一度目覚めると6時。改めて起き出すと6時半。結局は日本時間と変わらない時間に目が覚める。例によって妻はまだ寝ているので先に起きだして

 目覚めきらない香港の街を眺めつつ、恥辱を少々。
 今日は帰国日。正確に言うと自分だけが先に日本に帰るのである。世の中は土日月の3連休でカレンダー通りの妻は明日まで、月曜日は仕事がある自分は今日帰国。出向で単身赴任何ぞになってから、旅先で別々に帰路というのは無いわけでは無いが、海外から別々にというのはさすがに初めてである。
 帰りは名古屋中部行きを抑えている。JLでの手配で実際はコードシェアしているCXでの運航便だが、JLの正規割引運賃で羽田ー香港ー中部なんて買い方が出来た。値段もそこそこ安く、コードシェア便=割高というのは認識を改めた方が良さそうだ。
 名古屋行きの時刻は16:10。二時間前に空港に着くなら九龍を13時過ぎに出れば十分である。午前中まるまると使える訳で、昔のJL732、香港発15時に乗るよりは余裕がある。

 しばらく恥辱を綴る間に空が明るくなり、街に日が射して行く。NHK-BSがニュースからメジャーリーグ中継に変わったのを機にこちらの放送局にチャンネルを合わせてみたがいつものニュース番組、今日は日曜日なのでお休みである。
 一昨日、昨日と食事がわりといい加減だったので、今日は一応は食事をする。まぁ飲茶なのだが、ミシュランひとつ星の飲茶、だそうだ。世界一安く食べられる星付きレストランとなるらしい。
 http://allabout.co.jp/gm/gc/44239/
 http://www.hongkongnavi.com/food/604/
 こんな記事も出ているが、この時点では読んでいないので開店時間に行けば大丈夫という出所不明の情報に基づき動く事になる。

 すでに10時過ぎ。旺角の近くなら歩けないことは無いはずだが、既に太陽も高く暑いので一駅、地下鉄に乗る。店の場所は女人街の先。

 女人街の傍らを歩く。夜は見事に露店が並ぶ女人街も昼間はこんな感じ。毎日毎日、出店と撤収を繰り返すのは結構な重労働に違いない。
 さて、目的の店に到着する。

 既に満員御礼。10時から店は開いていて、今から待つと店に入れるのは2時間後だそうだ。さすがに12時半まで待つ事は出来ないので、この時点で諦める。別の適当な店に行こう。
 全く予備知識は無く、彌敦道に戻って適当に開いていた中華の大きな店に入る。飲茶の時間なのか定かではなかったけど。案内されるとほぼ満席の盛況ぶり。相席となった。幸い飲茶は絶賛営業中。

 適当に頼んでおく。全部で6品だったか、7品だったか。湯飲みやら箸やらを儀式的にお湯で濯いでお茶を頂きながら待つ。

 最初に白菜が届いた。この白菜。伝票へのチェックを店の人が相席の人の伝票にしてしまい、思い切り揉める。
「どうせ次のが来るからいいじゃない、うるさいわね」
「そんな事言ったって、分からないで押すだろ、お前ら」
 的な喧嘩になったらしい。かなり意訳ではあるが。
 これを皮切りに続々と到着。





 これで全部、ではなくもう一品。焼売が来るはずであるが、待てど暮らせど、一向にやってこない。後から来た隣のテーブルの焼売は来たのにまだこない。
 いい加減、12時を過ぎてしまったのでもういいやと会計をする。その時になって初めて「焼売出てないよね」となったのだが、もう結構でございます。残念ではございますが。
 さてホテルに戻る。途中、スーパーで買い物。

 ビールに限らず、お菓子とか日本産のものと、日本産のふりをしているものが相変わらず多い。香港で人気のうどん(烏冬とかく)だけでなく日本蕎麦が売っているのをみて驚いた。
 実家用にお茶を少々。自分用にアイルランド産のビールと、チキンコンソメ。意外と買わずに退出となる。そろそろホテルで荷造り。後は空港へ向かうことになる。
13時過ぎ、空港に向かう。妻が送ってくれるというので一緒に向かう。まずは機場快線に乗るべく

 九龍駅までの連絡バス。このバス、来ない時は本当に待たされるが今日は数分で着てくれる。無理やり4席並べたコースターで数分。九龍駅のコンコースまで運ばれる。

 ここで搭乗手続きも出来るが、空港に向かってしまう。2人用のチケットを買ったら、1人あたり70ドルとなる。
 ホームに降りると待つほども無く列車が来る。九龍から空港まで21分。乗ってしまうと圧倒的に早い。あっという間に空港到着となる。

 香港の空港駅は市内から到着ホームと出発階が同一レベル。市内への出発ホームと到着階も同一レベル。実に良く出来た空港で、あっという間に出発カウンタに到着となる。帰りはJL便名だが運航はCX。チェックインもキャセイパシフィックのカウンタとなる。

 さすがに香港を本拠とする航空会社。チェックインカウンタの島は広々としているにも関わらず人の波、波、そして波。
 一応はワンワールドのステータスを持っているので、ビジネスクラスのカウンタでチェックインは出来る。そちらも並んではいたけど、大したことは無く順番は回ってくる。
 チケットとラウンジのインビを渡されてチェックイン完了。思ったよりもスムーズで、まだ14時ちょっと前。折角空港まで送ってくれた妻には悪いが、これで出国する事になる。今度は金曜日、横浜でと手を振ることになる。
 入国時に苦労してe-Channelの手続きをしたから出国は非常に楽。気がついたら既に出国後。何故か何故だかフードコートに迷い込んだようになる。
 今日の名古屋ゆきは63番搭乗口のからの出発だそうだ。キャセイのラウンジ、ピアが一番近いので、そこまで歩いてゆく事にする。距離は、1km近くあるだろうか。その間は、飛行機の撮影タイムとなる。

 ここを本拠とするキャセイはいくらでも居る。

 JALは本日もJA711Jが香港にやってきている。

 スカイチーム塗装が居るなぁと思ったら、何のことは無い、中華航空

 アイスキャンディーみたいなエアカナダの機体の向こうに居るのは

 エルアル航空。ここの機材ははじめて見たかも知れない。

 長榮航空を眺めて

 中国南方ってA380持っていたんだ。奴隷船仕様ですかねぇ

 63番ゲートにたどり着く。既に名古屋中部ゆきCX532/JL7038の搭乗案内が出ている。ゲートの近くはまだ閑散としている。出発までは1時間半ぐらいある。

 63番で待っているのはB-HNM。B777-300である。

 だいぶ時間が掛かってようやくラウンジに到着。入ってしまう。まずは

 軽く食事と飲み物。ワンタン麺とタンタン麺。迷い所だったけどタンタン麺にしておいた。時間帯のせいかラウンジは空いていて、どこでも座れる。食事の後はロングバーに移動。軽く飲みつつ時間を潰す。

1杯、1杯、もう1杯。3杯飲んだところで時間が来る。そろそろ搭乗開始の時刻だ。