週末 ソウルへ

 5時過ぎに無理矢理二人で起き出した。今日は休暇。週末と併せて三連休を捻りだした。大きめの荷物を転がして地下鉄で横浜にでる。YCATからはバス。向かった先は成田空港。ただしいつもの第二ターミナルでは無く、第一ターミナル。珍しくANAで海外に行く。
 細々とためてきたANAのマイルが1万5千を越えていたのだけど一部が失効しそうになったので昨夏、特典航空券に代えておいた。本当ならもっと早い時期に行ければ良かったのだろうけど8月の時点で週末3日で行って帰ってこれるのが2月中頃しかなかったので、この時期の旅行となった訳。新婚旅行と近いなぁとは気にしていたものの、特典が取れないのでは仕方がない。
 先月も乗った金曜日のリムジンバス。今日は少しお客さん多め。普段乗るよりもうんと後ろに座って1時間半。8時10分ぐらいにまず検問所。そして第二ターミナルへ。半分が降りて次いで第一ターミナル南ウィングへ廻る。ここで下車。

 第一ターミナルを使うのは初めてで勝手が違うからいろいろ迷う。妻がスターアライアンスのゴールドを持っているのでそのおこぼれで優先手続きをして貰った。出国のスタンプにNARITA(1)のスタンプが押されて出国。

 タナボタ的にラウンジにも入る事が出来る。ANAのラウンジは初めての経験。さすがに広いけど、食事や酒はJALより劣るように見える。ひとまず

 山菜そばをバドワイザーで頂く。サーバのビールも無いわけでないけどスーパードライだけ立ったから回避。その後は適当にあるものをパクつきつつ、ワインなんぞを飲んで時間まで過ごしてみる。

 SAKE Barなんてものが隅にあったから搭乗の前に寄ってみる。午前10時過ぎだからさすがに誰もスタッフはおらず閑散。カウンターに並ぶ酒を何種類か飲み比べ。男山がいいか一ノ蔵がいいか妻と自分で意見が分かれる。

NH907 JA8389 A320 NRT→ICN

 そろそろ時間がきて搭乗口に向かう。指定されているのは59A。バス連絡だそうだ。成田の搭乗でバスを喰らうのは初めて。う〜ん、と思うけどその代わり良いこともあってラウンジからエスカレータで二階下がるとバス乗り場だったりする。
 スポットに留まる飛行機を間近に眺めつつバスに揺られるとそれらしい飛行機が見えてくる。A320。バスの中からは「あんな小さい飛行機で大丈夫かなぁ」なんてお決まりの声が聞こえてくる。バスの前に横付け。スポットへと出ると、外はちらちら小雪が舞っている。

 スポットで待っているのはJA8389。国内線仕様の飛行機でモノクラスだから一番前から3-3の座席が狭苦しく並ぶ。昨夏の時点で普通に予約できた。バス三台分、ほぼ満席のお客さんを乗せると10:55、Door close。案内は日本語と韓国語。テレビモニタのない機材だからエマジェンシーデモは実演となる。10:57、Pushbuck。11:01、Taixing。飛行機は第二ターミナルの方へ向かう。B滑走路から飛び立つようだ。意外と遠いB滑走路。でも成田出発に付き物の離陸待ち渋滞はなくほぼノンストップで滑走路端までやってきた。11:12 Takeoff RWy34R。北総の乾いた台地が遠ざかり真っ白になると飛行機は揺れ出す。分厚い雲のようでしばらく揺れが続き、「揺れましても安全な飛行には差し支えございません」というフレーズを久しぶりに聞くことになる。
 暗い雲がようやく明るくなってきた。仁川には13:30に着く旨の案内があった後、11:17、電子機器の使用が許可となる。

 どこを見ても真っ白だが関東平野を西へと飛んでいるのは間違いない。

 しばらく外を眺めているとようやく雲が切れてきて地上が見える。それもつかの間、すぐに真っ白な景色に戻る。11:27、ようやくベルト着用サイン消灯。

 ドリンクが出てくる前にと思って洗面所に行きがてら機内の様子を確認。本当に埋まっていて、非常口座席が一列3席空いているのと一番後ろの1、2席、空席があるぐらい。週末で韓国に遊びに行く日本人と旧正月の休暇で日本に遊びに来た韓国人が混ざっているようだ。

