まずは朝食

 結局8時前に動き出した。窓の外は

 昨日と同じ曇り空。日が照っても暑いだけだろうからこのぐらいでちょうど良いのかも知れない。準備をして8:30過ぎに出る。今日も307系統のバスにする。少々時間が掛かる事を除けば便利な乗り物だ。

 待つほど無くやってくるし。しかも2台。良く見ると会社が違う。写真を見るまで気が付かなかった。では出発。またバトルになる。今日は台北駅站の向こうまで。やって来たのは
 
 阜杭豆漿店
 豆漿、日本語だと豆乳。台湾の朝食では豆漿が定番なんだとか。数ある豆漿店の中でも名店とされているのがここ、阜杭豆漿店。小汚いビルの暑苦しい二階にある店はとんでもない行列。地元の人もいれば観光客もいるようで、日本語の会話も聞こえる。行列が進んでようやく
 
 メニューが見えるところにたどり着く。注文するまではまだ時間が。ようやく注文出来るところまで来て、ひとまず席取りを。豆漿が手に入ったとしても席があるとは限らないもので。幸い、ちょうど食べ終わった人の席にありつけた。
 
 客席のすぐ横で仕込みの実施中。時刻は10時過ぎだけどまだまだお客さんは絶えない。
 
 と言うわけでようやく朝食。頂いたのは鹹豆漿。暖めておぼろ豆腐のように固まったスープといった感じの食べ物。すんなり体が受け付けてくれる感じで暑い中でもすっと体の中に入っていった。その代わり汗だくになる。
 さて移動。最寄りの地下鉄は
 
 
 板南線善導寺駅。ここから一駅、台北車站。そして淡水線で北上。
 
 士林で降りる。いつの間にか晴れ上がって暑くなっている。ここからはバス。観光客で混んでいる。荒い運転に揺さぶられる事になった。10分程で緑が濃くなり目的地、
 
 
 故宮博物館に到着。
 
 入館料は160ドル。もう少しするかと思っていたけど意外と安い。どこと比較、と言うとバンコクの王宮。あれは250バーツした。
 中は写真撮影禁止なので軽く文書だけ。一階から三階まで展示室は30ちょっと。まず102室で一通り歴史の流れを掴んでから一巡した方が良さそう。横軸に年月、縦軸に分野があるから見る人次第で様々な歩き方があるに違いない。テーマを持たずに歩くとただただ歴史の大海に弄ばれる事になる。
 もう一つ歩き方がありならば摘まみ食いだろうか。有名処の展示は各国の団体さんで混んでいた。
 さっと舐めただけだけど、見学に4時間。疲れたので切り上げる。凄かったけど、割と小さな収蔵品が多いと思う。北京から持ち出す際の制約だろうか。後になって思ってみた。
 15時過ぎ、バスで士林に戻る。昼食、と言うには遅いけど、バス停から改札口に向かう途中にあったこちらのファーストフードへ。
 
 
 フライドチキンにポテトとコーラ。何て書くとありきたりに見えるけど、ポテトフライがサツマイモ、と言う所が変わっている。甘いポテトフライ、それはそれで悪くない。
 さて。台北中心部に戻るけど、若干心残りなのが淡水線の枝線に乗っていない事。途中、北投で分岐して新北投までの一駅と言う路線。中途半端に残しておくのが目障りで同行者には申し訳ないけど乗っておく事にする。士林から北投ゆきに乗る。座れる程度の混雑。
 新北投への枝線は北投で乗換えとなる。階段を渡って別のホームへ。枝線は10分毎の運転。出発時刻まであと2分、となって列車がやってくる。
 
 本当にゆっくり、ゆっくりでホームについてドアを開ける頃にはもう出発時刻。さらりとお客さんが乗るとドアが閉まる。新北投へとゆっくり動き出す。
 
 本線筋よりも家々が近く、ゆっくりとした速度とあいまって郊外の様子をゆっくりと見る事が出来る。屋根上にタンクを載せた家が多いなぁというのが一点。窓部分に鉄格子を施した家が多いのがもう一点。初めて気が付いた。
 4分程で終点、新北投。折り返しは1分後の出発。一旦外に出てみる。
 
 
 家並みを見るためにきたような新北投だけど、本来は温泉地の入口。ここから15分ほど歩くと温泉街なのだとか。
 10分後の電車で来た道を引き返す。夕方、18時前に台北市内、中山站に。
 
 公園があるからか高い建物が見当たらない。発展途上国、には入らないであろう台湾の首都だけど、夏の熱気の中にも穏やかな空気がたゆたっている。
 
 今度向かったのはマッサージ屋さん。
 日本人のお客さんが多いのか、やり取りは日本語で何とかなる。コースはちょっと悩んだ後で角質取りに足裏マッサージ、全身マッサージで110分のコース。1450ドルだから4350円ぐらいか。こちらの物価を考えたら高いに違いないけど、日本で同じ事をしようとすれば、うんと高くつくに違いない。
 角質の取れる量に驚き、足裏の痛さに泣く。前に香港でやって貰った時より痛い所、増えたような。
 全部で二時間だから全て終わると日も暮れた。そろそろ夕食。一度はちゃんとした所に行っておきたい。
 
 と言う訳で近くの中華レストランへ。日本人と見ると日本語のメニューが出てくる。対応も日本語。
 
 台湾ビール。大瓶なので飲みごたえがある。
 
 小籠包ははずせない。
 
 炒飯はふんわり。
 
 
 
 何品か適当に頼んだ。何れも美味しく頂ける。納得。満足。
 1000ドルちょっとだから3000円ぐらい。3000円って考えると安いけど、1000ドルって高いんだろうなあ、とこちらの物価に馴染んだ頭で考える。
 店を出てから何となくデザートはかき氷。日本では滅多に食べないのに、不思議と台湾では手が出る。
 
 
 中華なお店のデザートは具材が不思議な組合せ。確か蓮の実、さつまいも、キクラゲ。桑の実が意外と美味しく頂けた。
 時刻は21時前になる。もうホテルに戻ろう。
 
 ちょっと歩いたバス停から307系統に乗る事が出来る。台北車站を経由してホテルまでは30分少々。全家便利店、と表記されるファミリーマートでビールを買って引き篭もる。
 
 昨日と代わり映えしない夜景を見つつ1本。もう1本飲もうとして途中でベットに沈んだ。