内が入って三々五々お客さんが搭乗口へと向かう。自分たちも移動開始。搭乗口に姿を見せるのはJA607J。お盆休みも残り二日と言うことで帰国する日本人を呑み込みながら出発の時を待っている。
 機内はほぼ満席。あてがわれたビジネスクラスの座席に座る。B767なのに2-2-2で並べれた、外れと言いたくなるビジネスクラスではあるが、元々が往復5万円のチケッだから文句を言う筋合いは無く、ありがたく座らせて頂く。新聞やらアメニティやらを乗務員が配って回るのを頂くと日本語で案内が流れる。9:58、Door close。成田までの飛行時間、2時間55分とのこと。10:01、Pushbuck。ほぼ定刻となる。昨日はさんざん遅延で迷惑を被った後だけに、当たり前のような定刻という言葉がありがたく思える。10:05、Taixing。10時と言うと成田は離陸ラッシュだが、桃園はさほど混んでおらずスムーズに飛行機は誘導路を進む。10:11、Take off Rwy05L。

 空は快晴、遮るものがないから今日は台北の市街に郊外を見渡しながら上昇する事になる。10:15、淡江の河口が見えた後、10:17、ベルト着用サイン消灯。松山空港台北101の姿が見えている。

台湾の姿が後ろへと遠ざかると、日本列島に沿ってひたすら成田へと向かう海の道。飛行機は軽く揺れるが、ベルト着用サインが点灯するとかそんな事はいっさい無く順調に進んでゆく。10:34、テーブルがセットされて機内食のサービスが始まる。

 まずはファーストドリンク。ワインをお願いすると小瓶で供される。以前は韓国線だけで見られた光景だったと思う。気分は出ないが嫌いではない。飲んだ量が管理できるし。おつまみはおかき。見てくれはキャセイのナッツの方が上だろうが、間違いなくみんなに配ってくれるJLのサービスの方が好ましいような気が今はしている。
 先島諸島の西側というか北側と言うか、琉球が描く弧の西側を飛んでゆく。その間に食事のリクエストが廻ってくる。インボラアップグレードの身で希望をどうの言える立場では無いのだが、前方から順番に聞いて廻っていたから割と早い方に希望を聞いて貰える。恐縮ではあるけれど、インボラ率が高いのかも知れない。
 時計は11時だが、日本時間なら12時。ちょうどランチの時間になって機内食が出て来る。


 自分は和食、妻は洋食。これを書くのは2ヶ月以上経っているから味は忘れた。よほど不味いかよほど美味しければ印象に残る。外国発のエコノミーは割と印象に残る事が多くて、それは多分、好みに合わないからだろう。
 今日の機内食、普通のJAL機内食だったに違いない。

 最後はアイスクリームにコーヒーで締める。
 飛行機はいつの間にか琉球諸島から薩摩諸島へと入り込んでいる。ふと外に島影が見えておやおやと思う事になる。どこだろうか。

 硫黄島

 あとで地図で見ると竹島というらしい。

 こちらは明らかに馬下島。
 鹿児島まで来ると半分帰ってきたような気分になれる。先も短い。左側に座っていたなら開門岳でも見えたのかも知れないが、右側の席なのでどこまでも続く海を見つつのフライトが続く。

12:35、10分ほどで機内販売が終了する案内がある。飛行機は紀伊半島の沖を抜け、そろそろ成田への最終コースとなるところ。右側の機窓には日本の景色は見えないけれど、左側の窓はどんなだろうか。太平洋上、少し高度を落とし始める。13:04、ベルト着用サイン点灯。あと15分で着陸というので倒した背もたれを元に戻す。居住まいを正すとまもなく銚子の街が見えてくる。成田の天候は小雨で気温は29℃と告げられたが、外に見える北総の大地、暑苦しい日差しを浴びている。
 光る霞ヶ浦茨城空港を横目に高度を落とし、左へと旋回。成田の郊外が間近に迫ると13:19、Landing、RWy16L。日本時間、18日の14:19と告げられる。時計を1時間早める。14:24、Spot in SP70。

 成田は蒸し暑い。台北バンコクよりも暑苦しいのではないかと思う。入国審査場が随分と遠かったが、審査自体は空いている。15時近くに税関まで含めて完了。帰りはリムジンバスで横浜に直行する。先日自宅を整理していたらリムジンバスの回数券、2回残っているのが出てきており、それを有効活用する。

 直近のバスの指定が取れてリムジンバスに乗車。さすがに込んでいて第一ターミナルでほぼ満席になる。道は混み気味だが、まぁまぁの速度で都内経由、横浜へ。寝て起きてもまだ着かないけど、それでも1時間半ほど。見慣れた横浜の街が見えてくる。毎度毎度まっすぐ進んでほしいと思うジャンクションを右に。横浜駅まで連れて行かれる。せめて桜木町と思うけど、仕方がない。

 YCATからは最寄りのバスターミナル。近所のバス停までバスに揺られる。横浜駅を西口まで行って地下鉄に乗るよりは、この方が楽である。30分少々で自宅近くのバス停まで。ここからは階段無しで自宅まで行ける。
 帰宅するとどっと疲れが出る。今日は18日。調布地上線最終日で、帰宅してから暗くなってもいいから様子を見に行こうかと思っていたのだが、ちょっと難しそう。切り替えの様子は明日の朝、始発で見に行く事にして、今日はゆっくり、早々に休むことにする。