 席に戻るとまもなく機内食、というかランチボックスの配布が始まる。まず仰々しい箱が渡されて、飲み物は後ほど伺います、とのこと。後ほどのドリンクは目の前でただいま準備中。ひとまず出てくるのを待つ。

 出てきるをの待つ間、どうやら甲府の上空。11:35。そう思って眺めていると機長さんから案内が入った。ただいま松本上空とのこと。ん、いまのは松本だったか。高度11、000mを順調に飛行していて仁川には13:35に到着する見込みとのこと。仁川の天候は晴れで気温は0℃とのこと。
 日本語の後「アニョハセヨ」に始まる韓国語肉声案内、では無く英語の案内。最後は「ガムサハムニダ」で締められた。

 改めてドリンクが廻ってきたので機内食に手を付ける。「ICN BOX」と書かれた箱の中身はフォッカッチャにサラダとフルーツ、オレンジジュース。おつまみとチョコ。短距離線のエコノミーだからこんなものだろうなぁ。
 先ほどまで冷凍されていたのか凍ったトマト。それでも食べきる。

 久しぶりに地上が見えるとどうやら海。順調に飛行している様子だが眠気を感じて眼をつぶる。意外とすっと眠りに入ってそのまま30分少々。

 目覚めて地上を見ると韓国の大地が見えている。心なしか白い。時刻は13時過ぎ。もう30分で仁川着陸と言う時間。少し降下してきているようだ。だんだんと高層住宅群に郊外の電鉄駅。ソウル近郊の様子が見て取れるようになる。左手の向こうにどうやら黄海が見えてすこしずつ大きくなる。干潟の上に出ると空港もまもなく、13:2X Gear down。13:3X Landing RWy34R。
 延々とTaixngしてゆき、KEとアシアナしか見えない本館側と逆のサテライト側へ進む。13:3X Spot in SP117。降機するとまもなく本館へ向かう新交通の乗り場へ降りる階段にあたる。電車に乗って入国までは割りとスムーズ。

 荷物を受け取って到着ターミナルに出てみると14時ちょっと前だった。

ソウル市内アクセス見聞

 今日のホテルはソウルの東側。直通バスで行くか、電車を乗り継ぐか。ちょっと迷って電車にする。まだ金浦空港までしか行けないAREXにまず乗る。開業以来、中途半端な状況で苦戦を強いられるAREX。経営にKORailが参加して、そして本数減に踏み切ったようで優等は1時間に一本、各駅は12分毎になっていて次は14:15。ちょっと待たされて乗り込む電車は空いている。金浦へと快調に飛ばしてその間にお客さんを増やし30分少々で金浦空港に着く。
 ソウル市内へはここから地下鉄に乗ることになる。5号線でというのが今までのルートだったけど9号線も開通している。

 9号線のホームはAREXの向かい側。ちょうど電車がやって来たので乗り込む。まもなく発車。次の駅を勢い良く通過して行く。どうやら20分に1本あるという急行に乗ったようだ。

 2号線乗り換えの堂山(Dangsan)まで10駅ある所を2駅停車だから早い。駅毎にお客さんも乗ってきたから結構な混雑になって堂山(ダンザン)に着く。15:02。仁川国際空港の駅から47分。ここから2号線に乗り換えると新村や市庁なら概ね1時間ちょっとでの到着となる。延々5号線を各駅に止まりながら揺られるよりはうんと早い。

 Metro9が経営母体の9号線からSeoul Metroが経営母体の2号線の間には中間改札。でも運賃は通しで計算されるそうだ。
 2号線の高架ホームにあがると寒さが身に染みる。ソウルの地下鉄、すべての駅にホームドアが完備されたとかで、写真が撮れなくなっているのが残念。内廻り電車に。混んでいるからか、ニンニクか何かの臭いがどことなくしてくる。

 車内で見かけたポスター。文字は読めなくても雰囲気から旧型車両引退の告知であろうと想像がつく。鉄道趣味というもの、韓国には殆どないらしいけど、でも長年活躍してきた車両に対する愛着というものはあるのだろうか。
 ソウル中心部を抜けて目的地へ。さすがに仁川空港からは1時間半ほどかかる。リムジンに乗っても道路が込んでいればもっと掛かるだろう。荷物が軽ければ地下鉄乗り継ぎも良い手段だ。

ソウル一日目

 さらにホテルへのバスに乗り継いで到着したのが16時近く。一度荷物を置くと再び出かける事になる。バスで5号線の駅まで出る。もう夕方5時過ぎ。ラッシュが始まる中、東大門運動場まで。いやいつの間にか東大門歴史文化公園と名前を変えている。ここで4号線に乗り換えて明洞の一つ先、会賢(Hoehyeon)まで。

 この辺りの近くが南大門市場と呼ばれるところ。まもなく18時になる時刻。この辺りの両替商、空港の銀行よりレートが良いと聞きここまで来た。おすすめという店にいって1万5千円を両替してみると18万6千ウォンになる。1万円=12万5千ウォンと言っている店も後で見かけたからベストレートでは無いにせよ、1万円=11万6千ウォンの銀行よりは良い。もっと言うと日本の銀行はレート、どうかと思うほど悪い。
 南大門の辺り、衣料品の出店がところ狭しと並ぶ中、明洞の方へと歩いてみる。仁川に着いた時は0℃だったけど今は氷点下だろうか。寒くて寒くて


 こんなのが食べたくなる。オデンと呼ばれる魚の練り物の串。1本500ウォン。カップで出汁も出される。熱さがこの寒さの中では本当に嬉しい。
 道路を一本渡るとそこは明洞。人混みが激しくなり、いつもの掛け声があちこちから聞こえてくる。「完璧な偽物あるよ」「完璧な偽物あるよ」

 偽物ばかりが並ぶ中で、こちらは元祖だそうです。ホットク。1個500ウォン。今のホットクは油で揚げてもちもちした食感だけど、こちらは昔風のパリパリした食感。
 人だらけの明洞。出店の「完璧な偽物」に加え化粧品の呼び込みも増えてただならぬ喧噪となる。不思議と日本人は見分けが付くようでどの店の呼び子も日本語で声を掛ける。声を掛けないのは食べ物の屋台ぐらいか。

 無性に食べたくなったジャガイモの揚げ物。一個のじゃがいもをぐるぐる一巻きに切って揚げたという変わり者は2000ウォン。揚げたてだったけどちょっと外気に晒される間にすぐに冷えきってしまう。

 こちらも美味しそうだったので。餅入りのソーセージ串。今までで一番高い3,000ウォン。
 乙支路入口(Eujiroil-ga)まで歩いて一度地下鉄2号線に。今度は東大門歴史文化公園で下車。外に出る。なるほど、そこにあった筈の野球場はすでに影も形もない歴史博物館が出来るようで大きなクレーンが二台、立ち上がっているのがわかる。
 今日は妻のリクエストで東大門で買い物。革のコートを買いたいのだそうだ。一本奥に入ってちょっと歩くと光照市場というのがある。

 ここは革製品の卸が集まる所で、小売りもしてくれるとのこと。二階にあがる。

 殆どの店が閉まっている。夜の7時半。すでに閉店、では無くまだ開店していないのだ。夜にならないとここの卸店街、店が開かないのだ。それでも開いている店がちらちら。その中から気になるものを見ていると日本語で声が掛かる。

 「完璧な偽物」とはさすがに言わない。試着して、値段を聞き、もうちょっと安いのないかなぁと、言うことで価格交渉が始まる。こちらの出した値段が無茶な値段で無かったのか、呆気なく交渉成立。条件として「日本に帰ったら宣伝してほしい」とのこと。

 ソウル特別市中区新堂洞777番地 光照市場2階 190、191、192、36、37号 
 一宇社の具さんという方。電話番号も載せておきます。住所だけでたどり着くのは難しいでしょうから。

 02-2238-7774

 上手な日本語で対応してくれると思います。
 ちなみにおまけとして韓国海苔の束(結構多い)となぜかファイブミニの2瓶、付いてきました。
 さて、そろそろ夕食。市場の辺りには食堂は見あたらないからちょっと戻って通りの反対側に出る。肉々しい店が目立ち、混んでいるが焼肉は明日に予定している。ちょっと迷って新義州、つまり北朝鮮の地名が書かれた店に入ってみた。

 スンデククを食べ、

 チヂミを食べる。

 飲み物はビールとマッコリ。美味しく頂いて2万ウォン少々。満足して帰路に着く。
 地下鉄に乗って20分少々。今度は初乗りでこれたから10km以内か。駅前のモール街にあるスーパーで少々買い物。日本に持ち帰るビールやらコチュジャンやら迷わずに買えるものだけ買うとホテルに戻る。22時過ぎ。まだ宵の初めだけど妙に疲れて寝てしまった。

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